原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

真夏の昼下がり、東京の青空にソクラテスが…

2020年07月12日 | 雑記
 (冒頭写真は、本日昼間 我が家のバルコニーから撮影した東京の青空に現れた昼寝中のソクラテス。)


 えっ?
 その発想、随分と無理があるって???

 それでも私の目には、一瞬にしてこの雲がソクラテスに見えたのよ。
 特にこの“団子っ鼻”は、均整の取れた目鼻立ちで著名な古代ギリシャ人にしてソクラテス以外考えられないでしょ。


        
         この写真はスマホから転載したが、特に右の写真のソクラテスが口を閉じれば冒頭写真の雲そっくりでしょ!??  髭も含めて…



 ここで、本エッセイ集 2011.07.24公開のバックナンバー 「ソクラテスは醜男だった」より一部を引用させていただこう。


 現在(2011年時点の話だが、現在も同様と推測する)のギリシャは経済財政危機に陥り、巨額の債務を抱え国家破綻に追い込まれている。 これを受けて全土で国民のデモ隊と警官隊が衝突し、死者を出す惨事を繰り返す国難の現状だ。
 我が一家が2007年にギリシャを訪れた頃にも、その前兆が少しあったような気がする。
 一部を除き人の表情が暗く、皆に笑顔がない。 そして、破格の物価高だった記憶がある。 たかがファーストフード店でハンバーガー類のものを購入した代金が日本円に換算して500円近かったことを記憶している。 アテネ市街地に大型犬の野良犬が出没して食べ物を漁っている姿も恐怖だった。

 一方、アテネオリンピック開催が決行された波及効果か、我々が訪れた2007年には例えばアテネの地下鉄など綺麗に整備されていて使い勝手がよかった。
 その地下鉄を利用して我々はアテネ市街を巡ったのだが、パルテノン神殿をはじめあちこちに古代ギリシャ時代の遺産の神殿や彫刻が多く、アテネの街並みとは古代と現代が融合した素晴らしい都だと感嘆させられたものだ。

 その地下鉄で訪れたパネピスティミウ駅の階段を上がって地上に出ると、古代ギリシャの哲学者プラトンが紀元前4世紀に創設した“アカデメイア”がそびえていた。
 アカデメイア入口付近には、右にソクラテス、左にプラトンの彫刻像が立派にそびえ立っていたのだが、我々の関心は我が娘の命名の主であるプラトンの方にあった。
 残念ながらソクラテスに関しては二の次扱いで、現地で撮影した写真もプラトンの横についでに小さく写っているのみである。


         
        
         見つかりました! その時の貴重な写真が。
 ギリシャ・アテナイ(現・アテネ)アカデメイアにて。 2007年夏、原左都子撮影。
 左がプラトン、右がソクラテス。 
 アカデメイアは当然ながら閉鎖されていたが、この2人の銅像を発見してどれ程感激したことか!
 この建物の右隣にアテネ大学本部、左にアテネ国立図書館が存立していた。

 その中央にアカデメイアが燦然と輝かしくその存在を誇っていた! (と言うよりも、元々この周辺すべてが紀元前387年プラトン創設頃からしばらくの世紀に至っては、アカデメイア学園だったことであろう。)



 真夏の梅雨の晴れ間に突然我が家のバルコニーから展望できる夏空に現れた“ソクラテス雲”が、我が脳裏に過去のギリシャ旅を思い起こさせてくれた事に感謝しつつ。
 本日の雑記カテゴリーエッセイの筆を置こう。