原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

本日から東京都のコロナ感染者数が急激に増えた事実に関する我が憶測

2020年03月25日 | 時事論評
 本エッセイ集バックナンバーに於いて、何故大都市東京の“新型コロナウィルス肺炎感染者数”が有意に少ないのかに関して幾度か述べている。


 要するに、「安倍政権による隠蔽工作」と私はずっと憶測していた。

 何故、安倍首相を筆頭として安倍政権は隠蔽工作を執っていたのか?
 それは、特に2020東京五輪開催首謀者であった安倍首相が、つい最近まで何が何でも予定通り東京五輪を今夏の開催とせんと企んでいたからに他ならないだろう。

 ところが昨夜安倍氏とIOCとの会合により、東京五輪開催は「1年後の夏」とほぼ決定した。 (あくまでも現時点での話であり、それまでに尚コロナウィルスが猛威を振るっている場合は、また見直しが行われるであろうが…)


 以下に今朝見たネット情報より、東京都の感染者数が急激に増えた事実に関する情報を引用しよう。

 国内では24日、新たに71人の新型コロナウイルス感染が確認され、感染者はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含め1920人になった。クルーズ船を除いて1日に確認された感染者数としては最も多い。都は70代男性が死亡したと発表、死者は53人となった。 
 各自治体によると、都道府県別の新たな感染者は東京17人、大阪8人、埼玉7人、神奈川6人、茨城、兵庫各5人、岐阜、愛知、福岡各3人、栃木、群馬、山梨、京都各2人、北海道、千葉、新潟、長野、大分、沖縄各1人。 
 都道府県別ではこれまで北海道が最多だったが、東京都が171人に増えて最も多くなった。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 更に、先程みたネット情報を要約して引用しよう。

  【ベルリン時事】 日本の新型コロナウイルスの感染者数が統計上は先進国中で圧倒的に少ないことをめぐり、感染が急増中の欧米のメディアは、日本は検査不足で実態が反映されていないのか、それとも感染抑止で「健闘」しているのか注視し始めた。 一方、世界保健機関(WHO)は単純に検査数で是非を判定するのには慎重な姿勢だ。
 独誌ウィルトシャフツウォッヘ(電子版)は21日、「日本のコロナの謎」という記事を掲載。 欧州と違い多くの店舗が開いているのに、日本の感染者数は少ないと指摘。 検査数の少なさへの批判と、疑いが強い例に絞り効率的に検査をしているとの両論を併記した。
 米通信社ブルームバーグも、検査数の少なさを指摘しつつ、検査数が多いイタリアより致死率が低いことも紹介。 握手やハグの少なさ、手洗い習慣などを肯定的な要素として挙げた。
 英オックスフォード大研究者らのデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」が不完全としつつ公開している統計によると、英時間20日までの集計では、日本のPCR検査件数は約1万5000件と、韓国の31万件超、イタリアの20万件超と比べて大幅に少ない。
 ただ、WHO幹部のマリア・ファンケルクホーフェ氏は23日の記者会見で、日本の検査数の少なさを問われ、「インフルエンザなど既存の疾患発見の仕組み」が機能しており、新型ウイルス検査の前に別の疾患が判明する場合もあると回答。 検査徹底が最重要とする一方、検査数に表れない対策もあるとの認識を示した。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 私見だが。

 我が国に於いて、新型コロナウィルス感染に際するPCR検査が未だに進展しないのは、(安倍政権による隠蔽工作と並行して)医療現場での患者受け入れ容量が大幅に不足している事が大きな理由、ともメディア情報にて見聞している。
 確かにイタリアのごとく、早期より国民にPCR検査を徹底したのは良かったものの、多数の陽性患者がその直後から医療機関へ押し寄せたがばかりに“医療崩壊”が起こり、多数の死者を出さざるを得ない、との不幸な結末にならんとも限らないであろう。

 新型コロナウィルスの場合、発症者が死に至るのが高齢者や持病がある患者に有意に高い確率である事実に関しては、既に世界規模で証明されているとも考えられる。

 ただ、やはり「正確な情報」公開こそが新型コロナウィルス早期収束への正当な道程ではなかろうか?
 ここは、東京五輪もほぼ1年後の夏開催にとりあえず決定したことを受けて。
 とにかく今後しばらくは、安倍政権も新型コロナウィルス収束を主たる政権の課題と位置づけ、「正確な情報」を国民に公開しつつ、本気で国民の命を守らんと尽力することに期待したい。