原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

有能だからこそ眞子さまは早期に婚約決断されたのでは?

2017年05月22日 | 時事論評
 秋篠宮家の眞子さまがご婚約を発表されてから、既に数日が経過しただろうか。

 前回の「原左都子エッセイ集」にて、私は、事件や出来事が人々から忘却される速度があまりにも早過ぎる旨のエッセイを公開した。
 特に政権がらみの事件に関しては国民からの忘却を狙うがごとく政権がメディアを操り、故意に新しい話題にすり替えて目くらませしている、等々との私論も述べた。

 眞子さまご婚約ニュースのようなおめでたい話題に関しても、同様の「忘却」感が国民の間にあるように思うのは私だけだろうか?


 そんな折、本日昼のニュースで秋篠宮家ご夫妻と眞子さまがご公務として何処かの博物館をご訪問されている映像が流れた。
 亭主とそのニュースを見聞していたところ、亭主が「こんなどうでもいいことをいつまでも皇室に公務として義務付けるから皇室の負担が増え続け、結果として宮内庁経費が膨大になるんだ!」、と怒り始めるではないか!
 「ごもっとも!!」と同意しつつ、(確かにこんな“無駄な骨折り公務”に引っ張り出されカメラに向かって国民相手にヘラヘラ演技する事を皇族達が強要されてばかりいたんじゃ、皇室から出たくもなるよなあ。)と別の視点から痛く同感の私だ。


 さてその眞子さまに関するネット情報を、ご婚約発表後複数見た。

 その中から、まずは“眞子さまが有能であられる”趣旨の情報を以下に要約して紹介しよう。

 眞子さまは数少ない成年皇族の一人で、2団体の総裁職などを務め、園遊会や国賓歓迎行事など主要行事に数多く出席してきた。 皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまが担ってきた公務を引き継ぐことも期待されていただけに、関係者の間には担い手がいなくなることを心もとなく感じる空気も漂う。
 公益社団法人日本工芸会の関係者は、総裁の眞子さまについて「伝統工芸に対する一般の興味関心を高めて頂いている。作家の方の励みになっているのは間違いない」とたたえる。 眞子さまは初代総裁の高松宮さま、2代目の桂宮さまの後を継ぎ、総裁賞などの選定や授賞式に出席してきた。
 また、眞子さまは国賓歓迎行事への出席をはじめ、単独での海外公式訪問を2度経験。 元宮内庁幹部は「有能で、両陛下の信頼もあつく、皇籍を離れるのは残念」と明かす。
 眞子さまが名誉総裁を務める公益財団法人日本テニス協会の鈴木宏事務局長は「若い総裁で協会やテニス界全体が励まされている。個人的な思いとしては、ご結婚後もご活動頂けるようになればうれしい」と話した。
 女性皇族は現在14人。 天皇陛下の孫の世代は7人で、皇太子家の長女愛子さま(15)を除く全員が結婚可能な年齢に達している。皇室典範12条は「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と定めており、眞子さまは小室さんとの結婚により公務から離れることになる。
 (以上、眞子さまご婚約に関するネット情報より一部を要約引用したもの。)

 
 引き続き、眞子さまに関する「女性宮家創設」関連のネット情報を以下に紹介しよう。

 秋篠宮家の長女・眞子さま(25)が、大学の同級生の男性と婚約することが明らかになった。 眞子さまは皇室典範の規定により、結婚に伴って皇籍を離れ一般の市民となる。 安倍政権は今後、女性宮家創設の可否など減少する皇族数への対策を検討する方針だが、眞子さまの婚約は今後の議論にも影響を与えそうだ。
 「皇室の活動をどう維持していくか。まずは、女性皇族が結婚後にも公務をこなせるような制度を検討する必要があるかもしれない」。 首相官邸の幹部は5月16日夜、早速そんな考えを示した。
 女性皇族は現在14人で、天皇陛下の孫は皇太子家の長女愛子さま(15)、秋篠宮家の長女眞子さま、次女佳子さま(22)の3人。 孫の世代にはこのほか、皇位継承順位第3位の秋篠宮家の悠仁さま(10)がいる。 政権内では「悠仁さまが即位するころには、皇室活動が維持できなくなる可能性もある」(官邸幹部)との見方がくすぶる。
 天皇陛下の退位をめぐる「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」(座長=今井敬・経団連名誉会長)も、4月下旬にまとめた最終報告で「皇族数の減少に対してどのような対策を講じるかは、一層先延ばしのできない課題となってくる」と明記し、早急な検討を求めていた。
 (以上、眞子さまご婚約に関するネット情報より一部を要約引用したもの。)


 原左都子の私論に入るが、秋篠宮家の眞子さまが「有能」であられるとするネット情報に、私も一応同意する。
 各種報道から垣間見る眞子さまは、確かに「有能」と評価されている事実に関して何らのマイナス材料が無い。
 大学進学時にも、自らのご意思で学習院大学ではなく国際基督教大学を選択された。 同大学の教養学部アーツ・サイエンス学部へ進学された後、3学年に進級時に、美術・文化財研究を専攻された。 在学中、学芸員資格を取得されている。 その後、イギリスのエディンバラ大学に留学美術史などを学ばれたそうだ。
 ここで一旦私事だが、その頃ちょうど我が家の娘が美大進学に向け夜間美大予備校にてデッサン等に精を出していた時期でもあり、我が娘も眞子さまのように美術方面で頑張って欲しいと思ったりしていた。
 
 昨年2016年には、眞子さまはレスター大大学院の修了式に出席し、修士(学術)(博物館学)の学位記を受けた。その後同年4月1日には、東京大学総合研究博物館特任研究員に就任され現在に至っておられる。
 再び原左都子の私論だが、皇族の一員であられる眞子さまが就職に当たり“最上級のコネ”をお持ちなのは致し方無いとして。 それにしても眞子さまの当該業績は、ご自身が自ら立ち上げられた部分も少なくなかろうと私は推測する。
 近代皇室にお生まれになられたその身分を超越して、進学・就職に際しご自身の意思を貫かれたその姿勢こそが素晴らしい。


 次に眞子さまのご婚約発表に際し、取り急ぎ「女性宮家創設」議論を持ち出す政権及び野党よりの反応に対して。
 特段「皇室」には思い入れがない私には、論評しにくい議題としか言いようがない。
 自己矛盾に溢れる私見を述べるならば、それに賛同し皇族の歴史を自ら守り存続したい!と望む女性皇族が存在するのならば、政権側からもその勢いに任せてみてはどうだろうか??


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 眞子さまご婚約に関しては、実におめでたい事と祝福申し上げよう。
 特に眞子さまの場合、ご自身が志望した大学入学後間もない頃にご婚約者であるお相手と知り合ったとの情報だ。 それを祝福し、秋篠宮家ご夫妻も直ぐに相手男性を眞子さまの将来のフィアンセとして認められたとの情報でもある。

 皇室との“至って特殊な環境下”にお生まれになった一女性が、制約多き環境下でご本人なりの自己実現を目指されつつ将来を見据え自己を育んで来られたならば、こんな素晴らしい事は無いだろう。
 
 今後は眞子さまを皇室や「女性宮家」なる重圧や軋轢から解放して差し上げて、国民皆で眞子さまの来年のご成婚をお祝い申し上げたいものだ。
 (ただし昭和以降、皇族女性が民間に嫁がれる場合、今までは1名に付き1億数千万円との巨額国税支出を計上して来たらしい。 それに関しては有能な眞子さまの場合10分の1程度に縮小してはどうか?? とも提案したいよなあ。)