2年半程前に介護付有料高齢者施設に住む義母の保証人代行を引き受けて以来、自治体役所等公的機関も含めた各種法人対応に於いて無駄な労力を強要され、翻弄され続ける日々だ。
そんな中、また新たな困難に直面してしまった事態に関しては、バックナンバーにても述べている。
次なる課題は、火災保険だ。
2015.7.8 公開 「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「金融機関の本人確認、個々の事情に即し融通対応出来ぬものか?」の一部を要約引用して再び紹介しよう。
3年程前に既に解体した元々義母所有の建物に関して、未だ火災保険料が発生していて月々その保険料支払いによる多額の損失を計上している事実を私がたまたま発見したのだ。
これに関しては、義母本人及び火災保険対象物件を相続及び贈与にて引き継いだ親族にも大いに責任がある事は確かだ。 ところが相続人であった義理姉が既に死去し、その後の贈与人である義理甥とも付き合いがない現状に於いて、ここはまた私が一肌脱がねばならない立場だ。 (参考のため、義母所有不動産管理に関しては税理士試験一部取得者である私に一任されている現状だ。)
義母曰く、「あ~~ら、建物を取り壊した場合こちらから保険会社に届けなければいけないの? 私はてっきり保険会社の方がその状況を把握して保険契約が自然消滅するものと思っていたわ…。」(以上、私なりに専門用語に置換して記載。) まあそれでも、当該火災保険契約を締結していた事実を義母が覚えていただけでも助かる思いだ。
そして私は、早速火災保険会社に電話を入れた。 その回答には、実に驚愕・落胆させられた…
フリーダイヤルに出た担当女性氏曰く、「保険契約ご本人様の本人確認が必須となります。 今回お電話を頂いたのは義理の娘さんとのこと、この場合契約変更取扱不能です。どうしてもご本人様よりの申し出がなければ保険解約は成立しません。」
特に保険会社の場合、民間企業も含めその競争の現実たるや正に激烈な事態であろう。 中途半端な立場の“半官半民共済組織”とは言え、その収益率こそが今後の組織体存続にかかっていることは十分に想像がつく。
その理解の下での話だが、ここまで(保険会社を含めた)金融機関が「本人確認」にこだわる意向とは、今となっては老いぼれた高齢者と昔交わした契約を死守してでも、少しばかりの月々保険料を(悪徳業者のごとく)チマチマと稼ぎたいのかと顧客側から勘繰られてもやむを得ないのではなかろうか??
そうでないのならば、既に取崩している建物の火災保険料解約を、保証人からの解約処理で認めて欲しいものだ。 参考だが、当該保険企業が言うには「物件解体証明書」があればその時期に遡って保険料を返還してもらえるとの事らしい。 我が義母事例の場合、現在に至ってはその種の証明書が一切ない。 そのため(今まで支払った保険料をチャラにしていいから)単に今後の保険料を支払い続ける事を回避する目的で保険契約を解約したい、と私から重々申し出ている。
保険会社曰く、その事案に於いても、どうしても義母本人確認がないと処理不能との回答だ。 一体全体、保証人にどうせよ!と言いたいのか。 もしかしてこのまま年老いた人間を食い物にして、時間経過と共に保険料をぶったくろうとの魂胆なのか??
実際問題、我が国に於いて「高齢化」が急速に進んでいる現実を政権及び(国家と大いなる癒着がある)金融機関こそが少しは慮り、国民「高齢化」の現実に即した対応可能システムを早期に創設するべきではあるまいか?
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
上記の火災保険企業への「解約手続」はその後も続いた。
義母の「本人確認」を保証人の立場で一体全体如何に実行すれば本人と認めてくれるのかに関して、今一度保険会社のコールセンターに電話にて食い下がった。
前回対応に出た担当者氏の名前を挙げその人物に電話を代わって欲しいとの私の訴えに対し、2度目に出たコールセンター女性が電話口にて曰く…、
「コールセンターに一体何人の担当者がいると思っているのですか、何十人もの担当者が電話を受けているのですよ! そんな人、私が知る訳がないじゃないですか!」
その対応の不躾さ及びお粗末さに驚きつつ、(おそらく派遣社員であろうが、よくぞまあこれ程低レベルの派遣女子を雇ったものだ…)と私は当該保険企業を蔑みながらも、「ならば、今一度最初から説明し直します…云々」と時間をかけて、当該低レベル派遣社員へ事情を説明した。
結局2度に渡りコールセンターへ電話をかけたものの、「本人確認が不能の場合、保険の解約は扱えない」の一辺倒である。 そして保険会社の低レベル派遣社員が言うには、「本人が電話の横にいて電話にて本人確認に応じられるのならば解約書を本人宛に送付する。」との事だ。
その後私は義母が住む介護付高齢者施設へ出向き、“三度目の正直”として当該保険会社へ電話を入れた。
多少ラッキーだったのは、3度目に出たコールセンターの女性担当者氏が業務に適合可能な“まともな能力”を備えている人物だった事だ。 そうでないと、おそらく多少の痴呆症状がある義母に電話口に出させたところで本人確認は不能だったと想像する。
3度目の担当者氏はどうやら優しく義母に対応してくれたようだ。 「私、耳が聞こえないんですけど! えっ!何ですか!?!」等々、電話口で大声を張り上げ困惑している義母に対し、担当者が根気よく対応してくれた事実に保証人である私の立場からも感謝申し上げたい。
それ程に保険会社による「本人確認」とは厳しい現実である事を思い知らされる始末だ。
まだまだ話は続く。
やっと保険会社より義母の本人確認を得たのだが、「解約請求書類」はどうしても義母が住む高齢者施設宛でないと送付不能とのことだ。 それを何とか私が工夫して返信封筒に切手を貼って用意し義母に我が家まで転送してもらったのだが、保険会社より届いた「解約書類」の内容がこれまた難儀を極めている。
火災保険対象建物の詳細を把握していない事には太刀打ち不能な文面である。 現地に行った事もなければその書面も手元に一切ない立場の私は、とりあえず亭主に確認したのだが「僕も知らない」とのそっけない返答しか返ってこない。 元より義母に関しては、私が何の火災保険解約に躍起になっているのかすら露分からない有様だ…
実際泣きたい思いで、私の判断にて記入可能な部分のみ精一杯記入し通信欄にその旨を記入したのだが、果たして火災保険解約が叶うのか!??
最後に、原左都子の私論に入ろう。
実際現世に於いて、溢れる程に存在する各種保険契約の事実である。
皆さんも日々保険会社からのフリーダイヤル及びネットメール等々にて、その案内を少なからず受け取っていることであろう。
「当社は1年間保険料無料にて事故による障害を充填しますので是非加入下さい。」 この種の郵便物やメールが誰これ構わずごまんと届く時代だ。
ただ昔から保険契約解約に難儀した経験者ならば、保険勧誘に関して周知の事実があるのも確かだ。
保険とは生命保険、損害保険等々の分野にかかわらず、「入るは天国、出るは地獄」 が常識の世界との事である。
特に高齢者の身内を抱えている皆様は、当該高齢者が過去に加入している(強制的に加入させられている)保険内容を早期に(身内高齢者の頭が明瞭な内に)再確認しておくことを是非ともお勧めしたい。
そんな中、また新たな困難に直面してしまった事態に関しては、バックナンバーにても述べている。
次なる課題は、火災保険だ。
2015.7.8 公開 「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「金融機関の本人確認、個々の事情に即し融通対応出来ぬものか?」の一部を要約引用して再び紹介しよう。
3年程前に既に解体した元々義母所有の建物に関して、未だ火災保険料が発生していて月々その保険料支払いによる多額の損失を計上している事実を私がたまたま発見したのだ。
これに関しては、義母本人及び火災保険対象物件を相続及び贈与にて引き継いだ親族にも大いに責任がある事は確かだ。 ところが相続人であった義理姉が既に死去し、その後の贈与人である義理甥とも付き合いがない現状に於いて、ここはまた私が一肌脱がねばならない立場だ。 (参考のため、義母所有不動産管理に関しては税理士試験一部取得者である私に一任されている現状だ。)
義母曰く、「あ~~ら、建物を取り壊した場合こちらから保険会社に届けなければいけないの? 私はてっきり保険会社の方がその状況を把握して保険契約が自然消滅するものと思っていたわ…。」(以上、私なりに専門用語に置換して記載。) まあそれでも、当該火災保険契約を締結していた事実を義母が覚えていただけでも助かる思いだ。
そして私は、早速火災保険会社に電話を入れた。 その回答には、実に驚愕・落胆させられた…
フリーダイヤルに出た担当女性氏曰く、「保険契約ご本人様の本人確認が必須となります。 今回お電話を頂いたのは義理の娘さんとのこと、この場合契約変更取扱不能です。どうしてもご本人様よりの申し出がなければ保険解約は成立しません。」
特に保険会社の場合、民間企業も含めその競争の現実たるや正に激烈な事態であろう。 中途半端な立場の“半官半民共済組織”とは言え、その収益率こそが今後の組織体存続にかかっていることは十分に想像がつく。
その理解の下での話だが、ここまで(保険会社を含めた)金融機関が「本人確認」にこだわる意向とは、今となっては老いぼれた高齢者と昔交わした契約を死守してでも、少しばかりの月々保険料を(悪徳業者のごとく)チマチマと稼ぎたいのかと顧客側から勘繰られてもやむを得ないのではなかろうか??
そうでないのならば、既に取崩している建物の火災保険料解約を、保証人からの解約処理で認めて欲しいものだ。 参考だが、当該保険企業が言うには「物件解体証明書」があればその時期に遡って保険料を返還してもらえるとの事らしい。 我が義母事例の場合、現在に至ってはその種の証明書が一切ない。 そのため(今まで支払った保険料をチャラにしていいから)単に今後の保険料を支払い続ける事を回避する目的で保険契約を解約したい、と私から重々申し出ている。
保険会社曰く、その事案に於いても、どうしても義母本人確認がないと処理不能との回答だ。 一体全体、保証人にどうせよ!と言いたいのか。 もしかしてこのまま年老いた人間を食い物にして、時間経過と共に保険料をぶったくろうとの魂胆なのか??
実際問題、我が国に於いて「高齢化」が急速に進んでいる現実を政権及び(国家と大いなる癒着がある)金融機関こそが少しは慮り、国民「高齢化」の現実に即した対応可能システムを早期に創設するべきではあるまいか?
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
上記の火災保険企業への「解約手続」はその後も続いた。
義母の「本人確認」を保証人の立場で一体全体如何に実行すれば本人と認めてくれるのかに関して、今一度保険会社のコールセンターに電話にて食い下がった。
前回対応に出た担当者氏の名前を挙げその人物に電話を代わって欲しいとの私の訴えに対し、2度目に出たコールセンター女性が電話口にて曰く…、
「コールセンターに一体何人の担当者がいると思っているのですか、何十人もの担当者が電話を受けているのですよ! そんな人、私が知る訳がないじゃないですか!」
その対応の不躾さ及びお粗末さに驚きつつ、(おそらく派遣社員であろうが、よくぞまあこれ程低レベルの派遣女子を雇ったものだ…)と私は当該保険企業を蔑みながらも、「ならば、今一度最初から説明し直します…云々」と時間をかけて、当該低レベル派遣社員へ事情を説明した。
結局2度に渡りコールセンターへ電話をかけたものの、「本人確認が不能の場合、保険の解約は扱えない」の一辺倒である。 そして保険会社の低レベル派遣社員が言うには、「本人が電話の横にいて電話にて本人確認に応じられるのならば解約書を本人宛に送付する。」との事だ。
その後私は義母が住む介護付高齢者施設へ出向き、“三度目の正直”として当該保険会社へ電話を入れた。
多少ラッキーだったのは、3度目に出たコールセンターの女性担当者氏が業務に適合可能な“まともな能力”を備えている人物だった事だ。 そうでないと、おそらく多少の痴呆症状がある義母に電話口に出させたところで本人確認は不能だったと想像する。
3度目の担当者氏はどうやら優しく義母に対応してくれたようだ。 「私、耳が聞こえないんですけど! えっ!何ですか!?!」等々、電話口で大声を張り上げ困惑している義母に対し、担当者が根気よく対応してくれた事実に保証人である私の立場からも感謝申し上げたい。
それ程に保険会社による「本人確認」とは厳しい現実である事を思い知らされる始末だ。
まだまだ話は続く。
やっと保険会社より義母の本人確認を得たのだが、「解約請求書類」はどうしても義母が住む高齢者施設宛でないと送付不能とのことだ。 それを何とか私が工夫して返信封筒に切手を貼って用意し義母に我が家まで転送してもらったのだが、保険会社より届いた「解約書類」の内容がこれまた難儀を極めている。
火災保険対象建物の詳細を把握していない事には太刀打ち不能な文面である。 現地に行った事もなければその書面も手元に一切ない立場の私は、とりあえず亭主に確認したのだが「僕も知らない」とのそっけない返答しか返ってこない。 元より義母に関しては、私が何の火災保険解約に躍起になっているのかすら露分からない有様だ…
実際泣きたい思いで、私の判断にて記入可能な部分のみ精一杯記入し通信欄にその旨を記入したのだが、果たして火災保険解約が叶うのか!??
最後に、原左都子の私論に入ろう。
実際現世に於いて、溢れる程に存在する各種保険契約の事実である。
皆さんも日々保険会社からのフリーダイヤル及びネットメール等々にて、その案内を少なからず受け取っていることであろう。
「当社は1年間保険料無料にて事故による障害を充填しますので是非加入下さい。」 この種の郵便物やメールが誰これ構わずごまんと届く時代だ。
ただ昔から保険契約解約に難儀した経験者ならば、保険勧誘に関して周知の事実があるのも確かだ。
保険とは生命保険、損害保険等々の分野にかかわらず、「入るは天国、出るは地獄」 が常識の世界との事である。
特に高齢者の身内を抱えている皆様は、当該高齢者が過去に加入している(強制的に加入させられている)保険内容を早期に(身内高齢者の頭が明瞭な内に)再確認しておくことを是非ともお勧めしたい。