原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

何でもかんでもランキングして誰が得するの??

2013年08月14日 | 時事論評
 世の中、あっちもこっちも、何でもかんでも「ランキング」流行りである。


 連日の猛暑ニュースでは、日々最高気温の高い順に日本全国各地がランキングされ発表される。 
 例えば一昨日8月12日の最高気温全国1位に輝いたのは、高知県四万十市の41,0℃だったが、この最高気温は国内観測史上歴代最高気温でもあるようだ。
 まったくもって、 「酷暑お見舞い申し上げます。」 としか申し上げようがない。

 ただこれに関しては「熱中症」発症等人命にかかわる危険性が高いため、猛暑対策を促す意味合いでも日々メディアがランキングして国民に発表する意義は大きいであろう。


 あるいはテレビの「視聴率」なども、日々メディア上で発表される「ランキング」の一つだ。
 そもそもテレビをほとんど見ない原左都子であるが、一般視聴者が如何なるテレビ番組を視聴しているのかを調査する目的で、時々新聞のテレビ視聴率ランキングをチェックしている。(それをチェックしたところで、どれもこれも如何なる番組なのかほとんど知らないのだけどね…
 ここのところずっとトップを維持しているのが、NHK連ドラ「あまちゃん」である。 このドラマは一応見ているが、何が良くてそんなに支持されるのか理解に苦しむ事に関しては、最近の「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「誰でも“芸能人”になれると言いたいドラマなの?!」 で苦言を呈したばかりだ。

 そもそもテレビ番組というものの存在自体が人の一趣味の範疇に他ならず、万人が人それぞれ好き勝手に楽しめば済むレベルの娯楽対象物の域を出ていない。
 しかも今の時代、発信側のテレビ放送局も目まぐるしいまでに多様化・細分化し、多種多様なテレビ局が入り乱れている実態であろう。 それらすべての放送局が発信する番組すべてをひっくるめて、視聴率というカテゴリーで「ランキング」したところで、何らかの有意性あるランキング結果情報を呈示できるはずもない。
 それでも何故テレビ番組の「視聴率」を長年に及んで計測し続け、その結果を公表し続けているのかと言えば、それは発信側のテレビ局の“存命”にかかわる数値であるからに他ならない。 何分テレビ放送とは、スポンサーである営利企業主体なくして成り立たない運命を背負っている。 だからこそ、放送局にとっては「視聴率、命!」なのだ。

 ただ一般市民にとっては、そもそも「視聴率」など二の次でよい課題である。
 原左都子に言わせてもらうと「視聴率」の高さに甘え、いい気になってくだらないドラマの内容の吟味再考もせず続行するなよ! とも言いたくなる。(NHKドラマ「あまちゃん」の事だが。) しかも、今後深夜に再放送するとのNHKのPRである。トホホ…
 こんな事では、世の中ますます“軽薄短小”化が促進してしまう懸念感を煽られるばかりだ… 


 今更ながら原左都子が反論私論を展開した「テレビ番組視聴率」に関しては、昔から存在していた「ランキング」であろう。

 これとはまた別次元で、現世に於いて“くだらなさの極み”のごとくの各種「ランキング」が幅を利かせている実態に辟易とさせられ続けている原左都子である。
 現在世に蔓延っている“くだらなさの極み”「ランキング」をこの世に定着付けた元凶とは、秋元康氏率いる“AKB48”の「総選挙」とやらではなかっただろうか?!

 原左都子のみではなく、ネット情報によるとあのデヴィ・スカルノ夫人もどうやら“AKB48”がお嫌いであるらしい。 それに“お力”を頂いた思いで、活気付かせてもらった私の私論を展開しよう。
 そもそも“AKB”の総選挙とて、秋元康氏が教育界に於ける「偏差値偏重」を有効利用して一肌上げようとたくらんだ施策であることが見え見えだ。 なんせ、この国の庶民連中は学校教育行政に於ける「偏差値偏重主義」を真に受けてしまい、「ランキング」には滅法弱い体質だ。 秋元氏とすれば、この国民の弱点を自分の“商売”に利用しないはずもないのだ。
 原左都子が分析するに“AKB48”及びそれに続くド素人女子グループが現世に於いてここまで売れている理由とは、「ランキング」思想を武器として導入し、偏差値偏重主義を真に受けている若者どもを秋元氏が経済市場に導入したからに他ならない。


 原左都子が今回の「ランキング」に関するエッセイを綴るきっかけを得たのは、ネット上のたわいない情報だった。

 それは、「 高学歴男子が『付き合いたいオンナ』の出身大学ベスト5」 なる、これまた“くだらなさの極み”としか表現できないネット情報だったのである。
 “くだらない”事は重々承知の上で、このネット情報の一部を以下に紹介しよう。
 「学歴なんてカンケーない!」そう叫ばれるこの頃ではありますが、やはり学歴というものは、その人の努力や運をある程度は反映するものです。今回は発展的な内容として、“高学歴男子が好む女性の出身大学”について、現役東大生ライターの川上ぽこひろ氏に聞いてみました。 「ぽこひろです。今回は、有名私立の早慶、マーチ(明治、青学、立教、中央、法政)を中心に、一流大学出身者の男性50人へのインタビューを敢行、そこから得られた結果をランキングにしてお伝えします」
 ■5位:青山学院大学  「言わずと知れた“お嬢様大学”の古豪、青学。
今でも良家育ちの気品のいい女性が多く、長いお付き合いを前提にした誠実なパートナーとして望ましい、と票が集まりました」
 ■4位:慶應義塾大学   「圧倒的な知性、ブランド力、冗談かと思うほど美人女性の割合が多いこと。これらが人気の理由です。 高学歴の男は、才色兼備な慶應卒の彼女を連れて、鼻高々と歩くのがお好きなようです」
 ■3位:早稲田大学   「慶應と並び、私立ツートップの名門校。 更に慶應よりも、いい意味で“チャラそう”というイメージが功を奏した模様です」
 ■2位:地方国公立大学   「かなり意外な回答でした。高校時代、周りの優秀な友人が東京の大学を目指す中、親や家計の心配から地道に家から通える国公立大学を目指した。そんな健気で純真なスピリットに対しての賞賛が、この結果です」
 ■1位:特にナシ   「最も驚くべき結果です。しかし理由は案外ナットクかも。
 “頭がいい”高学歴男子は、たいてい負けず嫌いでプライドが高い。もし、彼女も同様に高学歴だった場合、些細なことで張り合いになるのが面倒くさい。

 上記“くだらなさの極み”のネット情報を何故原左都子が引用したかを説明しよう。

 「原左都子エッセイ集」長年のファンの皆様は、私が上記2位にランキングされている“ヘボい”「地方国公立大学」の出身である事を既にご存知であろう。 しかも私は2度に及ぶ理系・文系大学入学、そして大学院すべてを上記「地方国公立」大学にお世話になっている故だ。
 ただ、今回くだらないランキングを公開した東大現役男性とやらに一言言っておきたいのだが、「親や家計の心配から地道に家から通える国公立大学を目指した」との表現は正確とは言えないねえ~。
 “お嬢様”人生などつまらない事を百も承知だからこそ、あえて自分自身が貧乏して「国公立」にこだわったオンナも存在する事を、若年の貴方にも分かって欲しいものだよなあ。

 でも若き東大生のあなたが今回のランキング2位に、一般人の印象としては実に“ショボい”存在であろう「地方国公立大学」を取り上げてくれたからこそ、そこの出身である原左都子が今回このエッセイを綴れた事に一応感謝しておくよ。
 ついでに喧嘩売っとくけど、私に言わせてもらうと、早慶マーチへったくれの私立大学を深い根拠も思慮もなく“一流”と表現した“若気の至り”現役東大生のあなたを、せせら笑いたい思いだよ。