私は決して「皇室」贔屓という訳ではないが、平成天皇皇后両陛下がお歳を召された現在も尚、日々ご誠実に公務に励まれるご様子をメディアを通じて拝見する都度、忍びない思いだ。
国家が両陛下に 「お年寄り虐待」 とも表現出来そうな程の過重労働を課している現実を、政権始め国民の皆さんは如何に捉えているのだろうか?
天皇陛下は本日(2月18日)、東京大学医学部附属病院に於いて「狭心症」治療の心臓冠動脈バイパス手術を受けておられるとの報道だ。 午後3時には手術終了予定との報道のため、原左都子がこの記事を書き始めた今、もうそろそろ手術が終わりに近づいているものと思われる。
今回の天皇陛下の手術入院に関するニュース報道の街のインタビューに対し、市民は「手術が無事終わって天皇陛下がお元気になられた姿を早く拝見したい…」等々の応答を返している様子だ。
もちろん、天皇陛下の本日の手術後の予後はこの私も大いに気に掛かる。
ただこれに関しては、一国の天皇の心臓手術に際してまさか“いい加減”な判断で医療措置が施される訳はあり得ず、当然の事ながら我が国トップレベルの医師団が熟慮の上手術を執行するであろう事には間違いない。 加えて、本日天皇陛下がお受けになられている心臓冠動脈バイパス手術とは、現在に於いては比較的手術事例が多い医療措置でもあるようだ。
医師団による今回の手術は間違いなく成功することであろうし、その後天皇陛下が安静に過ごされた後には、お元気な姿を国民の前でご披露されることでもあろう。
ただ政権及び国民の皆さん、もう既に80歳近いご高齢でいらっしゃる天皇皇后両陛下に、皇室歳費が国費から賄われているとは言えいつまでも公務をご負担いただく事の是非とは如何なものであろうか??
繰り返すが、ご高齢にもかかわらず誠実さと実直さをお失いになる事なくいつまでも精力的にご公務に励まれている両陛下のお姿を拝見する事は、この原左都子には忍びないのだ。
報道のインタビューに応えた市民は上記のごとく「また陛下のお元気な姿を拝見したい」と言うが、それが高齢になられた両陛下へどれ程の負担を更に負荷するかを理解した上で発言しているのであろうか?
こんな場で原左都子の私事を持ち出すことになるが、我が過去の一時の職業経験と両陛下のご公務とを一緒くたにして比較する大いなる無礼をあらかじめお許し願いたい。
それなりの正装で人前に出て見知らぬ大勢の相手の反応やその受け答えに合わせてその場を振舞わねばならない「仕事」とは、それ自体が大いに過酷な労働である。
原左都子が過去のバブル期において東京丸の内や六本木界隈で“ラウンジコンパニオン”や“パーコン”の仕事をしつつ自活して学業に励んだ話題は、バックナンバーでも幾度か公開している。
一般人の認識としては“綺麗な恰好”をして顧客に媚びるべく振舞うだけの職業とは、「やり得」かつ「低俗」「卑劣」の印象があるのだろう。 私自身ももっと若かりし頃に芸能人や“夜の蝶”を一見してそう感じていた。
ところが自分自身がその種の職業を経験した後に、私の考えは大幅に変わった。
この種の職業とは“ある意味で”実に大変なのである。 原左都子の場合“コンパニオン系”だったため、仕事に及ぶ前にまず外見的要素としてお化粧及びヘアスタイルを丹念に整えて、体にフィットしたロングドレスを着用しハイヒールを履く事を義務付けられた。 当時まだまだ若かった私にとって、体調良好の時にはこの“外見繕い”はさほどの問題はなかった。 だが一旦体調不良となり便秘でおなかが張ったり風邪で鼻汁が出てもこの恰好を強要されるとなると、この職業がどれ程の激務であるかを思い知らされたものだ。
しかもこの職業の本質は顧客の接待にある。 そうなると、体調不良の時とて当然ながら顧客中心に物事が進む。 当時の私は既に30代に達していたため、これは既に得意分野だったかもしれない。 それにしても顧客とはそんな私に容赦なく無理難題を吹っかけてきたものだ。
たかが2時間の派遣業務にして「高給」だったからこそ、当時の私が達成できた仕事だったと推測する。
さて天皇皇后両陛下の“ご公務”に話を移そう。
現在80歳を間近に迎えられている両陛下が、ご公務を執行されるに当たり“正装”を強いられている現状を国民の皆さんもご理解であろう。
80歳近くにして、少なくとも“背広ネクタイ”“ドレス・ハイヒール”姿で背筋をきちんと伸ばされて国民の前に出られる両陛下のご負担が、どれ程過酷なものとお考えだろうか?? 皆さんのご家族の中にももちろん高齢者がおられることであろう。 だが、そのお年寄り達に両陛下のごとく正装を強要される機会が日々幾多に渡ってあるはずは無く、ほとんどのお年寄りは普段着でゆったり過ごされている日常であろう…
加えて80歳近い年齢ともなれば周囲に対して思いやりを表現すると言うよりも、むしろそれを周囲から与えてもらう事を心理面で欲する世代かと認識する。
平成天皇とは、昭和の戦争中に子ども時代を過ごされ戦後成人されて皇后と成婚されたお方である。
昭和34年に天皇家始まって以来の出来事として、民間から美智子妃殿下を迎えられご結婚に至ったことに関しては、現在我が国の国民の半数以上は認識していることであろう。
原左都子自身の昭和34年と言えば私が生まれた田舎には未だテレビがなかった故に、その影像を生では拝見していない世代である。 だが現在の平成天皇皇后両陛下が昭和の時代に皇太子及び妃殿下として果されたご公務の数々と、当時平民にもたらした平和の象徴でもあるべく新時代感覚文化の貢献度は、皇太子及び妃殿下に何物にも勝る絶大な影響力がおありだった故ではなかろうかと評価申し上げるのだ。
そんな両陛下が80歳近くなられた今に至って、未だ市民が「お元気な姿を国民の前で見せて下さい」と欲する気持ちも分からなくはないが、その短絡的な思考とはどう考察しても両陛下の更なる心身的ご負担を負荷するだけではあるまいか?
「天皇定年制」が議論されて久しい我が国家である。
昨年この議論が再発した記憶もあるが、国家の政権が揺らいでいる今現在その議論は何処に彷徨っているのだろう??
余談になるが「女性宮家制度」創設に関しても先だって提案されたと記憶しているが、この議論も何処に消えたのだろうか?
ここで原左都子の「女性宮家制度」創設に対する個人的な私論を手短に述べると、天皇継承直位1位の地位(現在の皇太子)の直系親族内に限ってそれを認めてもよいような感想はある。(現時点においては、要するに秋篠宮家のお子様であられる方々まで) それ以上の皇族にまでも議論を拡大することには、時代の趨勢を鑑みた場合私論として大いなる抵抗感がある。(その種の皇族家系の方々には、厳しい現世において今後は自助努力でこの世を生き抜いて欲しい気がする。)
「天皇定年制」に関しては、今後国政において早い時期に議論を重ねるべきであろう。
その議論の決着が現在の天皇であられる平成天皇がご生存のうちに間に合えば喜ばしいのだが、どうもそれが叶わぬ政権混乱事態に際して原左都子からの提案がある。
今回の「狭心症」手術におそらく耐え抜かれて天皇陛下はお元気に退院されることと私は推測する。
この手術をきっかけとして、80歳を間近に控えられている両陛下を本気でご引退させて申し上げては如何なものか!?
今直ぐには「皇室典範」法律改定が間に合わない事くらいは法律を心得ている原左都子も認識しているが、法律解釈の範囲内、あるいは特別措置法等でいくらでも両陛下に早期にお休みを取って頂く頃が可能かと私は心得る。
国民のためにもう十分過ぎる程働かれたと思しき平成天皇皇后両陛下に、どうか今後はごゆるりとお幸せに長生きして頂くためにも、国政の今すぐの勇断を望みたいものだ。
国家が両陛下に 「お年寄り虐待」 とも表現出来そうな程の過重労働を課している現実を、政権始め国民の皆さんは如何に捉えているのだろうか?
天皇陛下は本日(2月18日)、東京大学医学部附属病院に於いて「狭心症」治療の心臓冠動脈バイパス手術を受けておられるとの報道だ。 午後3時には手術終了予定との報道のため、原左都子がこの記事を書き始めた今、もうそろそろ手術が終わりに近づいているものと思われる。
今回の天皇陛下の手術入院に関するニュース報道の街のインタビューに対し、市民は「手術が無事終わって天皇陛下がお元気になられた姿を早く拝見したい…」等々の応答を返している様子だ。
もちろん、天皇陛下の本日の手術後の予後はこの私も大いに気に掛かる。
ただこれに関しては、一国の天皇の心臓手術に際してまさか“いい加減”な判断で医療措置が施される訳はあり得ず、当然の事ながら我が国トップレベルの医師団が熟慮の上手術を執行するであろう事には間違いない。 加えて、本日天皇陛下がお受けになられている心臓冠動脈バイパス手術とは、現在に於いては比較的手術事例が多い医療措置でもあるようだ。
医師団による今回の手術は間違いなく成功することであろうし、その後天皇陛下が安静に過ごされた後には、お元気な姿を国民の前でご披露されることでもあろう。
ただ政権及び国民の皆さん、もう既に80歳近いご高齢でいらっしゃる天皇皇后両陛下に、皇室歳費が国費から賄われているとは言えいつまでも公務をご負担いただく事の是非とは如何なものであろうか??
繰り返すが、ご高齢にもかかわらず誠実さと実直さをお失いになる事なくいつまでも精力的にご公務に励まれている両陛下のお姿を拝見する事は、この原左都子には忍びないのだ。
報道のインタビューに応えた市民は上記のごとく「また陛下のお元気な姿を拝見したい」と言うが、それが高齢になられた両陛下へどれ程の負担を更に負荷するかを理解した上で発言しているのであろうか?
こんな場で原左都子の私事を持ち出すことになるが、我が過去の一時の職業経験と両陛下のご公務とを一緒くたにして比較する大いなる無礼をあらかじめお許し願いたい。
それなりの正装で人前に出て見知らぬ大勢の相手の反応やその受け答えに合わせてその場を振舞わねばならない「仕事」とは、それ自体が大いに過酷な労働である。
原左都子が過去のバブル期において東京丸の内や六本木界隈で“ラウンジコンパニオン”や“パーコン”の仕事をしつつ自活して学業に励んだ話題は、バックナンバーでも幾度か公開している。
一般人の認識としては“綺麗な恰好”をして顧客に媚びるべく振舞うだけの職業とは、「やり得」かつ「低俗」「卑劣」の印象があるのだろう。 私自身ももっと若かりし頃に芸能人や“夜の蝶”を一見してそう感じていた。
ところが自分自身がその種の職業を経験した後に、私の考えは大幅に変わった。
この種の職業とは“ある意味で”実に大変なのである。 原左都子の場合“コンパニオン系”だったため、仕事に及ぶ前にまず外見的要素としてお化粧及びヘアスタイルを丹念に整えて、体にフィットしたロングドレスを着用しハイヒールを履く事を義務付けられた。 当時まだまだ若かった私にとって、体調良好の時にはこの“外見繕い”はさほどの問題はなかった。 だが一旦体調不良となり便秘でおなかが張ったり風邪で鼻汁が出てもこの恰好を強要されるとなると、この職業がどれ程の激務であるかを思い知らされたものだ。
しかもこの職業の本質は顧客の接待にある。 そうなると、体調不良の時とて当然ながら顧客中心に物事が進む。 当時の私は既に30代に達していたため、これは既に得意分野だったかもしれない。 それにしても顧客とはそんな私に容赦なく無理難題を吹っかけてきたものだ。
たかが2時間の派遣業務にして「高給」だったからこそ、当時の私が達成できた仕事だったと推測する。
さて天皇皇后両陛下の“ご公務”に話を移そう。
現在80歳を間近に迎えられている両陛下が、ご公務を執行されるに当たり“正装”を強いられている現状を国民の皆さんもご理解であろう。
80歳近くにして、少なくとも“背広ネクタイ”“ドレス・ハイヒール”姿で背筋をきちんと伸ばされて国民の前に出られる両陛下のご負担が、どれ程過酷なものとお考えだろうか?? 皆さんのご家族の中にももちろん高齢者がおられることであろう。 だが、そのお年寄り達に両陛下のごとく正装を強要される機会が日々幾多に渡ってあるはずは無く、ほとんどのお年寄りは普段着でゆったり過ごされている日常であろう…
加えて80歳近い年齢ともなれば周囲に対して思いやりを表現すると言うよりも、むしろそれを周囲から与えてもらう事を心理面で欲する世代かと認識する。
平成天皇とは、昭和の戦争中に子ども時代を過ごされ戦後成人されて皇后と成婚されたお方である。
昭和34年に天皇家始まって以来の出来事として、民間から美智子妃殿下を迎えられご結婚に至ったことに関しては、現在我が国の国民の半数以上は認識していることであろう。
原左都子自身の昭和34年と言えば私が生まれた田舎には未だテレビがなかった故に、その影像を生では拝見していない世代である。 だが現在の平成天皇皇后両陛下が昭和の時代に皇太子及び妃殿下として果されたご公務の数々と、当時平民にもたらした平和の象徴でもあるべく新時代感覚文化の貢献度は、皇太子及び妃殿下に何物にも勝る絶大な影響力がおありだった故ではなかろうかと評価申し上げるのだ。
そんな両陛下が80歳近くなられた今に至って、未だ市民が「お元気な姿を国民の前で見せて下さい」と欲する気持ちも分からなくはないが、その短絡的な思考とはどう考察しても両陛下の更なる心身的ご負担を負荷するだけではあるまいか?
「天皇定年制」が議論されて久しい我が国家である。
昨年この議論が再発した記憶もあるが、国家の政権が揺らいでいる今現在その議論は何処に彷徨っているのだろう??
余談になるが「女性宮家制度」創設に関しても先だって提案されたと記憶しているが、この議論も何処に消えたのだろうか?
ここで原左都子の「女性宮家制度」創設に対する個人的な私論を手短に述べると、天皇継承直位1位の地位(現在の皇太子)の直系親族内に限ってそれを認めてもよいような感想はある。(現時点においては、要するに秋篠宮家のお子様であられる方々まで) それ以上の皇族にまでも議論を拡大することには、時代の趨勢を鑑みた場合私論として大いなる抵抗感がある。(その種の皇族家系の方々には、厳しい現世において今後は自助努力でこの世を生き抜いて欲しい気がする。)
「天皇定年制」に関しては、今後国政において早い時期に議論を重ねるべきであろう。
その議論の決着が現在の天皇であられる平成天皇がご生存のうちに間に合えば喜ばしいのだが、どうもそれが叶わぬ政権混乱事態に際して原左都子からの提案がある。
今回の「狭心症」手術におそらく耐え抜かれて天皇陛下はお元気に退院されることと私は推測する。
この手術をきっかけとして、80歳を間近に控えられている両陛下を本気でご引退させて申し上げては如何なものか!?
今直ぐには「皇室典範」法律改定が間に合わない事くらいは法律を心得ている原左都子も認識しているが、法律解釈の範囲内、あるいは特別措置法等でいくらでも両陛下に早期にお休みを取って頂く頃が可能かと私は心得る。
国民のためにもう十分過ぎる程働かれたと思しき平成天皇皇后両陛下に、どうか今後はごゆるりとお幸せに長生きして頂くためにも、国政の今すぐの勇断を望みたいものだ。