じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

成長とは

2019年11月21日 | 本と雑誌

雑感を。
子ども達に対してもそうだが、「成長」して欲しいと望むのは欲なんだろうか。
それを手助けするために、様々な体験をして欲しいし、そういう機会を提供したいと思っているが。
お互いの考えや目標が合っていないと難しいものだ、と最近つくづく思う。
以前読んだ本を思い出す。

「超訳 ニーチェの言葉」
『体験だけでは足りない。
確かに体験は重要だ。体験によって人は成長することができる。
しかし、さまざまな体験を多くしたからといって、他の人よりもすぐれていると言うことはできない。
体験しても、あとでよく考察しなかったら、何にもならないのだ。
どんな体験をしても、深く考えてみることができなければ、よく噛まずに食べて下痢をくり返すようなことになる。
つまり、体験から何も学べていないし、何も身につかないということだ。』

経験したことを振り返り、深く掘り下げ、内省し、対話する。
そして、経験したときに自分が感じた感情、発した言葉、とった行動の源が何なのかを考え、人に話して気付きを深め、改めて自分にとって経験が何をもたらしたのかを考える… …それが学びになると解ってはいるが。
経験しただけではただの経験であって、せっかくの経験を学びにできないのはもったいない。
会社でもそう。
大きな転換期に来ている。
人、組織、社会の関係を根本から問い直す時期なのかも。
一人ひとりが、今までの経験を振り返り、この3つの関係について改めて考えてみることが大事なのではと感じる。
もしかすると、これまで組織が力を持ちすぎてきたのではないか。
自分の働き方を振り返ってみても、思い当たる経験がある。
しかし最近は、人(つまり個人)にバランスが傾きつつあると感じることが増えた。
個人の思いから「やりたいこと」を実現するために、企業ではなく起業を選ぶとか、NPOを立ち上げるとか、そういうこともSNSなどの発展によりやりやすくなった。
IOTの発展がもたらす、個人の力の増大もまた、思い当たる節がある。
しかし、個人の思いは社会全体の幸せにつながっていなければ、結局のところ誰も幸せにはなれない。
企業においてもCSRやCSVといった取り組みは一般化しているが、実際のところ社会課題は山積している。
関心の高い社会課題は一人ひとり違う。
課題解決に向けて、どのように手を取り合って向き合えばいいのか。
一人で経験できることは限られているが、人の経験から学ぶことはできる。
たくさんの人が経験を持ち寄って、そこから学び、これからの社会に向けて新たなアイデアが生まれたら…最高だ。


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