団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

iPS細胞によるパーキンソン病の臨床研究に期待!

2014-03-11 09:41:37 | 健康・病気

京都大がiPS細胞によるパーキンソン病の臨床研究に2016年からかかるというニュースが報道されました。パーキンソン病の原因である神経伝達物質ドーパミンをつくる細胞を、iPS細胞から形成することに成功したといいます。どんな臓器にもなるiPS細胞ですが、治療面で最も早く期待されるのが細胞移植といわれます。網膜の視細胞が変性する加齢黄斑変性を治療するため、iPS細胞から視細胞を作成し、視細胞を移植する臨床研究が理化学研究所で始まっています。

パーキンソン病の臨床研究に強い期待を持っている一人が「私もパーキンソン病患者です。」(三五館発行)を著した柳博雄さん(72)です。柳さんは元朝日新聞記者で、認知症の父を夫婦で介護した体験を綴った「夫婦の親」、介護体験や記者生活などを通じて夫と妻の考え方の違いなどを書いた「夫婦の謎」(いずれも三五館)を著しています。

「私もパーキンソン病の患者です。」によりますと、柳さんがパーキンソン病と告知されたのは2009年5月でした。私立大学の講師として「新聞学」「人間論」を教えていた、その大学のキャンパスで突然動けなくなりました。近くの病院に運び込まれ、神経内科の女医が診察した結果、パーキンソン病と告げられました。

振り返れば、その兆候がいくつかあったといいます。夫婦でいつも正月明けに東大阪・花園ラクビー場に社会人ラグビーを観戦に行っていました。2009年は2月1日にサントリー対サンヨー戦を観に行こうと歩いているとき、柳さんの歩みがあまりにも遅いので、妻が「何をチンタラ歩いているの」とせかしました。柳さんは、これに立腹して「俺は帰る」と口に出してしまいました。振り返ると、それ以前から、足が前に出にくなり、気がつくと、ヨチヨチ歩きになっていたといいます。

驚くのは、柳さんの場合の病状の進行の速さです。1か月後に入院したとき、一人で歩くことが難しい状態となりました。パーキンソン病の進行を5段階で表す「ヤール重症度」でⅣに該当する重い病状です。パーキンソン病の進行は普通、ゆっくりしたもので、数年または5年単位で考えるとされています。

病状の進行を抑える薬は開発されていますが、根本的に治す治療方法はいまのところありません。ドーパミンをつくる細胞の移植は根本治療につながる期待が大きいのです。

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