沖縄旅行三日目

５月１５日（月）天気曇り。

今日は１０時に渡具知さんの家に集合して三人で伊江島へ行くことに決定している。本部港まで１２キロ程度なので２０分少々だ。車の運転は苗字の通り運天るり子さんがした。沖縄の女性は日焼けに対してものすごく気をつけている。すべての窓には紫外線よけ、そして首の回りにはスカーフ、手には白い長い手袋、上着は長袖と完璧である。
本部港から車ごと行く予定であったが満車で断られた。事前の電話確認では平日であれば大丈夫の返事であったので安心していたわけだがこれがいかにも沖縄らしくテーゲーだ。
１１時発で所要時間は３０分である。船内にはアメリカ軍の兵隊が何人も乗っていた。伊江島には基地がある。
波はそんなに無いのであるがじきの間に運天るり子さんが船酔いで苦しみだした。４０分ほど前に酔い止め薬を飲んでいたのであるが効果がなかったようだ。普通３０分なんてすぐの時間だが酔った者にとっては時間が長く感じられたらしい。
港に着いたらタクシーが待っていたが料金の看板をみれば１時間３，１００円で帰りの４時まで利用するとすれば１０，０００円がいる。レンタカー屋に行き値段を確認したら軽で６時間３，１５０円と言っていたので即これに決めた。
私はビールが飲みたいので車の運転は運天さんにやってもらった。

  まず最初は伊江島の真ん中にそびえ立つ城山（伊江島タッチュー）を目指した。
車でいける所までは比較的早くいけた。駐車場のそばにはみやげ物屋さんがあるが観光客は私たち三人だけなので気の毒になる。
長い階段でしかも急なものだからハア、ハア言いながら鎖を持ちながら登った。階段の両脇にはテッポウユリが沢山咲いている。この島の５月のユリ祭りには沢山の観光客が見えるようだ。
頂上から島を３６０度見渡すことができる。絶景であった。
下りるとみやげ物屋でまずはカンビールだ。
その後、湧出（ワジー）に行く。ここから眺める海岸線はこれまた美しい。

次に向かったのはニヤテイヤ洞（ガマ）だ。アメリカ軍が上陸してきたときここに疎開していた渡具知さんの母親はこの洞で助かったそうである。１，０００人は入れる大きなガマであった。

伊江島はそんなに大きくない島なので２時間もあれば見て回れるであろう。
畑は何処を向いても葉タバコばかりで時々牛舎が現れる。この島は伊江島牛が有名で人口５，０００人で牛も５，０００頭と同じくらいいるようだ。牛舎には扇風機が付いて回っている。牛はノンビリと草を食べていた。
道には猫も牛と同様、ノンビリと歩いていて車が来ても逃げようとしない。この光景は何度も見た。
猫もこの島の人間のような気性になっているのだろうか。昼ご飯を食べていないのでどこかホテルで食べようということであちこち捜した。ＹＹＹクラブ伊江リゾートと言うしゃれたホテルがあり入ってみた。
２時がラストオーダーと聞き時計を見れば３分前だ。食べようと言って入ればアメリカ軍の連中ばかりで渡具知さんはしり込みして他にしょうと言ったのでここはやめにした。
結局港に着いてしまいここの食堂で食べることにした。時間はまだ２時過ぎで出港の４時まで時間がある。魚の定食を頼むも一人分しかなくそれを私が食べ女性軍はスパゲティとカレーにした。
食べ終わり時計を見ればまだ１時間は余裕がある。ゴルフの伊江島カントリーに行けばハイビスカスの珍しいやつを見ることができると聞いたので行った。受付で見学申し込みをして入ったがハイビスカスはほとんど散っていて珍しい種類は見れなかった。
パッションフルーツが実を付けていているのを初めて見ることが出来たのがせめてもの慰めだ。

帰りの船は定刻の４時に出た。運天さんは帰りの船酔いを心配したが軽くてすみやれやれだ。
時間はまだ早いのでホテルまで送ってもらうことにしこのホテルのそばにある行きつけの店「縁」で夕食を食べ別れた。

今日は睡眠時間が２時間くらいだったのでヘトヘトだ。風呂に入り着替えたら夜遊びはとてもする気にはなれなく寝ることにした。