「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

ホタル

2015-06-07 23:52:03 | きょうのできごと
さっき、ホタル見に行ってきました!

ちょうど母に用事で我が家に来た近所の方が、ホタルを見に行ってきた、という話をしてくれました。実は昨日も行ったんだけれど、昨日より今日のがいっぱい見れた、すごかった、と。
うちの近くの川ではホタルが見れることでちょっとだけ有名で、結構色んなところから見に来る人がいるらしい…。うちは、ちっちゃい頃に一度見に行ったのはうっすら覚えてるけど(足もとが見えなくてすっごく怖かった、って印象だけ…)、大人になって、そうやって少し遠くからわざわざ来る人もいるってことを知ってからも、行く機会がなくて…。
でも、ずっと行ってみたいと思ってた。

話を聞きながら、母に「行こうや!!」と訴えてみる。でもその時点で21時半を過ぎてて…、近いっつってもその場所まで30分はかかるから、最初は渋ってた(母はここ数年で、別のお友達と何度か見に行ったことがある、って理由もあった)。でもその人が本当にすごかった!って話すうちに、やっぱり気になってきたらしい。最終的に本当に行くことになり、私はすでにパジャマだったとこから急いで着替えました(パジャマで応対すんなよ…いくら気心の知れてる人とはいえ…)

その方が貸してくれた懐中電灯を手に、川へ(どこまでもお世話になりまくりですみません…)(つか懐中電灯いるやろ!なんでないのこの家!)。
母はとにかくホタルの光を見つけるのが早く、「ほら、そこ」とか指し示す方向を「えっ!…あ、ほんまや!」ってやっと見つける、その間にもう別の場所の光を見つけてて、もううちはずっと「えっ、どこ!?」「えっ!?」って感じでしたね…。うちもその方向に見つけることはできるんだけど、言われたとこしか見れないっつーか、それを追うだけで必死っつーか…。

「なんでそんなはよ見つけれるん!?」って聞いたら、
「だって昔は田舎にいっぱいいたもん…」って答えが。(…あれ?これ答えになってるのか?聞いた時は納得しちゃったけど…)

「ホタルの光って、あんな、呼吸するみたいに点滅するんやねえ…!!」
…って感激するぐらい、記憶にないらしい、娘のうち。


1匹ふわって飛んでるだけで、わあーっ!てなって、
2匹いると、あっ!そこにもいるで!ってなって、
例えば橋の下のとこに3匹見えただけですごいすごい!ってなってたのに。

川の反対側、森みたいになってるとこに、数十匹の光がふわって浮かんだ時には、びっくりして思わず声をあげちゃいました!!(母に「静かに!」って怒られました…すいません…)

そのポイントは、近所の人から教えていただいてた「一番見れる場所」でした。
もう暗すぎて、川のところまで降りることはできなくて、上から見ただけだったんだけど…それでも、す、すごかった!
真っ暗でわかんないけど、そこにはたくさん木があったはず。そこに一気に光がともる様子は、まるでクリスマスのイルミネーションのようでした。…もちろんあれの、すっごく控えめなバージョン、なんだけど。
きれいだったなあ。優しい光だった。なんかもう、吸いこまれて落ちそうで怖かったw


もうずいぶん遅い時間だったんですが、その近所の人が話してた通り、小さいお子様連れで見に来てるご家族も何組か見かけました。
ただちょっと…んーって思ったのは……ホタルをねえ、つかまえてたことなんだよねえ…。
まあ、お子様にさ、どんな虫なのかよく見せたいっていう気持ちはさ、わからなくはないけどさ……でも、あかんやん…。あかんくないの?そんなことないよね?うちは小さい頃からこのあたりにはめっちゃ来てて(夏は年に何度もバーベキューしに来てた)、「ホタルを守ろう!!」みたいな看板が目に焼き付いてるだけなのかもだけど…。
お父さんがそうしてたなら、お子さんもそれがよくないことって、わかんないよねえ…。そしてまた大人になった時に繰り返すんやろか…。
でもただ若いからとかじゃないんよね(そのお父さんは私より若い人でした…フッ…)。後で母とも話してたんだけど、その様子を見てたおじいちゃんが近くにいたんですけど、捕まえたその男性を見て感心してました…。うん…まあある意味すごかったかもしれない。タバコの煙で最初にちょっと弱らせてから、結構ジャンプして捕まえたんですもんねー…。
ホタルは、愛でるものだと思うんだけど、まあうちら母娘だってそれ見て暗闇の中でひそかに眉をひそめるだけだったんだから、ホタルにしたら同じ事よな…。ごめん…。


そういや一応いるかなと思ってスマホも「時(デジカメ一眼レフの名前)」も持って行ってたんですけど、全く撮れる気がしませんでしたね…。たまに新聞とか雑誌とかにホタルの写真載ってるけど、そりゃ簡単に撮れるもんじゃないわな…。
あと、しっかりホタルを見るためにメガネもかけて行きました。だから帰り道……、ええっと、私の家は駅の方からはだいぶ「山」で、高いところになるんですよね(ホタル生息地に近いんだから、よっぽどやね)。その「上」の方から降りてくる時に少しだけ駅のあたりのキラキラした光が見えました。別に超ゴージャスな夜景とかじゃなくて、ただ「街の明かり」なんだけど、うちは普通にしてたらあまり見ない光景です。家の周りは住宅地で、二階に上がっても周りの屋根しか見えない(駅の方は見えない)し、そもそも今は私、夜に外にいることがめったにないからね…(仕事は朝から夕方までで、夜には家で寝てます)(……)。

さっきのホタルの光とは全然違う光だけど、私はこれも好きだな、って思った。
…多分、あんまり見れるものじゃないから。
うちの近所にはもっと「高台」の住宅地もあって、そこからは駅の方はもちろん、私の住んでいるあたりも見下ろせます。ただ街灯がついてるだけ、小学校の明かりが見えるだけで、うちにはずいぶん素敵な光景に思えたものです。その地区には友達も住んでいたし、大きな公園が近くにあったりしたので、通る機会は昔は割とありました。…でも、昔から、思ってた。はっきり言葉にできたのは大きくなってからだけど、思ってた。
「こういう風景を毎日見るっていうのはどういう気持ちなんだろう」って。
「毎日見てたら飽きちゃうんだろうか?『すごい』って思えなくなるんだろうか?」って。

どうなんだろう。ホタルも、今だけ、だからいいのかな?年中飛んでたら、別に人も集まらないのかもしれない…。
ただ母は、子供の頃にはいやっちゅーほど見た、って言うてたわりにはホタルを見る目は優しかった気がするし。楽しそうに次々見つけてたし。

どんだけ見ても飽きない、素敵な光景っていうのもちゃんとあるのかもしれない。
ホタルの光みたいに淡いものだけじゃなくても。「いつもあるもの」でも。

最新の画像もっと見る

post a comment