というわけで、その2です。1だけでも書いてて恥ずかしかったです。でもこれからもっともっと恥ずかしくなっていきます。うちのバニラ君(デフォルト名は「バニラビーンズ」ですが、長いのでここでは「バニラ」とします。ちなみに実際プレイしている時は「カラク」でした。ノートはカラクで書いてあるので、こちらにもまちがってカラクでアップしちゃうこともあると思われます…気をつけます)は、記憶を失っているのをいいことに、うちの魂がそのまんま宿ってしまってます。だから正義感は強いけど、女々しくて、コニーと自分のことしか考えてなくて、まあ、はっきり言ってアホです。日記もどんどんポエムになってます。
大丈夫、書いてる私も一応、ちゃんと歯は浮いてます(……)。
★バンピーを知らない方へ…一行でわかるバンピートロット★
「ジャンルは『ポンコツアクションアドベンチャー』(公式)」
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気を取り直して、捜索再開。…と、奥のほうに、なにか黄色いものが見えた。これはさっきガケの上にいたロボットのようなものだ。じっと見つめていると、…とても不思議なんだけど…乗れそうな気がしてきた。この物体の名前も思い出せないというのに。でも、記憶が飛んでしまったボクの頭に…まるで、魂から呼びかけられるような気がした。――乗れ。乗って、動かせ。そしてその少女を、助けるんだ――と。
…そうだ、ボクはこの少女を助けるんだ。気絶していたボクを、心配して見守っていてくれたこの子を。
ボクはまるで映画に出てくるヒーローのように、彼女に手を差し出す。
ボクの手を取って、優雅にジャンプする君。
しばらく見つめあって、ほほえみあう二人…。
その時ボクには、二人の未来が見えた気がした。
ボクは…恋に落ちた。
…体が、覚えている。機体が動いた。「トロットビークルの運転、できるの?」と聞かれて、その聞きなれない響きについ「トロットビークルって何?」と聞き返してしまった。…ここはちょっとぐらいカッコつけててもよかったかな…。でも、彼女の瞳は、うそをつくとか…見栄を張るとか…そういうことを、忘れてしまえるようなまっすぐさなんだ…。
彼女は別に勘ぐる風もなく、トロットビークルの事を教えてくれた。操作マニュアルも座席にあったので読んでみる。…よし、大丈夫。たぶん。
入り口をふさいでいた大岩は、ビークルであっさりと持ち上げることができた。壁にぶつけて粉々にして、道の先へ進む。
…しかし、バスはついさっき出てしまったようだ。彼女は急にあらたまって、「街まで、そのビークルに乗せていってもらえませんか?」と…。な、なんでそんないきなり他人行儀!?…他人か。他人だよね、僕達…。いやそーじゃなくって!!もちろん乗せていくに決まってるじゃないか!!
「いいよ、一緒に乗っていこうよ。」…自分でも、さわやかに言えたんじゃないかと思う。一瞬グサッときたことが、どうか彼女にバレませんように。
そばの家で、カウボーイハットを見つけて…つい出来心で、かぶってしまった。奥さんに見つかってしまったけれど、似合うからあげると言われた。なんていい人なんだ。彼女にも、とてもよく似合うとほめられた。うれしい。
ビークルに乗って、「街」とやらを目指す。噂では盗賊?がいるとのことだけど…、僕達の行く手は、何者にもはばめないさ!
彼女が途中で、ハーモニカを手渡してくれた。ボクが倒れていたそばに落ちていたらしい。そしてここでやっと、彼女の名前を聞くことができた!
「私はコリアンダー。コニーって呼んでね♪」
呼ぶ。呼ぶともさ!
「君はバニラ君って名前でいいのかな?」…そう聞かれて、たぶんそうだと思う、としか答えられない自分が歯がゆい。ハーモニカに、バニラと名前が刻まれている。これがボクのものなら、ボクの名前はバニラなんだろう。違うなら違うでかまわない。今、彼女…コニーが「バニラ君」と呼んでくれるなら、ボクは確かに、バニラだ。
トンネルを抜けると…噂の盗賊っぽい奴がいた。キラーエレファント団?通行料を置いていけとか言っているが…ふざけるな!やっつけてやる!!コニーの前では、ボクはいつだって正義の味方だぜ!
…そう、はりきってみたものの、そこにあったタルを2つ投げつけただけで、盗賊は逃げて行ってしまった。それにしてもコニーは落ち着いているなあ。盗賊に襲われかけたっていうのに…。それだけボクの強さを信じてくれているってことだろうか。…うれしい。
坂をのぼったところで、コニーが何か見つけたらしい。「おねがい あのジュウタン工場に寄ってください!」…いや全然かまわないんだけど…なんでこんなに遠慮しているんだろう?ボク、怖がられてるのかなあ…。
コニーが誰かを呼ぶ。と、太った男が出てきた。マジョラムというらしい。バンド??…なんだろう。なにかとても親しげだ。うらやましい。…とか、いろいろ考えてるボクに、彼はさわやかにあいさつをしてくれたので、ボクも「こちらこそよろしく」とできるだけさわやかに言ってみた。コニーの友達なら。悪いやつのわけがないもんな。
一緒に街へ戻ることになったようだが、もう一人友達がいて、でもそいつがどっかに行っちゃったらしい。どこへ行ってるんだ…まったく。
そのバジル君とやらを探して建物の中に入ると、工場長?みたいな人がいて、コニーをここまで乗せてきてくれたんだね、と言われた。そうですと答えたら、ビークルのパーツをくれるって…。え、いいのかな。でもせっかくだからもらっておこう。さっきみたいな悪者から、コニーを守れるように、ソードアームをもらうことにした。
緑のシャツ、緑のシャツ…あ、いた。だけど、話を聞いてくれない…。見張りはどうしたらいなくなるかって…?何をしようとしてるんだろう??
工場の中を通ってうろついていたら、バジルが見てる奴のところまで来てしまった。しかしこの服装は…見覚えがあるような…。こいつは、ボクを見張りの交代と間違えている。ためしに「そうだ」と言ってみると、マークを見せろといわれた…「キラーエレファント団」の。…やっぱり…さっきの奴と同じ一味か!!とにかく今度は「マークなんて持っていない!」と言ったら、襲いかかって来るかと思ったのに、じゃあウロウロするなって…。それで大丈夫なのか、組織の見張りとして。
で、再度バジルに話しかけてみる。見張りの奴と話をしていたから、興味を持ってくれたらしい。とりあえず「君がバジル?」と確認してみる。マジョラムが探していたと伝えると、「じゃあ早く街へ戻らないといけないな」と。バジルも「バンド」の仲間なんだろうか??
4人そろって、街へ出発。出発する時に「ボクのビークルには、コニーが乗ってほしい」と勇気を出して言ったから、隣にはコニーが座っている。あの時、ちょっと声が震えそうになったんだけど、コニーには気づかれなかった…よな?
それにしてもこの3人の空気は、とても居心地がいい。得体の知れないボクにも優しく接してくれるし…、今乗ってるビークルは、海で拾って勝手に持ってきちゃったものだと告白したら、最初は驚いていたけど、認めてくれたし。いいな、この3人。バンドのリハーサル…聴いてみたい。ボクも、一緒に…というのはさすがに無理だろうけど…でも…ハーモニカに名前を刻むくらいなら、もしかして以前のボクはハーモニカが大得意だったのかもしれないぞ…?