「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

岩田さん

2015-07-13 23:33:43 | きょうのできごと
お昼の休憩の時にスマホを触って、1つのニュースのタイトルにびっくりしてあわててクリックした。
嘘でしょう、と思った。
写真を見て、あれ、と思った。うちが知ってる顔じゃない気がして、うちの早とちりだったのかと一瞬だけ思った。
でも、違う。

任天堂の岩田社長が死去 55歳(NHKニュース)

55歳…
そんな……。





岩田さんは、私の中では今でも「MOTHER2を形にしてくれた人」だ。
いまだに覚えてる。中学生の時、友達がくれたゲーム雑誌の切り抜き。当時開発中のMOTHER3についてのインタビュー?対談?…の記事だった。

MOTHER3の開発の状況はどうですか?みたいな、インタビュアーの人の質問に、糸井さんがこんな風に答えてた。
「岩田がいますよ。」って。
MOTHER2の開発がどうにも行き詰った時、岩田さんが入って、それですぐ完成したから今度も大丈夫って。

MOTHER2は気がついたら出ていて、友達に借りてプレイしたのは発売からずいぶん経ってからだったから(うちの人生初のRPG)、そんな大変だったってことはその記事読むまで当然知らなくて、だからこそその部分が強く印象に残った。この岩田さんって人はすごいんだな、この人のおかげでMOTHER2は形になったんだな、この人がいれば3だって安心なんだな、って、すごく思った。

まあ3はその後一度開発中止になり、私はショックでこの記事のこともしばらく記憶の底に沈んだままだったんだけど。



いつの間にかその「岩田さん」が、任天堂の社長になってた。
すっっごい、驚いた。
すごい人だとは思ってたけど、そんなにも、すごい人だったんだって。
でも嬉しかった。社長が、マザ2の開発に深くかかわってるんだって思うと、何かすごく誇らしいというか嬉しいというか…。
私にとってはずっと、社長であることよりも、「岩田さん」だった。
あの糸井さんの信頼を一身に集めるすごい人、だった。


小さい頃にサンタさんが持って来たスーファミが、長い事うちと弟の唯一の「ゲーム機」だった。
マリカーのやりすぎですごい軽くなってしまったBボタン。めりこんだままになってたリセットボタン。
そんなになってしまうくらい遊んでた。マザ2、何周もした。
私はそれ以降、任天堂のゲーム機は所持していなかったので(あ、アドバンスは弟にもらった…んだっけ?)、自然、ソフトの事もあんまり知らなくなったんだけど、DSだってWiiだって、開発したのは岩田さんだったんですね。本当に本当にすごい人だったんだ…。

家に帰ってから、パソコン起動して色々読んだ。
私にとっては「岩田さん」だったけど、「いわっち」っても呼ばれてて、驚いた。たくさんの人が突然の訃報にショックを受けてて、…でも、「ありがとう」がいっぱいで……。
こんなにもたくさんの人に好かれてたんだ。すごい人だったんだ。

ほぼ日の「今日のダーリン」を読んで泣いた。

ツイッターのハッシュタグの「#thankyouiwata」を読んで泣いた。



ほぼ日の「岩田聡さんのコンテンツ」は、普通に、真剣に読んじゃう。
ふと「もうこの人はいないんだ」って思うと悲しくなるけど、読んでる時は、話をしっかり聞こうって思ってる。ひとつでもこの人の言葉を覚えておきたいって。

MOTHER2のVC配信の時のインタビューは読んでたんだよね。
つい最近、1作目のMOTHERも配信開始されたってことで、…あとライブアライブも配信開始されたってことで、かなり気になってた。WiiU欲しいなって思って、値段調べたりとかちょっとしてた。
でも、買ったところでできるのかな?十分遊ぶ時間があるのかな?っていうのがあって…

今日、初めて、WiiU発売の時の記事を読んだ。

ゲーム機の電源を入れてもらうために。

初めて、このゲーム機に対する岩田さん達の想いを知って、…すごく、欲しくなった。
確かに今はもう、ゲーム機はわざわざ電源入れるって感じで… だけどWiiUなら、そこにいつもあっていつもついてて、って感じにできるのかもしれない、と思った。
なによりMOTHERシリーズがテレビでできるようになるってのは、すごく魅力的だ。私が最初にプレイした、大切な大切なゲーム。昔みたいに長い時間できなくても、ちょっとずつでも、きっと楽しめる。きっと、昔よりも噛みしめて、楽しめる。



岩田さん、ありがとう。
MOTHER2を形にしてくれて、ありがとう。
あのゲームがなければ、私はきっと、今とはちょっと違う大人になってたんじゃないかと思います。
だめなとこだらけな大人だけど、私の中にはMOTHER2が与えた影響が確実にあって、少なくともその部分は、私自身は大好きです。


岩田さん。
ありがとうございました。

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