「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

親友が息子さん連れて京都に来てくれた。・2

2015-04-27 23:41:16 | 旅行とお出かけのこと
続きです。

次に向かったのは、高台寺のそばの「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」。
親友が行きたいケーキ屋さんです。私は恥ずかしながら、前日にやりとりしてたメールで名前を聞くまで存在を知りませんでした…。
調べてみると、やたらオシャレなケーキ屋さんっぽい…。ていうか、高台寺のそばって…こんなとこに、こんなオシャレ系のお店が??

…知らんかったら通過しちゃうかもしれない、昔っぽい外観の建物です。

(すごい日差しで暑いくらいだった…)
でも、中は、「え…」ってなるくらい、オシャレ!!
有名なパリのパティシエさんがプロデュースしてるお店らしい。もうほんと、そういうのも全然調べてないから知らんなあ…。

カフェは2階にあり、…でも12席しかないらしい。
私達は大人3名に幼児1名ということで、必然的に待ち時間もちょっとあったんですけど…、ここ、1階で先にケーキを選ぶってスタイルなんですよね。…もう、私と親友迷いまくってたので、全く待ち時間とか気にならなかったですね!!むしろすぐ座れても、結局1階にずっといただろうなっていう…。
だって、どれもおいしそうだし、どれも「何これ!?こんなの見たことない!!食べてみたい!!」って感じだったんだもの…!
1個じゃ満足できないので(もちろん食べる量じゃなく…)私と親友はそれぞれ2つずつ注文しました。普通普通!うちらの食べ歩きやと普通!まあ、結構いいお値段するので、「せっかく来たんだから」みたいなのがないとさすがにうちはためらうかもだが…(おい…)。

まず、真っ先に目を引いたのはこちら。

!?
りんご……!?
でもケーキの名前は「チェリー」。さくらんぼらしい。
怪しく光るその姿に私も親友も「(な、なんだこれは…)」って感じで超気になってたんですけど、それを知ってか知らずか旦那さんがサクッとチョイスしてくださったので、我々は安心して他のを選べましたね…!

親友のお皿。

手前、有名な「パリブレスト」。奥、なんと、「タルトタタン」です!!(写真、あんま上手く撮れなかった。…これ言い訳ですけど、息子さんが手を伸ばしたくなるものばかりのテーブルで、なんとか距離を保ったりするのや注意をおもちゃに向けるのに結構全員が必死で、悠長に写真撮ってる場合じゃなかったんです…)
タルトタタンは、多分うち一人で行ってたらこれ選んでた…。だって、なんでこんな、きちっと四角!?この写真では伝わらないけど、表面のツヤが本当においしそうで…!
パリブレも、こんな形って、すごいよね…!かわいすぎる。

そして、私のお皿。

まあ、さんざん迷ったものの…、タルトタタンは親友が選ぶって言うし、最初にすごく「!?」ってなったこれを選ぶのは必然でしたね…。
ええと…右下の丸っこいのは「タルトシトロン」。レモンのタルトですね。んで、その横の、黒いのん。

「エクレール・ショコラ」です!!!!エクレアが、チョコで、包まれてます!!
なんだこれ!!なんだこれーーーー!!見た目からもう、好きすぎる!!

皆、少しずつ自分の分を切り分けてお互いのお皿に乗せながら、食べました(一番切り分けにくいのうちのエクレアだったwチョコぱりぱりでおいしいんやけどナイフで粉々に…w)。なので5点、全種類味わえました。ありがたや。
まずは、…なんとなく他のテーブルのお客さんの注目も集めてた(by親友)(うちはいつも何も見てない。自分のことに必死で)(……)「チェリー」。中はチョコのスポンジが層になってて、その間にクリームや、チェリーのコンポートが入ってる感じ。「芯」はアメでできてました。旦那さんは最初(無意識に?)それをよけてたんだけど、うちが「…それってホントの芯じゃないよね?チェリーの芯にしてはでっかいよな?」って言って、親友が半分噛んでみて初めてアメと判明しました。リアルだった。
うちが最初に思ったのは「結構、独特の味だな~」ってことで…いや、まずいとかじゃないんだけど、…ええと、結構「クセ」があるというか。5種類の中で一番個性ある味だった。だから、本当に普通のケーキしか普段食べない人はびっくりするだろうし、そもそも食べ進めれないと思った。でも旦那さんは黙々と食べてたので、ああ、さすがやな、親友に色んなとこ連れまわされ…じゃなくて、色んなとこで一緒にケーキ食べてはるんだろうなあ…と思った。親友曰く、元々甘いものはお好きらしいのですが。

2番目に個性的な味だと思ったのは親友のお皿の「パリブレスト」。
これ、小ぶりなんだけど、すっごい、濃い。…うちはあのポンデリングみたいな丸の1つ分を頂いたんだけど、口に入れて、それがその量だったってことが信じられないくらい、濃かった。濃厚なナッツの風味。後で親友が真ん中をナイフで開けてみると、プラリネペースト?みたいのがクリームの中にちょこっと入ってて、「だからか…!」みたいな。生地もクリームもナッツで、仕上げにペーストまで入ってりゃ、そりゃ風味抜群よね…!
親友はおいしさに感激してましたが、うちにはちょっと濃すぎて、多分一人じゃ1つ食べれないな…と思った。これは完全に好みの話なんだけど。

で、そんなワガママなうちも感激だったのが「タルトタタン」。
あの真四角、…なんと、りんごが薄く薄く重なってました!!(パンフの解説?を読むと、「りんごをかつら剥きのようにして」とか書いてある!)それをきゅっと型に詰めて焼いたんだな…なるほど…。
そういう、ミルフィーユみたいな繊細なタルトタタンって初めて食べるし(普通はりんごごろごろしてる)、味まで繊細で……これは本当においしかったなあ…!

「エクレール・ショコラ」はまずその見た目のインパクトだけでうち的に大勝利だったので、…まあ、でも、食べにくいは食べにくいですねw多分人と分けなくても、ナイフで割ることになるんだろうし…。あ、チョコが濃かった!外のパリチョコはただの飾りじゃないんだよねえ。当たり前だけど。
んで、「タルト・シトロン」は…、私、確かに「レモンのタルト」という存在は好きな方なんですけど、そんなに劇的においしいものに出会ったこともないから、正直そこまで期待してなかった(すいません)。てかチョイスもね、まずは何よりこのおもしろいエクレール!だったから、シュー生地がかぶるミルフィーユとか選ぶよりも、タルトにした方がいいかな?ってくらいで……
期待値が低かったからでしょうか…、もう、めっちゃ、おいしくて、びっくりした!!!!(エクレールがおいしくなかったってことじゃないんですよ…?ちょっと期待値高すぎただけで…)
上の白いのはメレンゲで、バーナーで焼き色をつけてます。それ自体は「定番」の姿です。まさにこのお店のテーマである「フランスの古典菓子」を、現代風にオシャレに、おいしく新しく!!ってのがすごくわかる…。
中のレモンの層は、見た目、案外薄いんですよね。タルトケースの中にはまず、ヘーゼルナッツ?(た…たぶん…)パウダーたっぷりのアーモンドクリームの層(焼いたもの)があって、その上にレモン。それが、すっぱすぎない。甘いってわけじゃないんだけど、「すっぱすぎない」。私自身、レモンタルト(orレモンカード)のキュウっとしたすっぱさが大好きで、それが一番重要だと思ってたんですけど…そうじゃないんだな、って思いました。すっぱすぎたら多分、それだけが突出してしまって、食べた時の一体感?みたいのがなくなっちゃうんだな…!こんなレモンのタルトもあるんだな…!
みたいな。勉強になりました。…おいしかった!!

ところで飲み物はフレッシュオレンジジュースだったんですけども。

めっちゃフレッシュ。実もたっぷり。
最後にはストローに詰まるほどでした(そんな必死で吸うなよ…でっかい固まりをよう…)。
飲み物のグラスもオシャレ。映ってないけどお水のグラスもめっちゃ薄くてオシャレで、…ほんとに息子さんの手の届かない位置に置いとかないと危ないって感じでした。カトラリーもするどそうだしね!
…でも、お店の方も常に親切に対応して下さって、本当にありがたかったです。親友も、こういうケーキ屋さんは本当に久々だと言って喜んでました。彼女の笑顔の分も、感謝を。

あれ、終わんない…続く!
鳥羽の藤は28日までですよ!(うるせえはよ書けバカ)