「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

北海道旅行2014・15

2014-11-04 23:50:28 | 旅行とお出かけのこと
■富良野線、再び。
美馬牛駅。

どう見てもコインロッカーなさそうでしょ?(えー)

赤い屋根がすごいかわいいんだけど、このクリスマス感はなんなんだろうか。

ものすごく暑かったので不思議な感じでした。

駅舎っていうか…待合室みたいになってるんですね。こういう、完璧な無人駅って利用するの初めてだから、割と戸惑った…(京都の叡山電鉄とかも道路からそのままホームに行けて、誰もいなくて、って駅はあった気がするけど、あれは路面電車やしな…)。
ガラガラと扉を開けると、先にご年配のご夫婦が一組いらっしゃって、軽く会釈してとりあえずベンチに座って……その時は全く気付かなかったんだけど、日本の方じゃなかった!言葉が違った…!私、本当にわからないんですよ…!親友とかは「見たらすぐわかるやん」って言うんですけど…。
で、その後も14:06の電車に乗るべく、続々と人が集まってくるんですが…、それが、皆が皆、日本の人じゃない!最後にわーっとバス?ツアー??か何かの団体さんがいらっしゃって、あんまり広くない駅に最終的に30人近くの人がいたんですけど、日本人うちだけだったかもしれない…!すごいな、美瑛、と思いました!アジアからもこんなに観光客が来てくれるんだなあ…。

ホームの石畳みたいなのがかわいい。そして来ました、列車!

そしてその、最後にわーっと来たツアーの方々は、ホームから写真撮ったりはしてはったんですけど、乗らないみたいでした。…「富良野線」の列車を見るためにここに寄るってプランだったのかな。…ああ、「美馬牛駅を見る」っていうのがメインで、せっかくだから列車の時間に合わせようってことだったのかしら…??

今回の列車は一両編成だったんですけど、なんとか長いシートには座れました。…昨日の、学生さん一色だった車内と違って、ほとんど観光客さんっぽかった!皆が大荷物です。スーツケースの私がやっと浮かない場所が来た…!
先に座っていた私のお隣の方は日本人のカップルの方で、特に大きい荷物を持っておられました(自転車…?にしては少し小さかったから、普通に山登りとか山歩きの道具だったのかな。それとも何か別のスポーツ?)。格好とかもかなり旅慣れてる感じでかっこいかったです!
後から来た、やはり山歩き装備のアジアのご夫婦が座りたそうだったので、その、お隣の方にも少し詰めていただいて場所を開けたら、何度も「アリガトウ」って言って下さいました。いえいえ…(と普通に日本語で返してしまった)。

美瑛の駅に到着する前、アナウンスでちゃんと「美瑛では全てのドアが開きます」と言っているのに気づき、恥ずかしさで頭抱えたくなりました。昨日の私は全く話聞いてない人そのものやった…!!もういっそアジアからの旅行者で日本語のアナウンスがよくわからなかったんだろうって、思われてたらいいな…!!(アナウンスはちゃんと聞きましょう)
美瑛では乗る方も、降りる方も多くいました。お隣のアジアのご夫婦は最後まで私にお礼を言って降りて行って…そして次に隣に座ったのは、……私と同じような大きさのスーツケースを持ち、私と同じような大きさの、街歩き用の小さめのカバンをその上に乗せた、一人旅の若い女性でした!!びっくりした…!美瑛で乗ってきたし、どこを回ってきたんだろう、とかすごい気になったんですけど…まあやっぱり話しかけたりはできなかったんですけどね!!(……)うちは最初に見た瞬間に内心「(もしかしてお仲間…!?おひとりさま旅行仲間!?)」とか思っちゃったけど、もしかしたらうちよか10歳くらい若いかもしれないし、そもそも一人旅じゃなかったかもだし(ほら、例えば北海道に住んでる彼氏さんに会いに来てその帰りだったとか?)…お前と一緒にすんなって思われるのは怖くて!(…………)(まだ全然話しかけてすらいないのにそこまで悪い想像できるお前がスゲーわ…バカすぎて!!!!)

しばらく列車が進んで…その若いお姉さんが突然、それまでいじってたスマホを、後ろ向いて窓にカメラ向けて撮ろうとしてたのが印象的です。うちのいる方向に体をねじってる形になってて、「(!? 何かあるんかな…)」と思いつつも一緒に後ろ見てみることすらできなかったうちなんですが(もういいよアンタ)、その数秒後に何か、車内がわって…少し沸き立ったんですよね。「え?」と思ったら、「虹だ」って…、正面の席の方々が指を差してて、皆がそちらを見たので、うちもようやく「マジで?」とばかりに体をひねって後ろを見たんですが…確かに、遠くに虹が出てました。
嬉しかったのは、皆が虹に感激してたこと。さすが「美瑛」に丘を見に来る人たちです(※もちろん美瑛以外に行った人もいただろうけど)。ちょっと虹が出るだけで大喜びですよ!うちも嬉しかった…!ちょっと遠すぎてうちの「時」じゃ映らないって思ったので、撮らなかったんだけど。
…そして不思議なのは、最初に向かい側の人が気づくのは当然として、その前に虹に気づいてたうちのお隣のお姉さんです。なんでわかったんだろう…ほんと。

旭川駅、到着。さあ、スーパーカムイの時間まであと30分…何しとこうかなって考えてたら、アナウンスが。
「新千歳行きスーパーカムイ、お乗りのお客様は3番乗り場にお越し下さい」って!何か昨日似たようなアナウンス聞いたような!?びっくりして3番乗り場へ向かう。エスカレーター、前に人がいて走れず、もうだめだと思ったけど…ギリギリ飛び乗った!やった…これで30分早く札幌に着ける…!昨日の借りは返したで!!スーパーカムイぃ!!
つーか、なんでこんな時間ギリギリの設定なんだ…。富良野線とスーパーカムイ…(ちなみにギリギリの乗り換えすぎるので、スマホの乗換案内ではこのスーパーカムイの出発時間は出してくれてなかった。まあ当然だろうね…)。
ちなみに席についてほっとしてたら、通路をさっき隣に座ってたお姉さんがすたすたと通過して行きました。貴女も間に合ったのか…、やるな、お姉さん…!

何かほんと、常にバタバタしてる感じです。
やっと一息ついて、旭川を出発した列車の中で…ああ、うち、美瑛からもう帰って来ちゃったんだなあ…とそこで、初めて思った。車窓から虹を見た時とか、その丘とか風景に心の中で「さよなら」って言うの忘れてた。てか、思いつかなかった。そんな自分にめちゃ驚いた。
もちろん寂しい気持ちがないわけじゃないけど、十分…ほんとに十分、満喫したから、「もう帰る時間だ」ってなった時も、未練…みたいなのがちっともなかったから、なのかもしれない。

…でも「またね」くらいは言いたかったな。
いや、それもまた今度でいっか!