夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ワールドカップ(W杯)、昨今は国民総出での応援のような状況、高齢者の私は戸惑い、やがて微笑み・・。

2018-06-27 17:00:12 | ささやかな古稀からの思い

先程、長らく愛読しているネットの『ダイヤモンド・オンライン』を見ていたら、
『 「W杯アンチ派」のモヤモヤする胸の内  』と見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の73歳の身であるが、
何かしらサッカーのワールドカップ(W杯)のロシア大会が開催され、
テレビの各局が番組の特集が、連日のように放映されて、戸惑ったりしている。

私は日本のチームの選手が、幾たびか良きファイン・プレーを期待し、
できたら勝利になれば良い、と思ったりしている程度である。

過ぎし、私が現役サラリーマン時代に、後輩のひとりがワールドカップ(W杯)のフランス大会が実施された時、
有給休暇を活用して、パリまで夜間飛行で行き、日本の試合を観戦にし、当日はホテルに宿泊して、
帰路は夜間飛行で日本に戻る旅路を知り、このような熱意に驚いたりしてきた。

このような熱意が欠ける私は、「W杯アンチ派」のモヤモヤする胸の内、
こうした心情の御方もいるんだぁ・・と好奇心に負けて、精読してしまった。

この記事は、フリーライターの宮崎智之さんの寄稿文であり、
『ダイヤモンド・オンライン』に2018年6月27日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・「W杯アンチ派」のモヤモヤする胸の内

              

● 国民総出での応援は、今や“常識”に


ワールドカップ(W杯)ロシア大会が、盛り上がりを見せている。
予選リーグ敗退が濃厚かと思われていた前評判を跳ね返し、西野ジャパンが大躍進。

まだ決勝トーナメント進出が決定したわけではないが、
思わぬ好成績に日本中が、お祝いムードに包まれている。


当然、筆者も日本代表に声援を送った1人だ。

とはいえ、普段からJリーグや海外リーグを、熱心に観 ているわけではない。
いわゆる“にわか”である。

しかし、国際大会のヒリヒリした感覚は、観ていてエキサイティングだし、
せっかくなら日本代表に勝ってほしい。

そんな思いで自宅で声を張り上げ、一喜一憂しながら試合を楽しんでいる。


自宅にいても、街の熱気が伝わってくる。
繁華街に住んでいるせいもあって、日本がチャンスやピンチを迎えるたびに、
外から大きな声援とため息が聞こえてくる。

日本代表がゴールした際は、マンションの上の部屋から、
叫び声とドンドンという音が聞こえてきた。

深夜1時をまわった時間にそんな音が聞こえれば、普通なら抗議もしたくなるが、
その日ばかりは無礼講である。
顔が見えぬご近所様と、喜びをわかちあった。


日本代表戦の試合があるたびに、渋谷のスクランブル交差点には
多くのサポーターたちが集まり、警察官も動員される大騒ぎが繰り広げられる。

日本代表がW杯に初出場した1998年のフランス大会以来、国民総出で盛り上がるのが、“常識”になっている。

              


しかし、である。
そんな国民総出のイベントに、乗り切れない人たちもいる。

著者のように普段は、熱心なサポーターではない人まで、
4年に1度のこの時期になると青いユニフォームを着て日本代表に声援を送るなか
(著者は、さすがにユニフォームは着ていないが)、
冷めた目で現在のお祭り騒ぎを見ている人たちがいるのである。


誰もが日本代表を応援しなければいけない。
日本代表戦があった次の日には、その話題で盛り上がらなければいけない・・。

そんな同調圧力に違和感を覚え、モヤモヤしている人たちにとって、この時期は息苦しい。
日本代表の活躍に、冷水を浴びせるつもりはないが、
そういった人たちは、今の状況をどのようにとらえているのか。
胸の内を探った。


              

● “にわか”は、大騒ぎしたいだけのバカ?


さっそく筆者が聞き取り取材した“W杯アンチ派”の意見をチェックしていこう。

「サッカーが好きではない人が、1人もいないかのような雰囲気に息苦しさを感じる。
テレビをつけてもW杯の話題ばかり。
もっと大切なニュースがあるだろうに」(30代男性)


「普段からサッカーを観ている人ならいいけど、
そうではない人たちまで、お祭り騒ぎするのが気持ち悪い。

特に、渋谷のスクランブ交差点で、ハイタッチしている人の気がしれない。
大騒ぎできれば、別にサッカーじゃなくてもいいんだと思います」(40代女性)


「日本代表戦で盛り上がるのは勝手だけど、
試合を観なかったことを職場の同僚に『ありえない』と言われてモヤモヤ。
試合を観なかっただけで、まるで非国民のような扱いです。
サッカーに興味ない人もいるんだから、せめてほっといてほしい」(20代男性)


「急にサッカーにハマった友人が、
『日本は絶対ベスト8に進出する!』ってドヤ顔で予想してたんだけど、
そんな甘いものなの? 浮かれすぎだと思います」(30代女性)


「とりあえず、『半端ない』と言っておけば盛り上がる、みたいな風潮・・・」(30代男性)

「動物に、試合の勝敗を予想させるやつ、あれは何なんですかね?本気?」(20代女性)

コメントを見る限り、現在の狂騒めいた状況に、
相当フラストレーションが、溜まっているようである。

なかでも、“にわか”に対する反感は強く、
W杯アンチ派の目には「大騒ぎしたいだけのバカ」に映っているようだ。
筆者も耳が痛い限りである。

              

● 西野監督と本田選手に、謝罪はないのか


勘違いしてはならないのがW杯アンチ派も、
これまで私たち一般人には、想像もつかないような努力をし、
本番に向けて準備をしてきた選手やスタッフたちを否定しているわけではない、ということである。

あくまで、「自分はサッカーに興味がない」、「日本代表戦を観ていない」と公言することが
はばかられる現在の状況に、へきえきしているのである。


また、こんな意見も寄せられた。
「W杯が始まる前は、散々たたいていたのに、いざ日本代表が好成績を収めると、
手のひら返ししたかのように、褒めたたえる風潮はどうなのか。

SNSの“サッカー通”やマスコミも同じ。
まずは、西野監督や本田選手に、謝ったほうがいいのでは?笑」(40代男性)


「監督が直前に解任された問題は、どうなったのでしょうか。
日本代表が思ったより活躍しているのは、結構なことだけれど、
そこらへんをウヤムヤにしないでほしい」(30代男性)


直前で監督解任のドタバタ騒動があったことに加え、
「日本代表は勝ち点を取れない」とまで一部では言われていた今大会。

そうした暗いムードがあたかも、初めからなかったかのような浮かれっぷりに、
違和感を覚える人も多いということだろう。
              

個人的な“にわか”な意見としては、
それらの問題も含めて、大会後に検証しなければならないことが多いものの、
今は日本代表の応援に集中すればいいのでは、と思う。

また、W杯の醍醐味は、自国を応援することだけではない。
実際に、筆者は今回の大会を通じて、アイスランドやパナマといった国に興味を持つようになった。


しかし、W杯に乗り切れないでモヤモヤしている人たちがいることも、
忘れないようにしていたい。

同調圧力に苦しんでいる人たちも、たくさんいるのだ。
いずれにしても、「なかにはW杯アンチ派もいる」という当たり前の事実も含めて、
今大会の盛り上がりが、日本のサッカー文化を成長させるような結果になることを心から祈っている。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
              
                     
私は読み終わった後、初めて知るフリーライターの宮崎智之さんは、
気配りがある公平な視線で優(すぐ)れた論調で綴られる中、
今回のワールドカップ(W杯)の前の日本の状況を的確に表現して、私は好感した。

私はテレビのニュース、新聞、雑誌などで、今回の国民総出での応援のような状況を知り、
幾たびか微苦笑しながらも、できれば日本が決勝トーナメントに進出を念願したりしている。

こうした根源は、何かしら節約する風潮のある今日、
自宅で熱烈に観戦する御方も多く、ビールの売れ行き、テレビの販売などは、
平素より2倍に達している、と学んだりしてきた。

何かしら深夜帯の試合放映のため、缶ビールやコンビニの総菜、宅配ピザなど自宅観戦用の消費が伸び、
テレビの買い替えも進んでいると知り、私は期待している国内商戦が活性化となったからである。

そして日本が決勝トーナメントに進出すれば、215億円の経済効果が出る、
と学んだからである。

このようなことで、無力な私でも、ガンバレ・ニッポン、と心の中で呟(つぶや)いたりしている。


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