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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

元自営業の高齢夫婦は「国民年金だけ」の生活実態を学び、文部省推薦のような人生航路に、敬服させられて・・。

2019-07-24 13:48:12 | ささやかな古稀からの思い

昨夜、パソコンを立ち上げて、ヤフー・ジャパンのライフ記事を見ている中、
 『 元自営業の高齢夫婦は 「国民年金だけ」でどう暮らしているのか 
と題された見出しを見たりした。


私は民間会社のある会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりしたが、
最後の5年半はリストラ烈風が加速され、あえなく出向となった。

こうした中で遠い勤務地に勤め、この期間も私なりに奮闘した結果、
身も心も疲れ果てて、疲労困憊となり、
定年後はやむなく年金生活を始めたひとりである。

私たち夫婦は、お互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、
程ほど貯金を取り崩しながら
ささやかに過ごしている。


そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受している。

もとより大企業で38年間ぐらい自助努力され、精進と幸運が重なり栄達され、
厚生年金は高額で、更に企業年金にも驚くような金額を受給されている御方もいるが、
敗残者のようなサラリーマン航路を歩んだ私は、微苦笑ばかり重ねてきた・・。

              

しかしながら私が勤めてきた中で、40代にリストラとなった知人がいて、
その後、やむなく個人タクシーをされて、65歳で引退されて、ご子息家族と同居している人もいる。

或いは中学時代の同級生が、商店街で和菓子屋を父親から譲り受けていたが、
50代の初めに、近くに駅ビルと周辺に洋菓子店が3店できてしまった結果、かってような繁栄もなくなり、
64歳にご子息に店を譲り、やむなく退職され、生活費として国民年金を頼りにしている。

このように不運な人生航路となってしまった人もいるが、
改めて年金に関しては、我が家の生活費の基盤であり、《・・「国民年金だけ」でどう暮らしているのか・・》
何かと年金は気になり、 真摯に記事を精読してしまった。

この記事の原文は、『女性セブン』の2019年8月1日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 マネーポストWEB 】に7月23日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・元自営業の高齢夫婦は 「国民年金だけ」でどう暮らしているのか

             

「年金だけでは暮らせない」、「今から2000万円も貯められるだろうか」・・・
6月に公表された金融庁の報告書が、国民の不安を煽り続けている。

しかし、一般的なサラリーマン家庭であれば、それほど心配する必要はない。
標準的なサラリーマン夫婦がもらう厚生年金は月22万円(妻が専業主婦の場合)ほど。

さらに大企業なら2000万円超、中小企業でも1000万円超の退職金がもらえるため、
老後資金を確保する余裕が出てくるのだ。

サラリーマン家庭と比べ、老後の心配が大きいのは、自営業者だ。
『老後破産しないためのお金の教科書』(東洋経済新報社)の著者で、久留米大学商学部教授の塚崎公義さんが語る。

「自営業者の国民年金は、夫婦で最大約13万円しかなく、退職金もありません。
老後の収入は、金融庁が試算した平均金額よりもぐっと少なく、
老後に不足する金額は、2000万円どころではないはずです。
元気なうちは、できるだけ長く働くこと、若い頃から貯金しておくことが求められます」

            


だが現実には、国民年金のみで平穏に暮らす高齢夫婦もいる。
大阪府守口市の公団団地に暮らす野澤寿美子さん(86歳・仮名)は、
夫の正男さん(90歳・仮名)とともに、10年前まで酒店を営んできた。

「夫の兄が、大阪の旭区で米屋さんを営んでいた縁で、小さな酒屋を始めました。
大きな儲けはありませんでしたが、地道に商売を続けてきて、娘2人を育てあげました」(寿美子さん)

成人した娘たちは、それぞれ結婚して家を離れていった。
その後も野澤さん夫婦は、細々と店を続けた。

そして正男さんが80歳になったのを機に、
「そろそろ潮時や」と酒店を閉めて、
次女夫婦の近所である守口市の公団団地に移り住んだ。

「店は個人商店だったので、何10年も国民年金を払ってきました。
店を閉めた時に、自宅も処分しました。

それまでずっと自転車操業で、カツカツの暮らしやったから、貯金は100万円もあったかどうか。
それでもこの10年は、年金だけでやりくりしています。
一銭も借金せず、誰にも迷惑をかけてこなかったことが、ホンマによかったです」(寿美子さん)

野澤さん夫婦が、国民年金だけで暮らせる理由の1つは、
年金の受給開始を遅らせる「繰り下げ受給」を選んだことだ。

「夫は60歳から年金を受け取れる世代でしたが、商売を続けていて実入りがあったので、
年金の受給開始を70歳まで繰り下げたんです。

そのため、夫の国民年金は、通常より高くなって月10万円ほど。
私は65歳からもらい始めて、月6万円ほどなので、夫婦合わせて月16万円ほどの年金です。

            

そこから毎月7万5000円の家賃を払い、スーパーの安売りを利用して、
食費を月5万~6万円ほどに抑えて、水道光熱費や新聞代などで1万5000円くらい使う。
もらえる年金とちょうど同じくらいの支出で、やりくりしています」(寿美子さん)

現在、年金の受給開始年齢は、原則65歳だが、
もらい始めるタイミングは、受給者自身が60~70歳の範囲で決められる。

受給開始を遅らせる、つまり繰り下げるほど年金額は増え、
「70歳受給」を選ぶと、年金額は本来の42%増しになる。

ファイナンシャルプランナーの森田悦子さんが解説する。
「年金なしでも生活できそうなら、繰り下げ受給を選んで、もらえる年金額を増やすべきです。
繰り下げは1か月単位で可能です」

            

野澤さん夫婦の場合、酒店を閉めた時に自宅を売却して、
公団団地に移り住む「住まいのダウンサイジング」をしたことも効果的だった。

老後も自宅に住み続ける場合、傷んだ箇所の修繕や、介護が必要になった時に
バリアフリー化のためのお金を要するケースが少なくない。

卒寿を迎えた正男さんは、耳が少し遠くなり、軽い認知症を患っているが、
まだまだ健康で日常生活に不自由はない。
妻の寿美子さんも、元気で快活そのものだ。

「夫は酒屋だったのに酒が飲めず、たばこもやりまへん。
日々の暮らしもぜいたくはしないけど、夫は肉好きだから月に1度や2度は、すき焼きをします。
夫婦仲がいいことも、幸せな暮らしの条件ですよ。

お金をぎょうさん持っていても、夫婦仲や家族関係が冷え切っていたら不幸やからね。

まあ、私らは国民年金だけでなんとか暮らせていますが、
もし可能やったら、あと3万円ほど多めにもらえればうれしいですわ」
そう言って寿美子さんは楽しそうに笑った。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

              

私は記事を読み終わった後、「国民年金だけ」で生活される御家庭の実態を初めて学び、
元自営業されていた高齢ご夫婦の人生航路を教示され、
昭和の時代に文部省が、優秀な映画作品に『文部省推薦』と認定した幾重かの作品を重ねたりした。

今回の高齢ご夫婦は、《・・小さな酒屋を始め、大きな儲けはありませんでしたが、
地道に商売を続けてきて、娘2人を育てあげました・・

成人した娘たちは、それぞれ結婚して家を離れていった。
その後も野澤さん夫婦は、細々と店を続けた。・・

そして正男さんが80歳になったのを機に、 「そろそろ潮時や」と酒店を閉めて、
次女夫婦の近所である守口市の公団団地に移り住んだ。・・》

まもなく国民年金だけで堅実に生活されている。

こうした中、夫の正男さんは《・・酒屋だったのに酒が飲めず、たばこもやりまへん。・・》には、
私は恐れ入りましたと心の中で呟(つぶや)いたりした。

              

そして何よりも《・・妻の寿美子さんは・・夫婦仲がいいことも、幸せな暮らしの条件ですよ。
お金をぎょうさん持っていても、夫婦仲や家族関係が冷え切っていたら・・不幸やからね。・・》

もとより老後の三大不安は『お金』、『健康』、『孤独』と公言される世の中に於いて、
野澤ご夫妻は、堅実に老後の生活を過ごされて、
文部省推薦のような航路ですね、と私は敬服させられている・・。

コメント (4)
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