先程、ときおり愛読している公式サイトの【日刊ゲンダイDIGITAL】を見ている中、
『 想像力が脳を活性化 小説の舞台巡りで記憶力アップ効果も 』と題された見出しを
見たりした。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後40年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしたりしている。
こうした中、私は年金生活の当初から、我が家の平素の買物は、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。
この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
このような午前中の過ごし方を殆ど毎日のように過ごしてきた・・。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
この後の午後から夜半には、居間で読書をしたり、ブログの投稿文を書いたり、
或いは私が魅了されている御方のブログの投稿文を読んだりしている。
ときには居間でテレビを通して、映画、録画したドキュメンタリーを視聴したり、
或いは音楽を聴いたりしている。
この記事は、【日刊ゲンダイDIGITAL】に2019年4月21日に配信され、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・元気で長生きするには健康第一。
そのために運動に励んでいる人は少なくないだろう。
もちろん運動も大切だが、こと脳の健康という視点だと、より重要なのは読書。
本や雑誌、新聞を読むことが、脳の機能の改善や維持に役立つのだ。(略)
「健康・体力づくり事業財団」が、
全国の100歳以上の長寿者1万1346人を対象に行った調査「日本の百寿者のくらし」(1999年)によれば、
趣味を持つのは、男性で46.6%、女性は26.9%。
そのうち、男女とも10%超が「読書・教養」を趣味にあげる。
特に男性は15.2%に上る。
では、活字によく触れる生活を送っている人は、なぜ脳が元気なのか。
オックスフォード大学のジョン・スタイン教授が発表した、
読書中の人の脳をMRIでスキャンした実験結果によると、
被験者が本の中の景色や音、においや味を想像しただけで、
大脳のそれぞれをつかさどる領域が活性化したという。
ジョン・スタイン教授は、「読書が大脳を刺激し、想像力が脳を活性化する」と結論づけている。
一方で、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、
2012年1月23日に発表した研究結果によると、
読書やパズルなどで、継続的に大脳を刺激する趣味を持つ人は、
アルツハイマー病の原因物質のひとつ「アミロイドβ」の蓄積を抑制できることが分かったという。
別の研究で認知症の症状が出ていない60歳以上の大脳を調べると、
子どものころから、読書好きだったりする。
そうやって大脳を使っていた人は、そうでない人に比べて、
「アミロイドβ」がかなり少なかったという。
「脳科学者の母が、認知症になる」(河出書房新社)の著者で、
脳科学者の恩蔵絢子氏はこう言う。
「新聞や本を読むことは、記憶の引き出しを増やすことにもなるんです。
活字を読んで、内容を理解しようとしたり、登場する人物を推しはかろうと想像したりすることで、
考える力がつくのです。
とくに脳と感情は、結びつきが強く、感情が揺さぶられるほど、その感覚が記憶として定着しやすい。
脳の中では言語的なエピソードとして、記憶を定着させる海馬のすぐ隣に
扁桃体と呼ばれる感情の中枢が位置しています。
感情のシステムが働いて、その信号が海馬に届けば、記憶としてより強く定着するのです。
机に向かって読むだけでなく、小説なら実際にその舞台になった現場に足を運んだり、
美術の本なら、博物館に行ってその芸術品を目で見ることもやってみると記憶力が高まります」
GWに舞台となった現場を巡るのもよさそう。
■長寿と読書の関係は?
昨年10月に放送されたNHKスペシャル「AIに聞いてみた どうすんのよ!? ニッポン」では、
興味深いデータが紹介され、話題になった。
AIが全国41万人の高齢者を分析したところ、
健康寿命を延ばす生活習慣の中では、「読書」が最も効果的だったという。
健康寿命1位の山梨県は、人口に対する「図書館の数が全国1位」で、
読書習慣との関係が深いことが見て取れる。
2016年に米イエール大学が発表した研究結果によれば、
読書する人は、しない人よりも長生きするという。
1週間の平均読書時間で50歳以上の3635人を振り分け、12年にわたって調査したところ、
本を読むグループは、まったく読まないグループより、約2年長く生きたという。
週に3・5冊以上読む人は、本をまったく読まない人に比べて、
死亡リスクが低いことも分かっている。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は遅ればせながら高校に入学してまもなく、突然に読書に目覚めて、
この時から小説、随筆、ノンフェクション、月刊雑誌などを乱読してきた。
読書に魅せられるのは、創作者より、文字から伝えられる伝達力、創造力が
それぞれ読む時の感受性、知性、想像力により多少の差異があるが、
綴られた文章はもとより、この行間から感じられる圧倒的な魔力から、
高校生の時からとりつかれたのであった・・。
そして小説・随筆系は文学全集のひとつ中央公論社の『日本の文学』90巻を基盤として精読した上、
純文学の月刊誌『文学界』、『新潮』、『群像』、
中間小説の月刊誌『オール読物』、『小説新潮』、『小説現代』を購読したりしたりした。
こうした中で、魅了された作家は20名ぐらいあったが、
圧倒的に魅せられたのは、井上 靖、そして立原正秋の両氏であった。
この当時の私は、アルバイト、契約社員などをしながら、習作をしていた。
確かな根拠はなく自信ばかりで、純文学の新人コンクールに応募したりしたが、
当選作の直前の最終候補作の6作品の直前に敗退し、こうしたことを三回ばかり繰り返し、
もう一歩と明日の見えない生活をしていた。
こうした時、私の実家で、お彼岸の懇親の時、親戚の小父さんから、
『今は若いからよいとしても・・30過ぎから・・家族を養えるの・・』
と素朴に叱咤された。
結果としては、30代に妻子を養う家庭のことを考えた時、
強気の私さえ、たじろぎ敗退して、やむなく安定したサラリーマンの身に転向したのは、
1970年(昭和45年)の春であった。
この間、何とか大手の企業に中途入社する為に、
あえて苦手な理数系のコンピュータの専門学校に一年通い、困苦することも多かったが、卒業した。
やがて1970年(昭和45年)の春、この当時は大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。
まもなく音楽事業本部の大手レーベルのひとつが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、中小業の多い音楽業界のあるレコード会社に35年近く勤め、
この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりした。
そして最後の5年半は、リストラ烈風が加速される中、あえなく出向となったり、
何とか2004年(平成16年)の秋に定年を迎えることができたので、
敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
こうした中、出向先は遠い勤務地に勤め、この期間も私なりに奮闘した結果、
身も心も疲れ果てて、疲労困憊となり、定年後はやむなく年金生活を始めたひとりである。
この間、数多くのサラリーマンと同様に多忙な生活の中では、
特に水上 勉、庄野潤三、城山三郎、松本清張、山口 瞳、向田邦子、宮脇俊三、倉本 聡、浅田次郎の
各氏の小説・随筆、シナリオを読むことが多かった。
やがて2004年(平成16年)秋に定年退職後の年金生活の中で、
単行本、新書本、文庫本の書籍に於いては、
定年後からは特に塩野七生、阿川弘之、佐野眞一、藤原正彦、嵐山光三郎、曽野綾子、三浦朱門、
高峰秀子、松山善三、櫻井よしこ、徳岡孝夫、中西輝政の各氏の作品を中核に購読している・・。
雑誌の月刊総合雑誌としては、『文藝春秋』は49年近く購読し、
毎月秘かに逢える心の友のひとりとなっている。
そして『中央公論』、『新潮45』は特集に魅せられた時は購読してきた。
或いは季刊誌としては、『文藝春秋SPECIAL』を購読してきて、
季節をめぐる毎の秘かな恋人のように愛読してきた。
このような拙(つたな)い私は、今回《・・読書が大脳を刺激し、想像力が脳を活性化する・・》と学び、
何かと読書好きな私は、もしかしたら晩年期でも認知症にならず、80歳ぐらいまで、
健康で迎えられるかしら、と思ったりして、微笑んでしまった。
しかしながら過ぎし3月初旬より、私の左眼が不意に悪化で、
最寄り駅の眼科医院に通院した後、西葛西にある井上眼科専門病院で手術を受ける為に入院し、
この後も通院しているので、 左眼が少し不自由の中、読書も激少している。
こうした関係で、《・・大脳を刺激し、想像力が脳を活性化・・》に大丈夫かしら、
あと一か月すぎれば、左眼は以前のように視力は回復して治ると思われ、
それまで読書ペースは低下なっても、やむ得ない、と微苦笑もしている。