5月の昼食会 ビビンバ料理(韓国の家庭料理です)地域の比較的高齢の方が参加し、月1回の交流を楽しんでいます。
介護問題を考える「すずらんの集い」(代表 松田久子)の「たより」5月号の1面のテーマは「枚方市の外出支援策」です。その内容は・・・。
外出支援策にもの申す
枚方市では69歳以上の高齢者の外出を支援する目的で、市民税が本人非課税の方を対象として、市から年間最大2,000円の補助があり、京阪バスの負担も併せて3,300円のバスカードが2,000円で購入することができました。
しかし、現在では市の高齢者外出支援事業としては、年間1,000円の助成のみと半減し、今年度いっぱいでこれも廃止されます。しかも来年度以降の支援策については、何ら具体化されていないのが現状です。.
そうしたことから、枚方市の有志の方が4,600名余の請願署名を集め、今年の3月に市にその継続を求めて「請願」をされました。
ところが、3月の市議会では、この請願に対して、支援事業継続に賛成をした議員はわずか5名で、多くの会派の市会議員はみな反対投票をされたのです。
なぜでしょうか。理解に苦しみます。
枚方市も高齢者福祉計画で「外出支援」に取り組むと明記しておりますし、その趣旨に反対すべき理由は何もないと思います。
高齢者が元気を維持するためには、外出支援の制度は重要です。現行の利用率が26%であることを考えても継続は不可欠だと思います。いつでも、どこへでも出かけられることが大切で、そのための移動手段の経済的な支援の持つ意義は大きいと思います。
枚方市は、助成額が減少する理由として「助成手続きを変更した関係で事務手続・通信費等に1,000万円を要することになった」と回答しているようですが、総助成額3,000万円の内1,000万円が経費というのは施策としてアンバランスです。
例えばICカードでいえば、小学生用のカード(こどもICOCA等)があるように、高齢者の証明があればこどもICOCAを利用できることとすれば、市の事務処理の費用が要らなくなり、助成額を増やすことも可能になります。京阪バス等にしても利用者拡大のメリットがあります。対象利用者にも使い勝手が良くなり利用率もアップすることでしょう。
枚方市には、経過措置が切れる前にもっと利用者本位の視点に立って、利用者が満足できる制度設計を考えて欲しいものです。
一方で、市内を循環していた「100円バス」が、今年の4月から廃止されました。「市立ひらかた病院」「星ヶ丘医療センター」を循環して100円で利用できたバス路線は、通院に頻繁に利用しなければならない市民にとっては、大切なバス路線でした。
更に、「市民の森」バス路線も同時期に廃止されています。こちらの路線は、坂道を上り下りするコースを走っており、廃止されれば利用していた高齢者の方には大きな負担となります。
路線廃止は、民間事業者の経営の都合によるものでしょうが、公共交通機関という側面もあります。枚方市は、こうした路線廃止について、何らかの対策を考えていたのでしょうか。
高齢者外出支援という面からも、この点に関しては改めて紙面上で問題の掘り起こしをしていきます。