ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

新潟大学での学会に参加して

2014-03-21 10:32:55 | 東工大

今週は、新潟大学で行われている電子情報通信学会の全国大会に参加している。この2年くらいはこの大会には参加しているのだが、これまでは私が副委員長を務めている標準化のセッションに参加し、夜はそのメンバーでの懇親会、というのが殆どのパタンだった。今回は、学生にも発表させており、私自身も技術セッションで発表しており、水曜日が私自身の発表、木曜日が学生1の発表、金曜日が学生2の発表となっており、新潟に2泊して色々な人と旧交を温めた。現在もまだ新潟大学におり、内職でこのブログを書いている。

ホテルは、私のお気に入りのドーミーインが改装工事中で宿泊できなかったために、新潟駅の近くの新潟東映ホテル、というところに泊まった。朝食付きで一泊4000円とかなりリーズナブルの価格だが、部屋もそこそこで悪くないと思った。朝食もおいしかった。夜の部は飲み会になるのだが、10人ほどの集まりで酒飲みが多く、地酒を次々と一升瓶で注文して、コップ酒で飲んだ。どれもおいしかったが最後のほうは味が分からなくなってきていた。かなり飲んだと思うのだが二日酔いにはならなかった。食べ物では佐渡の牡蠣がおいしかった。

木曜、金曜は天気が良ければ新潟の街を歩いてみようと思っていたのだがあいにく2日間とも雨だったので、少し遅めにホテルを出て大学でセッションに参加していた。細かい技術の話しよりは全体の動向を知りたいと思ったので、専門の移動通信のほかに、「思考と言語」のセッションとか、「知的環境とセンサネットワーク」のセッションに出てみたが、特に感じるところはなかった。

それにしても、アンテナ・伝搬の発表が多いのには驚いた。花形である移動通信よりもかなり多い。大部分が大学の研究発表である。複数のアンテナを使って制御するMIMOのような技術は移動通信のほうに含まれていて、アンテナのセッションはアンテナそのものの設計に関わることである。私もアンテナのセッションで発表しているので、人のことは言えないのだが、ビジネスとして見ればアンテナはごくわずかしかビジネスにはなっていないと思う。それなのにどうしてこんなにアンテナの研究発表が多いのだろうと思う。アンテナを研究している大学の研究室が多いということを意味しているのだろうと思うのだが、これからアンテナビジネスが大きく花開くとも考えにくく、産業界の需要とマッチしていないのではないかと思う。

前に、半導体の分野の企業の研究者が大学教授になっている例が多いと書いた。半導体も日本の産業としては負け組に入っている。大学の研究と社会の需要をマッチングさせるような仕組みが必要なのではないかと思う。

 


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