9月第4週の日経平均は、4週間ぶりに下落した。3連休明の日経平均は小幅に
3日続伸となったものの、日米貿易協定の合意締結やトランプ大統領が対中通商
合意の早期実現に言及する好材料と、大統領の弾劾問題で新事実の浮上や米国が
ファーウェイに対する禁輸措置の延長を許可しない見方、また、週末に中間配当
落ち分もあり、吸収できずに下落して節目22000円を割って終了した。
結局、日経平均は、週間で200円下落(↓0.91%)の21878円でした。
さて、10月第1週(9/30~10/4)の主なイベントと予定は下記の通り。
週末NY株式市場は、下落して終了。トランプ政権が米投資家による中国へ投資を
制限する方法を議論していると伝わり、リスク回避の売りが出た格好であった。
週明け東京市場は、下落からのスタートになりそうです。
主な経済指標は、国内で9/30に8月百貨店/スーパーの売上高、10/1に
8月日本版雇用統計、第3四半期日銀短観などに注目です。
また、10/1から消費税増税が実施されます。
海外は、米で10/1に9月ISM製造業景気指数、10/2にADP雇用者数
10/3に9月ISM非製造業景気指数、週末の雇用統計に注目です。
また、中国は10/1に建国70周年で習近平国家主席の演説、国慶節で10/7
まで休場となり、この期間は上海市場の影響を受け難い週となります。
週明け東京市場は、下落スタートも、10/1から消費税増税と軽減税率の導入、
幼児教育・保育の無償化、通信料とスマホなどの端末代を分ける「分離プラン」の
義務化などを定めた改正電気通信事業法が施行されます。増税はあるが、これらの
軽減税率の導入と施策など恩恵を受ける企業は、追い風も想定されます。
実質10月相場入りで、波乱のアノマリー月であるが、下値は限定的と捉えたい。
日経平均は22000円台にリバウンドする週となる展開に期待しています。
日経平均は22000円台にリバウンドする週となる展開に期待しています。
日経平均、10月第1週(9/30~10/4)レンジは21650円~22350円
程度を想定しています。
1.10月第1週(9/30~10/4)主なイベントと予定
9/29
英 保守党大会(~10/2)
9/30
日本 日銀主な意見(9/18~9/19開催分)
日本 8月鉱工業生産
日本 8月小売業販売額
日本 8月百貨店売上高
日本 8月スーパー販売額
日本 タキヒョー、象印、アダストリア、ストライク、タカラ印刷、しまむら 各決算
米 レッドハット 決算
米 国債償還 2年債(292億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(290億ドル)
中国 9月製造業PMI
中国 9月財新製造業PMI
独 9月ドイツ失業率
独 9月ドイツ消費者物価指数
世 国連一般討論演説最終日
10/1
日本 消費税率10%に引き上げ
日本 第3四半期日銀短観
日本 8月完全失業率
日本 8月有効求人倍率
日本 8月新車販売台数
日本 ダイセキ、ダイセキソリュ、キューピ― 、アヲハタ 各決算
日本 パワーソリューションズ IPO
米 9月自動車販売
米 9月ISM製造業景気指数
米 ボウマンFRB理事、講演
米 シカゴ連銀総裁、講演
中国 休場(国慶節で~10/7)
中国 建国70周年、習近平国家主席 演説
豪 中銀政策金利
10/2
日本 9月マネタリーベース
日本 9月消費動向調査
日本 カネコ種、サムテイ、瑞光、ニトリHD 各決算
日本 レオクラン IPO
米 9月ADP雇用者数
米 ペイチェックス、レナー 各決算
米 NY連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
露 第2四半期ロシアGDP
英 保守党大会 最終日
10/3
日本 エスプール、クリーク&リバ、不二越、ナガイレー、平和堂、北恵 各決算
米 8月製造業受注
米 9月ISM非製造業景気指数
米 ペプシコ、コストコホールセール 各決算
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
10/4
日本 壱番屋、サカタのタネ、サンエー、ネクステージ、三協立山、オンワード、パルコ
ベルク 各決算
米 8月貿易収支
米 9月雇用統計
米 パウエルFRB議長、金融政策再点検イベントで開会演説
米 ボストン連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
豪 8月小売売上高
印 インド中銀政策金利
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/27)
今日のNY為替市場でドル円は107円台に値を落とした。序盤は底堅い動きが続き
108円台で推移していたが、一部報道でトランプ政権が米投資家の中国への資金流入
の制限を検討と伝わったことで、市場にはリスク回避の雰囲気が一気に広まった。
トランプ政権は米中が貿易戦争の停戦交渉を進める中でその議論は行われており、米国
からの投資規制は新たな紛争を生み、関税を遥かに超える混乱を引き起こす可能性が
あるという。米証券取引所に上昇している中国企業の上場廃止や、米投資家による年金
基金を通じた中国へのエクスポージャーを制限するというのが案として挙がっていると
伝えている。
ドル円は100日線を上回る動きが見られていたものの、100日線付近まで戻す展開。
ユーロドルは買い戻しが優勢となり1.09ドル台半ばまで買い戻された。今週のユーロ
ドルは売り優勢の展開が続き、1.09ドル台は維持しているものの年初来安値は更新
している。ユーロ売りもさることながら、ドル買いの動きがユーロを圧迫していた。
企業やファンド勢の売りが活発に出ていたようだが、期末接近で実需のドル買いが大量
に出ていたようだ。ただ、その動きも一段落しており、ユーロドルは下げが一服している
状況。
ポンドドルは1.23ドル台を回復する場面も見られたが、米国からの対中投資規制の
報道で1.22ドル台に伸び悩む展開。ポンドはロンドン時間の序盤に急速に売られる
場面が見られた。ソーンダース英中銀委員が、EU離脱が順調もしくは延期されたりして
も、不確実性が成長の重しとなり利下げが必要になる可能性に言及していた。
来週、第2四半期の英GDP確報値が公表される予定だが、マイナス成長で変わらずと
見られている。ただ、第3四半期のGDPに関しては、7月の月次GDPが強い内容
だったことから、マイナス成長にはならず、テクニカル的なリセッションまでは陥らない
のではとの見方が有力となっているようだ。
https://fx.minkabu.jp/news/118675
見られている。ただ、第3四半期のGDPに関しては、7月の月次GDPが強い内容
だったことから、マイナス成長にはならず、テクニカル的なリセッションまでは陥らない
のではとの見方が有力となっているようだ。
https://fx.minkabu.jp/news/118675
米国債利回り
2年債 1.634(-0.022)
10年債 1.682(-0.010)
30年債 2.127(-0.015)
期待インフレ率 1.534(-0.040)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、10年債利回りは低下。この日発表のPCEコアデフレータが
上昇傾向が継続していたことや、米中貿易協議への期待などで利回りは上昇して始ま
った。
上昇傾向が継続していたことや、米中貿易協議への期待などで利回りは上昇して始ま
った。
しかし、一部報道でトランプ政権が米投資家による中国への投資を規制する方法を議論
していると伝わり、リスク回避の雰囲気が強まる中、利回りも下げに転じている。
10年債は1.67%、政策金利に敏感な2年債も1.62%まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は5(前営業日4)
https://fx.minkabu.jp/news/118674
2-10年債の利回り格差は5(前営業日4)
https://fx.minkabu.jp/news/118674
3.MY株式市場 結果(9/27)
NY株式27日
ダウ平均 26820.25(-70.87 -0.26%)
S&P500 2961.80(-15.82 -0.53%)
ナスダック 7939.63(-91.03 -1.13%)
CME日経平均 21735 (大証終:-75 -0.35%)
今日のNY株式市場でダウ平均は続落。一部報道でトランプ政権が米投資家による中国
への投資を制限する方法を議論していると伝わり、リスク回避の雰囲気が強まる中、
株式市場も売りが優勢となった。
序盤はIT・ハイテク株には売りが強まったものの、銀行株などには買いが入りダウ
平均は2万7000ドル台を回復する場面が見られた。中国の王毅外相の発言で、市場
では協議に進展が見られているのではとの期待感が高まっており、10月にワシントン
で開催予定の米中閣僚級協議への期待感が高まっている。
IT・ハイテク株については、マイクロンの決算が重しとなった模様。マイクロンは
6-8月期決算を発表して、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、9-11月
期の1株利益の見通しが予想を下回っている。貿易問題で半導体業界の低迷が長引く
可能性があり、最近の受注改善は需要にけん引されたものではない可能性があるとの
見方を示した。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトやディズニー、ビザが下落したほか、インテル、ボーイ
ング、アップル、シェブロンが軟調。一方、ファイザー、JPモルガン、ゴールドマンが
上昇したほか、ウォルグリーン、ユナイテッド・ヘルスが堅調。
ナスダックは大幅安。マイクロンを始めとした半導体関連株が下げをリードしているほか、
アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックなど主力のIT・ハイテク株は揃って下落。
カジノのラスベガス・サンズが上昇。S&Pは、S&P500株価指数の算出銘柄に同社
を採用すると発表した。
を採用すると発表した。
ウェルズ・ファーゴが上昇。新CEOにバンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシャーフ
CEOを指名した。
ソフトウエア開発のボックスが下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。
石油精製のマラソン・ペトロリアムが3日続伸。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)
によると、大株主のフォスター氏とスティーブンス氏がヘミンガーCEOの解任を求めて
いると伝えた。
https://fx.minkabu.jp/news/118671
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果
によると、大株主のフォスター氏とスティーブンス氏がヘミンガーCEOの解任を求めて
いると伝えた。
https://fx.minkabu.jp/news/118671
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=55.91(-0.50 -0.89%)
1バレル=55.91(-0.50 -0.89%)
NY原油は続落。このところ圧迫要因となっていたドル高進展は一服したものの、サウジ
アラビアとイエメンのが部分停戦に合意したことが報じられたうえ、サウジの生産能力が
回復したとの未確認情報が出た事、さらには8月の中国の工業利益が低調だった事などに
圧迫された。一時大きく下振れし、直近安値をさらに更新したが、その安値からは大きく
戻して引けた。
アラビアとイエメンのが部分停戦に合意したことが報じられたうえ、サウジの生産能力が
回復したとの未確認情報が出た事、さらには8月の中国の工業利益が低調だった事などに
圧迫された。一時大きく下振れし、直近安値をさらに更新したが、その安値からは大きく
戻して引けた。
一方、米国の時間帯後半は、稼働中の原油掘削装置(リグ)が減少していた事で、下げ幅
を縮小した。
https://fx.minkabu.jp/news/118673
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1506.40(-8.80 -0.58%)
金12月限は反落。時間外取引では、ユーロ圏の景気の先行き懸念や英中銀の利下げの
見方などによるドル高を受けて軟調となった。日中取引では、米大統領の弾劾に対する
懸念やドル高一服を受けて下げ一服となった。
https://fx.minkabu.jp/news/118670
見方などによるドル高を受けて軟調となった。日中取引では、米大統領の弾劾に対する
懸念やドル高一服を受けて下げ一服となった。
https://fx.minkabu.jp/news/118670
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