台風15号による停電の影響で、アップが遅れてしまったことをお詫びします。
9月第1週の日経平均は、上昇した。米中貿易戦争の報復合戦で下落したが週末に
かけ、香港での条例改正案の撤回や英国での10月末「合意なきEU離脱」へ懸念
後退も加わり、外部環境の改善から4連騰して、節目21000円台を回復し終了。
また、米中報復関税合戦から議論の余地も再開で、リバウンド機運高まった格好。
結局、日経平均は、週間で495円上昇(↑2.39%)の21199円でした。
さて、9月第2週(9/9~9/13)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末のNY株式市場、ダウ/ナスマチマチの状況ですが、ドル/円107円台辺り
と円高是正が進んでおり、外部環境の好転とあわせ、リバウンドの芽あります。
週末の米雇用統計は、予想を下回ったものの、平均時給は前年比3.2%と予想を
上回り、3%超の伸びが続いていることを好感し、ダウは上昇しています。
主な経済指標は、国内で9/9に第2四半期GDP改定値、8月景気ウォッチャー
調査、9/10に8月工作機械受注、9/11 内閣改造自民党役員人事、9/12
7月機械受注,9/13メジャーSQがあります。
海外は米で9/11に8月生産者物価指数、9/12に8月消費者物価指数9/13
小売り売上高、中国で9/10に8月消費者物価指数/生産者物価指数がります。
また、EUで9/12にECB政策金利発表とドラギECB総裁の記者会見があり、
注目です。
外部環境の改善が進んでおり、ひどい指標がでなければ、日経平均のリバウンドの
継続もありそうです。
日経平均、9月第2週(9/9~9/13)レンジは、21000円~21600円
程度を想定しています。
1.9月第2週(9/8~9/14)主なイベントと予定
9/8
中国 8月貿易収支
9/9
日本 第2四半期GDP改定値
日本 8月景気ウォッチャー調査
日本 7月国際収支
日本 アルトナー、学情、Bガレージ、ミライアル、CASA、荻原工業、トーホー 各決算
北朝 北朝鮮建国記念日
露 第2四半期ロシアGDP
英 7月鉱工業生産
英 議会、EU離脱延期法案成立の見通し
英 早期総選挙案再採決(議会は9/9~10/13まで閉会)
9/10
日本 8月工作機械受注
日本 7月マネーストック
日本 東建コーポ、ADR、HEROZ、丹青社 各決算
米 7月求人件数
米 国債入札 3年債(380億ドル)
米 アップル、イベント(新製品発表)開催
中国 8月消費者物価指数
中国 8月生産者物価指数
英 8月失業率
9/11
日本 内閣改造自民党役員人事
日本 7~9月期 法人企業景気予測調査
日本 テンボスHD.オハラ、コーセル、ドーム 各決算
米 8月生産者物価指数
米 国債入札 10年債(240億ドル)
香港「一帯一路」香港サミット
世 OPEC月報
9/12
日本 8月国内企業物価指数
日本 7月機械受注
日本 7月第三次産業活動指数
日本 アスクル、神戸物産、ケネデイレジ、J.S.B、ラクスル、鎌倉新書、三井ハイテク
アイモバイル、鎌倉新書、東急RE、日本ロジ 各決算
日本 ビー・ビーシステムズ IPO
日本 東京ゲームショウ2019(~9/15)
米 8月財政収支
米 8月消費者物価指数
米 国債入札 30年債(160億ドル)
米 オラクル、ブロードコム、クローガー 各決算
マ マレーシア中銀政策金利
ト トルコ中銀政策金利
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
世 OPECプラス会合
9/13
日本 メジャーSQ算出日
日本 エイチーム、丸善CHI、森ヒルズ、三井不LP、エニグモ、フリービット、サンバイオ
ヤーマン、プロシード、ギフト、大盛工業 各決算
米 8月小売売上高
米 8月輸入物価指数
中国 休場(中秋節祝日)
EU ユーロ圏財務相会合
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/6)
きょうのNY為替市場、ドル円は上げが一服し106円台に下落している。朝方
発表された8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回った
ことから、米国債利回りと伴に売りが優勢となった。利益確定売りも出て、一時
106.60円近辺まで値を落とした。
今週は来月の米中協議再開が伝えられるなどポジティブな雰囲気が復活しており、
ドル円は107円台を回復していた。しかし、107円台での戻り売りも根強い
中、米雇用統計をきっかけに短期筋の利益確定売りが出たものと思われる。
8月の米雇用統計はNFPが13万人増と予想(16万人増)を下回った。完全
雇用に接近する中、NFPの伸びは次第に緩くなってきている印象もある。ただ、
失業率は過去最低水準を維持しており、FRBの力強い雇用の判断に変化はない
であろう。一方、平均時給は前年比3.2%と予想を上回り、3%超の伸びが続
いている。
昼にはパウエルFRB議長のスイスのチューリッヒでの講演が伝わり、為替市場は
ややドル買いの反応を見せた。議長は「米経済は非常に良好で、FRBは景気後退
を予想してない」と述べた。一方で「FOMCは適切に行動する」とも語っていた。
今月のFOMCでは利下げが期待されているものの、今回の米雇用統計やパウエル
FRB議長の講演からは少なくとも、0.5%の大幅利下げ期待は正当化されない
ものと思われる。
ユーロドルは1.10ドル台で方向感のない展開。前日は1.10ドル台後半に来て
いる21日線に顔合せしたが跳ね返されて、その21日線が目先の上値目標として
意識される。
来週のECB理事会を巡って見方が錯綜。利下げでは一致しているものの、債券購入
再開については、ドイツやフランス、オランダなど中核国からの慎重な発言もあり
不透明な情勢だ。利下げ幅についても0.1%か0.2%かで見方が分かれている
ようだが、0.2%という声が若干多いようだ。
ポンドドルは1.22ドル台に下落。きょうは上げが一服し利益確定売りに押され
ている。今週は英議会が再開し、合意無き離脱を阻止する法案が可決した事で市場
に安心感が広がった。ジョンソン英首相は早期の解散総選挙の動議を提出したが、
これは拒否されている。
ただ、ジョンソン首相は総選挙を諦めておらず、9日に改めて議会に動議を提出する
方向で検討している。しかし、この点で英野党が団結しており、動議が提出されても
反対で一致しているようだ。
きょうは英上院でEU離脱延期法案を可決した。この法案は10月19日までにEU
と新たな合意を結べない場合は、首相はEUに対し離脱延期を書面で要請することを
義務付ける内容。英下院では既に通過しており、エリザベス女王の承認を受け来週に
も成立する。ジョンソン英首相は就任早々に八方塞の状況に陥っている模様。
https://fx.minkabu.jp/news/116471
米国債利回り
2年債 1.534(+0.008)
10年債 1.553(-0.005)
30年債 2.019(-0.031)
期待インフレ率 1.550(-0.008)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で利回りは低下。中国の金融緩和もあって序盤は上昇して始ま
ったものの、この日発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想
を下回ったことから、利回りは下げに転じている。
昼にはパウエルFRB議長のスイスのチューリッヒでの講演が伝わり、為替市場は
ややドル買いの反応を見せた。議長は「米経済は非常に良好で、FRBは景気後退を
予想してない」と述べた。一方で「FOMCは適切に行動する」とも語っていた。
今月のFOMCでは利下げが期待されているものの、今回の米雇用統計やパウエル
FRB議長の講演からは少なくとも、0.5%の大幅利下げ期待は正当化されない
ものと思われる。
10年債は1.54%まで、政策金利に敏感な2年債は1.51%台まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は2(前営業日3)
https://fx.minkabu.jp/news/116470
3.NY株式市場 結果(9/6)
NY株式6日
ダウ平均 26797.46(+69.31 +0.26%)
S&P500 2978.71( +2.71 +0.09%)
ナスダック 8103.07( -13.75 -0.17%)
CME日経平均 21215 (大証終比:+15 +0.07%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均はプラス圏での推移が続いている。きょうのNY
株式市場でダウ平均は3日続伸。中国人民銀行が預金準備率を引き下げ、金融緩和
に動いた事がサポートしてる。きょうは米雇用統計が発表になっていたが、NFP
が13万人増と予想(16万人増)を下回った。完全雇用に接近する中、NFPの
伸びは次第に緩くなってきている印象もある。一方、平均時給は前年比3.2%と
予想を上回り、3%超の伸びが続いている。
ただ、失業率は過去最低水準を維持しており、FRBの力強い雇用との判断に変化
はなさそうだ。今月のFOMCでは利下げが期待されているものの、今回の米雇用
統計からは少なくとも0.5%の大幅利下げ期待は正当化されないものと思われる。
前日、一昨日と大幅に上昇したことから、週末ということもあり、上値で利益確定
売りが見られるものの底堅い動きを続けている。
昼になってパウエルFRB議長のスイスのチューリッヒでの講演が伝わり伸び悩む
動きも見られたもののプラス圏はしっかりと維持している。議長は「米経済は非常
に良好で、FRBは景気後退を予想してない」と述べる一方で、「FOMCは適切
に行動する」とも述べた。市場は今月のFOMCで利下げを予想しているものの、
0.5%の大幅利下げまではないとの見方がコンセンサスになっている。
議長の講演はその予想を裏付ける発言内容とも取れる。
ダウ採用銘柄ではインテルが続伸しているほか、ホームデポ、ボーイング、シスコ
システムズ、ビザが買われている。一方、ウォルマート、マイクロソフト、3Mは
利益確定売りに押される展開。
ナスダックは横ばい。前日までの上げでIT・ハイテク株には利益確定売りが出て
いる。フェイスブックやマイクロソフトが下落しているほか、AMD、ネットフリ
ックスが売られている。一方、インテル、アップル、ロクが上昇。
ヨガウェアのルルレモン・アスレティカが上昇。5-7月期決算を発表して、既存店
売上高が予想の2倍以上伸びたほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期
見通しも上方修正しており予想も上回った。
食品のケロッグが上昇。独自の植物由来の代替肉製品を投入する計画を発表した。
傘下のモーニングスター・ファームズは、原料に非遺伝子組み換え大豆を使い、外観
と風味を肉そっくりにすることを狙ったバーガー用パティ「インコグミート」の販売
を来年初めに開始する。
電子署名のドキュサインが大幅高。5-7月期決算を発表しており、1株利益は予想
を下回ったものの、売上高は予想を上回った。特にビリング収入が予想を上回った事
が好感されている。
https://fx.minkabu.jp/news/116469
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果(9/6)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=56.52(+0.22 +0.39%)
NY原油の期近は続伸。景気の先行き懸念から売り圧力が強まる場面も見られたが、
米中の通商協議に対する期待感や米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ見通し等を
背景に押し目を買われて堅調となった。
https://fx.minkabu.jp/news/116468
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1515.50(-10.00 -0.66%)
金12月限は続落。時間外取引では、ユーロ安一服が下支えとなる場面も見られたが、
利食い売りなどが出て調整局面を継続した。日中取引では、予想以下の米雇用統計を
受けて下げ一服となったが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。
https://fx.minkabu.jp/news/116467
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