土曜の晩、1週間を過ぎたところで、2015年の相場を考えてみたい。
ここで、過去の羊年相場を紐解くことにより、傾向を見てみるのは
おもしろいと思う。
そこで、プレス記事をアップします。
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過去5回の未年相場を振り返ってみたい。といっても、ほぼ一貫した上昇
相場をたどったのは、1979年のみで、上昇した55年や2003年にしても、
前半 調整局面を挟んでいたことが伺われる。
また、未年と言えば
①1955年5月=ワルシャワ条約機構結成、冷戦激化
②1967年6月=第3次中東戦争勃発、中国が初の水爆実験
③1979年1月=米中国交樹立、2月=イラン革命
3月スリーマイル島原発事故
④1991年12月=ソ連 崩壊
と言った具合に、「中東」「ロシア」「中国」「海外原子力問題」等
今でいう所の海外「地政学的リスク」が顕在化しやすく、原油価格と絡んだ
ロシア。中東問題などは引き続き警戒されやすいところだろう。
尚、過去の羊年相場で、それぞれ月足陽陰線を追うと、いくつかの興味深い
傾向が浮かび上がってくる。
未年の日経平均 月足陽陰線
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
19
55年 ○ ● ● ● ○ ● ○ ○ ○ ○ ● ○
67年 ○ ○ ● ● ○ ● ● ● ● ○ ● ●
79年 ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● ○ ○
91年 ● ○ ○ ○ ● ● ○ ● ○ ○ ● ○
20
03年 ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ● ○ ● ○
15年 ?
5回の羊年相場のトータルで、1~4月の「延べ20カ月分」月足陽陰線は
「9勝11敗」の負け越しながら、7~10月の同じく「延べ20カ月分」で
「14勝6敗」と大きく勝率アップする。
各月では、5月、7月、10月、12月がそれぞれ「4勝1敗」の勝率8割
となっている。
1~4月に月足陰線を連ねながら、5~8月に連続陽線に転じた前回、20
03年ケースなどは典型的だが、前半調整→中盤から復調→10月にかけて
高値形成と言った恒例パターンも想起されてきそう。
思えば14年相場も前年の高値納会から一転、年前半の軟調発進を強いら
れたが、その後、大きく切り返した経緯がある。
15年も前半に反動安の調整展開を強いられる可能性は、捨てきれないが、
そんな時にこそ、「羊辛抱の相場格言を胸に、いたずらに悲観に傾く事なく
安いところを、じっくり拾っていく位のスタンスが求められそうだ。
(出典:日本証券新聞15/01/01号)
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この連休中、しっかり作戦を立てるのも、おもしろいと思う。
それでは、また。
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