「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

今年も強気相場?過去の歴史から学ぼう!?

2014-01-01 23:35:09 | 歴史に学ぶ

              
年が明け、2014年となりました。穏やかな元旦を迎え、今年も日々
ブラッシュ・アップして行きたいと思います。 

本年もブロガー/読者の皆さん、宜しくお願いします。 

さて、初日は、上昇相場にある日経平均を過去の歴史を鳥瞰して、今後
投資の攻めと守りについて一助にしたいと思います。 

かつて東京の兜町には、「株を枕に寝正月」という格言がありました

昨年の日経平均は、約57%の上昇を演じ、戦後4番目の上げ相場と
なり、市場に先高観があるので、そんな格言が復活した格好です。
(株券が電子化され、この格言は、形骸化されてますが・・・。)

同様にバブル崩壊が始まった1990年の正月も「株を枕に…」が
ぴったりの雰囲気でした。

そんな中、過去の上昇率上位の年を振り返り、今後の参考にしたい。

1.1952年 118.4%  (朝鮮戦争特需)
2.1972年  91.9%  (日本列島改造論 By 田中角栄首相) 
3.1951年  63.0%  (朝鮮戦争特需)
4.2013年  56.7%   (アベノミクスなど)   でした。

昨年の上昇は、1972年以来の41年ぶりの上昇となり、列島改造の
ブームがあった1972年、株価上昇率の首位は7.2倍強になった
松島炭鉱(現在の三井松島産業)で、他にも鉱業株や証券株が値を飛ば
したと当時の新聞が伝えています。

当時の大納会の終値は、5207.94円と、当時として最高値でした。

もっとも72年末には、もう翌73年の金融引き締め・株安を警戒する声が
出始めていました。73/1/3付日経朝刊の恒例の株価アンケート相場
の神様とも呼ばれた石井久・立花証券社長(当時)が、73年の年間高値
6月6000円、年間安値を後半4900円と慎重に予想していた。

しかし、実際の73年の日経平均は高値が1/24の5359.74円となり
安値12/18の3958.57円と期待を下回り、年間騰落率も、17.3%
マイナスでした。

72年の場合、期待で2倍近く上昇した株価が熱冷ましとなった格好です。

今年を占う上で、1つ注意したいのは、安倍首相の大納会での東証を訪れ、
「来年(14年)もアベノミクスは買いだ」とあいさつしたが、決して、昨年は
アベノミクスだけが買われたわけではないことです。

円ベースで先進国を比べると、ドイツ株(ドイツDAX指数)は27日まで
58.2%と、日本株以上のリターンを確保しており、NY市場のダウも
52.2%値上がりしています。

日経平均採用銘柄の様に比較的規模の大きい企業は、日本だけで事業を
しているわけではないから、業績は、経営上の大失策でもない限り、他の
先進国の主要企業と大差ありません。

日経平均が大幅高になったのは、円という「価値が目減りした通貨」を物
差しにして、企業の実力を測定したからです。日本企業だから他の国際
企業に比べて日本人を多く雇っているが、円安のおかげで日本人従業員に
払う割高な賃金が大幅に節約でき、その分、利益が膨らんだのです。

今年から、日本企業が真剣に取り組むべきことは、円安が進まなくても、
ROE(自己資本利益率)が最低10%位は確保できる様な強い経営の
実現です。

昨年末時の東証1部上場企業のPBR(株価純資産倍率)をPER( 予想
株価収益率(PER)で割ると約8.5%だから、目標の10%まであと
一歩に迫っています。

長期的に安定したROEが生み出させるように、経営力に磨きをかけ、国民
資産をしっかりと増やすエンジンとなるのが、上場企業の役割です。

さて今年は12年の22.9%高、13年の56.7%高に続く3年目の株高が
実現するでしょうか。

当面のハードルは3つあります。

 1)4月に消費税率が引き上げられ、その後に駆け込み需要の反動などで
   景気が一時的に停滞局面に入る可能性大。

 2)内閣支持率からは目が離せない。安倍首相の靖国参拝を巡って国民の
   間にも賛否両論があり、支持率が下がれば、政策遂行能力が落ちると
   見て外国人投資家が株式を売る可能性。

 3)米国で大統領の任期は1期4年だが、2年目の11月に中間選挙が
   実施され、任期2年の下院議員の全員と任期6年の上院議員の1/3
   改選されること。(中間選挙の年は、円高が進みやすい)

今年も日経平均は、上がるかもしれないが、ベテラン投資家に本音を聞くと、
「難しい年になりそうだ」との反応も多いのは、上記3つの理由があるから。

今年は、NISA(少額投資非課税制度)が始まるため、新たに株式投資を
始めたり、投資信託を購入したり、久々に投資を再開したりする人が多そう。

しかし、どんな銘柄をどれ位の量、いつ買うのかの判断を誤れば、大切な
資産が損なわれかねません。

強気相場に潜むトラップに注意するため、情報のアンテナを高くし、無理を
しない心構えの「休むも相場」もあることでしょう。

また、「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、
幸福のうちに消えて行く。」を忘れないようにしたいと思います。
                   (参考:日経ネット14/1/1号)

それでは、また。


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