10/7~週の日経平均は、週の中頃から米財政問題の進展期待から、買戻しも
進み、13800円台から14000円台を回復すると、週末に為替のドル高/円安も
追い風に、14400円台回復のリバウンドを高めた1週間となりました。
10/17に期限が迫る米議会、オバマ大統領のTPP不参加にして、米国内の
財政問題の解決にあたる姿勢に、共和党も話し合いの場につくなど、期限までの
解除期待が高まった格好でした。
結局、日経平均は、1週間で約380円上昇(↑2.71%)の14404円の大引け
となりました。
週明けから再開される米財政協議について進展があり、期日迄に合意される運び
となるか、注目の週となります。
10月第3週(10/14~10/18)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
この3連休の間も、膠着状態の話し合いが行われ、話し合いの場を持った事が
進展とも写りますが、何とか子供じみた党利党略から抜け出し、国益 ひいては、
世界益を考慮した落とし所を見つけて、世界各国に迷惑をかけない決断をして
ほしいところです。
シカゴ市場の日経平均先物は、月曜の推移は軟調で、週末のNY市場の上昇分を
掃き出すような展開で、期限のせまったNY市場の重石となる可能性もあります。
一方、国内については、9月中間期の企業決算がボチボチとリリースをはじめ、
その業績に注目が集まります。
また、10/15には臨時国会が召集され「アベノオリンミクス」の第3の矢、成長
戦略の具体策をどう実行に移し、軌道に乗せていくか、手腕が問われます。
日経平均は、13700円台の東京オリンピック決定前の水準まで調整、出直り
見せており、米国財政状態の進捗によって上にも下にも動く状況です。
米債務問題は、妥結のカギは「上院」共和党にある様ですが、今晩以降の進展に
期待したいところ。月曜序盤のNY市場、下落からのスタートで、どこまで戻す
のか、注目されます。
日経平均、10月第3週(10/14~10/18)レンジは、14000円~14800円
程度を想定しています。
1.10月第3週(10/14~10/18)主なイベントと予定
10/14
日本 休場(体育の日)
米 休場(コロンブスデーで為替、米国債市場)<株式市場は通常通り>
中国 9月消費者物価
中国 9月生産者物価
シ シリア 化学兵器使用禁止条約へ正式加盟
EU ユーロ圏財務相会合
世 ノーベル経済学賞 発表
10/15
日本 臨時国会召集(~12/6)
日本 安倍首相所信表明演説
日本 8月鉱工業生産 確報値
日本 オリックス不動産REIT 決算
米 10月NY連銀製造業景気指数
米 ダラス連銀総裁、講演
米 国債償還 3年債(322億ドル)
米 J&J、コカ・コーラ、シティG、インテル、ヤフー 各決算
独 10月ZEW景況感指数
英 9月消費者物価/9月生産者物価
英 9月小売物価
伊 2014年 予算案提出期限
EU EU財務相理事会
10/16
日本 9月首都圏マンション販売
日本 総合メディカル 決算
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 9月消費者物価指数
米 ダラス連銀総裁 講演
米 クリーブランド連銀総裁 講演
米 カンザスシティー連銀総裁 講演
米 IBM、バンカメ、ペプシコ、アメリカン・エキスプレス、
サンディスク 各決算
中国 中国企業・政府の報日団来日(~10/19)
印 休場
英 9月失業率
EU 9月ユーロ圏消費者物価
10/17
日本 安川情報システム、ワイ・イー・データ 各決算
日本 日本経済再生に関する3研究所共同公開セミナー
米 米新規失業保険申請件数(~10/11の週)
米 9月住宅着工件数/建設許可件数
米 9月フィラデルフィア連銀製造景況感指数
米 9月鉱工業生産/設備稼働率
米 ダラス連銀総裁 講演
米 シカゴ連銀総裁 講演
米 ミネアポリス連銀総裁 講演
米 カンザスシティー連銀総裁 講演
米 連邦債務上限引き上げ期限、解決しないとデフォルトに陥る
米 グーグル、べライゾン、ゴールドマン・サックス、イーベイ
AMD
西 スペイン国債入札
10/18
日本 黒田日銀総裁、あいさつ
日本 ジャフコ、東京製鐵、日本鋳造、安川電機 各決算
米 9月カンファレンスボード景気先行指数
米 マイクロソフト「ウインドウズ8.1」正式リリース
米 GE、シュルンベルジェ、ハネウェル、モルガン・スタンレー 各決算
中国 第2四半期GDP
中国 9月小売売上高
中国 9月鉱工業生産
10/19
米 ブラックマンデーから26年(東京市場の急落10/20)
10/20
日本 菊花賞(競馬)
世 界経済フォーラム・モスクワ会議
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/11)
今日のNY市場、依然として財政協議は合意に達していないものの解決への期待感も
根強く、円相場は円安の動きが続いている。
米財政協議に関して、取引時間中には具体的な動きは見られなかったものの、債務
上限引き上げの期限となっている10月17日は超えないとの楽観的な雰囲気は強い
米上院共和党の議員がホワイトハウスでオバマ大統領と会談していたようだが、
大統領は6週間という米財務上限の引き上げの期間が気掛かりとなっていると述べて
いた。
難航はまだ続く可能性を指摘していたが、特にネガティブな反応は見られていない。
また、ワシントンで開催されていたG20が閉幕し、声明では米財政協議の早期解決を
求めていた。ただ、これについても特に大きな反応は見られなかった。
米株の上昇と伴にドル円は一時98.60付近まで上昇。ユーロ円や豪ドル円も本日の
高値圏での推移が続いている。
ドル円は9/11-10/7の下降波のフィボナッチ38.2%戻しが98.10、そして50%戻しが
きょうの高値である98.55付近にあり、100日線もその付近に来ている。
現状はリバウンド相場の第1関門ともされる38.2%戻しの水準を突破したが、50%
戻しの水準はまだ抜け切れていないといったところ。
しかし、第1関門の水準は維持されており、米財政協議の進展を待って再度上値を攻め
たいといった雰囲気も出ている。来週も98円台を維持できるようであれば、一旦100円
を目指す可能性も高まりそうだ。
ただ、早期QE縮小開始の期待は後退しており、財政協議がまとまったとしても、短期間
先延ばししただけのことで、年内には再び危機感が高まる可能性は残る。その点は留意
したいところではある。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=198981
米国債利回り(NY時間16:47)
2年債 0.346(+0.005)
10年債 2.687(+0.006)
30年債 3.744(+0.010)
期待インフレ率 2.209(-0.006)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。前日の共和党とオバマ大統領との会談で米財政
協議が合意しなかったことから利回りは下げて始まったものの、米株の買戻しが続い
ていることから、利回りも下げを取り戻している。
10年債は2.64%まで低下した後、2.68%まで戻している。
2-10年債の利回り格差は234(前日+234)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=198980
3.NY株式市場 結果(10/11)
NY株式11日
ダウ平均 15237.11 (+111.04 +0.73%)
S&P500 1703.20 ( +10.64 +0.63%)
ナスダック 3791.87 ( +31.13 +0.83%)
CME日経平均 14575 (大証比:+165 +1.14%)
今日のNY株式市場は3日続伸。依然として財政協議は難航しているものの、解決へ
期待感も強く、株式市場は楽観的に見ている模様。
ダウ採用銘柄では、ジョンソン&ジョンソン、ビザ、ゴールドマンが上昇。一方、
依然として政府機関の閉鎖は続いていることから、ボーイングが下落している。
なお、この日決算を発表したJPモルガンやウェルズ・ファーゴは軟調。
ギャップが下落。9月の既存店売上高が予想外に下落していたことが嫌気されている。
新製品が少なかったことが影響したとしている。
スーパーのセイフウェイが上昇。来年の早い時期までにシカゴ地区の閉鎖し、経営
資源を集約する計画が好感されている。アナリストの投資判断引き上げも寄与した。
ナスダックも続伸。アップルやマイクロソフト、グーグルなど主力株がしっかり。
半導体のマイクロン・テクノロジーが商いを伴って下落。冴えない決算が嫌気されて
いる。ライバル企業の工場が火災で一部操業停止となる中、同社への期待も高まって
いた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=198977
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(10/11)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=102.02(-0.99 -0.96%)
きょうのNY原油先物相場は反落。期待感はあるものの米財政協議が依然として
合意に達しないことから、原油は再び売りに押された。
国際エネルギー機関(IEA)は米国の原油生産は増加が見込まれ、非OPEC国と
しては1970年代以来の大幅生産となるだろうと述べたことも原油を圧迫。
11月限は一時100ドル台まで下落する場面も見られるなど、再び100日線ブレイク
を試す展開となっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=198971
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1268.20(-28.70 -2.21%)
きょうのNY金先物相場は4日続落。米財政協議が依然として合意に達していないもの
の期待感は強く、米株も上昇が続いていることから金に対する逃避買い需要は後退。
見切売りも出て大幅安となっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=198971
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