9月第2週の日経平均は、一進一退の動きの中、2週連続で上昇した。NY
株式市場、IT・ハイテク株への売り継続と経済対策を巡る米議会合意への
期待が後退した事を受けて、調整色が強まっていた。一方、出遅れ感のある
日本株は自民総裁選で、アベノミクスを継承する菅新総理の誕生が秒読みで
外資も安心感で買いを入れる中、国内勢もグロース株、バリュー株と物色し
相場を押し上げている。
日経平均は、節目23000円台を底固めし、もみ合いながらも上昇を示唆
している。
国内は、菅官房長官が次期首相と既定路線で、ここの所の新型コロナ2波の
ピークアウトから、経済回復への期待が加わった恰好であった。
結局、日経平均は週間で201円上昇(↑0.87%)23406円でした。
(SQ値は23272.88円)
さて、9月第3週(9/14~9/18)主なイベントと予定は下記の通り。
週末NY株式市場は、ダウが上昇、ナスダック下落とマチマチの終了だった。
値を飛ばしたハイテク関連の調整が続いた格好だったが、今週以降、調整の
一巡感から、反発が期待されるところ。
今週は、その流れを受けて、日経平均は、上昇からスタートしそうである。
底堅い展開に期待し、24000円台に向け、商いの活発化も注目しています。
NY市場でのハイテク・IT株への売りが一巡するか、ポイントである。
新型コロナの経済対策を巡る共和党と民主党の米議会合意への期待が後退
し、米中対立の再燃が警戒される中、為替が落ち着いている他、新政権の
誕生や経済の回復に向けての期待もあり、東京市場は、押し目買い意欲の
強さも意識されています。
国内は、9/14以降、菅次期総裁/新首相に選ばれて、新閣僚の布陣、
自民党の安定政権継続は、外資にとって安心材料。また、国内新型コロナ
感染者数の落ち着きや東京で飲食業の時間短縮の解除も経済回復へ追い風
になります。
海外は、米で9/15FOMC、9/16パウエルFRB議長会見や経済
見通しがあり、新型コロナワクチンへ進展の報道があると、投資マインド
改善されます。
日経平均が23000円台の底堅さから、日本株の再見直しされる様だと
24000円台に向けたホップする週間になればと期待したい。
日経平均、9月第3最週(9/14~9/18)23100円 ~23800円
程度を想定しています。
1.9月第3週(9/14~9/18)主なイベントと予定
9/14
日本 7月鉱工業生産
日本 自民党総裁選投開票
日本 Hamee、森ヒルズ、ツルハ、エニグモ、MSOL、日本ロジ 各決算
米 レナー 決算
EU 中国首脳と会議(中国国家主席、EU大統領、欧州委員長、独首相が出席)
世 OPEC月報
9/15
日本 コンフォリア、パーク24、Link-U 各決算
米 FOMC(~9/16)
米 NY連銀製造業指数
米 アドビ、フェデックス 各決算
米 国債償還 3年債(240億ドル)
中国 8月小売売上高
中国 8月鉱工業生産
独 9月ZEW景況感指数
世 第75回国連総会(~9/30)
9/16
日本 臨時国会召集、首相指名選挙
日本 日銀金融政策決定会合(~9/17)
日本 アスクル、産業ファ、コーセル、ナイガイ 各決算
米 FOMC結果
米 パウエルFRB議長会見、経済予測公表
米 8月小売売上高
英 8月生産者物価指数
英 8月消費者物価指数
EU フォンデアライエン欧州委員長、施政方針演説
世 OECD経済見通し中間報告
9/17
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁記者会見
日本 クスリのアオキ 決算
日本 雪国まいたけ、東証1部に再IPO
米 新規失業保険申請件数(~9/12までの週)
米 9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
米 8月住宅着工件数
豪 8月雇用統計
NZ 第2四半期GDP
英 中銀政策金利
9/18
日本 8月消費者物価指数
日本 ALBERT 決算
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 セントルイス連銀総裁、討論会参加
2.NY市場。為替/債券 各結果(9/11)
11日のNY市場でドル円は106円台前半での推移となった。
週末ということもあり、東京市場から比較的落ち着いた動きが続いた。
寄り付きからプラス圏でしっかり始まった米株式市場であったが、IT・
ハイテク関連を中心に売りが優勢となりナスダックが一時1%以上の下げに。
寄り付き後250ドル超の上昇を示していたダウ平均も一時マイナス圏に値を
落とす展開となる中で、リスク警戒からのドル高円高が優勢となりドル円は
106円00銭台を付ける動き。
ユーロドルはロンドン市場の高値から調整の動きも値幅は限定的。昨日の
ECB理事会後の会見でラガルド総裁はユーロ高についてユーロ相場を注意
深く監視としたものの、ECBは為替レートをターゲットとせずと発言。
ユーロ高を容認するものとの思惑が広がり、買われやすい地合いとなっている。
もっともリスク警戒のドル高が進む中で突っ込んだユーロ買いにも慎重姿勢が
見られ。
来週米FOMCを控えており、積極的な取引がやりにくい面も。
ポンドはロンドン市場での振幅を経て、やや頭の重い展開に。EUとの通商
交渉難航が重石。
ハードブレグジット懸念が一気に強まっておりポンドの上値を抑えている。
ロンドン市場で振幅の中1.2860台まで上昇も、その後1.27台を付ける動きと
なった。
https://fx.minkabu.jp/news/157802
米国債利回り(NY時間16:53)
2年債 0.127(-0.012)
10年債 0.666(-0.011)
30年債 1.412(-0.007)
期待インフレ率 1.666(-0.025)
※期待インフレ率は10年債で算出
米債利回りは株高の動きなどもあり、朝方は上昇傾向が見られた、その後
株高が落ち着くと低下し、低い水準でのもみ合いに。
もっとも下落幅はそれほど大きなものではなく、総じて落ち着いた動きが
見られた。
ベンチマークとなる10年債利回りは朝方0.68%近辺から0.693%まで上昇も、
その後0.6625%まで低下し、同水準近辺での推移が続いた。
今週は10年債の入札がさえず、需給バランスへの警戒が広がったものの、
先週の動きと比べて小さなレンジでの推移に終始した。
https://fx.minkabu.jp/news/157792
3.NY株式市場 結果(9/11)
NY株式11日終値
ダウ平均 27665.64(+131.06 +0.48%)
S&P500 3340.97( +1.78 +0.05%)
ナスダック 10853.55( -66.05 -0.60%)
CME日経平均 23190 (大証比-10 -0.04%)
11日の米株式市場はダウ平均がプラス圏も、ナスダック総合はマイナス圏
とまちまちな展開となった。朝方は米株の買いが目立ち、午前中にダウ平均が
250ドル超の上昇を見せるなどの場面が見られたが、その後ハイテク関連を
中心に売りが入り、プラス圏で始まっていたナスダックがマイナスに転じ、
さらに1%を超える下げと売りが優勢に。ダウ平均も一時マイナスに転じる
展開となった。
その後ダウ平均はプラス圏を回復、ナスダックも下げ幅を縮める展開に。
終値はダウ工業株30種平均が131.06ドル高の2万7665.64ドル
ナスダック総合指数が66.05安の1万0853.55、S&P500が
1.78高の3340.97。
ダウ平均は22銘柄がプラス、8銘柄がマイナス。ハイテク関連の下げが目立
つ中で、セールスフォース、アップルがともに1%を超える下げ。ディズニーも
軟調。
建設機器大手キャタピラーや化学品のダウインク、スポーツ用品のナイキ等が
強い。
GAFA関連ではアマゾンとエヌビディアが軟調。ネットフリックスは直近の
下げからの回復傾向が見られたが、午後に入って上げ幅を縮めた。
https://fx.minkabu.jp/news/157793
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果(9/11)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=37.33(+0.03 +0.08%)
NY原油の当限は小反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が
前日比0.01ドル安~0.03ドル高。
その他の限月は0.24~0.03ドル安。
世界的に過剰在庫の拡大傾向が続くと見通されていることが上値を抑えた。
新型コロナウイルスの流行は収まっておらず、世界第3位の石油消費国で
あるインドでは一日あたりの感染者数の伸びが加速している。フランスや
スペインで感染拡大の第2派がみられることも懸念要因。
ただ、新型コロナウイルスの流行は沈静化していないものの、経済活動は
正常化に向かっていることから、石油市場は底堅く当限は小幅高で引けた。
時間外取引で10月限は前日終値付近で小動き。通常取引序盤にかけてやや
下振れし、36.67ドルまで軟化する場面はあったが売りは続かず。
その後37.82ドルまで強含んだものの、上値は重かった。
https://fx.minkabu.jp/news/157789
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1947.90(-16.40 -0.83%)
金12月限は反落。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和が見送
られたことが重しとなった。コロナショック後、主要国の中銀は景気下支えの
ため前例のない金融緩和を実施し、主要国通貨の価値が低減している一方で
金の価値が相対的に上向いているが、金融緩和策がほぼ出尽くしとなっている
ことが金の上値を抑えている。ただ、世界経済の景気見通しは依然不透明で
あり、金融緩和が長期化するとみられていることから、金は最高値更新後の
レンジを維持。
https://fx.minkabu.jp/news/157790
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