8月第2週の日経平均は、続伸して節目23000円台を回復した。
NY市場は、トランプ政権の追加経済支援策をめぐる動きや新型コロナ対応
ワクチン開発期待があり、週を通して米株が堅調で、円高一服となった事が
日経平均の追い風となった格好。お盆週も大きく上昇、週末に約2か月ぶり
新型コロナ後の高値水準に戻し、23000円台を回復して終了した。
結局、日経平均は週間で959円上昇(↑4.30%)23289円でした。
さて、8月第3週(8/17~8/21)主なイベントと予定は下記の通り。
週末NY株式市場はダウが底堅く堅調であった。高値追いしてたナスダック
さすがに上昇一服も、引き続き、追加経済対策やワクチン開発への期待、また、
決算も予想ほどは悪くなかった事で、NY株式市場は、上値追いの動きを継続
させた格好。
今週は、国内はお盆休み明けで、機関投資家等も少しづつ市場に戻ってくる。
国内は、決算も一巡し、8/17に第2四半期GDP速報値があります。年率
換算30%ダウンとなっても、4月、5月が景気の底と見れば、景気敏感株や
半導体関連の動きが焦点になりそうである。
また、物色に広がりが見え、好業績株の選別物色も継続する展開になりそうだ。
海外は、米で8/17の8月NY連銀製造業景気指数、民主党全国大会の動きや、
それをけん制するトランプ陣営の動きに注目です。8/19は、FOMC議事録
8/20の7月景気先行指数や新規失業保険申請件数(8/15日までの週)と
8/21の8月製造業PMI速報値などに注目です。
新型コロナ感染拡大の高止まりと、重篤患者の伸びの抑え込み確認ができる様
だと、感染爆発の恐怖も抑えられ、投資マインドが良化するかもしれません。
日経平均、8月第3最週(8/17~8/21)は22800円 ~23600円
程度を想定しています。
1.8月第3週(8/17~8/21)主なイベントと予定
8/17
日本 第2四半期GDP速報値
日本 6月鉱工業生産
日本 フォーバル、日本ビルF、ビジョン、フロンテアRE 各決算
米 6月対米証券投資
米 8月NAHB住宅市場指数
米 8月NY連銀製造業景気指数
米 民主党全国大会(ウィスコンシン州、~8/20)
米 JDドットコム決算
8/18
日本 あいHD、国際計測 各決算
米 7月住宅着工件数
米 ウォルマート、ホーム・デポ、コールズ 各決算
世 OPECプラス主要閣僚、オンライン会合
8/19
日本 6月機械受注
日本 北川精機、玉井船 各決算
米 FOMC議事録(7/28~29日開催分)
米 エヌビディア、ロウズ、ターゲット、Lブランズ 各決算
米 ハリス氏、米副大統領候補の指名受諾演説
英 7月消費者物価指数
8/20
日本 7月コンビニエンスストア売上高
日本 藤久、Jエクセレント、グリー 各決算
日本 ニューラルポケット IPO
米 7月景気先行指数
米 新規失業保険申請件数(8/15日までの週)
米 アラガン 決算
米 サンフランシスコ連銀総裁、オンライン講演
米 バイデン氏、米大統領候補の指名受諾演説
ト トルコ中銀政策金利
8/21
日本 7月消費者物価指数
日本 8月製造業PMI
日本 VT HD 決算
米 8月製造業PMI速報値
米 7月中古住宅販売件数
米 ディア 決算
独 ドイツ製造業PMI速報値
EU 8月ユーロ圏製造業PMI速報値
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/14)
NY時間の終盤に入って、ドル円は106円台半ばでの値動きが続いている。
今日のNY為替市場でドル円は戻り売りから106円台半ばに下落している。
今週は何度か107円台に乗せたものの、上値を拒まれている格好。全体的
にドル売りのれが続く中で、きょうは株高・円安の動きが一服しており、ドル
円を軟調にしているようだ。
この日の米小売売上高が予想を下回ったこともドル円を圧迫。ただ、自動車や
建材を除けば、予想を上回っており、さほど弱い内容でもない。7月末で週
600ドルの失業給付上乗せ措置が一旦終了した中で市場からは、きょうの
米小売売上高は米個人消費の先行きに不安を示す内容との見方も出ているが、
失業中の米国民が多い中で、自動車や建材といった大物消費財迄は購入意欲は
高まらないものと思われる。
追加経済対策では、依然として与野党の対立が続いて、協議自体がストップ
している状況。共和党からは1兆ドル規模の提案が出ているのに対して、民主
党側は3兆ドル規模の提案を行っている。きのう民主党のペロシ下院議長は
「共和党が2兆ドルの提案を持って来れば協議に戻る」と語っていた。
市場では、いずれ成立すると楽観的だが、依然として議論が行き詰まる中で、
市場も慎重になっているものと見られる。
なお、ロイター通信が、明日予定していた米中貿易合意の6ヵ月検証を延期と
伝えた。新たな日程は設定されていないという。ただ、為替市場の反応は限定
的となっている。
一時104円台前半まで下落したドル円は8月に入って買い戻しが続き、21
日線も回復している。ただ、107円台、そして、107円台前半に来ている
100日線に慎重なようだ。
全体的に様子見が強まる中、ドル安は根強く、ユーロドルは買いが優勢。今週
調整の動きから1.17ドル割れを試す動きも見られたものの、1.17ドル
台維持され、きょうは1.18ドル台に戻している。
ユーロドル上向きのトレンドを持続してるが、この先3ヵ月以内1.15ドル
まで下落するとの見方も出ている。第3四半期のデータが更に出始めれば、
市場の楽観的な見方は後退し、それがドル買い戻しを誘発する可能性があると
いう。
ただ、9月に流動性が通常の水準に戻るまでは、フラットな展開が続くとも
言及してる。目先は前日高値1.1865ドルと、直近高値1.19ドル台
前半が上値メドとして意識される。
ポンドドルも朝方に1.3140ドル近辺まで上昇する場面が見られたものの、
その後1.30ドル台に伸び悩む展開となってる。この日英政府がフランスや
オランダから入国者に対し14日の隔離を義務化すると発表し、英株は大幅安
となっていたもののポンドの反応は限定的だった。
チャート的には更なる上値を期待できそうな形状ではあるが、市場からはポンド
に対するネガティブな見方は多い。先日発表になった第2四半期の英GDPは
前期比20.4%の急減と主要国で最悪となったが、この影響はまだ政府や企業
への影響に留まっており、今後、労働市場を通じて家計に表れてくると指摘も
聞かれる。
政府の対策でまだ、雇用は保たれているが、10月にそのスキームが切れると、
雇用は少なくとも150万人減少するとの試算も出ているようだ。
https://fx.minkabu.jp/news/154695
米国債利回り(NY時間16:34)
2年債 0.145(-0.018)
10年債 0.709(-0.011)
30年債 1.444(+0.016)
期待インフレ率 1.655(-0.022)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。前日は米30年債入札が低調
だったことから、利回りは上昇したものの、きょうは様子見気分も広がる中、
その動きも一服していた。この日発表された7月の米小売売上高が市場予想を
下回ったことも利回りを押し下げた。
10年債利回りは0.7%を一時下回る場面もみられた。30年債は上昇して
いる。
2-10年債の利回り格差は+57(前営業日+56)とスティープ化が続いて
いる。
https://fx.minkabu.jp/news/154701
3.NY株式市場 結果(8/14)
NY株式14日
ダウ平均 27931.02 (+34.30 +0.12%)
S&P500 3372.85 ( -0.58 -0.02%)
ナスダック 11019.30 ( -23.20 -0.21%)
CME日経平均 23155 (大証比:-125 -0.54%)
今日のNY株式市場でダウ平均は横ばい。朝方は続落して始まったものの、
売りが一巡すると下げ渋る動きも見られた。序盤は取引開始前に発表になった
7月の米小売売上高が予想を下回ったことで株式市場も上げを一服させた様だ。
ただ、下押す動きまでは見られ、ぞの後は買い戻しも見られている。
追加経済対策やワクチン開発への期待、そして、決算も予想ほどは悪化しなか
った事で、安心感から株式市場は再び上値追いの動きを見せていた。しかし、
追加経済対策で与野党の対立が続いており、議論自体がストップしている状況。
共和党から1兆ドル規模の提案が出ているのに対して、民主党側は3兆ドル
規模の提案を行っている。昨日民主党のペロシ下院議長は「共和党が2兆ドルの
提案を持って来れば協議に戻る」と語っていた。
市場は、いずれ成立すると楽観的だが、依然として議論が行き詰まる中で、上値
に慎重になって来ているものと見られる。
なお、この日の米小売売上高は予想を下回る内容だったが、自動車や建材を
除けば、予想を上回っていた。7月末で失業給付の上乗せが一旦終了した中で、
市場からは、米個人消費への先行きに不安を示す内容との見方も出ているが、
失業中の米国民が多い中で、自動車や建材といった大物消費財までは購入意欲は
高まらないものと思われる。
IT・ハイテク株には利益確定売りが出て、ナスダックは下げたものの、その他
のセクターは強弱まちまちといった状況。きょうの市場は全体的に様子見気分が
強かったようだ。
ダウ採用銘柄ではP&G、トラベラーズ、キャタピラーが軟調に推移した他、
ビザ、アップルも売られた。一方、ウォルグリーン、ボーイング、ダウインク、
インテルが上昇。
ナスダックは反落。アップル、アマゾン、アルファベット、AMDが下落した
ほか、シスコシステムズが続落。一方、テスラ、エヌビディアが上昇。
テスラは3日続伸。複数のアナリストから投資判断引き上げが伝わった。
ワクチン開発のノババックスが続伸。英政府が同社のワクチン候補「NVX-
CoV2373」を6000万回分購入することで合意したと伝わった。
半導体製造装置のアプライドが上昇。5-7月期決算(第3四半期)が予想を
上回ったほか、8-10月期も強気な見通しを示した。
動画配信サービスを手掛ける中国のアイチーイーがNY市場で大幅安。前日
引け後に米証券取引委員会(SEC)による調査を受けていることを明らか
にした。
百貨店のディラーズが大幅高。5-7月期決算(第2四半期)を発表して、
パンデミックの影響で売上高が35の%大幅な減収となり、1株損益も赤字
だったものの、赤字は予想の10分の1以下に留まったことが好感されてる。
医薬品の流通を手掛けるマケッソンが上昇。米政府によるワクチン配布のため
に同社が政府と協力することが明らかとなった。トランプ大統領が会見の中で
述べた。
メディア大手のバイアコムCBSが上昇。今週、創業者のレッドストーン氏が
死亡したが、それをきっかけにアクティビスト(物言う株主)が同社の改革を
求めて行動するのではとの憶測が広がっている。
https://fx.minkabu.jp/news/154698
4.NY市場、原油先物9月限/金先物12月限 各結果(8/14)
NY原油先物9月限(WTI)
1バレル=42.01(-0.23)
NY原油は小幅続落。ややドル安に振れたものの、新型コロナウィルスによる
需要減退懸念が根強いなか、欧州株が軟調で米株も上値が重かったため、支援
材料難の様相となり、上値が重くなった。ただ、値動きは大きくなく、こう着
商状となった。
米国の時間帯の後半に米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数の減少した事
が報じられ、さらにロイター通信が、今後中国向けの米国の原油輸出が増加する
見込みと報じたことで、安値からは下げ幅を縮小した。
https://fx.minkabu.jp/news/154699
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1949.80(-20.60 -1.05%)
金12月限は反落。時間外取引では、予想外に減少した中国の小売売上高を受け
て押し目を買われる場面も見られたが、調整局面に対する警戒感から戻りは売ら
れた。
日中取引では、ドル安が下支えになったが、買い一巡後は手じまい売りなどが
出て軟調となった。
https://fx.minkabu.jp/news/154697
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