遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

茹でてから取るか,取ってからゆでるか・・

2008-05-20 11:04:59 | あまってら農園

 フキノトウをあれだけ採ったのにフキは次から次へと出てくること際限がない。去年掘り上げて全部退治したはずのところにもしっかりと根を張っている。ワラビとフキには勝てないと言うが本当だ。
 掘り上げたフキの生きのいい奴を見るとむげに放置するのも勿体無いのできれいに皮を剥いて持ち帰ったが、100本のフキの皮を取るのに小1時間かかる。
 時間がかかるのも、指先や爪が真っ黒になるのもかまわないが、皮を剥くために爪を立てる作業を繰り返していると爪と指先の間が広がって爪が剥がれたように痛くなってくることだけが辛い。

 皮を取ってからゆでるか,ゆでてから皮を取るか・・,やり方が2通りあって分かれるところだが、ゴミを出したくないので出来るだけ現場で処理して帰ろうとすれば先に取ることになる。
 茹でてから取れば指は黒くならないし、柔らかくなるので爪先を傷めることもないのだが、狭い台所で他の煮炊き作業をしながらアタフタとやるより、広い畑で何も考えずに皮を剥くことだけに専念する方が気分がいいのだ。

徳本峠越え・・・ウェストン祭記念トレッキング

2008-05-19 13:11:09 | 境界線・新境界線
 徳本峠越え(2135m)・・・5月31日(土)~ウェストン祭記念

日時:5月31日(土)・・・雨天中止
集合:場所~松本市役所・安曇支所 時刻~5:30 駐車スペース小
行程 島々6:00⇒(6.3km)⇒7:30二俣8:00⇒(5.2km)
   ⇒10:00岩魚止め小屋/昼食11:00⇒(4.5km)徳本峠13:10
   ⇒(3.7km)⇒14:30明神池⇒(4.5km)⇒15:50上高地バスターミナル
  ※上高地バスターミナルバスからのバス便
    15:20 / 16:00 / 16:45 / 17:25
   ・・・島々まで約時間
温泉:波田町竜島温泉 せせらぎの湯 0263(94)1126 アルカリ単純温泉 400円
   

鍋倉山・・・新緑のブナ林を訪ねる~5月25日(日)

2008-05-19 12:34:17 | 境界線・新境界線


 里山楽会『境界線』5月山行
日時:08年5月25日(日)※変更しました。
目的地:鍋倉山
集合:安曇野市スワンG 5:50集合 6:00出発
行程:豊科IC⇒豊田飯山IC⇒関田峠⇒黒倉山⇒鍋倉山⇒ぶな林⇒上越飯山線
   ⇒関田峠で車を回収後,温泉入浴⇒信州中野IC⇒豊科IC
①豊科ICより高速道路で豊田飯山ICへ(約50分)。R117を通り斑尾スキー場 方面に左折。上越飯山線に出て関田峠に向かう。途中に下山用の車を駐車してお く。
②田茂木池を通り関田峠へ。ここで駐車,身支度して尾根を黒倉山に向かう。黒倉 山から一旦下った後、再度登りとなり鍋倉山に着く。
③昼食後は鍋倉山と黒倉山の鞍部からぶな林に下山する。急坂で雪が凍っていて滑 落事故が起こりやすい。
 根回り穴は雪が凍ってコンクリートのように固いので滑落した勢いで根回り穴  に落ちて怪我をする例が多く、アイゼン,ピッケルを要する場合がある。

④道路までの距離は長いので、天候等によっては関田峠に戻る場合がある。
⑤早めに下山して温泉入浴して帰る。
装備:準冬山装備~ピッケル,ストック(2本),アイゼン,スパッツ,防寒着,雨具等,それなりの服装で

 雨天,荒天の場合。
①集合場所まで集まって代替コースを決める。
②代替案:
 全県雨天の場合・・・松代大本営跡の見学 
 南信晴れの場合・・・伊那・戸倉山
 荒天で中止の場合・・・5月31日(土)徳本峠越え~ウェストン祭記念トレッキングに参加。
 

能登が見える浜

2008-05-18 18:39:23 | たび・出会い
 石田浜


 6:20発,県道2号を進む。道はほぼ海岸線に沿って南進し、二つ屋と言う小さな橋を渡って更に直進。6:55,立野と言う所で右折して海岸に出る。
 この辺りはJR黒部駅に近く、また宇奈月温泉に向かう富山地方鉄道の電鉄黒部駅も近いので時折電車の音を聞くが、海岸線を歩いていると市の中心部だとか外れだと言うことを意識することが殆どなくて、ただひたすら歩いているうちにいつの間にか次の町に進んでいるところがいい。
 海岸線行脚と言うのは浮世離れした旅であり、内陸との関連で意識するのは市街地ではなく川である。
 石田浜の海岸線
 久々の海・能登方向
 久々に海岸線に出る。ここから再び長い海岸線歩きが始まるが、はじめの頃は行く先が見えないほど長いことに感じていたストレスを意識しなくなっていることに気づく。
 行く先は遠く、海を隔ててはっきりと見えてきた能登の影は更に遠いが、振り返ってみる越し方の湾や岬や灯台もまた気が遠くなるほど遠い。そこから確かに歩いてきた。だから恐れることは何もない。ただゆっくりと歩けばいつか必ずそこに着くと言う揺ぎ無い確信めいたものがいつの間にか腹の中にどかっと居座っている気がする。
 海岸線が長ければ長いほど確実に距離を伸ばしていることに確信が持てるようになると、距離的には短いはずの国道を通るよりも、むしろ市街地の猥雑さを避けて歩けることが嬉しくて遠回りすることが苦にならないばかりでなく、それを楽しむようにさえなってくる。海岸線はやはり浮世離れした場所のようだ。
 定置網の魚網
    下新川海岸を守る工事 
 海辺には漁師らしい人や釣り人,散歩の人,ぼんやりと海を眺めている人や話しに熱中している人などがいる。会う人ごとに湾を隔てて見えている能登半島の位置を訪ねてみたが、返って来る答えがみんな違うのでどこがどこなのか特定できない。犬を散歩させていた女子高生に聞くと『よく分かりません』と申し訳なさそうに答えてくれた。彼女が一番正しかった。
 二人連れの男性に能登島の位置を聞いてみると、多分正面に見えているのが七尾辺りで、能登島は七尾湾に抱かれいるのでここからは見えないだろとのことだった。明日は射水まで行くと言うと、西北西方向に見える高い煙突を指してあれが富山港付近で、その右手に見えている2本の煙突の下が射水市だと教えてくれた。
 富山港方向はもや
          生地鼻灯台方向 
 その2ヶ所の煙突のある方向で蜃気楼が見られると言う話しから、蜃気楼の話しになり、一昨日は魚津で見えたらしいとか、富山港とは逆に生地鼻の灯台方向でも見られると言うようなことを教えてくれたりした。

 ハマダイコンの花がいっぱい咲く砂浜を小1時間歩いて7:20,フィッシャリーナと言う海釣り公園に到達。面白そうなので寄ってみた。
フィッシャリーナ 
 ハマダイコン
         

黒部市魚市場にて

2008-05-18 13:04:30 | たび・出会い
 黒部卸売り市場
         大ヒラメ  

 
 
 5月5日(祝)
 4:30に目覚めてインスタントラーメンとワンタンスープに残りのワカメを入れてすばやく朝食を摂り、5:35出発。
魚の駅 生地漁協

 6:00コンビニで昼食の弁当を買う。店を出ると右手の方から威勢のいい声が聞こえてきて黒部漁協の卸売市場の大きな建物が見えたので近寄ってみると、大勢の関係者が集まって魚の競りの最中だった。立ち入り禁止となっていたが勝手に入って写真を撮らせてもらう。

    ?エビ     
           アンコウ  


  ハゲ・フグ 
       魚・魚・魚・・・             

 市場があるのは生地の漁港の近くで、同じエリアには名水を押し出した公園があり、ここにも溢れる湧水があった。
 名水公園
        
               

黒部川河口~生地へ

2008-05-18 10:18:37 | たび・出会い
 入善漁港
         ハマエンドウ 
黒部川河口

 入善町芦崎地区の高波で家が流された地域内にハマナスの名を冠した公園があり、水道やトイレ,休憩所が整っているので大休止とし、お湯を沸かして紅茶を飲んだりベンチに横になったりしてくつろぐ。          
 この日の目標が黒部川河口までだったのでここで野宿することも考えてゆっくり2時間ほど休み、体に聞いてもう少し歩けそうなので生地駅を目指す。
 17:45発。入善魚港を廻って5分で黒部川河口の土手に出る。
 黒部川河口・向こう岸も松林
     黒部川河口の沖合い 
    ルアーでチヌ釣りの人。
 河口から上流を見る
 下黒部橋まで約700m 
 河口から700mほど遡って18:09,下黒部橋に到達,入善町から黒部市に入る。海岸線に戻るにはまた700mほど下がらなければならないが、すでに日没寸前になっていたので海に出るのはやめて県道2号を歩き、2kmあまり先の生地駅に向かう。
 入善町から
 黒部市へ
 河口方面
 並走する北陸線

生地駅
 18:40生地駅着。県道を歩いている時,足早に追い越していった中年の男性が先に着いて電車を待っており、その人に町の様子を聞く。生地はYKKの工場がある他はこれといった産業のない町で、朝夕は通勤客で賑やかだがその時間帯を過ぎると静まり返ってしまうとのこと。食料品店やコンビニまでは往復30分くらいかかると言うので持ち合わせた食料で凌ぐことにする。
 

 駅前には水の町らしくふんだんに溢れる水場があるので顔や手足を洗ったり炊事するには申し分なく、また駅に隣接する公園には噴水があって、ライトアップされて明るいので炊事に都合がよく、側のベンチでレトルトのカレーを温める。もらったワカメはたっぷりの湯でゆでると鮮やかな緑色になり、根っこの部分をたたいてトロロメカブとし、しょうゆ味で頂く。  
 水場の水で体を拭き、足裏の肉刺をきれいに洗って粘着テープで固定すると楽になった。北陸線の駅は深夜でも特急が通るの待合室が開放されており、ベンチで仮眠して過ごせるのが有りがたいが、夜半,職質を受けて睡眠を邪魔された。
 鮮やかなワカメの緑


入善町芦崎地区の高波被害

2008-05-17 10:52:26 | たび・出会い
 赤茶けて倒れかかる松
     陥没した緩傾斜護岸 
入善町芦崎地区

 園家山の松林から海岸線に沿ってつけられた護岸堤の道路は行き止まりになるが、一旦道路に下りてその先で再び海岸線に出ることが出来る。その堤防道路を歩いていると、行く手の護岸の内側(海側)に植えられた松が赤茶けて道路側に倒れかかり、その外側の路上に消波ブロックがデンと置かれているのが見えた。
 おかしいなと思って堤防の外側(海側)に入って見ると砂浜を覆う緩傾斜護岸の一部が大きく陥没しているのが見えた。その時初めてそこが2月に起こった高波被害の現場であることに思い至り、いきなりその核心部の現場にに入っていたことに驚く。
 立ち入り禁止区域に入り
   高波による破壊状況を見る  

 近くにいた人に当時の状況を聞いてみた。消波ブロックが置かれていた場所は鋼鉄製の水門(写真)があったところで、高波はこの頑丈な水門を押し破って侵入し、大量の水がその地区にあった家屋を押し流したのだと言う。
 鋼鉄製の水門
 飴のようにへし曲げられ
 大量の水が流れ込んだ
 ここに水門があった

 堤防道路を挟んだ向かい側のこの区域に数十戸の家屋があったが、全部流されたと言う。何事もなかったようにきれいに片づけられているその場所は、生々しい現場だったのだ。



 2月24日の高波被害の新聞報道

 『70棟以上の建物に被害が出た黒部市生地地区。同地区の海岸は堤防は完成したが、沖合80メートルに消波ブロックを組み合わせる離岸堤の整備が終わっておらず、被害が大きくなった。同河川事務所は「計画上は、今回の高波被害はある程度防げた」と話す。
 また、砂浜は波を砕きエネルギーを弱める働きがあるが、入善町芦崎地区や黒部市生地地区などの海岸は、全国的にみても浸食が激しい海岸だ。昭和初期は幅100メートル程度の砂浜があったが、今はほとんどない。強い波が絶え間なく押し寄せ、海岸の土砂を削り取ってしまったからだ。
 近くを流れる黒部川が、江戸時代以降の治水事業やダムの完成などで海岸まで土砂を供給しなくなったことも浸食を進める一因となっている。
 豊橋技術科学大学の青木伸一教授(海岸工学)は、「今回発生した波はエネルギーや波高が大きく、津波に近いのではないか。堤防だけの『線』で防ぐのではなく、海岸に到達する前に波のエネルギーを弱めるため、沖合の離岸堤や砂浜の保全など『面』で防御するのが重要」と指摘した。
(2008年3月6日 読売新聞)』


ライチョウ観察調査員募集・・・大町市山岳博物館

2008-05-16 21:21:03 | アルプス
 05年5月3日・白馬岳
       07年8月5日・白馬岳 
 大町市立山岳博物館ではライチョウ調査のボランティア調査員を募集している。以下,山岳博物館の募集要項より

 大町市立山岳博物館では、ライチョウの生息状況を把握するため、登山経験があり体力に自信のある方を募集します。宿泊費と保険は大町市が負担しますが、交通費、初日の昼食までは各自負担してください。なお、観察・調査は無償のボランティアでお願いします。

 ■募集人員  5名
 ■調査場所  唐沢岳、餓鬼岳、東沢岳、東餓鬼岳
 ■調査期間  平成20年6月28日(土)~7月1日(火) (3泊の宿泊は餓鬼小屋を予定)
 ■調査内容  登山道からライチョウを探し観察する。ライチョウの糞、砂浴び跡などの痕跡を探す。
 ■応募方法  官製はがきの表面下に「調査員希望」と記入し、裏面に氏名(フリガナ)、性別、郵便番号、住所、電話番号、生年月日、職業、最近登った山名と時期を記入し山岳博物館へ。
 同じ内容のものを山岳博物館へ直接持参かメールでお願いします。 (電話での受付はしません)
 ■募集〆切  平成20年5月31日(土)応募が多数の場合は選考し6月上旬にお知らせします。
 ■そ の 他  6月15日(日)に山岳博物館にて講習会を開催します。登山の安全、ライチョウの特徴、観察の方法についての講習ですので、調査員になった方は必ず受講してください。


 大町市山岳博物館が5年ぶりにライチョウ調査を行う。前回調査は03年6月で場所は蓮華岳,針の木小屋に3泊してでライチョウの生息数や抱卵状況等を調査したが、悪天候で充分な成果をあげられないままに終わった。
 ライチョウ調査は早朝,動き始めた雷鳥の飛翔する姿や鳴き声を手がかりに居場所を突きとめ、固体識別して移動コースや行動範囲を観測・記録し、縄張りの範囲や大きさを特定したり、あわよくば巣の発見に努めたりする。
 また、糞の形と大きさで♂か♀かが分かり、♀なら抱卵中(抱卵糞)か否かもわかるので、姿や声から彼らの存在が突き止められない場合,糞の発見が重要な手がかりになる。
 なので早朝や日没前等,ライチョウが動く時間帯を除けば、ライチョウ調査は『糞さがし』であると言ってもいいくらいだ。
 選ばれればの話しだが、今年は餓鬼岳,唐沢岳でいずれも未踏の山なので楽しみである。

飛砂防備林,そして防潮林

2008-05-14 11:22:54 | たび・出会い
 園家山キャンプ場
       園家山キャンプ場  
 15:05,園家山CP場キャンプ場に到達。キャンプ場(無料)は落ち着いたたたずまいのゆったりした空間で海からの風が涼しい。静かなその林を通り抜けて海岸に出る。
 砂丘につながる林
      ハマエンドウが目立つ 
 一帯は県内最大級の砂丘なのでクロマツの林はここでは飛砂防備林と名を変える。同時に海岸線ぎりぎりにまで迫る水田のための防潮林としての役割も大きい。
 防潮林として
       水田を守っている  
 潮風から農作物を守る防潮林としての樹種を求める人々の長い試みの結果,最後に残ったのがクロマツで、それによって海岸近くでの稲作が可能になったのだと聞いたことがある。
 ここではそれを裏づけるような光景が見られる。

 
  
  アルプスを背に水田が広がる。              

入善湧水群

2008-05-13 17:25:15 | たび・出会い
 現役の水車
            湧水 
 9:15発。赤川を渡ってしばらくは海岸線を離れて入善町の古黒部と言う地区の県道(60号)を歩く。道はほぼ北陸線に沿って進み、入善の中心部で一旦踏み切りを渡って南に出る。10:35~55休憩。左足裏を見ると足指側の水泡はすでに潰れていたが、踵側全体に大きな水泡が出来ていた。痛むが自然に潰れるのを待つ。
 町の中心部から県道2号線となり、1時間歩いて道市と言う地区の跨線橋で再び北陸線の北に出る。宮崎の漁港辺りからはるか前方に見えていた風力発電の搭がいつの間にか後ろになっていた。
 11:35~55,道端のわずかな植え込みの陰で昼食を摂る。。

               
 水田には水が張られ、ハウスでは苗が育ち、連休と言えども人々は田植えの準備に忙しい。ここは黒部川最下流の大扇状地,米どころなのだ。               

                
 この日は朝から太陽がジリジリと照りつけ気温が上がって暑い日だったが、この間の県道60号沿線には木陰もなければ公園もなく、民家の塀の下に出来たわずかな陰で陽射しを遮って休んだり、昼食を摂る場所にも苦労するという有様で暑さとの闘いだった。
   
 赤川橋を渡ってから炎天下を歩くこと3時間半,およそ9kmあまりでようやく高瀬と言う地区の名水の水場に辿り着く。暑さ疲れと足の痛さがピークに達していた体にこんこんと湧き出る水とあずま屋の屋根は何よりの恵みで、冷たい水を浴びるほど飲んでぐったりとへたり込み、2時間近くそこで休む。(12:55~14:45)
 休んでいる間にも名水を求めて次々と人々が立ち寄って歓喜の声を上げ、そして去っていく。        
     
             
 14:45,足は痛いが少し元気になって出発。1kmほど歩くと園家山と言うキャンプ場が見えて来たので直角に右折してそこから海岸線に出る。 
 園家山(そのけやま)CP場
     園家山の掘りぬき井戸 
  

ワカメを干す人々

2008-05-10 19:42:57 | たび・出会い
 
 ワカメを干す作業/稲ワラの灰
         
 広げて干す/灰をまぶしてアクを取る
 
 防波堤で海草を干す作業をしている人がいた。ワカメ漁が今日解禁になったばかりなのだそうだ。
 ワカメは長い棒の先に鍵の手がついた道具で絡めとり、堤防に広げて干しながら稲ワラを燃やした灰をまぶしてアクを取るそうで、その作業に追われているとのこと。灰を使うやり方は他所ではあまり好まれないのでこの地方独特のものだそうだ。
 ワカメを絡めとる道具       
         一家総出の作業 
 解禁にはなったが今年のワカメは育ちがよすぎてすでに盛りを過ぎ品質的にはよくないらしい。一家総出の作業だが市場に出すものではなく、自家用とのこと。
 『食べてみるか!』と少量を頂いた。メカブもあるので今夜が楽しみ!

 船を下ろす装置
    堤防の内側では野菜づくり 
 緩傾斜の護岸から船を下ろすには、写真のように斜面にレールを固定してその上を船を滑らせて下ろす。上げるときにはウインチでワイヤーを巻き取って引き上げる。港がない場所ではこんな工夫が見られ、それが許されているようだ。
 一方,堤防の内側ではわずかなスペースを耕しての野菜づくり。これもどこへ行っても見られる風景。
赤川河口
 延々と続くかに見える砂浜にもようやく終わりが来て、最後は護岸堤の上を歩き、9:15赤川と言う川の堤防に出る。 
 川にぶつかる度に橋がある所まで遡らなければならない。時にはそれが2kmにおよぶこともあるが、海岸線を踏破するためにはそれは避けられない。

 水面に浮かぶ白い花を見つけて岸まで下りてみた。バイカモの花だった。クレソンの大きな株もある。
 バイカモの花
        
           クレソン 

 川面は涼しげだがこの日は朝から天気がよくて夏日と思われる暑さになった。遡って県道60号の赤川橋を渡り、入善町の古黒部と言う集落に着く。ここからしばらく海岸線を離れて県道を歩いたが、木陰がまったくなく暑さを避けるところがないのに参ってしまった。          



朝日町大屋海岸

2008-05-10 17:25:09 | たび・出会い
 笹川付近
            大屋海岸  
 朝日町泊の大屋と言う地名に続いて浜草野,東草野という地名を冠した海岸は赤川と言う川の河口まで3km近くも続く。その全海岸線にクロマツが植えられ、すぐ内側は水田である。             
 大屋キャンプ場
             炊事場 
 松林の中には遊歩道が設けられ、所々にはベンチも置かれて浜の護岸の道と共に市民の散歩コースになっている。また大屋海岸にはキャンプ場があって数人のキャンパーがテントを張っていたが、小規模ながら水場と炊事場,トイレがあって駐車場もテントサイトも無料だと言う。浜では釣り人が竿を投げてのんびりとアタリを待っていたりして家族連れで海を楽しめる場所でもあり、こう言うキャンプ場は有り難い。
 ホタルイカを
            手で掬う 
 松本から来たという同年輩の夫婦連れが仲良く手網でホタルイカを掬っていたが、それは泳いでいるイカではなく死んで波間に漂っているものだった。宮崎海岸で生きたホタルイカを拾って食べた話しをすると目を丸くして驚いていた。
 
 この地域も侵食に対する緩傾斜護岸事業が行われ、健康海岸の名の案内板があった。
 護岸事業
           健康海岸図 

 松林の右手,海側を歩いている時、突然キジの鳴き声がした。こんな海岸に・・?,といぶかりながら水田のある方に行って見ると、何と田圃の畦道をキジが悠然と歩いていた。

           
 さらに歩いていると突然行く手の松林の中からオスのキジが猛スピードで突進してきた。よく見るとその3mばかり前をメスが飛んでいてオスはそれを追いかけていたのだった。1呼吸置いた次の瞬間,畦に居たオスが猛然と2羽に割り込み3羽はもつれ合って後方の林に消えた。その間,時間にしてわずか数秒の出来事だった。その後も行く先々でキジの鳴き声を聞いた。キジは里の鳥だとは言うが、海岸にまで進出していたのは驚きである。



瀬戸の海から

2008-05-10 16:12:55 | 獲れたて瀬戸内・わし&岳じゃが情報
 アナゴ,カサゴ,メバル
 『こんなん どうや・・』と突然送られてくるアナゴとメバルの画像・・。『岩国基地の沖,胴付2本ハリ,餌はアオムシ・・,』と簡単な情報が添えられたメールの主は岳君の兄,桂君。
 続いて『赤ナマコがついてきた。ナマコの保存方法は?』と来た。さらに『アナゴの刺身は絶品だそうだが、イマイチ気が乗らんが・・』と言う。
 ナマコは『沢山あれば干しナマコと言う手もあるがすぐに食べきれる量なら食べれる状態にして3杯酢かポン酢に浸しておけば3日くらいはよかろう』と答える。 さらに『氷を忘れたもんで青ナマコが溶けてネバネバになった。湯通ししたらヨメさんはアクが抜けてこっちがええと言うがイマイチじゃ。ナマコの保管は難しい』と来た。
 アナゴの刺身は抜群だと答えると『3枚におろしたから刺身にして見よう。アナゴは捌くのが大変じゃ』と言う。アナゴを捌ければたいしたもんだ。
 次いで『ぶよぶよの養殖鯛の刺身より、天然カサゴ,メバルの刺身がクセになって病みつきじゃ,あれはたまらんうまさじゃの,息子(3才)も娘(1才)もよう食いよる。やたら頭がでかいけぇ 煮つけにしたら勿体無かろう・・。ほんで頭を味噌汁にしたらこれまたたまらん・・。』と、すこぶる機嫌がいい。
 『頭の骨まわりが一番うまいので骨までしゃぶらせて魚の食べ方をしっかり教えておけ』と言い置いて終わる。
 釣った魚に勝る鮮魚なし・・,羨ましいかぎりだ!

ホタルイカの浜・・・ヒスイ海岸にて

2008-05-10 14:49:18 | 山のあしおと小学校
 ヒスイ海岸・西を見る
         青く美しい海 
         散歩する人々 
 階段式護岸工事の図
大屋海浜公園

 5月4日・2日目
 4:30に起きて朝食をつくり、しっかり食べて6:00に出る。6:08の電車で宮崎駅へ移動するために10kg以下になった荷物を背負って小走りで市振駅に向かい、ギリギリのところでセーフ。6:15宮崎駅着,すぐに海岸に向かって歩き始める。
 越中宮崎の駅はヒスイ海岸と呼ばれる白砂青松のきれいな浜のすぐ内側にある。直線距離にして1kmに及ぶ長い海岸に沿って大きなオートキャンプ場があり、何十ものテントが林立している割には人影もまばらで、地元の人らしい散歩をする人達と数組の釣りを楽しむ人達が点在するだけの静かな海岸である。

 サクラマス・約50cm
           ホタルイカ 
 浜から上がって来た人に釣果を聞くと仲間が50cmくらいのサクラマスを上げたと言うので見に行く。
 釣り人の狙いはサクラマスの他にイナダやサワラなど様々だが、ホタルイカが押し寄せてきているので餌を追わないと言う人もいた。言われて波打ち際を見ると、ホタルイカがたくさん打ち上げられていて、それを拾っている人もいた。
 波が寄せたり引いたりしている辺りの砂は玉砂利状態で、拾ったホタルイカには砂がついていないので洗う必要がなく拾ってそのまま口に放りこめる。海水にぬれたままなのでしょっぱいが生きがよくて美味。思いがけず朝から富山湾の贅沢な幸をふんだんに食す。
 こんな風に打ち上げられている。

 足裏に大きな肉刺をつくってしまったので今日はあまり歩けそうにない。ペースも上がらずトロトロ,ヨタヨタと言う感じてある。なので距離を稼ぐことは考えず、ゆっくり歩いて足の回復を図る。
 今日中に黒部市まで到達できればよしとする・・,そんなつもりでしばらくは浜での収穫とゆったりした気分を楽しみ、6:50から歩き始める。
 10分ほどで宮崎漁港に到達。漁港が好きで漁船を見ると写真を撮りたくなるのは昔から・・,青い海に赤い旗が映えて力強い。
 宮崎漁港
               
               
 
 
 街中に入ると家々の玄関や窓脇に大きな行灯のようなものや赤い幟が飾られていた。

                
 
 宮崎港の町並みを抜けると海沿いの護岸のある道が1.5kmほど続く。北陸線が並走するこの区間では結構頻繁に特急列車や普通列車が通過する。その度に立ち止まって写真を撮ったりするのがいかにも楽しいが、電車の写真はなかなか難しい。
 シャッター早すぎ
          カメラ遠すぎ 

 7:50笹川と言う小川を渡って再び緩傾斜護岸と松並木のある長大な海岸線歩きとなる。