チップソーでは根元から切ってその場に倒すので、これをそのまま放置するとなかなか土に返ってくれません。いつまでもそのままだと邪魔になるので結局別の場所に集めて積み上げることになり、そうするとますます腐りにくくなっていつまでもそのままです。
以前,八王子で草刈りの仕事をしていた時には、刈った草を車に積んで仮の置き場に集め、そこがいっぱいになると山奥の農園に捨てに行っていました。その移動の際に仮の置き場から車に積みなおす時,イネ科の草の場合は半年以上も前に刈った草であるにも関わらず青々としていました。
草と言うものは根元から刈ってそのままにしておくとなかなか腐らないものなのです。その上,その土地の肥料を吸い上げた植物体をその場から移動することになるので、吸い上げた肥料を元の畑に返すことができません。
その点,ビニールコードで刈って粉々にした草はその場に広く散らばり、天気がよければすぐに乾いてチリチリになるので耕す時に鋤き込むことができます。吸い上げた肥料を元の畑に返すことができるのです。