いつもの♂/羽ばたき
激しい羽音がして思わずも窓から原っぱを見ると、いつもの♂が何かに追われるように左手から飛んできて舞い降りるところだった。キジの♂同士の縄張り争いは何度もみているので、別の♂が現れたに違いないと思ったが、問題は攻守逆転して元の♂が追われていると言う只ならぬ事態である。
平和だった原っぱに別の♂が侵入し、元の♂を押しのけて♀に接近しディスプレイ。♀は戸惑い気味で右往左往していたが、そのうち侵入♂とつかず離れずで採餌し始める。侵入♂は♀の周りから離れず交尾の機会を窺ってディスプレイを繰り返し、♀もまんざらでもなくはしゃいでいるように見えなくもない。
侵入♂ディスプレイ/♀が受け入れ態勢か‥!?
追われた元♂は離れたところで時々鳴いて羽ばたきするものの、侵入♂に立ち向かう様子なし。♀は巣から出て早2時間近くになり、このまま抱卵を放棄して侵入♂とペアになる可能性もある。♀の挙動に落ちつきがなく、元♂とのランデブーの時とも様子が違う気がする。
ひょっとすると迷い込んだ別の♀で、侵入♂はそれを追っかけてきたのかもしれないが、真偽のほどは不明。成行きを見守るしかない。
キツネ!!
更なる事件,
北側でけたたましい鳴き声がした。異変を感じて北窓に飛んで行って見ると、何とキツネが現れたッ!
『禁』を破り、農作業者を装って駆けつける。元々人の生活圏なので行く時はこっそりとでなくドカドカと行く。キツネはいち早く遁走した後で、あまり遠くない所で囁くような♀の鳴き声がしたのでそちらに1歩踏み出すと、2羽の♂と1羽の♀の合せて3羽が一斉に飛び立った。他にキツネに襲われた個体があるような形跡はなくひとまずは安心。従って♀は1羽しかいないことが分かったが、3羽が同じ所に一緒にいたと言うのがまたまた謎である。
3羽が飛び立った辺りに巣があるのかもしれないので、そちらには近づかず早々に引き揚げたが、何らかの影響を及ぼしたであろうことは否めない。それ以前、にキツネに目をつけられてしまったことで原っぱも安住の場ではなくなったと言えよう。
それにしても白昼堂々とキツネが出てくるとは驚きだ。