遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

今季ワーストタイの「11」

2011-09-30 23:42:09 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
9月30日(金)18時00分 東京ドーム 
広島 100001001  3
巨人 00101007   9
●岸本(3勝2敗)
 
 何から書くべきか…。まずサファテの戦線離脱に続いて豊田が昨日の試合で内転筋を痛め登録抹消。張りつめていた糸がプチっと切れたかのように悪いこと続き。

 先発福井は球威とテンポが良く、立ち上がりからランナーを出した割には順調な滑り出し。6回の味方の攻撃のチャンスで代打を送られたため5回を2失点。だが、その2失点の内容がいつものように四死球絡み。3回は先頭バッターにストレートの四球、5回にも1死から死球でいずれも失点に結びつく。
 
 早くも来期の話になってしまうが、福井に関してはフォームの修正をして以降安定感が出て来たし、思った以上に球威も増しているのである程度期待できるようなきがする。
 
 この試合をぶち壊したのは8回の岸本と1軍登録されたばかりのソリアーノ。岸本は7回を素晴らしい投球で三者凡退0点で抑えると、イニング跨ぎの8回は別人のように四球、さらには長短打を浴び決勝点を与えると、代わったソリアーノも流れを止めれず大量失点。

 これで中日戦から4試合続けて7回までは同点。しかし結果は3敗1引き分け。前半頑張ってきた中継ぎ陣の勢いに陰りが見える。もっともCS進出も厳しい中で高いモチベーションを維持するのも難しいだろうが、そうは言ってられない選手も多いのでもう一度奮起を期待したい。

 膨れあがった借金はついに「11」。何に楽しみを見出すか。寂しいことだが今年の興味も個人タイトルへ変わりそう。現時点でセーブ王のサファテは阪神・藤川に並ばれたので今後登板が無いことを考えればタイトルは厳しそう。
 
 栗原。今日の先制タイムリーでついに畠山に並び82打点でトップに。それよりも興味があるのは打率。現在.303で第3位。長野が.313で少し抜けているがまだまだ射程圏内。
 
 その栗原は前半戦の大不振でオールスターの時に中日・落合監督に教えを請うたもよう。落合のアドバイスは「とにかくセカンドの頭を狙え、そうすればトップが早く決まる。」(解説の達川談)
 このブログ内でも何度も書き込んだが栗原はセンター中心のバッティングの時は良い結果が出ている。落合のアドバイスの話で自分が思っていたことがようやく繋がった気がした。
 とにもかくにも、なかなか首位打者のタイトルのチャンスは巡ってこないのでぜひ狙いにいってほしい。


8回・大炎上の岸本

新シリーズ『勝っても負けてもカープ~岳君の明日のカープ診断』登場|

2011-09-30 11:46:12 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!


 


 かつて『塁上を赤ヘルが駆け巡る』と評されてからずいぶん時が流れ、97年の3位を最後にここ13年間連続Bクラス。今シーズンは、つい先日まであと1勝で5割復帰,Aクラスに手が届こうかと言うところまで迫りながら、アッという間に後退,借金10となって今季もAクラス入りが絶望的となった。






 それでもひたすら応援し続けるのは、万年最下位を争う時代からこの弱小地方球団をじっと見守ってきた広島人&カープファンの哀しい性と言おうか・・。
 が、ここに1人の熱烈にして冷徹な観察眼で明日のカープを語る男が登場する。彼は、今春開設したブログに、今シーズン開幕後からカープの観戦記を書いていたが、非公開ブログ故にその名解説が世の目に触れることはなかった。
 そこで今シーズン中に書き溜めた彼のブログを時系列に沿って転載し、また今後は当ブログで直接執筆,投稿して明日のカープを語ってもらうことにした。

 以て再び塁上を赤ヘルが駆け巡る日の遠からんことを願う次第。



大根をおろぬく ・・・ 2粒作戦奏功か!

2011-09-30 08:39:26 | あまってら農園

 おろぬき大根~栄養価が高い

 間引き前~過密なうえに草もびっしり
 

 8月21日の播種後、40日も放置したままの大根・・,さぞかし大変なことになっているだろうとの予想を覆し極めて良好。 昨年,一昨年と散々苦労させられた上に不作だったのに今年は『何もせず順調』とはこれいかに・・・。


 2粒作戦
 大根の播種に際しては発芽を保障し、かつ間引き菜を食材として利用する目的で1ヶ所に3~4粒づつ播くのが常だったが、今年はそれを1ヶ所2粒だけにしてみた。
 目ねらいは収量を増やすために他ならないが、それによって分かったことがある。

 2粒づつより3~4粒づつの方が発芽率がいいのは自明で何ヶ所か穴が空いていたが、それは1割以下で思ったほどではなかった。
 また、1株だけ育っていて間引きの必要のないところがかなりあった。多分それは片方しか発芽しなかったのだろう。
 つまり、穴の空いた数ヶ所以外,率にして9割以上が発芽したことになり、発芽率に関しては2粒でも3~4粒でもあまり差がなかったと言うこと。



 間引き後~少しすっきりしたかな・・


 ところが、2粒播種の場合と3~4粒播種の場合とでは発芽後の成長に大きな差があることが分かった。
 それは、1ヶ所で3~4粒が全部発芽すると1~2株だけよく成長して3つ目,4つ目は貧弱であったり、あるいは3~4株とも貧弱であったりするが、2粒の場合は、2株とも間引くのが惜しいくらいによく成長しているものが多かった,と言うこと。
 つまり、2粒播種の方が断然いいと言うことだ。不発の所にはすぐに追い播きすれば穴は塞げる。



 よくよく考えてみればこれは当たり前のことで、以前,開拓のお菜(野沢菜)の畑を見たことがあるが、大規模農家は私のような大雑把で乱暴な播き方はせず、1粒1粒を丁寧に播き、発芽した1株1株を充分な間隔でしっかり育てていた。
 つまり育てたものの中から何%かのいい収穫物を目指すのでなく、始めから全部を収穫するつもりで播種・栽培している。
 なので種の間隔も大きく、育たなかったら大きな損失になるのだが、それを確実に収穫できるように育てている。
 そうでないと種の量もバカにならないし、規格外を出したらそれは廃棄の対象にしかならないのだから、そう言うことはしないのだ。

 プロではないし大規模ではないから何から何まで真似る必要はないが、『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』式にやたらと数多く播くのはやめるべきで、まぁ自分でそこにろ気づいたとこだけは褒めてもいいか・・。




 ブロッコリー順調/牛糞堆肥が来た


 第1農園のブロッコリーは獣害に会うこともなく順調。待っていた牛糞が来たの今日はでニンニクを植えつける。

気付けば膨れ上がった借金は「10」

2011-09-29 21:06:54 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
9月29日(木)18時00分 マツダ
中日 200100010  4
広島 001101000  3  
●豊田(2勝1敗)

 借金「1」の壁と題して記事を書き込んだのはわずか1か月前。堰をきったように転げ落ち、気付けばCSどころの話ではなくなってしまった…。

 試合は先制されながらも好投手吉見を相手に粘りを見せ3点を奪うものの後半力尽きる。先発マエケンは今年とくに見られる傾向で、見方が得点した次の回の失点が目立つ。2点を先制され1点返して反撃ムードといきたいところですぐさま和田にHRを浴びる。その後一時は追いついたがこの和田のHRが結局は大きな失点になってしまった。

 先発の役割としては充分かもしれないが、マエケンにしてはやはり物足りない…。今シーズン良いところまでいきながらも壁を越えられないのはマエケンが原因と言ってもよいだろう。

 

落合のしたたかさを学べ!

2011-09-29 11:29:15 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
9月28日(水)18時00分 マツダ
中日 0001000000  1
広島 0000010000  1

 試合開始から3時間29分、10回裏2死で落合監督がタイムをとるとピッチャーの岩瀬に歩み寄りアドバイス、そして外野手の交代を告げたところで3時間30分が経過。11回の攻防はなくなった。
 CSに向けてわずかな可能性を残して何が何でも勝ちたいカープと、浅尾、岩瀬まで投入して負けさえしなければいい中日。明らかな遅延行為だが、落合曰く「ルール作った人に言って。」
 遅延行為をしろと言うわけではないが野村監督にもこれくらいの図太さが欲しい。

 試合はこの日も9安打を放ちながらも1点で9回1失点と好投したバリントンを援護できず。2回にはバリントンのライトフライでタッチアップから本塁を狙った廣瀬がタッチアウト。6回にも1、2塁から赤松のレフトオーバーで同点としたものの1塁から一気に本塁を狙った廣瀬がまたしてもタッチアウト。相手野手が上だったと言えばそれまでだがもう少しなんとかならんもんか…。

 54勝63敗で5位。CS進出も極めて厳しい状況。せめて2.5ゲーム差の阪神よりは上にいって5位の定位置から脱却して欲しい…。

黒部湖畔ネイチャーガイド講習・5

2011-09-29 02:35:50 | 森のくらしの郷&ぐるったネット

 ユキザサの実艶やか/8人ネズコ

 
 今年5度目の黒部湖畔ネイチャーガイド講習。前回(8月26日)からほぼ1ヶ月を経た湖畔は一段と秋色を濃くしていた。



 ツタウルシ色づく/ツルリンドウ


 ブナの大木に絡みついたツタウルシが色づき始め、ツルリンドウの実は濃い紅色に、ユキザサの透き通るような赤い実は一段と艶やかさを増していた。



 ツノハシバミ/フユノハナワラビに似るが・・・


 初夏から秋にかけて同じ場所を5回も調査するのは初めての経験だが、来る度に発見があるものだ。

 今回はツノハシバミの実と、フユノハナワラビに似たシダを見た。



 ブナ/ただ今打ち合わせ中

方程式が崩れた

2011-09-28 11:22:26 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
9月27日(火)18時00分 マツダ
中日 001001201  5
広島 200011000  4
●サファテ(1勝3敗35S)

 チーム状態の下降線に合わせるかのように、これまで踏ん張ってきた今村、サファテの継投で逃げ切ることができずに敗戦。
 それにしても、打線は12残塁と相変わらずふるわない…。
 
 しかも、これまでリーグトップの35セーブをあげているサファテが登録抹消で今季絶望…


窓から鹿島槍・・・久々快晴

2011-09-27 09:49:37 | アルプス




 久々に無風快晴の大町

    窓からくっきりと鹿島槍・爺ヶ岳








 このところはっきりしない天候続きだったが、珍しく一点の雲もない青空が広がり、窓の外のアンテナ越しに鹿島槍を見る。

 蓮華岳,爺ヶ岳,五竜岳,唐松岳も・・, 

 目の前の大木の影に隠れて 白馬岳は見えず







 今年の9月は去年に比べて極端に日照が少なかった。
 
 ウサギの食害でブロッコリー,キャベツの株は半分以下になり、生育が著しく遅れた。

 10月の日照は9月の半分以下になる。

 1日でも晴天が多いことを祈る思いだ。

似たもの父娘のヤマブドウ狩り

2011-09-26 20:56:20 | 森のくらしの郷&ぐるったネット



 山ブドウ狩りに行っても これほど見事な実は滅多にあるものではない

 しかもここは熊が一番お気に入りの場所で 隣の高い木の山ブドウは全部食われている
 実がないのになぜ分かるかと言うと 毎年,同じ所で食っているし 熊に引き寄せられて折れた枝が見えるから・・
 多分この蔓は 今年が初めての実なりで、熊も気づかなかったなのだろう。





 熟した実は木を揺さぶっただけで パラパラと落ちてしまうので 熊は青いうちから貪り食う
 猿はおいしくなってから食う

 山ぶどう狩りは 熊や猿との競争になるが 今年は実りの年らしい





 それにしてもこの父娘 呼吸もピッタリで 何とよく似ていることよ!



9連戦の結果は…

2011-09-25 22:20:14 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
9月18日(日)13時30分 マツダ
阪神 6 - 3 広島 ●バリントン(12勝9敗)

9月19日(月)13時30分 マツダ
阪神 4 - 12 広島 ○今村(3勝7敗)

9月20日(火)中止

9月21日(水)中止

9月22日(木)18時00分 横浜
広島 3 - 4 横浜 ●前田(9勝10敗)

9月23日(金)14時00分 横浜
広島 0 - 1 横浜 ●バリントン(12勝10敗)

9月24日(土)14時00分 横浜
広島 2 - 1 横浜 ○豊田(2勝) Sサファテ(1勝2敗35S)

9月25日(日)14時00分 横浜
広島 10 - 4 横浜 ○今井(1勝) 


 台風の影響で2試合を雨に流したが4勝3敗。このペースじゃ厳しい…。

野菜の煮込み・・・ラタトゥユモドキ

2011-09-24 10:51:24 | 喰う寝る○太

 煮込む/材料各種

 野菜の煮込みが恋しい気候になったので、アイガモ先生宅の寄合に落ち込む鍋をつくった。好評できれいに食べてもらったので、自分ち用にもう一度つくる。



 ニンニク,タマネギ,ピマ,コショウ~荒みじん切り/カボチャ,ニンジン~1~2cm角に切る 

 ナスは1cm厚の輪切りまたは半月,セロリは削ぎ切り/トマトは湯剥きして荒く切る

 材料と調味料は、ニンニク,タマネギ,カボチャ,ニンジン,トマト,ナス,バナナピーマン,コショウ(辛いトウガラシ),セロリ,大豆の水煮,トマトピューレ,トマトジュース,ローリエ,タイム,塩,砂糖,醤油等々



 タマネギとニンニクを炒め、次いでピマ,コショウ/カボチャ,ニンジン,ナスを加える

 信州では辛いトウガラシのことをコショウと称する

 トマト,トマトピューレ,トマトジュースを加えて煮込む/ローリエ,タイムを加える

 砂糖,塩,コショウ(スパイスの)弟味を調える。柔らかく煮える前に汁気が無くなったらトマトジュースを加えて弱火で煮込む。野菜が煮崩れてぐちゃぐちゃになってもいいのがこの料理。
 一旦火を止めて味を染み込ませ、冷めてからまた煮込むと味に深みが出る。一夜置くとベスト!





 友人にベジタリアン宣言した人がいるので、動物系を一切排してみた。自称ラタトゥユ・・,でもセオリー無視の我流。

 前作ではズッキーニと大量のモロッコインゲンを入れたが、ズッキーニがべらぼうに高かったので今回はカボチャだけにした。モロッコインゲンは入れ忘れた。ジャガイモを入れるのもありかな・・。
 要は野菜の煮込みを塩味ベースでトマトの酸味を効かせること,大豆を入れることだけを基本にして、他に何を入れてもいいんじゃないかと・・。味も醤油を少し効かせたり、コショウを忘れたり・・。


 で、問題は材料を並べてみて、ニンジン,セロリ,ズッキーニ,大豆等,自分の畑で採れたものでないないものがいくつかあること。
 ニンジンはいつも種を用意しながら他の野菜の作付けに追われて後回しになり、結局忘れてしまう。
 ズッキーニは、どうもあのキュウリだかカボチャだか分からないへんてこな奴を食べる気がしない,つくる気がしないと言う偏見から、なるべく関わりたくない野菜として避けてきたもの。
 大豆はつくっても鹿にやられてしまうと言うか、鹿を呼び込むんじゃないかと言う思い込みから・・。7



 木工教室も・・

 セロリはいいとしても、自分の野菜づくりには偏りが多いのがよくわかる。
 ここには登場しないが、小松菜も毎日のように買って食べているのは情けない話しで、ちょっと見直さなくてはいけないかな・・。
 
 煮込み料理はそんなことを教えてくれる。 


やられた!

2011-09-24 02:11:43 | あまってら農園



 定植して生き生きと根づいていた キャベツとブロッコリー・・
 葉っぱの大半を齧られてしまった

 はじめは虫にやられたのかと思う程 ごくわずかだったのが
 次の日見ると 広範囲にわたって 上の葉を殆ど齧られており
 ついにはモロッコまで下部の葉が無くなっていて
 獣害と気づく

 獣害と言っても 荒らし方がおとなしいと言うか 控え目
 背丈が低く 穏やかな動物と思われ
 犯人はウサギであろうと推測する




 今年はイノシシの害もなく  電柵を使わずに終わりそうだったが
 ここに来て思わぬ伏兵の出現にショック!
 まさか ウサギに電柵とは・・・
 

 すぐにも対策を・・ と思う矢先に 台風がらみで2日続きの雨
 23日にやっと電柵を2段張り巡らす

 小さな相手なので低く張ったが 低く張るとすぐに草が伸びて来て
 接触すると漏電するので 常に草を刈らなければならない

 跳ねるのが得意な動物だから 3段ないし4段張らないと
 跳び越えられるかもしれない
 コードを買い足さなくては





 昼間に行動すると思われるので
 昼夜連続で通電しなくては
 ・・・ と
 何しろ想定外のことなので やり方に戸惑っている

マタギかんじき&山恵茶

2011-09-21 18:47:59 | たび・出会い

 マタギかんじき/長靴につけたところ  

 阿仁打当でクロモジ100%の山恵茶を製造販売しているマタギの里かんじき工房の鈴木忠義さんは、元々は大工さんでかんじきは余技として作っていた。

 阿仁はマタギの里で、熊撃ちを生業とするマタギにとってかんじきは重要な道具だが、この地方ではそれをクロモジで作る。特にかんじき職人がいるわけではなく、各自が自分に合うように自分で拵えていたそうだ。
 クロモジがいいのはしなりがあって強いのと雪がつきにくいと言う点で優れていることによるそうで、採取の時期は冬期、水揚げが始まる前だそうだ。


  かんじきを見入る鈴木さん/材料はクロモジ

 一方クロモジ茶『山恵茶』誕生の経緯はこうだ。
 鈴木さんは癌を患い、一度は治癒したものの再発して入院の必要を言い渡されたのだが、折悪しくベッドが塞がっていて待機を余儀なくされたそうな・・。
 で、その間に『現代農業誌』を読んでいてふと目に止まったのが『クロモジ』の効用の記事。
 鈴木さんにとってクロモジは慣れ親しんだ素材なので、さっそくはダメ元で煎じて飲んで見たそうな・・。

 秋田市内の病院からベッドが空いたと言う知らせがあり、鈴木さんは入院に必要なものを持って病院に行ったところ、担当の医師から『癌がきれいになくなっていて見つからない』と言われたそうな・・。
 驚いてよく検査してくれと言ったが、『癌がないのだから治療のしようがない』と言って帰され、以来再発もなく今日に至っていると言う。
 鈴木さんが煎じて飲んだのはわずか3日間だけだったことから、これをお茶にして広めようと思い立ち、研究開発して『マタギ山恵茶』が誕生したと言う次第。
 宅配便の伝票の束を見せながら『全国から注文が殺到して忙しい』と笑う。効能の実際は分からないが、自分にも長患いの友人がいるので土産に1つ買い求めた。


 マタギかんじき職人の鈴木さん/鈴木さんは大工さん

 

 朴訥な人柄で質問には何でも答えてくれ、阿仁マタギのことや森吉山のことも色々と教えてもらった。こんな人と知り合いになっておくと何かにつけて助かる。
 同行のjun1氏は昨年かんじきを買い、自分もいずれは手に入れたいと思っているところ。

 こう言う出会いがあるから旅は楽しくてやめられない。

森吉山

2011-09-18 22:42:57 | 山行

 森吉山・三兆/ヒロハユキザサの実

 ブナ林を行く


 9月17日(土)
 4:10起床。前夜つくり置きの鮫の煮つけと味噌汁を温め、パックご飯を湯煎。お茶をつくって冷やしボトルに詰める。手早く朝食をすませて5:40発登山口に移動。 阿仁のコースは2つあるが入り口が違うだけで、駐車地点から2kmほど歩いた所でもう1つの打当内のコースを合する。


 ブナ林 

 キツリフネソウ/アケボノソウ

 中村の入り口から2kmほど走ると『森吉山頂まで8k』」と書かれた標識があるが車は更に300mほど入れ、1台分のスペースがある。そこに車を置いて6:10出発。
 林道をそのまま直進するとやがて草深い細道となる。足元が見えないほど草が被った道を2km近く歩き、この間に小さな沢を3つ越えると杉の林に達すると『山頂まで6.2km』の標識のある地点で打当内からの道を合わせて左折となる。
 道は高度を上げずに山際を進み、6つの小沢を越えて『山頂へ4.7km』の標識を通過(6:48)した先でようやく山腹の登りにかかり、ジグザグを数回繰り返して5分ほどで登山道らしい道に出る。


 マイヅルソウノ実

 ナナカマドの実orオオカメノキの実(?)

 足元にマイヅルソウやユキザサの実を見ながらゆっくり高度を上げるうちにいつしかブナの大木に囲まれた森に入り込んでいるのに気づかされ、その辺りからしっとり落ち着いた樹林の道が続く。
 見通しの効かない樹間の道は次第に勾配を強め、やがて左手により高い山が並走するのを見る。自分が歩いている道とその山かどう言う関係にあるのか分からないまま更に進んで『山頂へ2.5km』の標識に着いた時(7:43)、先刻見た山の稜線より高い所に到達したことを知り、そこから道が左に折れるに至って山頂は並走する稜線と合したその奥に位置するらしいことを察する。


 山頂方向を垣間見る/?

 右下に沢~これから左へトラバースする

 それまで歩いてきた尾根が終わって道が左に折れると右手が開けて遮るものがなくなり、眼下の沢の広がりや遠方に幾重にも重なる山並みを見渡すことが出来るようになるが、哀しいかな地理不案内で何も分からない。
 目指す山頂は行く手の前方にある筈と見上げた時、一瞬ガスが切れて姿を現したそれはあまりに大きくあまりに遠い山塊だった。


 8mの滝/ミヤマダイモンジソウ・・?(はっきりしない)

 草つきの岩壁~雪崩跡か?

 前夜の雨を吸った丈余の草の中を歩くのは海草の中を泳ぐに等しく、たちまち全身ぬれネズミとなりながら足元も見えない中をただ先行するjun1氏が泳いだ痕跡を頼って追いかけるのみ。それまで順調だった登高がそこから難渋することとなる。
 道が一旦下ってトラバースしながらその大きな山塊へと進むと前方から沢音が聞こえ、右手に高さ8m程の滝が現れる。なぜかこのときは目も眩むほどの高い壁に見えたその岩肌を伝って、滝とは言えないほどの細い流れと飛沫が滴り落ち、滝の下で小さな沢となっているのが音の源。


 ナンブアザミ?/ナナカマド

 ウメバチソウ(帰り)

 滝に突き当たって直角に曲がり沢を越えると先ほどの滝とほぼ同じ高さの、表面が萌黄色の草に覆われた岩壁が現れる。その基部に溜まった土砂の上にミヤマダイモンジソウ、ノウゴウイチゴ等を見る。
 2つの岩壁の下を大きく廻って右に曲がりながら高度を上げる道を、なおまとわりつく深い草に足を取られながら進むこと30分,一向に先が見えない登りに辟易し、かつ焦りを覚え始めた頃、立ち止まって休む相方に追いつく。『どこまで続くんだ,この薮は・・』と相方の口からもボヤキが漏れる。一息入れてさらに進むこと10分でようやく樹林帯を抜けると足元が笹原に変わる。


 足元が見えない深い薮

 やっと輪郭が・・/山頂

 相変わらずの五里霧中の笹原を、どこに向かっているのか分からぬまま歩いてようやく大きく右に切り返し、進むべき目標を見いだす。その道が再び左に折れて小さなピークを乗り越えた先にうっすらと山の輪郭が浮かび上がり、頂上が近いことを感じてまもなく『足元注意』の標柱が現れる。更に地名や進路を示すいくつかの標識群を経て9:18,三角点と『森吉山 標高1454m』の標識のある山頂に着く。
 殆ど休まず歩いてなお目標の3時間をオーバーしたのは、後半の道の悪さに苦戦したと言うこともあるが、森吉山の大きさ深さを物語るものと考えるべきであろう。


 ナナカマド(帰路)/エンレイソウ

 白いキノコ(不明)

 森吉山に登るのは二十数年ぶり2度目で前回も阿仁中村からだった。どのようなコースでどんな道だったかまったく覚えていないが、気持ちのいいブナ林の道をゆったり歩いたことと、山頂から下り始めて目にした丸裸にされたスキー場の開発の凄まじさ、醜さに息を呑み絶句したこと、あまりにも異なる登りと下りの対比に驚いたことの記憶が今も鮮明で、スキー場に下るのでなくビストンすればよかったと悔やんだのを覚えているが、いつかまた来る山になるだろうと言う予感のある山でもあり、事実こうして再訪の機会を得た。
 コースは思い出せない部分が殆どだったが、ブナ林の素晴らしさは昔のままだったと思う。


 ツバメオモトの実/ノリウツギ

 ツタウルシ黄葉気味

 展望もなく寒いので早々に下山開始(9:30)。ナナカマドやゴゼンタチバナの実,ユキザサの青い実と赤い実,エンレイソウの黒い実,ツタウルシの黄葉,真っ白なキノコ等々,登りの際に見落としたり撮れなかった花や草の実を撮りながら下る。 草つきの岩壁の下ではウメバチソウを発見。登山口付近ではアケボノソウの他,白い花のツリフネソウを見る。
 11:40,下山してズボンを見るとヌスビトハギの実がいっぱいついていた。


 リンドウが多かった/ヌスビトハギ?

 白い花のツリフネソウを発見

案山子&岩木山

2011-09-18 08:09:50 | たび・出会い

 ガンバレ東北案山子群


 9月16日(金)
 4時起床。大震災後、それまでは主に登山等の野外活動で使われていたアルファ米が著しく品薄となり、今夏は特に白飯を求めて走り廻ると言う事態となった。反面、赤飯や五目ご飯はダブつき、白飯の代わりに多用することが多かった。
そんなこともあって間違えて赤飯を持って来ていたのでやむ無くそれを蒸らす。 味噌汁はアアゴの出汁に具は豆腐と油揚の他,持参したモロッコインゲンと昨日道の駅で買ったミズナ(ウワバミソウ)。具沢山の味噌汁。


 岩木山遠望/山頂の鐘

 6時に出発し鰺ヶ沢から岩木山の山麓を通って弘前に繋がる県道3号線に入ると初めて岩木山が見えて来る。岩木山を望むその道にユーモラスな『ガンバレ東北』の案山子の群像があり、思わず車を停める。

 岩木山スカイラインの入り口に着くと営業が8時からとなっていたので40分ほど待ってリフト駅のある駐車場へ。
 8:40から登り始めて40分で避難小屋。そこから更に20分あまりで山頂に着く。生憎のガスで展望はないが,時おり鰺ヶ沢や深方面の景色が見えることがあって、その辺りの様子がある程度掴めた。
 午前中に下山して弘前城を見学した後、大館・鷹ノ巣経由R105を阿仁中村に向かう。


 マタギかんじき/鈴木さん

 中村では、昨年立ち寄って顔見知りになったマタギかんじき職人でクロモジ茶(山恵茶)を製造販売している鈴木さんの店を訪ねて歓談。森吉山の登山口やコースの概要を教わり登山口まで行って確認する。
 登山口にテントを張ることにして買い出しに行くと、店の奥さんに『その辺りは熊がよく出る所だ』と止められ,打当にもどって今は使われなくなったキャンプ場跡地で幕営する。
 明るいうちに夕食をすませ、マタギ会館で入浴して早々に休む。