遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

山陰・山陽の温かさと西中国山地の雪

2013-01-29 18:53:20 | 山のあしおと小学校

 平郡島・梅ほころぶ/菜の花も・・


 1月15日夜から23日夕刻まで益田Mランドでのツリーハウス造り,24日から27日まで平郡島でのみかん畑の手入れを終えて2週間ぶりに大町に帰った。
 自宅前の20mの平地に雪が積もって入れないのではないかと心配したが、積雪は思ったほどでなく無事に車を乗りこむことが出来た。
 水道の元栓を閉めて出たので破裂の心配はなかったが、当然ながら開栓しても蛇口が凍って水は出ない。



 ミカン畑の手入れ・枯れ木の伐採と草刈り/さっそくイノシシが来た!


 今回,山陰で8日間も過ごして見てその温かさに驚いた。まず零下になることがなく、宿舎にあった暖房をつけることは殆どなかった。それどころか初日には2枚の布団が暑過ぎて夜中に2枚ともはねのけていたらしく、逆に風邪をひいてしまった。0℃~3℃は温かい・・,と言うのが実感だ。
 しかし、山陰の天候の悪さには閉口した。8日間の滞在で完全に晴れたのは1日しかなく、青空を見たのは3日くらい,他は殆ど雨交じりの曇天で終日雨の日も1日あった。ただ風があまり強くないのが樹上の仕事には救いだった。
 


 五十谷三島に会った展望台の跡/同展望台から海を見る


 逆に平郡島では風の強さが島の暮らしに大きく影響することを感じた。気温はさほど低くないにも関わらず風の寒さは身にしみるが、それより何より海の仕事が命の漁師さん,特に素潜り漁にとって風=波浪は生活を脅かす大敵なのだ。
 そんな中で4日間の滞在中,宿泊や食事,作業の用具の便宜を図って下さった上に、荒天をついて漁に出かけ土産にと大量のナマコを持たせて下さった漁師さんや地元の方々には感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいだ。



 ツリーハウスをこの木に・・,の依頼あり


 さて帰途に就く日,午後便で島を離れる時は珍しくも横殴りの雪で海も荒れてかなり揺れた。岩国から高速道路を走って戸河内ICで待つ相方を迎えに行く途上,広島JC辺りでは風花程度だったのが、広島北JCから中国道に入るとホワイトアウトとなり、加計ICを越えた辺りからは吹雪の雪道となる。
 戸河内ICで降りると道の駅付近は真っ白。そして191スキー場をはじめ、県北の各スキー場から帰る車でごった返している。中には鹿児島ナンバーの車まであって、九州各地からのスキーやスノボーの客が殺到する様が窺い知れた。
 西中国山地は相変わらず多雪地帯,時には豪雪地帯にもなり得ることを改めて感した。
 


 横殴りの雪/あの雲を通り抜けてきた


 かくして2週間も寒さから遠ざかっていて、大町に帰ったら低温に適応できないのではないかと言うのが大きな心配だったが、幸か不幸か相方の車の暖房が殆ど効かなくて震えながら11時間走って帰ったお蔭で-9℃にも難なくなじめ、今また無事に極寒生活に戻った次第。
 因みに昨日は昼ごろから水が出るようになったので、冷水で洗い物をしたり米を研いだり、先ずまともな生活が出来た。
 今日はまだ蛇口が凍っているが間もなく融けることだろう。


 オランダフウロ・・?/一輪だけでも暖かく・・


樹上の8日間

2013-01-24 02:14:32 | 森のくらしの郷&ぐるったネット

 ツリーハウス作業場の全景~木は椎の木/表側(東)から1Fを見上げる。
 
 1月16日(水)
 益田市での作業初日。すでに1Fと2F部分のデッキができており、階段をどこに取りつけるかが最大の問題となっていた。

 最も理想的な取りつけ位置(西側)の開口部にはすぐ上に太い横枝があって、これを潜らないと小屋に行けないので、諦めて別の開口部を探す。



 階段の開口部(西側)


 数ヶ所の取りつけ位置を検討した結果,邪魔な横枝の内側のデッキをくり抜いて梯子で直上することに決定した。

 次の課題は梯子と階段の取りつけ方。地上4mのデッキまでに踊り場を1ヶ所設けるか2ヶ所か・・。まっすぐ取りつけるか、90度曲げるか、あるいは螺旋階段にするか・・。

 設計者のTomoさんは螺旋を想定していたが、施主さんのたっての希望でまっすぐつけることになる。


 梯子と踊り場の空間を吊り下げる

 まず、開口部の真下に踊り場を設ける。そこからさらにもう1つ踊り場をつくって階段の傾斜を緩やかにしたいと言う思いがあった。それは階段部分を短くすることによって子どもが昇り降りしやすいようにとの配慮でもあった。
 一方で階段全体を1Fのデッキの下にすっぽり収めることで、雨に濡れるのを防ぎ耐久性を高めたいと言う思惑もあり、Tomoさん大いに悩む・・。


 梯子/階段の取りつけ


  結局,階段を少し長くして踊り場の位置を下げ、階段はほぼ45度の角度でまっすぐ取りつけることに落ち着き、階段と踊り場の部分は上から吊り下げることになった。

 かくして連日の雨の中,階段と梯子づくりが始まる。

寒中ブロッコリーは失敗か・・!?

2013-01-15 02:29:54 | あまってら農園

染みた跡が見られる/かなりのダメージ


 年末に寒さにやられたのではないかと気になっていたブロッコリー

 久々に畑に行って見ると案の定,大きくなってはいたが艶やかな緑ではなく、明らかに凍みて蕾の先端がふやけたように白っぽくなっていて失敗。


 雪の中での収穫・出荷と言う目標はあえなく頓挫した。



 これはまだ望みがありそう/赤茶けている

 


 尤も出荷できないまでも自家消費用としては問題ないと思うし、まだ凍みてないものも見られるのでもう少し様子を見る。



 ハウス内,16時現在9℃


 ハウス内ではホウレンソウ,コマツナ,ルッコラのベガ少しだけ大きくなっていた。




 明日から2週間,益田市へ行くのでしばらくおやすみ・・。

再びの高尾山・・,今回も晴れ!

2013-01-12 01:22:03 | 山行

 高尾山・山頂広場にて/スカイツリー・副都心ビル群等

 10日朝,白馬は小雪がちらほら舞う程度,大町は雪もなく晴れ。それが塩尻付近では小雪となりうっすらと積雪さえ見られる・・,と言う不思議。空は晴れているが車窓の景色を楽しむには邪魔なガスが山を覆っていて富士山は見えず終いだった。


 南大町駅5時36分発/松本発6時32分,立川行きに乗り換え

 4年ぶりながら今年2回目となる中央線各駅停車での高尾山。青春18切符を利用できる最終日の10日は10人が参加し、前回(6日)と合わせて15人が3本の切符を丁度使い切ると言う綱渡り的絶妙な使い方で晴天下の高尾山ハイキングを楽しんだ。


 甲斐駒/

 水道凍結,ガスが使えないことを想定して今朝も3時に起きて用意を始めたが、今年一番の温かさで初めて凍らない朝、ガスの使える朝を迎えると言う嬉しい誤算で用意万端,あちこちからやって来る仲間達も無事に始発の電車に乗り来んで松本から立川行きに乗り換えると、常には無いチャンスとばかりさっそく酒盛りが始まる。いずれもこれが楽しみで参加したと言う面々ばかりで、CLが飲まないのでなおさら都合がいいと言う次第・・。
 

 高尾山登山口/1号路を登る

 ケーブルを使ったのでは歩く所がなくなってしまうので、今回は1号路から登ることにして10:25から歩き始める。
 10余年前に1年間あまり裏高尾に住んでいたが、正面から登ったことは殆どなくてこのコースは初めて。結構な登りで、ここを乗り物で端折ってしまうと実につまらない,と言うよりハイキングにもならないと言うことがよく分かる。


 薬王院大本堂/仁王像



 イヌブナ/大天狗・小天狗

 参加者の志向や脚力が様々なので遅い方に合わせてゆっくり登り、展望台や寺院の見どころで隊を整えながら進んで12:20に山頂広場着。集合写真後昼食となる。


 飯縄大源源由来/勢揃い

 ここから相模湖まで歩く隊と登山口に戻る隊に別れ、相模湖隊は何でもてきぱきと率先して動いてくれる仲間に任せて、自分は登山口に戻る3名と共に稲荷山コースを下る。


 山頂広場でお茶/稲荷山コースから下山

  稲荷山コースも初めてで取りつきさえ分からなかったが、尾根通しの明るい道で歩きやすく気に入った。参拝目的でないハイカーやトレランの人にとってはこのコースが一番いいかもしれない。15時近くなってもまだ登って来る人がいると言うのも都会の山らしい。


 休憩所の展望台から筑波山・西武ドームを見る

 ただ登山路周辺に立ち枯れた木が多く『危険・立ち入り禁止』と書かれた黄色いテーブが巻いてあるのが目立ち、中には今にも倒れそうなものがあるのが気になった。
 途中に展望のいい休憩所があって都心方向を遠望することが出来る。筑波山や西武ドームが見えると言うのは意外。
 最後の下りにかかる前に相模湖隊が富士見茶屋に着いたと言う知らせが入る。さすが健脚組は速い。


 清滝駅に下山

 15:12下山。ほぼ予定通りに高尾駅に戻り、16:08発の松本行に乗車。相模湖駅から乗車の6人を合わせて予定通りの電車で帰る。


 高尾山マップ/京王線で高尾へ

 大糸線沿線からの中央線各駅停車の高尾山ハイキングは、全15時間中乗車時間が10時間で山行に充てることのできる時間は5時間。乗車時間が長くて行動時間は短いが、普段とは違ったタイプの山行である点と、費用が青春18切符の1人分2300円に京王線の往復240円を加えて2540円と言う格安さから大いに喜ばれ、また満足してもらえる山行だった。
 なので青春18切符を使う山行をシリーズとして今後も機会あるごとに企画したいと考えている。
 次回候補は大菩薩峠。塩山駅までの往復に要する時間は今回より2時間短くなり、駅からの行動時間が7時間となるので、バスの時刻とうまく噛みあえば可能かと・・。


鹿島槍の凄さ! ~ 黒沢尾根への誘い

2013-01-09 23:01:31 | アルプス

 鹿島槍ケ岳/爺ヶ岳


 毎年,定期的に行われる大町ぐるったネットワークのガイド講習会だが、自分は昨年秋に同会を退いてお役御免になったつもりでいたのにお誘いがかかり、有難く参加させてもらって久々に同会の面々と雪歩きを楽しんだ。



 甲斐駒・北岳・仙丈ヶ岳/南八ヶ岳


 昨シーズンもこのコースを3~4回歩いたが今一つ天候に恵まれず、抜けるような碧空を背に屹立する鹿島槍の双耳峰を撮るまでに至らなかったので、チャンス到来と勇躍臨んだところ、最高とまでは言えないまでも好天に恵まれてまずまずの写真を撮ることが出来、満足している。



 雪庇を覗きこむ/カモシカの足跡


 黒沢尾根はスノーシューの初心者にうってつけのコースで、1ヶ所雪庇がある他は、天候さえよければ問題のないコースで、大展望と新雪のダウンヒルを楽しめ、運がよければカモシカにも逢える可能性があると言う。



 常念山脈/浅間山・根子岳・四阿山


 見通しのいい場所に出ると、南は常念山脈から南ア・八ヶ岳の遠望,徐々に東に転じて、高ボッチ,鉢伏山,美ヶ原,浅間,根子岳・四阿山と続き、黒姫・妙高・火打と連なる山々を眺望できる。
 圧巻は真下から見上げる鹿島槍ヶ岳,爺ヶ岳,五竜岳で、これはもう言葉では語れないので現地に行ってもらう他ない。

 鹿島槍の名を戴きながらもスキー場から見えているのは爺ヶ岳の北峰と中央峰で、これを鹿島槍ヶ岳と思い込んでしまうのも無理はないが、本当の鹿島槍ヶ岳はこの位置に来て初めて、超間近に見ることが出来る。



 雪庇脇を行く/1599m高地へ


 登りは時間を切り詰めるのとスキー客の邪魔にならないためにリフトを使うが、帰りは新雪の林間を自由に歩いて下るのがお奨め。
 ダウンヒルのコースは自由に選ぶことが出来るが、進路を西寄りにとりすぎると下りきってから厄介なことになるので、スキー場のゲレンデから離れないように下る。

 旧知の4会員に新たに加わった2会員を交えた6名+1名は、リフト2本を乗り継いで小ピーク(1546m)の尾根下,1510m地点でスノーシュー,ワカンを装着し、小尾根をめざす。
 小ピーク付近のブナ林で昨シーズンあれほど沢山見られた熊棚が、今年は1つもないことがまず話題になった。それなりの理由はあるのだろうが熊ならぬ身には分かりようがなく、たまたまだろうとしか言えない。



 オオカメノキの芽?/コブシの芽 


 1546mのピークの次にもう1つ1540m台の小ピークがあり、それはピークとは言えないほどの盛り上がりに過ぎないが、両者の間の東面にわずかながら雪庇が出来るのでそこだけ注意して進む。
 そのピークの手前でカラマツ林が切れるところがあって、そこで初めて鹿島槍ヶ岳を見ることが出来る。晴天と言っても鹿島槍周辺の天気は瞬時にして変わるので、撮れるならここで撮って置かないと後悔することになる。


 この場所からは南方から東ないし北東の山々が望まれ、ここを通り過ぎてピークまで進むと北信の山々が見えてくる。
 小ピークからカラマツ林の中を少し下ると、針葉樹の先端のはるか上に再び鹿島槍が見えてくる。目の前にこんもりした台地が1590mの丘で、そのすぐ先が目指す1599mの高地である。



 爺・鹿島/勢揃い


 台上に上がれば左手に爺ヶ岳,右手に五竜岳を従えて、真正面に鹿島槍が聳えるのを欲しいままにすることが出来る。
 爺と鹿島の間には明確に空気の流れの違いがあり、この日,爺ヶ岳には一度も雲がかかることはなかったが、鹿島槍・五竜岳周辺はめまぐるしく変化した。
 


 弾ける/影法師


 帰路は1546mのピークから南西ないし南南西に延びる尾根を1400m地点まで下降し、途中から南ないし南南東に進路を変えてネズコの森の中を1200mまで下って林道を越え、ゲレンデに出て終了となる。



 歩くは楽し!/ネズコの巨木

中央線各駅停車で高尾山

2013-01-07 19:32:50 | 山のあしおと小学校

 車窓から甲斐駒/オベリスク


2013年1月6日(日)
3:30 起床。ガスが点火せず、ヤマ用のガスコンロでお茶,味噌汁等。
    弁当つくり・朝食
4:50 出発。フロントガラスが凍ってなかなか融けない。
5:30 穂高駅着。市の駐車場に車を移動。
5:50 M氏,S氏合流
6:01 穂高駅発
6:17 梓橋でO氏乗車
6:27 松本着⇒6:32立川行に乗り換え。
6:48 塩尻でO氏乗車
7:58 車窓から甲斐駒ケ岳・鳳凰三山を見る。


 車内風景/高尾山へ


10:10 高尾着 京王線に乗り換えて高尾山口,ケーブルカーで高尾山駅へ
10:20 高尾山駅で横浜市在住の『FumiFumiさん』ことS女史と合流      寄せ集めの集団なので歩きながら自・他己紹介
11:20 薬王院
11:45 高尾山通過


 薬王院/展望台


11:47 広場で昼食交流
 ~  ここから、骨折以後復帰戦のM氏等3名はゆっくり高尾山口へ戻る
12:35 城山へ向けて出発
12:39 展望台で丹沢の山並みを見ながら女史より山の説明を受ける
    名前を知っているのは大山,塔ノ岳,蛭ヶ岳くらいで殆ど分からない
13:05 自然休養林標識のある展望台
13:40~14:10 城山で休憩 ナメコ汁


14:49 相模湖登山口
14:50~15:08 富士見茶屋
15:58 相模湖駅
16:34 松本行電車へ  
20:00 松本着 同20:15初 ⇒ 20:43穂高駅着・・・21:40頃帰宅



 青春19きっぷを使って中央線各駅停車で高尾山に行くことを呼び掛けたら反響があって、同切符最終日の1月10日(木)に決めたところ、『行きたいが平日では行けない』と言う声もあったので、同じ行程で1月6日(日)に行ける人を募ると5名の希望者があり、合わせて15名で3本の切符にピッタリの人数となった。

 青春18切符を集団で利用する時の難しさは、同一駅乗・下車と言う条件をどうクリアーするかと言う点にある。バラバラに住んでいる人を1ヶ所に集めて乗・下車すればいいのだが、広範囲にわたる参加者が始発の電車を利用する場合、1ヶ所に集まるのはなかなか難しい。
 今回は切符を3本買っているので、穂高駅3名,梓橋駅1名,塩尻1名・・,と、3駅に振り分けて乗車することが出来た。
 大町から穂高まで車で移動しなくてはならないが、穂高には駅から10分の所に自由に使える大駐車場があるので、これがベストなのだ。
 ※あまり知られていないが、県外の人にも利用価値があると思う・・。

 かくして穂高,梓橋の各駅から乗り込んだ4名が松本駅で立川行に乗り換え、塩尻からの1名と合流し、後は車窓の景色を楽しみながらのんびりと高尾仁向かう。
 前日に続く好天。上諏訪,茅野,富士見辺りでは南八ツ・編笠山の向こうの空がバラ色に染まるのを左手に、またくっきりと浮かび上がる富士を右にと忙しく、更に電車の進行につれて間近に迫ってくる甲斐駒や鋸岳,鳳凰三山等の山々を肴に山行の思い出話し仁花を咲かせたり・・,と、4時間の電車旅をさほどに長く感じることなく高尾,京王線で高尾山口,ケーブルカーで高尾山駅についてS女史と合流。


 薬王院
 薬王院/イヌブナか・・?
 

 新年最初に日曜日にしてはごった返すと言うほどの人出でもないが、常にはない人ごみを縫ってのハイキングはそぞろ歩くと言う風情ではなく、そそくさと薬王院を通り抜けて山頂に向かう。途中,O氏が小・中学校の同窓で、昨夏,一緒に剣岳に登ったと言う友人にバッタリ出会うと言うハプニングがあり、その人を交えて山頂下の広場で昼食とする。
 殆どが初対面の間ながら約40分の昼食休憩の間に歓談し、『安曇野へぜひ・・』『丹沢にもどうぞ・・』等となって再開を約しここで散会。昨夏の骨折後初の復帰戦になるM氏,持病のあるK氏,仕事の都合で早く帰りたいS氏の3人は高尾山口へ引き返す。
 3人と2人に分かれ、それぞれ別の電車で帰ることになるので、ハンコが3つの切符と1つの切符を交換する。


 大山/蛭ヶ岳方面


 山頂下から城山に向かう道は凍った土が融けてぬかるみになっており、歩きにくい上に滑りやすく、行く人も帰る人も難渋していた。
 かつて裏高尾に住んではいたものの、零下十数度の大町から出て来て高尾山の気候がどの程度のものかはさっぱり分からず、ザックの中には冬山の装備が詰まっているが、そのすべては無用の長(重)物と化、し着ているものも邪魔なくらいの暖かさで今日も半袖となる。


 相模湖登山口/富士見茶屋


 いくつもの階段のアップダウンを繰り返して約1時間で城山着。休憩所で相方2人はビール,自分はナメコ汁を戴いて30分ほど休み、相模湖駅に向けて歩き始めると同方向のハイカーはゼロとなる。
 40分で富士見茶屋のある登山口着。ここでまた20分程休んだ後、国道に下って更に50分歩き、16時前に相模湖駅着。一方のグループからは予定通りの高尾発15:49の電車に乗ったとの連絡が入る。こちらも予定通り16:34の松本行きで帰途に就く。

 3本の切符のうち5人分を遣い、残りの切符は、4人,4人,2人の計10人分。これをどう振り分けてうまく使うかが運用の妙だが、次回は全員大糸線からの乗車なので何とかなりそう。それと言うのも大糸線は無人駅だらけナノダ・・。


 富士見茶屋からの富士/相模湖駅

守屋山

2013-01-07 14:24:02 | 山のあしおと小学校

 守屋山西峰にて/同東峰にて


 大町労山1月の月例山行は伊那市の守屋山。


 立石コース登山口出発/立石から南ア・甲斐駒ケ岳を望む


 -15℃と今季一番の冷え込みの中,参加者12名(+1名)は松川村道の駅『松川』に7:00集合し、3台に分乗して伊那市の立石登山口に向かう。8:50着。
 9:07出発。薄い雪に覆われた登山道は凍結しており、滑らないよう慎重に登る。 空気の冷たさは一級だが雲1つない快晴で、南斜面の立石コースは樹間から陽光がふりそそぐ陽だまりの道なので寒さを感じないどころか、じきに暑くなってヤッケを脱ぐほど。



 参加者13名/十文字岩~岩巡りコース



 鬼ヶ城/広いスペースあり


 滑りやすいことを除けば歩きやすい道で、途中に岩巡りのコースがあり、立石(僧侶が立つ姿を思わせる),夫婦岩,十文字岩,鬼ヶ城等の奇岩、巨岩や『平成のビーナス』と銘打った木等が次々と現れ、また50分あまり登った所では『浅間の滝』と言う氷瀑も見られ飽きさせない。



 浅間の滝は結氷



 好調!/東峰直下

 浅間の滝から20分あまりで『休み処』と言う広場があり、そこは前岳(1514m)と言う小ピークとの鞍部で、そこから疎林の斜面をジグザグに登ること20分弱で守屋山東峰に着く。



 甲斐駒・鋸・北岳/仙丈ヶ岳以南


 東峰は360度,遮るもののない大展望台で、まず最初に甲斐駒ヶ岳・北岳・仙丈ヶ岳等南アの山々が目に飛び込んでくる。



 八ヶ岳/核心部



 蓼科山・北横岳・三ツ岳・縞枯山/北アルプス


 南アから目を北に転じて、八ヶ岳,霧ヶ峰,美ヶ原,鉢伏山,高ボッチ,後立山連峰,常念山脈,槍・穂高岳,乗鞍岳,中アル・木曽駒ケ岳,空木岳・・,とひと廻りした後、東峰よりも高い西峰に向かう。20分で東峰着。



 ラビット小屋は―8℃/西峰


 展望は西峰にやや劣るが、東峰にはラビット小屋と言う小さな小屋があり、ここで寒さや風を避けて休むことが出来る。
 小屋の中は-8℃で半袖でいられる気温ではなく、ヤッケを着て昼食。次々と登って来る登山者に小屋を譲るべく早々に食事を済ませて西峰に戻り、陽当たりのいい岩陰で待っている仲間達と合流。
 レンズを250mmに替えてもう一度主だった山々を撮り、12:29から下山。40分で駆け降りる。



 蓼科山/北横岳


 悪天候の北八ツ(1月2日)から一転してこれ以上ない晴天に恵まれた守屋山からは、何も見えない中を登った縞枯山,三ツ岳Ⅰ峰,Ⅱ峰や登れなかった北横岳が悔しいほどよく見え、再チャレンジへ意欲をかき立てられた。 .


縞枯山・三ツ岳

2013-01-03 10:34:46 | 山のあしおと小学校

 烈風の中,三ツ岳Ⅰ峰到達/樹林帯は風速ゼロ


 大町労山有志の新春山行。
 計画では、山頂駅から五辻コースで茶臼山分岐か~茶臼山ピストンの後、縞枯山へ縦走,一旦雨池峠に下って雨池山,三ツ岳を経て北横岳までを周回する予定であったが、強風と視界の悪さから茶臼山を放棄し、直接雨池峠に向かう。



 ロープウエイ・山麓駅/山頂駅・案内版


 雨池峠から縞枯山をピストンした後は、雨池山,三ツ岳を経て北横岳ヒュッテ・北横岳ピストンに変更したが、三ツ岳Ⅰ峰の急登に時間と体力を費やした上に、三ツ岳Ⅰ峰~Ⅱ峰間で烈風に吹き飛ばされそうになり、著しく消耗。
 Ⅱ峰付近のトレースは完全に吹き消され、ロープ,鎖等も雪に埋もれて見えない上に視界100m以下と言う状況でⅡ峰から先のルートがハッキリしない中,闇雲に歩く愚を避けて坪庭への下降点のわずか手前で前進を諦め、縞枯山と三ツ岳のピークを踏んだだけで良しとして撤退。
 最終前のゴンドラに間に合って無事下山となる。



 縞枯山荘/雨池峠・この標識を見落としていた

 
 山頂駅から7分で縞枯山荘通過。その後、雨池峠の標識を目にしながら2人とも通過してしまい、道がどんどん下がり始めておかしいと気づき引き返して20分以上のロスとなる。
 雨池峠まで強い送り風だったのが、樹林帯の登山道に入った途端に風速ゼロとなる。急登と言うほどではないがセーターを着ていたので汗をかく。



 縞枯山登頂・風強し


 途中10分あまりの休憩時にパンとオニギリを流し込んで50分弱で縞枯山着。ピークに出ると再び烈風に見舞われ、早々に下る。大した急坂ではないと思っていたが、尻セードで一気に下れる斜度だった。20分弱で雨池峠着。



 雨池山

 
 山頂駅に戻って北横岳に向かう選択肢もあったが、計画通り雨池山,三ツ岳を廻るコースを選択。40分弱で雨池山に着く。トレース上の新雪が膝上の深さに達して歩きにくくなったので、ここで相方はスノーシュー,自分はわかんを装着する。
 スノーシューのトレースはわかんには狭すぎて歩きにくく、再三ひっかけて転倒したりスパッツをカギ裂きにしたり・・。。



 わかん装着/三ツ岳Ⅱ峰・ここまで


 が、鞍部から三ツ岳への登りにかかるとスノーシューには無理な急登となり、トップを交代して胸突き上がりをぐいぐいと登る。まさにこのためにわかんはあると言えるくらい威力を発揮したが、この登りが三ツ岳Ⅰ峰まで約40分続いて消耗したことが後半に祟った。


 

 樹林帯では風が無くて助かったが、Ⅰ峰に着いた途端に凄まじい風に襲われて立っていられなかった。岩だらけの安定しない場所なので踏ん張れないと言うこともあって急登の疲れがどっと出る。急いで次の樹林帯に逃げ込むもすぐに岩だらけの道となる。


 


 烈風で足跡はかき消され何度も道を見失い、ロープと鎖を頼りに修正しながら20分でⅡ峰に至る。が、そこから先は完全にトレースが消えており、頼みのロープも見当たらない。山頂駅への下降点まではわずか200m程と思われ、遮二無二突破出来なくはなかったかもしれないが、視界が悪いので強行するのはやめようと、来た道を引き返すことになる。





 Ⅰ峰からの下りは登ったことが信じられない程の斜度で、鞍部まで一気に滑り降りることが出来たが、そこから雨池山までの緩やかな登りはきつかった。
 さらに大廻りの下山となったのでロープウエイの最終便に間に合わせるため、最後は時間との戦いになり、メロメロになりながら最終前の便に滑り込む。

飛び発つ

2013-01-01 12:44:51 | 安曇野

 ただ今 330羽


 元日の朝
 光城山からハクチョウの池へ・・・
 ただ今 30羽
 飛びたつ姿を撮りたくて 寒風に身を晒しながら待つ



 ヨタヨタ,バタバタ/体が重い・・

 何の前触れもきっかけもなく それは突然始まる
 はじめはバタバタと そしてよたよたと
 体を押し上げるのに必死で
 いっぱいに伸ばした首を
 重い体が懸命に追いかけて行くが
 目の前を過ぎる頃には
 高く挙げた翼に
 吊りあげられて
 軽々と 滑らかに飛ぶ






 やがて
 大きく旋回しながら
 苦も無く去って行くと
 川面に静けさが甦る