遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

ハマチを締める~平郡島レポ by Masaharu

2010-03-31 17:04:47 | ひろしま・やまぐち電車旅
 船に渡る
 ハマチの生簀
 タコツボ作業の後、ハマチを締めることになりTakaharuさんの船に渡った。


 まず船べりに吊るした生簀の中のハマチを掬うのが一苦労で、5kgもあるハマチはなかなか上がらなかった。Yukihoも頑張って3kgくらいの奴を掬った。

 
 
 はじめにTakaharuさんが見本を見せてくれて、次にボクが見よう見真似で脳天に尖った金具をずぶりと射し込むとハマチが暴れた。うまく行くと口をカッと開けるそうだ。

 神経締め
 脊髄に沿ってピアノ線を通す
 最後に神経締めと言うのを見せてもらった。Takaharuさんが脳天に細い金属を差し込んで脊柱の入り口を探し当て、次に木偶さんがそこから長いピアノ線を脊柱の中に通して行く。
 こうして脳脊髄を破壊することで、普通なら3~4時間で死後硬直が起こるのを24時間くらい遅らせることができ、その間筋肉を生きたブラブラの状態に保つことが出来るのだそうだ。
 引っ張っても動かない!

 締めたハマチは明日の夜のパーティーに向けてシェフのKojisさんが料理してくれることになっている。
 陸に戻る時、Yukihoがいくらロープを引っ張ってもちっとも動かないので大笑いになった。

幻の貝紫染め~帝王紫

2010-03-31 14:32:18 | ひろしま・やまぐち電車旅
~メキシコ・オアハカ州、ドン・ルイス村で古くから伝わる貝紫染め~

 染色法
1:岩場に張り付いているアクキ貝科のイボニシを、採った瞬間に貝のフタに強く息を吹き込む。この貝の内臓にはパープル腺と呼ばれる特殊な腺があり、刺激を受けたり獲物を捕らえる時に白い分泌物を放出する。この液が後に美しい紫色となる。
2:貝から採れた液に糸をゆっくり浸すように潜ませる。1gのエキスを得る為には2000個の貝が必要であると言われる。
3:浸らせ終えた糸はメキシコ特有の強烈な太陽の下で干す。糸は太陽に当たった瞬間、白色から乳白色に変わり、見る見るうちに黄、黄緑、緑、青緑、藍、紫へと変化する。
4:紫に染め上がった糸を満月の光にさらす。月の光に当たり紫は一層光沢を増す
 こうして『月』,『太陽』,『人の手』によって丹精に創られた貝紫は神秘的な色を成す。
 ミステカ族のインディオは、採集し終わった貝は海に戻すので、貝はまた活力をつけ再び岩場に帰ってくる。
 しかし残念ながら現在は異国人の乱獲により貝が激減し採取が非常に困難な状態である。

 愛する人への贈り物~ドンルイス村の男たち
 ドンルイス村の男たちは愛する女性に貝紫の染糸を贈るため途方も無いほど離れた海岸へと向かう。崖の下に生息する貝を採り、それを女性が紡いだ木綿の糸に染め上げていく。貝からは雀の涙ほどの染料しか抽出できず、気の遠くなるような染色は数ヶ月にも及ぶ。
 山を生活拠点とするインディオが、危険を冒してまでも海に下りるのも、愛する女性のためである。
 命がけで染めあげた貝紫の糸は女性の手に渡され、太陽光で数年かけて色を整える。満月の夜に干して3年の月日で高貴な紫色になるという。




磯で遊ぶ~平郡島レポ by deku

2010-03-31 12:46:18 | ひろしま・やまぐち電車旅

 折りよく干潮の昼下がり~五十谷三島の磯に遊ぶ・・,潮が満ちるまでの束の間の楽しみ!


 イソギンチャク~潮溜まりで花開く美しき生き物・・,潮が届かない所では触手を引っ込めて丸くなっている。


 アオサを採る。アオサには2種類あり、カサカサした薄っぺらのものは食べられないが、ヌメリのある柔らかいアオサは美味しい。汁のみや佃煮,乾燥させてふりかけに!


 磯の生き物を探す


 ベトナム傘のような形で放射状の線が入っているのがマツバガイまたはヨメガカサ。ピッタリと岩に張り付いており、触れると吸盤で吸い付くように更に岩に張り付くのでナイフなどの柄物がないと剥がせない。
 コリコリした身を塩水で洗って生食するか、茹でるといい出汁が出るのでみそ汁などに入れる。


 カメノテもいい出汁が出るのでみそ汁に入れたりする。根元の皮を剥くときれいな身が出てくる。これを生食しても美味。


 フジツボ~岩に頑強に定着しているので柄物を当ててぶっ叩いて獲るしかない。中の身は食べ応えがあり美味しい。最近は養殖した大型のものを売っているらしい。


 イソギンチャク~岩場のものはわずかな岩の割れ目に深く根を下ろしているので100%獲れないと言っても過言ではない。砂場でうまく根を探り当てることが出来れば運がいい。
 丸くて平らな根の部分を食べる。イソギンチャクは有毒の刺胞を持っているので刺される恐れがあるのは言うまでもない。


 イボニシ~イボイボのついた小型の貝。紫色の分泌物を出す紫汁線を持つ。この紫汁は染料として使われる。これが貝紫で草木染と違って紫外線を吸収することによって発色するので色が褪色しないのが特徴である。ただし動物の分泌物で直接染めるので臭いがある。

 その他,岩場では様々な牡蠣やカラス貝,ヒザラガイ,ツブ貝等の貝類,フノリ,ワカメ,ヒジキ等の海藻が採れる。ただしヒジキは現在禁漁中で、第2次解禁は29日(満月)からの1週間。


島の春~植物達・・・平郡島レポ by deku

2010-03-31 10:35:30 | ひろしま・やまぐち電車旅
 ハマエンドウ~磯の代表 
 ツルナ
 ハマダイコン
 南に面した五十谷の浜はやはり暖かい。この時期の磯を代表するのはハマダイコンとハマエンドウ,ツルナ。ハマダイコンは幾分盛りを過ぎていたが、ハマエンドウは花色が濃くあでやか・・。
 瑞々しい葉色に誘われて思わず摘み採ったツルナは夕餉の膳に上った。

 ツワブキ~山の代表
 ヤブツバキ
 アケビ
 島で一番目立つのがツワブキの艶々した濃い緑の葉。柔らかい新芽は食卓に欠かせない常備菜~伽羅ブキとなる。紅一点,わずかに残るヤブツバキ。山にはアケビの花。

 タマネギ~畑の代表

 ソラマメ
 安曇野より2ヶ月以上も早く収穫されているタマネギ。サヤエンドウも実をつけ、ソラマメも元気。

 オドリコソウ~野の代表
 シロバナマンテマか・・?
 ヤマザクラ
 山裾の草むらにオドリコソウの花。そして港の周りではマンテマのシロバナ種と思われる花を見かけた。
 そして・・,
 この時期の島の花と言えば、何と言ってもヤマザクラ

タコツボ運び・・・平郡島レポート by Masaharu

2010-03-30 16:18:10 | ひろしま・やまぐち電車旅
 びっしりと積み上げられたタコツボ
 タコツボを運ぶ
 今回,僕達はただ単に島に遊びに来た訳ではない。島の漁師さんのお家に泊めてもらう代わりに漁や農作業の手伝いをするのだ。
 まずは4月から始まるタコツボ漁に備えてタコツボをトラックで運ぶ手伝いから・・。

 タコツボにロープを取り付ける
 鮮やかな手つきがカッコいい
 次に運んだタコツボの1つ1つにロープを取り付ける。見本を示すTakaharuさんの手つきは鮮やかでカッコよくアッと言う間の早業だが、実際にやるのはかなり難しそうだ。果たしてうまく出来るか・・。
 

 はじめにロープでツボの口を縛り、底の穴に外側から潜らせて出てきた2本のロープを縄をなう要領で撚り合せる(綯う)。プラスチック製のツボの場合は直接底からロープを通す。
 この時、通常とは逆に左縄を綯うように撚らなければならない。つまり右利きの場合,右手を向こうに送りながら撚るのでなく逆に向こうから手前に引き寄せながら撚ると言う右利きの人にとっては難しい作業となる。

 右利きの人が撚ったロープ
 右縄(左側)と左縄(右側)
 右縄とは右利きの人が右手を上にして向こうに送りながら撚る(綯う)縄で元のロープの先端は左に流れ全体としては時計回りに回転する。左縄はこの逆で反時計回りとなる。
 このロープを更に右縄で綯ったのが写真の左側で、一方のロープの山がもう一方のロープの谷にはまって全体が凸凹のないやさしくてちょっと頼りない感じのロープになっている。
 これに対して逆に左縄に綯ったものが写真の右側で、2本のロープの山と山,谷と谷がけんかして決してなじまないために凸凹のあるゴツゴツしたロープになっており、見るからに強そうで頼もしい感じがする。



 この日僕らがロープを取り付けたのはやっと1個だけで、それでも10分以上かかった。何百,何千と言うタコツボすべてにロープを取り付けるのだから気の遠くなるような作業だ。
 Takaharuさんからロープをつけたタコツボに僕らの名札をつけるように言われた。このタコツボを海に沈めて、タコが入っていたら送ってくれるそうなので楽しみだ! 
 今日の仕事はここまでだったが、次の時にはロープの取り付けで戦力になるよう頑張りたい。

広島は雨

2010-03-25 12:46:18 | ひろしま・やまぐち電車旅
 昨24日は6:01穂高駅を振り出しに乗り換えること8回で19:44に山陽線五日市駅着と1日中電車に乗って広島入り。
 生憎の雨で今日はどうしたものかと話し合い。今日最低限やるべきことは明日からの島の生活に必要な食料の買い出しなので、それさえやれば後は自由行動。『電車で広島市内をぶらぶらしたい』と言う兄Masaharu(中2)と、『雨でも宮島に行く』という妹Yukiho(小6)に意見が分かれたので、それぞれ別行動とし、17:30にお馴染みのお好み焼き屋さん,廿日市駅前の『味のサファイア』で落ち合うと言うことになった。
 午後から雨が上がることを期待!



ワサビと野焼きと早春賦と・・安曇野ピースウォーク

2010-03-24 02:07:25 | 山のあしおと小学校

 8:42 麦の色わずかに青く・・


 
 9:06 ワサビ園~水豊かに

 

 9:45 早春賦碑~色鮮やかに咲く


 10:01 養鱒場~背景は長峰山

 野焼き
 消し方
 凄まじい炎
 10:23 高瀬川河川敷の野焼きを見る 


 10:59 鮮烈な湧き水

 相談中・・?
 11:40 すぐ近くの田圃によく来るようになった。

 天気はよかったが、冷たい風が肌を刺す、春は名のみの寒い1日。

Takeru君,登山デビュー~安曇野ピースウォーク

2010-03-23 11:44:07 | 山のあしおと小学校
 5:59登頂
 6:12日の出
 春分の日は春雷の轟く荒れた天候となり、安曇野ピースウォークは22日に順延。前日とは打って変わって無風快晴,里山歩きには絶好の天候となったのだが・・。  
 今回は早朝の長峰山~光城山登山に1年生のTakeru君が挑戦! 放射冷却で厳しい寒さの中,ヘッドランプを頼りに暗い山道を登った。


 ヘッドランプ姿も凛々しく
 5:00長峰荘近くの登山口を出発。頭上に夏の大三角形を仰ぐ。この日は冷え込みがきつく吸い込む空気の冷たさに喉が痛くなるほどで鼻で呼吸をするようにと指示するが、登り始めの急坂ではこちらも口が開いてしまう。

 安曇野を俯瞰

 何度か休んで6時1分前に登頂。展望台に登って待つこと10分あまりで日の出となる。腹に何か入れたいが座って食事できる気温ではないので光城山まで行ってから食べることにする。6:30発天平の森通過。

 こんな場面もあったけど・・
 7:13光城山着
 早朝から1時間あまりの急登と空腹でいささかつかれ気味のTakeru君,途中で動けなくなって道に寝転がったりしながらも1時間ほど歩いて光城山着。柔らかい朝日を浴びながら朝食と休憩で元気を取り戻した様子。

 Jun1さんが合流
 
 山頂で合流のJun1さん共々元気よく下山して安曇野ピースウォーク前半の早朝登山を終了。Takeru君,最後は元気よかったネ。寒い中,よく頑張りました。またネッ!

 お疲れ様
 後半は犀川左岸堤を遡る
 ここからは早春賦碑までの歩きは時間の関係でスイス村までをカットしてJun1さんの車で移動し、犀川土手から歩き始める。川風が猛烈に冷たい。

お姉さん先生・・Yuki-chan~ものづくり教室

2010-03-23 10:37:08 | 山のあしおと小学校
 Yukiho-6年生

 4月から中学生になるYuki-chanは教室参加経験が長い。頑固椅子は初めてながら道具の使い方は手馴れたものでドリルの扱いもバッチリ決まっている。

 お姉ちゃん先生

 要領よく頑固椅子を完成させた後はフリーboxづくりに取り組む傍らKyu-chanの指導もしてくれる頼もしいお姉さん・・。子ども同士が教えあうのが理想の形だ。

 真剣に 慎重に!
 作業台組み立て
 Yukihoはお兄ちゃんのMasaharuと一緒に明日から各駅停車で広島・山口へ『行ってQ!』


 ボクも手伝うのだ!
 組み立て式作業台

初めてのドリル・・Kyu-chan登場!~旬平さんの木工・ものづくり教室

2010-03-23 09:38:59 | 山のあしおと小学校
 4月から1年生のKyu-chan
 垂直になってきた
 ものづくり初体験のKyu-chanはドリルももちろん初めてでいささか戸惑い気味・・。『まっすぐ真上から・・』の声かけもあって垂直に力を加えることが出来るようになり、頑固椅子が完成。

 満足そう!

 旬平さん考案の椅子作り治具から取り出した椅子は堅牢そのもので、床にたたきつけてもびくともしないほど。家の中では丈夫な椅子としてだけでなく格好の踏み台にもなり、しかも見た目もすっきりとしている。

 次はフリーBox
 電動ドリルにも挑戦
 更に少々手の込んだフリーBoxをつくり、最後は電動ドリルを使って木に穴を開け鉛筆立てを完成させて終了。パワフルに動いて3時間で大小6つの作品をつくり満足そう。
 『椅子とフリーBoxの大物をつくったことがを自慢だったようです・・』とはお母さんから。

明日から広島・山口へ・・,瀬戸の旅日程変更

2010-03-23 02:06:46 | ひろしま・やまぐち電車旅


 春休みが早く始まる長野の子ども達の日程の関係で全体の行程を2日間前倒しして24日~29日とし、平郡島行きを1日繰り上げて26日~28日とします。宮島は25日です。

 24日移動(長野⇒広島)
 25日宮島 
 26日平郡島
 27日平郡島
 28日平郡島⇒広島
 29日移動(広島⇒長野)




つくって遊ぼう,ゴム鉄砲~旬平さんの木工・ものづくり教室

2010-03-21 22:30:42 | 山のあしおと小学校
 治具を使って・・
 ゴム鉄砲づくり
 旬平さんの作品の中でも超人気・ロングセラーのゴム鉄砲(ミニ版)づくり。これも治具を使ってつくる。鉄砲の精緻さと治具の面白さにまたまたはまってしまったお母さん!

 つくったら的当て遊び!
 近いって!
 つくった鉄砲で的当てを楽しむ子ども達。①,②,③の番号の的に当てると緑や赤,黄色のランプが点灯し、真ん中上の!に当てると音楽が鳴る。
 このゴム鉄砲づくりがきっかけで、何と60発連射の鉄砲を自作した子がいるという。

 ミニカーのレース台
 ミニカーのレース台もあるノダ。

1才半のトンカチ~旬平さんの木工・ものづくり教室

2010-03-21 01:28:29 | 山のあしおと小学校
 Yousei君(1才半)がトンカチ
 手伝わないで お兄ちゃん!
 1才半のYousei君がトンカチを持ってナットをたたくと、コマの心棒が徐々に穴に入って行きコマが出来る・・,これが旬平さん考案の幼児や障害のある人向けのコマ作り用治具(自助具)。

 幼児用コマ作り治具(上部)
 ボルトに強力なバネを巻きつけて上下をナットで止め、その上端にもナットをつけてたたく面積を大きくして金槌がナットに当る確率を高める。
 こうすることでおぼつかない手つきの幼児や腕の力が弱い人でも金槌を上下に振る(上げて落とす)ことが出来れば心棒に力を伝える(たたく)ことが出来る。

 同(下部)・・・コマを置く位置
 下部にはコマを置く丸い台がはめ込まれ、心棒が突き抜ける穴が開けられている。心棒の下端をコマの穴に当てて台の上に置き、心棒の上端はナットの下端に当てて挟み込む。

 コマに心棒を打ち込むところ
 お母さんも熱中
 ボルト・ナットの上端をたたくことによってバネが圧縮され、その反動が心棒を圧す力となって心棒がコマの穴に入って行く。たたく力は小さくても、強力なバネによって力が増幅されるので幼児や力の弱い人でも心棒をたたき込むことが出来る~と言う仕組み。



 3才児なら治具は不要。


 コマで遊ぶ
 コマ遊びのテーブル
 つくったコマで遊ぶ。コマ遊び用の台は内側に湾曲しているので外に飛び出しにくく、またコマをぶつけてけんかできるようにもなっている。

 ミニカーづくりへの布石
 アイデアのかたまり
 コマづくりの心棒打ちは、次のミニカーづくりで車輪に軸を通す作業のための準備にもなっている。
 治具にははみ出したボンドをふき取るハンカチがついていて、しかもなくならないよう鰐口クリップで留められている。
 旬平さんの頭の中にはいつもアイデアがぎっしり。

松の木ばかりを狙い撃ち・・何故?

2010-03-19 22:07:32 | 安曇野
 直径約25cm
                                
①3月10日~11日の雪で第2農園のすぐ下の直径25cmほどの松の木が折れた。 

 町道を一時塞いだ倒木
                
②第2農園に行く途中の町道でも折れた松の木が道をふさいでいた。

 カラマツ林の中の松
                
③更に調べてみると裏山のカラマツ林の中にポツンと生えていた松の木が折れていた。 

 
④家の近くの松林でも直径20cmほどの松の木が折れていた。

 農園から長峰山に登る道でも折れた枝が落ちているのがやたらと目についた。松以外の木の被害は皆無に近い。なぜに松の木ばかりが折れたのだろうか・・。