遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

軽トラシート取りつけ

2016-05-19 11:09:54 | 暮らし

 この汚いシート(下)が/こうなった(上)


 まるさんにもらった軽トラ用の幌を洗って取りつけた。
 もらうんはもらったが、あまりにも汚れがひどく、また、こすっても落ちそうにない赤いシミのようなものがあったので、正直なところ『しまった』と思ったが、取り敢えず狭い庭に広げて雨に打たせておいた。



 洗って干す

 一昨日の雨の後、午後から晴れたので、乾かないうちにと溜まった雨水を使って洗うことにした。つかみどころがなく重い上に立体構造なのでコーナーの部分を洗うのに苦労したが、思いのほか汚れが落ちるのに気をよくして台所からホースを引っ張って本格的に洗った。
 


 第1の問題点~前側/第2の問題点~後ろ側


  引き続く好天で乾いたので取りつけを試みる。思い幌をどうやって屋根に乗せるか考えあぐねたが、脚立に上がって遮二無二引っ張り上げ前後を合わせて被せてみた。
 採寸した時にボックスの外径と幌の内径がほぼ同じだったので不安だったが、問題なくすっぽり覆うことが出来、第一段階はクリアー。2つの問題が浮かび上がった。



 後ろの庇が邪魔/縫い目を解く


 先に第2の問題を片づける。ボックスの後方に張りだした30㎝の庇が邪魔なのである。僅か30㎝ながらこの庇があるとないとでは雨の日の作業が大違いなので、ボックスを幌に合わせるのでなく、幌をボックスに合わせることにした。つまりピッタリ合うまで縫い目を解くと言うこと。



 第1の問題点~前側が合わない


 運転席の後ろと荷台の間に引っ張り込もうとしたが限度があった。やむなくここにもボックスん合わせてハサミを入れる。



 何とか収まった


 多少の皺はあるが、ともかくすっぽりおさまった。この皺をなくすにはもう少し切り込めばいいのだが、取り敢えずはよしとする。



 第3の問題点


 実はもう1つ問題があった。この赤いシミがそれで、どうやって隠すか思い悩んだが、取りつけて見たらそこは地上からは見えない屋根の上だった。やってみなくっちゃ分からないものだ。



 野暮ったいのはあるじそのもの


 これで防水・防風は完全になり、雨が降り込むことも、風でシートがボロボロになることもなくなった。
 ただひとつ気に入らない点があるとすれば、上から下までずん胴で野暮ったいことくらいか‥。幌を押さえる板を貼りつければそれがアクセントになるのでいずれそうしよう‼

 まるさんに感謝感謝でありんす。

歯ブラシ・キーで運転800㎞

2016-01-28 17:35:03 | 暮らし

 使い古しの歯ブラシの柄をキー代わり/エンジンキーをÞり外したところ


1月22日 平郡島
 その日もせっせとイノシシ対策の竹垣をつくっていた。日足が随分長くなり 17時半過ぎまで作業して車に戻り『さあ 帰ろう』とエンジンキーに手を伸ばしたところ、そこにあるの筈のエンジンキーがない
 『えッ⁉』と驚いて辺りを探すも見当たらず、運転室と荷台の荷を全部外に出してついでに掃除もし、車外の足まわりから周辺のぬかるみ辺りを丹念に探し、現場までヘッドランプで照らしながら3往復して探すも見つからない





 ドアキーのシリンダー/キーの固有ナンバーが打刻してある


 ポケットに穴など空いておらず、左ポケットには携帯、右ポケットにはデジカメが健在で
~そもそもキーをポケットに入れて持ち歩く習慣がない~これ以上探すところもなく日暮れ&途方もくれて、その日は応援を頼み帰宅




 エンジンキーのシリンダー/シリンダーを外したところ~最奥部がスイッチ


 翌日、ドアキーを外すべく現場に向かう。車に詳しい知人が『外してあげる』と同行して
ついでに『動くようにしてあげよう』と、エンジンキーのシリンダーを取り外し、マイナスドライバーでエンジンをかけるようにしてくれた

 軽4がやっと通る山道でレッカー移動は困難。屈曲が激しい道なので ワイヤーで引っ張るのは危険極まりなく、この方法による自力走行しか回収の術がないとの判断で何とか街場まで帰る




 この歯ブラシではダメだった/先端の形が違うのだ


がしかし、マイナスドライバーではかかりにくい。そこにあった使い古しの歯ブラシの柄を突っ込んで見たらこれがピッタリで、『これで日本全国どこにでも行けるよ』と相方は笑って言うが、どっこいそうは行かない古い車で、キーがないと給油口が開かないノダ




 シリンダーの迷路を通り抜けたキーの先端が最奥のスイッチを廻してエンジンがかかる


 寒波の襲来で平郡島に10年ぶりと言う積雪があり、ヘグリが丸1日欠航。吹雪がおさまって動いたと思ったら、水道管蛇口の凍結騒ぎで更に半日遅れて、4日後にやっと離島
 最寄りの鍵110番に持ち込んで、待つこと10分で鍵が出来たが~5400円也~シリンダーを外したままなので、そのまま歯ブラシをキー代わりにして走行。

 800㎞走って26日夕刻大町に帰って来たが、色んなテクがあるものだと感心し、かつ驚いている

ゲンゲ・キツネ・ガンコ~しめて1296円

2015-04-13 11:35:23 | 暮らし

上越市の魚勢で買った地場の魚3種~キツネ・ガンコ・白ゲンゲ~合わせて1200円+8パーセント。

能生の白山神社の社叢にニリンソウやチャルメルソウなどを見に行った帰り、上越の魚勢で地場の魚を買う。



キツネ~500円~大きすぎるのとぬめりが強いのとでまな板から滑り落ちてしまう。



ガンコ~300円~ちょっと高いがまぁいいか・・



白ゲンゲ~400円~普通のゲンゲより大きくてヌメリがすごい

カニやタラなどには興味なく、お目当てはキツネ、ガンコ、ゲンゲ等、日本海海岸線でしか手に入らない底生魚。キツネがこのサイズで500円、ガンコは2尾で300円、ゲンゲは食べきれないほどの量で1箱700円というのもあったが、大きくてヌメリガ半端でない白ゲンゲ400円を買う。しめて1296円也と破格の値。




キツネの顔~ちょっと剽軽



頭を落として鰓を取り除く




頭の裏表




兜割り~意外と骨が柔らかい/頭の解体終了


なせキツネというのかは分からないが顔はなかなか剽軽で何となく分からないでもない~が、顔や名前ははどうでもよく、まず頭を落としてから捌く



大きな図体が残っている/胃袋から何かの尻尾が覗いている




ゲンゲが1尾儲け/ゲンゲ大証6尾、エビ1尾、他に解けかかった魚の骨など




腹を裂く~裏表


腹を裂くと胃袋から真新しいゲンゲが1尾出てきた。さらに解けかかったゲンゲの稚魚が5尾とエビ1尾、他に何か魚の骨などが出てくる。ゲンゲ1尾は丸儲けで早速みそ汁の具になる。

胴体もから揚げサイズに捌くとホウロウ鍋が満杯になった。






から揚げサイズに切る/ホウロウ鍋に満杯



 弁天島/青ナマコゲット



 
 この日は白山神社に早く着いので弁天島を散策に行き、そこで出会った3人の若者達が橋の上からナマコを見つけて騒いでいるのを手伝って釣り上げさせた。
 持っていたハサミで開いて食べやすく切って上げたところ、1人は恐る恐る口に入れて『コりコリする』『海を食べているみたい~』等と言いつつ最後は吐き捨て、他の2人は見るのもご勘弁と言う感じでだったのでもらって帰った。
 このナマコも夕餉の一品となったのは言うまでもない。


春の雪

2015-03-12 11:57:25 | 暮らし




 広島(五日市)を8日17時前に発って夜通し走り、予定通り9日6時前に京都を通過することができて、夕方までには大町に帰れる筈だったが、米原を前にして急に気が変わり、北陸廻りで富山へ寄り道。
 途中で何度かヒヤリハットはあったが、9日23:38大町に帰着。柳井港からは985㎞,広島からは910㎞で180㎞ほど余計に走ったが、我が軽トラは健気である






 屋根の雪は完全になくなっていたが、北側にずり落ちる際に抜気筒を押し倒しており、また玄関前にうず高く固まって戸が開かず、こじ開けるのに苦労した。






 10日はまず水道の元栓を張り出して開栓し、玄関周りの雪を取り除いて通路を確保。その後、抜気筒を立て直す。幸い1ヶ月前と違って雪がスコップを跳ね返すほど固くはなく、作業は捗って1時間足らずで終る。
 これが24日間に及ぶ不在のツケだった。







 雪が消えていたのに驚かされたのは1日だけで、10日から11日にかけてまた雪。とは言え ひと月前とはくらべものにならない雪で、冷えると言っても室温は1℃もあるのだが、皮肉なもので寒さが緩んでくるにつれて、体はどんどん寒さに弱くなっていくので、寒の戻りは反ってこたえる
 加えて一番寒い1ヶ月近くを穏やかな島で暮らして、体も気持ちも緩んでいるので、この1℃を以前より寒く感じている。

 年末の大雪には驚かされたが、ストーブ要らずだった2015年冬は去った。


 けぬがうえに またもふりしけ  春霞 たちなばまれに み雪こそふれ
 毎年この時期になると 不思議な語感のこの歌が浮かぶ

影絵

2014-12-08 13:23:34 | 暮らし


 この冬一番の寒波が去って ようやく陽射しが戻った朝

 障子に映ったシルエット





 表に廻れば赤い簾


 甘くなるのを待ちきれず 毎日手で揉んで

 少々渋くても意地汚く食べるのが

 楽しみだった 子どもの頃






 ひとつ また一つと 減って行く

 白と黒の 影絵の世界



 干し上がった頃には 見向きもしない



ひとまず完成~軽トラキャビン

2013-09-30 09:18:26 | 暮らし

 完成
 後ろが鞍馬天狗の頭巾みたいになった。



 机の下がベッド
 机の上に寝るのは多分面倒になるだろうから、机の下にもコンパネを貼っておいた。



 2cmの隙間
 この2cmの隙間に90cm×125cmの戸板を立てる。



 杷手をつける
 後ろの戸に把手用のロープをつける。ロープを引っ張って戸を起すと2cmの隙間に落ちる。下から天井いっぱいまで持ち上げると、戸板が前に倒れる。



 30cmの庇
 庇の部分にコンパネを30cm張り出して雨避けとする。真ん中の2×4材と、左右両端基部のビス止めだけでカーブが出来た。



 天井裏に収納
 走行中はルームミラーを使いたいので、後ろのシートは室内に引き込んで天井裏に収納する。 


 ひとまず完成とし、実際に走って見て不具合や改良点を見つける。いつでも改良できるよう工具を積んで走る。

軽トラキャビンづくり~内装

2013-09-28 21:07:33 | 暮らし


 軽トラキャビンづくりは現場主義。予め用意周到に細かな点まで考えたつもりても、実際の場面ではそれはしばしば破綻する。なので、その場その場で無い知恵を絞って目の前の問題を解決しながら手探りで進めて行く。

 この日の作業は左側に同じ高さの机をつくり、左右の机の天板の間の空間にもコンパネを入れて机の面を荷台いっぱいに広げること・・。





 はじめに中間の通路にあたる部分の幅を右側の机と同じ40cmと決め、左側の机の幅は残りの長さに合わせるつもりで作業を進めていたが、机の幅が決まらないと作業がやりにくいのに、これでは細かい寸法が最後まで分からない。
 中間に40cm幅のコンパネを仮置きして何度も行ったり来たりして測っているうちに、通路にもなるその空間がそれでは狭すぎることに気づいた。その瞬間,左の机も右と同じにして、最後に中間の幅を決めればいいんだとひらめく。





 なぜ最初からそれに気づかなかったかと言うと、中間のつなぎの幅は蝶番で折り畳めるようにしたかったので、右の机と同じ幅でなければいけないと言う思い込みがあったからだ。
 こんな風に紆余曲折を経ながらの作業なので遅々とした進みであるが、閃いて1つクリアーする度に充実感を覚える。そこにアハ体験的な楽しさがある。
 
 3cm増えただけだが、左右の長机の間は歩くには支障のない広さ。コンテナに板を置いて椅子にすると、長机は食卓,事務机になる。
 右の机の上に折り畳まれたパネルを開くと左の机の面とつながる。こうして高さ55cmの台上に広々とした部屋が出来、どこでも車を停めた所で寝られるようになったが・・,





 実は後ろ側の机の長さが決まっていなかった。それは後部の戸の立て方を先送りして決めていなかったからだ。散々考えた末に、キャビン後部の柱と机の後ろ端との間隔を2cmと決めて電ノコで切り落とす。
 一方コンパネは横遣いにして、長さを後面の幅に合わせ125cmとした。これを内側から2cmの隙間にストンと落とすことが出来れば後ろの戸になり、また机が後ろに飛んで行かないためのストッパーになるのだが・・。





 果たして90cm×125cmの大きな板を、後ろの柱と机の間の2cmの隙間に落とし込むことができるのか・・!?
 できたのである。こうもうまく行くものかと、まるで魔法を見る思いがした。
 ストッパーの戸板は、下から天井ギリギリの高さまで持ち上げるとパタンと前に倒れてくれるし、立てる時はその逆でスムースに落ちる。これで床から90cmまでの荷物は、走行中に落ちる心配がなくなった。
 後ろの戸に関しては、ルームミラーの視野確保のためのくり抜き,持ち上げる時に手を入れる隙間のくり抜き、立てる時に掴む把手の散りつけのみとなる。





 1つだけ失敗があった。左右の机の柱の間の幅は36cm。一方コンテナの幅は37cm・・。しまったと思ったが時すでに遅し・・。仕方ない,柱を左右1cmづつ抉るしかあるまい・・。
 明日は手つかずになっている屋根の後ろ部分を貼り、シートをかける。まだまだやることはいっぱいあるが、今回の作業は取り敢えずはこれで終りとし、月曜日から広島・山口に向かう予定。
 やり方は色々あるだろうが、『細工は流流,仕上げを見やがれ』ってもんだ!


タマゴタケ~超美味!

2013-08-08 02:59:13 | 暮らし


 タマゴタケ発見!

 食菌であることを知らなかった時に八ヶ岳で見たのを最後に、長い間出会うことが出来ずにいたタマゴタケをやっとゲット。
 生憎バターを切らしていたのでオリーブオイルで炒め、醤油で味つけして食す。
 超美味! さすが『帝王のキノコ』の異名をを持つだけあった。
 ただし、帝王のキノコと言われるのは西洋のタマゴタケだそうだ。




 赤くて一見毒々しい色にも見えるので食べられるキノコと思われていないが、美味しいキノコと言われる。
 はじめは真っ赤な卵型だが、成長してカサが開き切る頃には黄色くなり、また巨大化することもあるのでタマゴタケと分からないことがある。

 ドクツルタケやシロタマゴテングタケ等,毒キノコがうようよの『テングタケ科』の中では異色の存在。
 ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ属 テングタケ亜属・タマゴタケ節




 

土用干し,ハラハラ

2013-07-27 18:04:58 | 暮らし


 静岡の友人から送られてきた15kgの梅を漬けこんで1ヶ月半

 天候が不順なので土用干しが出来ないまま7月が終ろうとしている。





 いつ雨が降るか分からないので干したまま出かけることが出来ないのだ。





 仕方なく家の中の掃除や雑用をしなが見張っていなければならない。




 
 カーッと照りつけていたかと思うと10分後には雨。遠くで雷鳴も・・。





 夜露にも当てたいのだが今夜は無理かも・

どんなに冷たくても

2013-02-12 11:29:17 | 暮らし

 雪を溶かして水を確保/外部は不凍だが引き込みの部分が凍る


 連日の凍結生活にもすっかり慣れてしまったが、まったく水が出ない日が3日続くとタンクの水では足りなくなる。あるいはタンクの水も凍って出て来なくなったりもするが、洗い物を貯めると生活が自堕落になるので洗い物だけはその日にすませる。
 たとえ手が切れるような冷たい水であってもだが、雪を溶かして洗物の水を確保するようになると、逆に温めた分だけ楽になるのは皮肉な話しだ。



 洗物はその日のうちに・・/いつも雪をストック


 ところが悪いことは重なるもので、このところ低温時にガスレンジがつかなくなってしまい、卓上コンロや山用のガスコンロまで使って凌いでいる。卓上コンロも低温時には火力がきわめて弱く、一番頼れるのは寒冷地仕様のブタンガスと言うことになる。 
 ガスレンジが何故つかないのかは原因不明。レンジに問題があるのか、あるいはボンベに水が溜まっているのかも・・。幸いなことにグリルだけは使えるので、朝はまずサケとかイワシの丸干し等を焼くことから始め、頼みのブタンガスで夜のうちにつくっておいた味噌汁を温めているうちにレンジが使えるようになったりならなかったり・・。
 かつ、唯一の暖房器具である反射式の石油ストーブも使ってやかんの水を温めていると、稀に水が出るようになることもある・・。


 と言うことが普通になった大町暮らし・・。咽喉元過ぎれば熱さ忘れるのタイプなので根本的な対策に向かわず、同じ愚を繰り返す日々。この気楽さこそは一人暮らしの特権故,断じて手放すまじ。

 それでも昭和30年代の頃より文化的な暮らしではある。尤も『あの頃はもっと寒かった』と昔を知る人は言う。



 保存瓶の水が凍って蓋を押し上げた






バカ旨! ~ ブドウのシャーベット

2012-11-16 00:31:25 | 暮らし

 ブドウのシャーベット完成/ブドウ5房(約300粒)


 材料;ブドウ(ナイアガラ)5房(約300粒)/卵白:卵2個分



 加熱する/メレンゲをつくる


 つくり方;
①ブドウは指で摘まんで実を押し出し、鍋に入れて弱火で熱する
 ※皮を入れてもよい
②熱したブドウの実は液状になるので、これを濾して種を取り除く
 ※液化しない実の部分は裏ごしする。



 メレンゲをつくる/ブドウの液と混ぜて冷凍


③卵白2個分を泡立て器で泡立て、メレンゲをつくる
④ブドウの実(液状)とメレンゲを混ぜてさらに泡立器でかき混ぜる
⑤これをパッドに入れて30分冷凍し、30分経ったら取り出してもう一度かき混ぜる
⑥これを30分毎に4~5回繰り返し、しっかり空気を含ませて整形し完成。


 

 バカ旨!


解体終了

2012-10-05 07:34:45 | 暮らし
 
 脚を取ったところ/両脚を取った跡



 先ず脚を切り取る。左写真の右上に見える丸い穴が股関節窩。切り取った方の左に見える丸い球が股関節球。この関節を切断し、周りの皮を切ると脚を剥すことが出来るのだが、慣れるまでは股関節の位置が分かりにくい。
 切るのは皮と関節部分の腱,靭帯で、肉は切るのでなく剥がす。



 翼を取る/旨肉とささみ


 次に翼のつけ根,人間で言えば肩関節を切断する。ここは肩甲骨と鎖骨,上腕骨が1ヶ所で複雑に組み合わさっており非常に難しい場所だが、関節部分を切り、鎖骨にくっついた大胸筋を切り離して翼を引っ張ると驚くほどきれいに剥すことが出来る。



 骨を取り除く/仮ラップ


 脚と胸肉を外したら、それぞれにくっついている骨(大腿骨,脛骨,腓骨.上腕骨,尺骨,橈骨)を外す。細かい作業で時間を食う。
 骨を外した肉は左右の内側を合わせてラップで包み、保存する。



 竜骨突起/腹腔


 脚と翼を取り除くと後は背骨(頸椎と複合仙骨)と肋骨,胸板(竜骨突起)と、それらに囲まれた籠(腹腔)の中の内臓だけとなる。
 竜骨突起を脊柱から引きはがし、複合仙骨と肋骨で出来た籠の中に手を突っ込んで内臓を剥ぎ取る。そのまま下に引っ張って排泄口とそのまわりにある臭腺を丸く切り取ると、不要部分をそっくり取り出すことが出来る。この時内臓や臭腺を傷つけると匂いがつくだけでなく、手やナイフに細菌がつく恐れがあるので慎重を要する。細菌汚染を防ぐ意味から内臓の処理は後に行うか、別の人が受け持つ。



 内臓/心臓(血栓がなくきれいだった)と砂嚢


 内臓の中の心臓,砂嚢,肝臓等を取り、他は廃棄する。胃や腸もきれいに洗えばもちろん食べられる。
 心臓を割って見ると市販のレバーにくっついている心臓と違って血栓がなくきれいだった。

 背骨と肋骨,竜骨突起,ネックは他鶏の骨と一緒にまとめてガラとして利用する。



 同じ部位の左右を合わせる/ラップして保存



 対象が小さくて細かい作業の連続なので包丁より小刀の方が作業しやすい。

 はじめの1羽に2時間,他の2羽で3時間かかった。まだまだ手際が悪い。

 アイガモの相場は、未処理のものが1羽1500円くらいで、解体処理されたものは3000円くらいになる。

アイガモを捌く・前段

2012-10-05 07:18:42 | 暮らし


 アイガモ3羽を譲り受け、さっそく解体作業にかかる。
 先ずはアイガモ君達を〆ることから・・。
 
 左手でアイガモの両翼を持ち、首を後ろ向きに反らせて翼と手の間の空間に入れる。こうするとおとなしくなる。

 次によく切れる包丁で頚動脈をスパッと一気に切り、逆さにして血を流す。
 よく切れる刃物で切ると、切った瞬間に切り口周辺が痺れた状態になって痛みを感じないらしい。
 これは鋭い刃物で切った時はあまり痛みを感じず、逆に切れない刃物で切った時はひどく痛む,と言う、我々人間の経験から推測されることなのだそうだが・・・。
 一気に頚動脈を切れなかったり、刃が頚動脈からずれている,ためらう等して半端な切り方をした場合、カモは苦しんでひどく暴れる。

 きれいに切ると3分程度で殆どすべての血が流出する。これで絶命しているわけではなくなお痙攣的に動き、抱えた手を緩めると暴れることがあるので、完全に動かなくなるまで10分くらいはしっかり抱いておく。
 命を絶った者の責務として臨終を見送る『葬送』の意味も込めて・・。


 『』と言う抵抗のある作業を終えてひと山越えた気がするが、ここから先の『羽根を毟る』と言う作業が大仕事!。

 大鍋たっぷりの湯にアイガモを1分ほど浸す。65~70℃の湯温は皮膚組織の蛋白質が溶けかかって羽が抜きやすくなる温度なのだそうだ。
 で、羽を毟るわけだが、水鳥の羽根にはフェザーとダウンがある。
 フェザーとは真ん中に固い軸のある羽根で、翼や尾には風切や尾羽根と言う大きな羽根があるほか、体表全体を覆っている細かな羽根が無数にある。
 この体表面を覆う細かな羽根がカモ類には桁違いに多く、これを毟るのは大変な時間を要する根気のいる作業なのだ。
 水鳥に比べたらニワトリなどは皮膚がそのまま露出しているところさえあってハダカの鳥と言っていいくらいで、10分もあればきれいに毟ることが出来るが、アイガモはそうはいかない。
 加えて水鳥にはダウンと言う産毛のようなもじゃもじゃの毛がある。羽根が生える前の雛の身体をを包んでいるあの産毛である。まぁしかし、これは取るのにさしたる苦労はない。

 要領の悪さもあって朝の9時から始め、昼食をはさんで15時半まで、3羽に6時間もかかった。

 な訳で、すっかり草臥れて本日はここまでとし、解体は後日に・・。

キュウリの粕漬け

2012-08-22 02:35:44 | 暮らし
 8kgの粕床にきゅり若50本を漬け込み/天日干しの途中で夕立に逢い、漬けなおしてまた干す  採れ過ぎたキュウリを片っ端から濃い塩漬けにして保存。一定量溜まった所で天日干しして粕漬けにする。  塩漬けにはキュウリに対して同量かそれ以上の塩を使い、利用する時は塩抜きして使う。こうしないとキュウリが融けてどろどろになったり、カビが来たりする。  塩抜きし過ぎると粕漬けの段階でもどろどろに溶ける。  酒粕3kg、100円/酒粕6kg,砂糖1kg,みりん200cc,ホワイトリカー800ccを練り合わせた   粕漬けの段階で塩が抜けるので今回は塩抜きせずに漬け込んだが、塩が強すぎるかもしれない。そうなるともう一度新しい粕床に漬けなおすことになる。難しいところだ。  シマウリ・本ウリ12本を下漬け/重石10kgは10㍑の水タンク。  本ウリ・シマウリの粕漬けに備えてまずは下漬け。2つ割りして種を取ったすねにたっぷりの塩をして重石をかける。  今日(8月22日)から27日まで平郡島へ行って来るので本漬けは帰ってから。

梅干し

2012-07-26 21:29:07 | 暮らし

 熟した梅10kg/10kgの梅に対して20kgの重石


 よく熟した梅10kgを頂き、さっそく梅干しの準備開始。と言っても本来は水につけてアク抜きした後で1つ1つ蔕を取り除くべきところ、忙しいのでざっと洗ってざるで干しただけですぐに漬け込む。
 容器に梅を並べて塩を振り、その上にまた梅を並べて塩を振り~を繰り返し、最後に残った塩を全部振りかけて重石をする。


 2日で梅酢が上がった


 昨年は塩を7%にして梅酢はすぐに上がったが、その後油断して梅酢を濁らせてしまった。今年は更に塩を減らして5%(梅10kgに対して塩500g)に挑戦。重石を強くする(20kg)とすぐに梅酢が上がるが、そこで安心してはいけないことを思い知らされたので、押し(5kg程度)をかけ続ける間に濁りが出そうになったら梅酢ともどもジップロックに入れて冷蔵庫で保存するつもりだ。


 紫蘇を漬ける


 2種類の紫蘇/6%の塩の半量で強く揉む


 紫蘇には裏表ともに紫色の紫蘇の他に表が紫で裏が鮮やかな緑色のものがある。前者は色を出すのによく、後者は香りづけにいいと言われる。



 1回目の灰汁は捨てる/残りの塩でもう一度強く揉む


 紫蘇1.2kgに対して6%の塩の半量を振りかけて強く揉む。 ビニール袋に入れて足で踏むくらい強く揉むと黒い灰汁が出る。



 この灰汁は柴漬けに利用した/鮮やかな紫の汁



 固く絞ってこの灰汁を捨て、残りの塩で再び強く揉み、この灰汁も捨てて硬く絞り梅が充分に漬け上がるまで冷蔵保存する。2番目の灰汁は芝漬けに利用した。



 冷蔵庫で保存/梅の漬けあがりを待つ


 固く絞って冷蔵庫へ/梅が完全に漬かったら紫蘇を入れるが、それはしばらく先。