リンゴ園の隣が田圃で畦道にイナゴが住んでいた。昼休みにそのイナゴを捕り、片っ端からペットボトルに入れる。
昔は一升瓶を片手によく捕ったものだった。捕ったイナゴは甘露煮にして食べもするが、飼い鶏に与えもした。
一升瓶の口を押さえていた親指を離すとすぐに元気な奴が出てきてポンと飛び出す。すると鶏達が先を争ってそいつを捕まえて口に放り込む。その様子が面白くて1匹づつ放っては鶏達に食べさせて飽かずに遊んだものだった。
天気のいい暖かな日の昼時のイナゴは元気いっぱいでなかなか捕まらない。ところが仕事が終わった時間に探すと、気温が下がり始めて動きが鈍くなったイナゴが面白いように捕れた。
初めのうちはそうやって沢山捕れたが、そのうち5時を過ぎた時間帯では草むらを歩いて追い出そうとしても殆ど飛び出さなくなって収量が減った。逆に昼休みの時間帯での動きが鈍くなり捕れやすくなった。
秋の日は日に日に寒さを増して、イナゴの動きは急速に鈍る。飛び出した最初のひと飛びの距離が短くなり、2度目3度目の飛距離は極端に短いか、すぐに次の飛翔に移れなくてうずくまることが多くなった。
更に日がたつと飛べなくてじっとしているイナゴを拾って歩けるようになり、やがて死んでいるものが見られるようになった。
秋半ば,田圃のリンゴ畑の葉摘みが終わり、こうして畦道のイナゴ捕りも終わりを迎えた。
ほんの一週間前には田圃のあちこちでイナゴを捕る人が見られ、その姿に少年のように夢中で追いかける自分を重ねて一人苦笑したのが嘘だったように、畦道にはもう誰もいない。まるで幻だったかのようだ・・。
真っ赤な紅玉リンゴ/あけぼのリンゴかん
子どもの頃,リンゴと言えば紅玉か国光だった。紅玉は小型のリンゴで甘味に加えて酸味がある美味しいリンゴなのだが、次々と生まれる大型の品種に押されて殆ど見られなくなり、国光に至っては名前すら忘れられどこを探してもない。
その紅玉でなければ出来ない『あけぼのリンゴかん』をつくってみた。
紅玉リンゴ2個は皮を剥き、6つ割りにして芯をとりイチョウに切る。リンゴとリンゴの皮,砂糖大さじ5を入れ、水をひたひたになる程度注いで落し蓋(アルミホイルでよい)をして煮る。
※水はなくてもよい。その方が味が濃厚。
紅玉の皮の赤い色が次第に溶け出してリンゴの実をピンクに染める。紅玉でないとこの色は出せない。
冷めるのを待ってフードプロセッサーにかける。固形分を残したければポテトマッシャーで潰すとよい。
これをジップロックに入れてシャーベット状に凍らせる。この状態で2~3週間保存可能。以上が第1行程。
鍋に水1+1/3と粉末かんてん8gを入れて火にかけ、沸騰したら砂糖大さじ2+2/3,レモン汁小さじ2を加えて混ぜる。
熱いうちにリンゴのシャーベットを加えて一煮立ちさせ、固まり始める前にすぐに流し函に移して均一にならす。
冷めたら冷蔵庫で1時間以上冷やして固め、食べやすい大きさに切り分ける。
カヤノ平散策の後,飯山・柄山の古民家に戻り、『野山人の集い』第2部の宴の準備にかかる。
古民家の主のKeitiさんが地元の人に声をかけるべく寄った家で大量のナラタケ他を頂き、鍋の中はハナイグチ,クリタケ,ナラタケ,ブナシメジ、他2種のキノコでいっぱい。
/マコモタケのてんぷら
キノコの他に持ち寄った食材は、平郡タコ~塩茹で丸齧り,大町産アイガモ~各種野菜と共に焼肉,能生のマコモタケ・スルメイカ~天ぷら,あまってら農園産ブロッコリー&ダイコン~サラダと皮のキンピラ,梓川のイナゴ~甘辛く佃煮,マグロの目玉&ブリの頭~ブリダイコン,・・等々,
イナゴの佃煮/目玉おじや
明日のこと葉明日考える『集い』なのでこの日ばかりは時の経つのを忘れてゆっくりと飲み,食い,かつ夫々が弁舌たくましく語らい・・,かくして柄山の夜は更ける
keitiさんの畑で採れたダイコン葉のおひたし・ダイコンサラダ,皮のキンピラ
夜半,柄山の現状を語ってくれた地元のOさんを見送って外に出る。月も星も雲に隠れてよくは見えないが、わずかな雲の切れ間から幾つかの明るい星を見ることが出来る。
時折顔を出すたった1つの1等星から星座を推理する。部分から全体を推測するのはなかなか難しいが面白くもある。全体が見えている時には全部を見ているようでいて、実は細部までは見ていないと言うことがよく分かる。
もうとっくに隠れてしまったと思っていた白鳥座が意外な高さにあり、西空に没する時には相々傘になる夏の大三角形はまだ横を向いていた。
天頂近くにペガサスの大方形を見つけ、そのすぐ西にカシオペアが現れてやっと方位を掴む。そうすると北東に見られる明るい星はカペラと言うことになり、そうだとすると東方の山の端に今昇って来た明るい星はアルデバラン&ヒアデス星団だろうか・・?
だとするとプレアデス(スバル)はもうかなり高い筈・・,と目を上げると薄い雲の中にハッキリとその星団が認められた。
あっちに飛びこっちに飛んでの星座探しが続く・・。いつの間にかヒアデス星団が高々と登り、山の端に新しい星が現れていた。
『オリオン座だろうか・・』『いや,早すぎる~』と喧々諤々の末、ラブさんが双眼鏡で雲の中に三ツ星を見つけて決着する。アルデバランの位置(角度)からすると2時間くらいは星を見ていたことになる。その間,月は一度も顔を出さなかった代わりに木星だけがずっと中天にあった。
第2回・野山人の集い・前段は木島平村・カヤノ平のブナ林を歩き、紅(黄)葉とキノコ狩りを楽しむ・・。
カヤノ平のブナ林は、青壮期の中に幼少期の樹が混じってこれから伸びて行こうとする若々しさを感じさせる。巨木や老木と言える樹は殆ど見られず、また雪圧による根元付近の曲がりがなくてすらりと真っ直ぐ伸びている樹が多いのが幾分物足りなさを感じさせるが、ほぼ純林に近い中心部の広がりは見事だ。
黄葉真っ盛りと言うには少し早い感じだが、全体が黄(紅)葉するより緑と黄やオレンジが混在している方がよく、その意味ではいい時期だった。
ツキヨタケ/ブナシメジ
ブナ林と言えばキノコである。中でも悪役ながら存在感のあるのがツキヨタケだ。長野県ではそのツキヨタケによる中毒事故が立て続けに起こって警報が出るに至っているが、高木に大きなツキヨタケがずらりと並んだ様は圧巻である。
一方,ブナシメジやブナハリタケ,ブナヒラタケ等、美味しいキノコが期待できるのもブナ林である。期待のブナハリタケには会えなかった代わりにブナシメジを初めてゲットした。市販の栽培のブナシメジにそっくりなので間違いようがない。
ナラタケ(サワモダシ)/クリタケ
ブナシメジに混じってブナシメジによく似た幼菌を見つけた。管理棟に持ち帰って聞くとナラタケの幼菌でサワモダシとも言うそうだ。食味が分からないので標本として提供。
散策路の1つ,大ブナの道を下ると最後は林道歩きとなる。その道すがらクリタケを発見し、ゲット。クリタケは二ガクリタケと間違いやすいとされるが、クリタケのしっかりした時期のものはクリと言うよりクリ饅頭の頭のようなきれいな形と色で一目でそれと分かり、二がクリタケと間違うことはない。よれよれの老菌の場合は分かりづらいかもしれない。
ベニタマゴテングタケ/ドクツルタケ(?)or シロタマゴテングタケ
妖しい美しさで知られる猛毒のキノコ2種。ドクツルとシロタマゴの見極めは難しい。場所はコナラ,クリ,シラカバ等,広葉樹混じりの針葉樹林。
丸太の会(不登校の親の会)恒例の大峰高原でのキノコ狩り。昨年秋にかなり強い伐採と下刈りが行なわれたために、今年は多くは見込めないだろうとの予想に反して、ハナイグチの大きな集団を見つけて大量にゲットした他,ヌメリイグチ,アミタケ,ホテイシメジ等,たっぷり収穫できて大いに満足。
ハナイグチ/ホテイシメジ(チョコタケ)
採ったキノコで早速キノコうどんをつくり、各自持ち寄りの惣菜等と一緒に美味しく楽しく頂く。
月末辺りで雨が降ればチャナメツムタケ,クリタケの発生が確実に期待できるのでこれから先も大いに楽しめそうだ・・。
採ったばかりのリコボウでキノコ汁/静まり返ったどんぐり池
葉を摘んでリンゴに日光を当てる/対象品種はフジ(晩生)
12日からリンゴの収穫期に向けての作業~無数の葉に埋もれて隠れているリンゴに日を当てるために葉を摘む作業~葉摘みが始まった。対象種は晩生のサンフジ(無袋のフジ)。
津軽(早生)/シナノゴールド(中生)
リンゴの品種を収穫期別に分類すると『津軽』等の早生種,『シナノスイート』『陽光』『シナノゴールド(黄)』等の中生種,『サンフジ』に代表される晩生種がある。
このうち、最晩生種のサンフジに対してのみ葉摘みを行う。さらに球回しと言って満遍なく陽が当たるようにリンゴを軽く回転させる場合もあるが、ここでは葉摘みまで。
一方中生種はシナノスイートの出荷作業ががまもなく終わり、続いて陽光の出荷に入る。
陽光(中生)/紅玉(中生)
葉摘み,収穫,出荷・発送・・,と、リンゴ農家には休む間もない作業が延々と続く・・。
大アナゴ/大漁
平群島の素潜り漁師・Junさんの島暮らしレポをまとめてアップ
初めてミノカサゴを見た・・・10月7日(木)
今日も穏やかな秋の1日。とは言え、日向は暑いです。久し振りに、昼食の後で潜りました。海に入った瞬間は冷たいのですが、快適な一時。
メバルは突けませんが、舌平目と真アナゴをゲット。生まれて初めて、ミノカサゴを見ました。優雅に泳いでいますが毒針が難点です。
9月の日記から
大漁・・・9月19日(日)
今日も1日爽やかでした。今日は帰省する人から注文を受けて潜りました。メバルを狙って10匹、オマケにカレイ、アワビ、サザエが取れました。
初めて会う人でしたが楽しくお話しして、帰りに色々買って頂きました。夕方、Takaharuさんから太刀魚と石モチを頂きました。
快適な潜り~4度目の秋・・・9月21日(水)
朝雨が降り、デイサービスは電気系統の故障で休業。日中は良い天気で気温も上昇。私は暑い時間に潜っていました。
4度目の夏を終え、スーツも草臥れてきました。でもこの時期は快適です。潜りの成果はボチボチ。銛のゴムを止める紐が切れ、カレイ1匹でした。
瀬戸貝/荒れる海
瀬戸貝の炊き込みご飯・・・9月22日(金)
今朝は快晴。風は爽やかです。午後になって曇り、2時と5時にパラパラと雷雨がありました。もう少し降らないと…。
今日も潜りに行き、オカズ用に瀬戸貝を取りました。初めての炊き込み御飯です。昨日貰ったアジを塩焼きにしました。この所、Takaharuさんの釣りは好調です。
海は大荒れ・・・9月24日(金)
ようやく秋らしい晴天、しかし、北風で海は大荒れです。今日は急に漁協の新規事業説明会が入り、保育園通いは中止。でも、この海を見て、良かったかもと思いました。
午前中郵便局に行きましたが、Non子は風に飛ばされると大騒ぎ。今夜は、有り余るナスで麻婆ナス丼。
午後の潜り漁果/唇だぁッ!
朝はまったり 午後は潜りに・・・9月25日(土)
今日も爽やかな秋空。北風が相変わらず吹いています。朝、Non子と嫁さんは柳井の歯医者に。早起きしたので、サザエとアワビを少し出荷しました。午前中はマッタリと過ごし、午後から潜りに行きました。カサゴ、タコ、舌平目各2匹、メバル6匹、それにアワビとサザエ。
『うわ~ッ 唇だッ!』・・・9月26日(日)
今日は雲の多い1日。嫁さんは日常業務だけでのんびり、Non子は買って貰った本のオマケで遊んでいました。私は昨日始めたデザートの完成を目指しました。夕食は昨日の大きなカサゴ。大人は半身のソテー、Non子はアラ汁から引き上げた頭とカマ。「うわー唇だー」と大喜び。
ブロッコリー1号は虫害/これから続々・・,
1週間畑を放ったらかしにしている間にブロッコリーが大きくなり過ぎていた。今期の収穫1号は一部を虫にやられていた。どうって程ではないが、これから次々に採れ始めるので虫やら獣の害から目が離せなくなる。
まだまだトマト/これでも出来る
まだまだ採れる トマトを処分したいのだが未だに赤くなり、味もいいのでもうしばらく置く。あれほどつきまとっていたカラスもこの時期になると見向きもしなくなるのはどう言う訳か・・?
ピーマンも青々と/虫も元気
獣害・虫害を上回る収穫。
秋・冬野菜へ!・・・ 季節は移る
ホウレンソウ出揃う/発芽率悪いニホンホウレンソウ
ニホンホウレンソウ方が美味しいと言う知人のお奨めで撒いてみたが、写真(下)の通り著しく発芽率が悪く雑草の芽ばかり目立つ。ホウレンソウの芽はこの中に数株のみ
ニンニク一斉発芽/ハクサイ好調
ネギ播種/九条ネギ,今年こそ!
荒らされたダイコン畑/足跡は鹿
1週間ぶりに山畑に行ってみるとダイコン畑が荒らされて葉を食われ、ビタミンダイコン数本が蹴散らされてむき出しになっていた。
獣害は珍しくも何ともない地域で、ムジナにはトマトやトウモロコシを食われたりジャガイモの種芋を掘られたりして泣かされたが、これまで不思議と鹿の被害はなかった。
急遽電柵を設置
隣の畑に鹿の一群がドッと押し寄せて一夜で大豆を全部食い荒らし、踏み荒らした跡が道になっていた時も我が方には何の被害もなく、豆類以外は大丈夫と思っていたのでこの時期のダイコン等,完全にノーマークだった。
もう薄暗くなりかけていたが、急遽電柵を張り巡らし町まで電源の乾電池を買いに走る。その途中,道の傍らから逃げもせずこっちをうかがっているメス鹿を見ると気が気でなく、大急ぎで戻って、殆ど見えない中,手探り作業でセットし終える。それが7日夕方のこと。
8日夕方,仕事を終えて駆けつけてみると電柵で囲ったダイコン畑は無事で一安心。だがこの分では上の畑のブロッコリーも危ないかもしれない。
今のところその兆しはないが、もし上の畑が襲われるようだったら、電柵は1つしかないので新しく買うか、ダイコン畑を見捨てるしかない。
そのブロッコリーが早くも収穫第1号。
帰路,まだ明るいうちからオス鹿に遭う。ふてぶてしくも車の前でじっと動かず、・こちらの様子を見ている。接触しそうなくらいまで近づくと『仕方ない,通してやるか!』とでも言いたげにしぶしぶと林の中に入り、そこでまたこっちの様子を窺っている・・,そんな感じ。
推して引っ張るYan夫妻
6日昼,改良を重ねたドブスキーを軽トラに積んで木崎湖畔の田圃に急行。最後に残った稲はぬかるみが酷くて機械が入らず、急遽脱穀作業に切り替えたところで早速出番が来た。
実験では人を乗せてうまく行ったが実際に米袋を乗せて運ぶのは初めてで、1袋を乗せて押して見たが思いのほか重く、体をかなり倒してやっと動くと言う予想外の結果だった。
2袋乗せると普通の押し方では進まず、体を45度以上に倒して膝をついてしまうほど低い体勢をとらないと進まない。なのでほんの20mほどでも息が上がってしまう。こんな筈ではなかったのに・・,と少々落胆。
ところが・・,
女性にはちょっときついかも・・/ちょっとひと休み
夫人に1袋乗せて押してもらったところ、初めはなかなか動かなかったが、動き始めると何とか運ぶことが出来た。
次に『引っ張ってはどうでしょう・・』と言うYanさんの提案でロープをかけて引っ張って見る。ただし引っ張るだけでは方向が決まらないので、2袋乗せて2人がかりで『押して引っ張っ』てみた。
結果,これが大正解で、Yanさんが引っ張り始めると勢いよく走り始め、夫人が『すごい すごいッ!』を連発。『引っ張られた途端にすっごく楽に動いて感動したわ~』とは興奮気味の夫人の弁。
こちらは『夫張婦推,夫人が押してYanさんが引っ張る』姿に感動・・,これで決まった。ドブスキー改め『どんぶけエース』とする。
実験の時と違って動きにくかったのには訳があって、そこはぬかるみや水溜りが殆どなく普通の田圃と変わらない場所で、そう言う条件のいい所ではスキーは逆に不利になるということらしい。
スキーはぬかるんで水があるようなところでこそ威力を発揮するに違いないと、その点は悲観していないが、そうなると乾いた田圃でも使えるように車をつけることを考えなくてはならない。
必要な時だけ車輪がスキーより下に出て、不要の時には上に上がるような仕組みを考える~,と言うのが次の課題となる。今日は一日中そればかり考えていた。そして目途がついた。
次の目標は乾湿両用型の田圃エース。
スキーを真ん中で切って繋ぐ/番線を捻り上げる
スキーのテールが邪魔なら切り捨てればいい。が、テールを反らせることが出来ればもっといい。そこでもう1組の廃スキーが登場する。即ち、スキーを真ん中で切って、もう1つのスキーのトップ側を逆向きに貼りつける。
こうすると後ろ側も左右に滑らかに動くようになり、ドブスキーを自在に曲げながら進むことが出来るだけでなく、前・後の区別がなくなり、ターンの必要がなくなるはずだ・・。
張り合わせ/
スキーを2つに切るのにはちょっと抵抗があったが、何かに生まれ変わるならそれも仕方ないと考えて切断することにする。その時になってエッジがあることに気づき、慌てて金切り鋸を買いに走って5日はお終い。
翌6日・・,試作品はスキーの板の上が空間になっているのでここに2×4材を詰めてこれにスキーの裏から木ネジでしっかり止める。
後からつけたスキーの先端も番線で捻り上げ、先端から柱の頭まで直線で70cmだったのを60cmにまで短縮できた。
細工は流々・・,写真のように思い通りに仕上がった。
反り具合が分かる/スキーの特徴を利用
スキーを切断して張り合わせたことには思いがけない効果があった。スキーの下面をでなく、上側の面を直線に合わせたことで、スキーの真ん中辺りの分厚い部分がその暑さ分だけ下向きにせり出すことになり、全体としてわずかながら下向きに弓なりに反ったのだ。
その反り具合は左右の曲がりを滑らかにするには充分で、しかも直進性を損なわない程度のものだった。結果的にスキーの構造をうまく利用できた訳で、こう言う偶然性が面白い。
かくして実践編へと進む・・。
大糸線・稲生駅付近を走る電車/刈り入れはほぼ終了
木崎湖畔の湿田の刈り入れが最終版を迎え、まもなく脱穀が始まるのでドブスキーの最終の改良にとりかかる。
改良点は、スキーの先端を番線で引っ張って反りを強くすること。スキーのトップに開けた穴に番線を通して柱の上部に結びつけ、番線をキリキリと捻じりあげる。これでトップがぐんと上に持ち上がった。
これを持って木崎湖に行き湿田を滑らせて見たところ、明らかに先端が左右に曲がりやすくなり、かつ直進性も失われないことが分かった。
しかし、後ろから押す場合は、先端だけでなくテールの部分も左右に滑らかに動いてくれないとうまく曲がれない。この点,スキーのテールは地面(雪)を下に押さえるような働きをする。なのでテールはむしろない方がいい。
と言うことで更に改良を進めるために、かねてから考えていた案を実行することにしてもう一度持ち帰る。
10月5日