遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

平郡島

2011-03-31 21:39:23 | ひろしま・やまぐち電車旅

 貝殻に夢中のtubasa君!

 平郡島でお世話になるJunさんのお宅に着いたTubasa君の目が最初に輝いたのはバケツにいっぱいの貝殻を目にした時・・。
 『妹が貝殻が好き!』『お母さんも、僕も貝殻が好き・・』と言いながら、貝殻を1つ1つ調べて気に入ったものを選び、おばちゃんに『貰ってもいい?』と・・。



 大きなアワビを頂く/サザエ,ナマコも

 素潜り漁師のTakaharuさんのお家にご挨拶に・・。大きなアワビとサザエ,ナマコを頂く。夜にはタコの桜煮を持って行くと・・。



 アオサ/フノリ

 午後,引っ越し準備のお手伝いを終えて防波堤での釣りを試みるも風が強すぎて釣りにならず、盛と言う海岸を歩く。
 貝を拾いたかったが盛は浅瀬で大きな岩がなく、ヨメガサやマツバガイ,イボニシ等の大きな貝はない代わりに、アオサとフノリがびっしりとはびこっていていくらでも手に入る。と言っても地元民ではないので少しだけ頂く。アオサもフノリもむしり取ってきれいに洗い、日に干して食べる。
 アオサはみそ汁の実や佃煮にするのもいいし、パリパリに乾燥させたものを粉にしてふりかけにするのもよく、お好み焼きには欠かせない。市販の海苔の佃煮の大半はアオサの佃煮だそうだ。
 アオサには食べられるものと食べられないものがあって、島では食べられない方のアオサをひっくるめてガニアオサと言う。



 アオサを干す/フノリを干す

 フノリは名前の通り糊としても利用でき、島では食用としてよりも糊の材料として採取される方が多いそうだ。
 中が中空で、乾くとカラカラになるので一定の量を集めるのは容易でない。砂のついてない部分を集めてむしゃむしゃと食べながら歩くと、潮の効いた味と磯の香がたまらない。
 どちらも、根っこの付近の砂を取り除くのが大変で、砂が交じると洗っても洗っても取れず、口の中がじゃりじゃりすることになる。



 海岸を漁る/岩ガキをゲット

 磯を漁っていたTubasa君が大きなカキを拾ってきた。こじ開けて身を取り出し、潮水で洗って『食べてご覧』と言うと恐々口に入れたが、すぐにペッと吐き出してしまった。
 生ガキはちょっと無理だったようだが、Tubasa君は『超楽しい,来てよかった』を連発。



 イソギンチャク

 潮だまりや潮境にイソギンチャクを見つける。イソギンチャクも食べられるのだが、そう簡単には採れないのが難点。岩と岩の間で花を咲かせているように見えても、根っこは深い所にあってなかなか届かない。



 ナメットウ(スナメリクジラ)
 
 防波堤の下で遊んでいたTubasa君が『大きな魚が死んでいるよ!』と告げに来た。その時は気にも留めなかったが、帰りに見に行ってみると魚ではなくて小型のクジラ,もしくわイルカと思われた。
 Takaharuさんに同行して確認してもらったところ、この地方で『ナメットウ』と呼ぶスナメリクジラの子どもだとのこと。
 スナメリは瀬戸内ではよく見られる小型のクジラで、平郡航路でも時折泳ぐ姿が見られると聞いている。
 島でも昔は年に3~4頭,打ち上げられていたが、ここ10年ほどは打ち上げられたと言う話しを聞かないそうだ。
  この個体は何かに激突したのか、首が折れてのけぞった状態で頭部は白骨化し、肋骨が疎らに覗いていた。首から下は健全なので骨格を採取したいところだが、匂いが強烈で持ち帰る訳には行かないのが残念。



 『へぐり』が帰ってきた/白ナマコ

 フェリー『へぐり』が帰ってきたのを潮に引き上げる。途中,Takaharuさんの船に寄って白いナマコ(アルビノ)を見せてもらう。



 ひじき干し

 島では第2期のひじき漁が終わったばかりで、豊漁を裏づけるかのように、島のあちこちでひじきを干す光景が見られる。

世界遺産&平郡島~各駅停車電車旅

2011-03-23 23:28:22 | ひろしま・やまぐち電車旅


 明日から
 24日(木);穂高6:01-19:44五日市(広島)
 25日(金);五日市6:41-10:10平郡島
 26日(土);平郡島滞在
 27日(日);平郡島14:00-17:09廿日市
 28日(月);五日市7:50-8:23平和公園12:35-(世界遺産航路)-13:30宮島
 29日(火);五日市6:40-21:24穂高





 参加者1名(小3男児) .

たっぷり2時間も・・

2011-03-11 17:13:43 | 生き物達

 発見当時の位置/全景・・母さんが下に向かう訳は

どんどん降りてきた!

 
 ボクがいるからサ!/ここまで来ちゃった

 20ヶ所近くある定点を1つ1つ調べて七倉ダム上の七倉山荘のゲートまで来た時、Tomさんが『いたッ!』と叫んで右手斜面の中腹を指しカメラを構えた。
 森くらではカモシカと一緒に暮らしているようなカモシカ通のTomさんが『ここは目撃例が多い所』なのだが『これまで一度も会えなかった』のだとやや興奮気味。この場所での発見がよほど嬉しいらしい。
 調査と言う目的を持って出会うのは、森くらでの日常的な遭遇や偶然の出会いとはまったく意味が違うわけだからその気持ちはわかる。


 雪止め柵を乗り越え/さらに下りてくる

 カモシカは垂直に切り立った崖の下の、周辺に比べればやや緩やかな窪地に立っていて上に登ろうとする姿勢をとっていたが、一転して右下に降り始めた。Tomさんの『もう1ついるッ!』と言う声に右手を探すと上の個体の少し右下にひと回り小さい個体がいるのが認められた。明らかに親子だ。
 しばらく見ていると2頭は何と下に降りようとしていた。『下にある栂の葉を食べたいんじゃないか・・』とTomさん。その言葉通り、下にいた小さい方の個体がどんどん降りてきて温泉パイプの保護柵を乗り越え、さらに下って至近距離と言えるところまで降りて来ると言う願ってもない展開となった。 . .


 目の前15~20っまで来た!/食べている

 途中にある雪止めの柵を乗り越えてさらに下り目の前まで来た。距離約15mか・・。こちらを気にはしているが恐れている様子はない。
 けれど、落ち着いてたらふく食ったかと言うとやっぱりお邪魔虫だったことは否めず、20分ほど食べてから一旦上に引き上げたが、そこから登って行かないでじっと立っている。
 もう一度食べに下りて来ることを期待してその場を離れ、高瀬ダムに向かう。


 帰りにもいた/食べると言うより遊んでいる感じ


 帰りにもう一度見るとやはりいた。母さんの姿は見えなかったが、近くで見守っていたに違いない。 .

カモシカ調査

2011-03-10 11:05:01 | 生き物達

 ボク,1才・・/おっかさんもいっしょだよ 


 3年目にして初めて会えたカモシカ。しかも1才児と思われる幼獣を伴って長時間にわたり、愛らしい姿を見せてくれた。

 一昨年2月に森の支配人,森のくらしの郷のTomさんから『カモシカ調査に行きませんか』と言う誘いを受け、この地域の調査に同行するようになって3年目にしてやっとカモシカに会えた。



 調査は定められたポイントを巡回して目視によるカモシカの固体視認,足跡や食痕等の棲息痕を調べると言う仕事。20ヶ所近くある定点のそれぞれで15分間,目視による固体の発見の他,足跡や食痕等,生息痕の発見に努める。
 決定的なのは固体を発見することだが、そのような幸運は一冬に1~2例ある程度で、それだけを目的にするわけには行かないので痕跡の発見が重要な仕事になる 定点を正確に把握するために、時には雪に埋もれた欄干をスコップで掘り出して確認することから始め、次にその周辺の足跡と食痕を調べる。


 先端が齧られている/サルの食痕

 灌木の枝先の芽の部分が齧られていれば『前年の春から現在までに何者かに食べられたと言う事実が分かる』と言う程度のゆるい痕跡調査でしかなく、しかも競合するサルの食痕との違いが明確でなく『?』をつけるものが大半である・・,と言う風に状況証拠の発見と記録に終始する地味な仕事である。
 サルは前肢で枝を掴んで食べることが出来るので樹肌がきれいに剥ぎ取られている場合はサルの食痕と特定できる。カモシカにはそれが出来ないので先端のみを齧り取られている場合が殆どであるが、今食べたばかりのサルの食痕を確かめると先端だけを齧り取ったものが見つかることがある。


 サルの糞/テンの糞か?
 そうなるとカモシカのものは推測の域を出なくなる。なので足跡と食痕が同時に見つからないと特定するのは難しく、そして見つかる足跡の殆どはサルのものである場合が多い。
 このように視認が難しいだけでなく、生息痕の発見も容易ではないと言うことなのだが、居ることは確実なのでわずかでも痕跡の発見には大きな意味があるのだそうだ。


 カケスがいた

尻カルガモ

2011-03-03 23:56:01 | 安曇野

 水中の餌を探す


 尻高々と・・

 オナガガモとハクチョウたちの逆立ちショー

 尻カルガモダンス & シンシロ・ナイスド・スワン!




 いつもハクチョウの向こうの島にいる/カワウ


 飛び立つカワウ







 北帰行が始まっても

 オナガは餌探しに夢中



ピリ辛ごぼう

2011-03-02 22:36:43 | 喰う寝る○太




 久々にピリ辛ごぼうをつくる。1回目はイワシのすり身だけを使い、つなぎを入れなかったのでうまくまとまらず、揚げにくかったので、小麦粉適量を使ってもう一度やり直し。たっぷりつくった2度目の方が好評だった。

材料
イワシ:10尾   ムキエビ:200g   ごぼう:1把
粉末中華調味料:小さじ2   七味とうがらし:小さじ1   砂糖:小さじ:2
小麦粉:適量   ゴマ油   卵白:2個分   塩:少々 
※調味料はアバウト





手順
1.ごぼうは洗って、5~6センチ長さの拍子に切り。アク抜きはしない
2.イワシは3枚におろし、包丁で細かく切る
3.ムキエビもみじん切り 





4.大きめのすり鉢にみじん切りしたイワシとムキエビ,粉末中華調味料,砂糖,七味唐辛子,卵白,塩を入れてすり潰す。少々粗めでもよい。これに小麦粉を加えて適度な硬さにする。
5.ごぼうを混ぜ込む
6.ごま油を熱して適当な量にまとめて揚げる。





※;子どもやピリ辛が苦手な人がいる場合は、はじめにピリ辛抜きをつくり、後から七味を入れて揚げる。
※;七味唐辛子より粉末唐辛子の方があまり辛くなく、甘口のものを混ぜると色がよく出て食欲をそそる。

わしが釣ったんはわし君・・・チヌ39.5cm顛末記

2011-03-01 14:03:11 | 獲れたて瀬戸内・わし&岳じゃが情報

 チヌ,39.5cmに得意満面のわし君

 1月22日,起き抜けにわし君から『あと0.5cmで40cmじゃった・・。引き上げるのに上がらんから下に降りて取り込んだがずぶぬれになるところじゃった。岳君がタモ持って来てくれんかったら無理じゃったかも・・。』と言うメールと一緒に送られてきたチヌの写真。

 堤防の高さが6~7mもあるのに、どうやって捨石まで降りたんだろう・・? と言う疑問にガク君が下記の追記を入れてくれていたのを知らずにいた。

~追記~
 6時20分頃に軽トラに乗せてあったゴムチューブを金網の足下にくくりつけて堤防から捨て石に降りたのはいいが、降りた瞬間に手を離したらしっかり引っ張っとったゴムチューブが反動で上の金網にグルグル巻きに巻きついたらしい。
 わし(ガク君)が6時40分頃に釣り場に到着して、さぁ準備って思ったときにどこからともなく『お~い! ガクゥ~! 早よぉ~!』という声が。
『落ちたかッ!』っと思って、海にプカプカ浮いとる姿を想像しながら海を覗き込むと踝あたりまで海水に浸っているわし君が・・。その上の中断の堤防には立派なチヌ。
 状況がすぐには理解できんかったが金網に巻きついとるゴムチューブをほどいてなんとか引き上げて救助成功。もう少し到着が遅れとったら全身ずぶ濡れ・・? と言うところだった。
 つまり、タモも使わず正真正銘わし君が1人で釣り上げた訳であって、わしが釣り上げたのはわし君だけ。

 と言う次第。今頃になってメールで追記があることを知らされて『今,読んだ。笑った』とメールを送ったら、『わしがコンビニでうんこしようかと迷って、少し早かったけど行かずに現場に行ったんじゃが、うんこ行っとったらわし君,多分膝下辺りまでは浸かっとったけぇネ』と来たので、丁度その時,みそ汁を飲みかけていたのを全部噴き出してしまった。
 ひとしきり笑った後,兄弟の親の顔が浮かんできて、くそまじめなあの親からどうしてあんな子どもが出来たのかとまた笑った。

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