遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

ピッケル頼み

2015-01-25 17:30:55 | 大町暮らし




 雪は多いが暖かい日が続く大町‥。加えて暮らしぶりが激変

その1;水道が凍らない…
 毎朝水道が凍り、台所でストーブを炊いて水が出るのを待っていた昨年と違って、凍結対策が万全な市営住宅なので、水道が凍る心配がない。
その2;ストーブがいらない。
 だだっ広くて隙間風が容赦なく吹き込んでいた前の家と違って、普通の住宅で部屋数が少なく狭いのでそこそこの室温が保たれている。
 0℃~-2℃程度は寒くはないし、水道のために台所を温める必要がないので石油ストーブはまだ炊いたことがなく、灯油も買っていない。







 しかし、屋根の傾斜が緩いので北側の屋根の積雪が多く、融けたり凍ったりを繰り返して下の方がカチンカチンに凍った屋根の氷が徐々にずり下がってきており、このままでは抜気筒が壊れるのは時間の問題。
 氷塊と化した屋根の雪を落とすのは楽な作業ではない。そもそもスコップなどでは歯が立たないし、不安定な脚立の上で、重いツルハシ等振り上げられるものではない。
 と言うことで、今季、山ではまだ1回しか使っていないピッケルの登場となる。こんな使い方はしたくないが、これ以上のものはない。
 2時間かかってやっと軒からはみ出した氷塊を落としただけ。飛び散ったり落ちてくる氷の塊は石と同じくらい固くて危ない。







 先月頃からTVの受信感度が極端に落ちて、NHK以外ほとんど受信しなくなってしまった。アンテナを見た朝さんに『VHFに繋いでるじゃん』と言われて見れば確かにそうだ。残置されていたアンテナにテキトーに繋いで受像していたものだから安心していたのがいけなかった。

 天気の良い日を見計らって屋根に登り、元の家で使っていたアンテナを針金とガムテープで固定してアンテナコードをつなぎ直すとたちどころに受信感度が上がって一件落着。朝さん様々だ。
 TVがない生活は時間が有意義に使えてよかったのに、またまた怠惰な生活の戻りそう‥。

鷹狩山からおめでとう!!

2015-01-02 02:07:28 | 大町暮らし
 
 鷹狩山にて/鷹狩小経を行く

 鷹狩山から大町市街を見下ろす/南鷹狩山


 2015年が勝手にやって来て また1つ皺が増えた
 何をしても焦るが 何もしないと余計焦る

 
 今年は地元の鷹狩山(1164m)からのスタート
 山岳博物館(780m)から林道を歩けば3.6km
 楽ではあるがちょっと長いし 林道ではなぁ~
 ボヤいていると『鷹狩小径』を教えられた
 鷹狩小径‥‥名前がいい
 博物館からの標高差は380余m



 
 6:00出発~6:15 真っ暗な鷹狩小径を行く/6:43 ようやく白んできた雪道/8:44 山の子村を通過

 
 暗やみの中 もやもやを抱えながらの出発 
 星も見えない空からは あるか無しかの小雪
 温かいとは言わないが さほど寒くもなく
 10分歩いてヤッケを脱ぎ 次いで手袋も外す



  
 7:06 先行するjun1さん/7:20 カモシカの足跡くっきり

 前半~山の子村の先の林道の出合までは
 直線的だが緩やかな斜面で
 雪はたっぷりだが 踏まれていて歩きやすい
 カモシカの爪痕がくっきり‥



 
 7:27 林道に到達/7:40 急斜面トレースなし/7:41 難渋


 林道を少し登ってから直登するトレスを追う
 ちょっときつくなるが結構踏まれている
 再び林道を横切る辺りから 遮二無二直上
 10か月ぶりのワカンで息が上がる





 頂上直下


 
 8:02 登頂

 2時間かかって登頂し 先着4人様と新年の挨拶
 『昔は展望台に人が溢れるほど登ったものだ』とは
 古きを知る常連のため息か‥



 
 鷹狩小径を下山


 9:30 山の子村通過/山頂を望む


 晴れていれば眼前に広がっている筈の 
 蓮華・爺・鹿島etcの山々に別れを告げ 
 スッキリと心晴れて山を下る



 
 9:50 除雪の雪壁を越えて/9:52 下山
 

 鷹狩小径‥‥マイお気に入り登録NO1¡


ひねりつぶした5000匹~ブルーベリー園無残!

2014-06-07 01:43:49 | 大町暮らし






 ブルーベリー園がピンチ・・!! と乞われて駆けつけると、何と夥しい数の毛虫が我が物顔に葉っぱを食い荒らし、喰いつくさんばかりの勢い。昨年夏以来大発生して、池田町の七色カエデを丸坊主にしたマイマイガの幼虫~ブランコ毛虫だった。

 薬剤による駆除は人体に影響が出るほど毒性の強いものでないと効かないので果樹や野菜などには使えず、テデトール意外に手が無い・・,と言うことで、ゴム手袋をして1匹1匹ひねりつぶして行く毛虫潰し。









 決して可愛いとは言い難いケムンパスが1匹や2匹ではなく、1つの株に100~200匹もたかっている姿はおぞましいとしか言いようがないでヤンス・。
 それを潰して行くとたちまち手袋がヌルヌルになり、飛び散った虫の体液が目や口に飛び込んで来る・・,虫が嫌いな人,特に毛虫ダメッ!と言う人にはできない作業で、おまけに下の方の虫を潰すには這いつくばる作業になるので、まさに苦役である。
※1齢幼虫には弱毒針毛があり、触れると痒くなる場合があるが2齢以降は毒性なし。

 が、やるっきゃない! やらなきゃ今年の収穫どころか木が枯れてしまって来年が無い。



 株の大小や、虫のつき方のバラつきに差があるので、1株当たりの平均は100尾。9時間かかって50株、約5000尾をひねりつぶしたが、まだ全体の2割程度。
 明日も・・,と言われたが行事が詰まっていて来週火曜日までは動きがとれない。本来は夜行性の彼らが昼間も活発に活動しているのだから、3日先を考えたら空恐ろしくなるが、お手上げ状態。
 大町のブルーベリーがピンチ! 





 2007年7月のペンシルベニア州における大発生で食害された様子を示す航空写真。丘の上にかすかに見られる緑はこの写真が撮られる以前に食害され、再び芽吹いた部分

 約10年周期で大発生を繰り返す性質があり、その際にすさまじい個体数と旺盛な食欲であらゆる草花、樹木の葉を食い尽くすので森林害虫として非常に有名である。なお、大発生する仕組はよくわかっていない。

 北アメリカを除く北半球温帯域(日本を含む)のほとんどは、もともと分布していた地域で、もともと分布していた地域で、寄生バチや病原菌、ウイルスといった天敵がいるため、ウイルスや病原菌に寄生された幼虫が大量死してこうした大発生が起きても自然に治まる。
 ところが、北アメリカにはヨーロッパから移入されたのでこうした天敵がいないため、いつまでも大発生が治まらず、しばしば無秩序なまでの規模に発展する。

 北アメリカで本種が大発生した際は、ヘリコプターから殺虫剤や天敵ウイルスを散布するなど大規模な駆除策が取られるが、それでも連なる山々の全ての木々が丸坊主にされるなど、すさまじい規模に達するので、ひとたび大発生するとどう手を尽くしても焼け石に水のようである。
 by ウィキペディア

久々の大雪

2014-02-15 17:01:48 | 大町暮らし

 大町転居後,3シーズン目にして初の大雪/愛車『鞍馬天狗』もすっぽり埋まった


 前日昼過ぎから降り始めた雪は、夜半から朝まで降り続き、大町に移住して以来最高の積雪となった。積雪量は先週土曜日の2倍ほどで、雪かきしなければ1歩も進めない状態。まずは水道栓を開栓するための除雪から‥。




 1人分の通路をつくる/水道栓発見!



 開栓~水が出た!


 幅広の雪かき用スコップで1人通れるほどの通路をつくり、水道栓を掘り出して開栓。今朝は-3℃と大雪の割には気温が高く、台所でストーブを点けて炊事をしている間に-2℃となり、勢いよく水が出た。




 30m先の町道に向かって通路をつくる


 次いで30m先の町道まで通路をつくる。積雪は60cmあまりで、1ヶ所の雪を4回掘ってようやく地面に到達する深さ。これを数十回繰り返して何とか道路までの通路を確保。




 お隣さんのブルが助っ人



 アッと言う間に除雪完了/車周りを除雪


 1本の通路を広げて軽トラが通れるほどに広げる作業に取りかかった矢先、見かねたお隣さんのブルが助っ人に! 3時間の作業を覚悟していたのがわずか10分足らずで終って大助かり。




 積雪約60cm/蒼い雪



-2℃の温かさ~大町暮らし

2014-01-31 13:28:13 | 大町暮らし

 1月29日16:15の爺ヶ岳

 我が庵は いつ春になりにしか 常は固き 蛇口緩みて 迸る水

  

 ここ3~4日の台所は-2℃~0℃前後と異常に温かく、それまで毎日のように固く凍って出なかった水道の水が朝から出ると言う異変(?)が続く。
 それどころか、普段は冷蔵庫より寒いのにちっとも寒いと言う感じが無く、ストーブを点けようと言う気にもならない。
 -2℃~0℃はこんなにも温かいのかと改めて知る日々である。
 
 今週月曜日の朝,温度計が-8℃を示していた。その割には寒くなかったので温度計が壊れたかと思ったが、報道によると大町の気温-10.5℃となっており、屋内の気温としてはほぼ正確な値を示していたことが分かった。




 1月29日16:15の蓮華岳

 毎朝のように水道が凍結する我が大町暮らしの様子は・・
 -10℃以下の時は何もかもがガチガチに凍っていて、気温が上がらなければ古い反射式のストーブとファンヒーターをダブルで点けていても、水道は終日凍ったままである。
 -4~-8℃程度の時も水道の蛇口は動きもしないが、ダブルストーブで炊事しているうちに蛇口が緩んで水が出るようになる。それが朝のうちなのか、昼過ぎなのか、或いは夕時なのかは、最低気温とその後の気温上昇の度合いによる。
 -2℃程度では蛇口が動かないこともあれば、動いても水が出ない場合,はじめから出る場合等様々だが、朝食の支度をしている間にたいてい出るようになる。こう言う日はオーバーな言い方でなく温かいと思う。




 1月29日16:15の鹿島槍ヶ岳

 毎朝水が凍って、汲み置きの水で調理や洗い物をするのは面倒であるが、3年目になるとそれも当たり前のことになり、朝から水が出ることに驚くようになる。同時にこんな冬でいいのだろうかと不安にもなる。

 水道を捻ると水が出る。こんな当たり前のことが有難い我が大町暮らし・・。冷たい水で洗い物をするのは億劫だがそれにも慣れて普通のことになった。
 0℃以下の日が続くかぎり、食材や惣菜が凍ってしまう心配はあっても、腐る心配がないのが安心で、ものぐさな自分には都合がいい面もあり、まぁそれなりに楽しんではいる。

友,遠方より来たる!

2013-11-24 18:51:18 | 大町暮らし

 森くらのツリーハウスにて






 はるばる瀬戸内の島からやって来た友二人を

 夕暮れの森くらにご案内

 ツリーハウスで遊ぶ




 梓川・リンゴ園にて


 翌日は梓川村でリンゴ狩り

 陽光をいっぱいに浴びた

 真っ赤なリンゴに迎えられてご満悦




 八ヶ岳をバックの2人


 リンゴ狩りの後はビーナスラインを走って美ヶ原へ

 快晴の北アルプス,南アルプス,八ヶ岳の景観を堪能

 はるか彼方の富士山に感激!




 富士山もバッチリ/白鳥・ただ今34羽


 わずか3日間の滞在ながら 天候に恵まれた旅でした

 これを機に 何度でも来て頂きたいものです



 また楽しからずや!

ビンボー草がびっしりと

2013-07-28 13:45:09 | 大町暮らし

 ヒメジョオンが空地を占領


 大町の借家の周りは広い空地。昔ここはリンゴ園だったらしい。

 その空き地にびっしりと生えて咲いている白い花はヒメジョオン。

 東京都西部・多摩地方ではこれを『貧乏草』と称する。




 花はハルジオンとそっくりだが茎が充実している 


 似た仲間にハルジオンがあり、花を見ただけでは区別がつかないだけでなくしばしば混同される。

 ヒメジョオン(姫女苑~ヒメジオンは×)  花期は6月~12 茎は充実背が高く 花小さく数は多い 
 ハルジオン(春紫苑~ハルジョオンは×))  花期は4~5月  茎が中空 蕾が首うなだれる 葉が茎を抱く








 

 ところで・・・,

 ヒメジョオンやハルジオンを『貧乏草』と呼ぶのは関東西部だけなんでしょうか・・?
 他にもそう呼ぶ地域があったら教えて下さい。 

 また
 『鉄道草』とは何を指しているのでしょう。 
 『ぺんぺん草』はナズナでいいんでしょうか・・?  

夢花火&音の祭典 in 大町温泉郷

2013-02-07 17:21:24 | 大町暮らし

 お母さんといっしょ・・/お姉ちゃんもいっしょ・・


 夢花火と音の祭典・・大町温泉郷の夜


 ひとりでもできるもん!/がんばってるよ!

 
 あちこちから宿泊客や地元の人達がやって来て 
 てんでバラバラに
 雪のぼんぼりやランプシェードをつくり始め・・
 そんな人達で いつしか
 広場はいっぱい



 中・韓・日,ラヴ・タワー/完成!






 若者たちも 地元の人達と
 一緒になってつくる
 タブ・タワー


 自分でもつくってみた ~ 一番大きな奴・・・どうだ!


 今夜も明日も その先も
 人々が
 温泉郷に 灯りをともす


ブリあら大根でおもてなし~北アルプス山麓ツーデーウォーク

2012-11-10 21:30:04 | 大町暮らし

 ブリあら大根/ブリの頭,カマ等



 秋の北アルプスの風景を眺めながら、心も体も健康になろうと言うウォーキングイベント。それぞれショートコースとロングコースが用意されており、自分に合ったコースを選んで歩ける。



 超特大ハクサイ,特大ダイコン等/ブリの頭,カマ,アラ


 1日目 11月10日(土)
 【松川コース】ロングコース:20km  ショートコース:14km
 国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区スタート
 ⇒ 乳川沿いに里山を歩く ⇒ 鈿女神社(おかめ様) 
 ⇒ 観松院で銅造菩薩半跏像(国指定重要文化財)を特別公開
 ⇒ 松川村内乳川・田園地帯 ⇒ 国営公園=ゴール



 大漁のダイコンを投入/イナダも・・
 2日目 11月12日(日)

 【大町コース】ロングコース:25km  ショートコース:14km
 国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区スタート     
 ⇒ 仁科神明宮(ショートコースはここで折り返し)
 ⇒ 塩の道(東山山麓) ⇒ 塩の道博物館前
 ⇒ 運動公園 ⇒ 西山山麓 ⇒ 国営公園=ゴール
 


 ハクサイ,ゴボウ,ネギ,エノキ等々

 今回もまたエイド当番。場所は仁科神明宮。昨夜と今日1日かけて100人分のブリあら大根をつくる。
 ブリの頭5個,ブリカマ10対,ブリあら6パック,ワラサ4本,特大のダイコン3本、並8本,超特大ハクサイ2個,ネギ15本,ハナイグチとナラタケの水煮,エノキ,ショウガ等々,特大の鍋3個満杯。カセット・フーでは支えきれない重さで、急遽プロパンガスとコンロを用意した。
 



 大量に出たダイコン皮と葉を遣ってキンピラをつくった。他にイナゴの佃煮も・・。

1斗缶牡蠣

2011-12-30 05:36:55 | 大町暮らし




 広島から殻つきの牡蠣が届いた。何と一斗缶にぎっしりだ。

 とても食べきれる量ではないのであっちこっちに配りまくって焼き牡蠣にするよう奨めたところ『超,美味ぃ~』『感動的美味しさ~』と電話やらメールが入り、こっちが驚いた。

 台所の水道は、その後も、夜間に凍って夕方近くに自然に融けて出るようになり~を繰り返しているが、反射式ストーブを使うようになってからは、1時間ほど部屋を暖めると出るようになり、今のところ何とか凌いでいる。






 このストーブは上にやかんや鍋を乗せて温めることができるのが利点で、殻つきの牡蠣を焼くのにもすこぶる具合がいい。

 2~3個づつ乗せておくとしばらくして殻がパカッと開くので焼き加減が分かり、焼きすぎることがない。
 潮の香のする液汁の中で牡蠣の身がぷっくりと丸まっているところにレモン汁をポトッと落として熱々を口に放り込むのだ!

 旨いものは小人数と言うが、これだけあると大勢でワイワイ言いながら楽しむことができるので、近々にも焼き牡蠣パーティーをやりたいところ・・。

 お近くの方,いらっしゃい~てもんだ!








 洗い桶に氷が張っているのを割って、茹でたホウレンソウを洗う。シャキッとして緑が美しく、寒さで甘さが一段と乗って今が食べごろ!」

凄いところだ大町! ・・・ 水のない生活

2011-12-27 03:39:00 | 大町暮らし




 水が乏しいと色んなことを考える。
 うどんは茹でるより煮込みにした方が水を無駄にしない。小松菜は茹でずに直接味噌汁や煮込みに入れればいい。
 鍋に残った煮汁,茶碗に飲み残したお茶。水が出ればすぐに流してしまうものも何かに使えないかと考える。
 煮汁はもう一度煮つけに使えるし、おでんに放り込んで出汁にしてもいい。飯にぶっかけてネコまんまってのもある。
 お茶の残りでいくつもの食器を洗い廻すことができる。コップに半分の水で念入りに歯磨きできる。紅茶バックは濡れ布巾になる。出がらしのお茶の葉をキッチンタオルでくるんでタワシ代わりにするのもいい、等々・・。
 こうして調理や洗い物に一定のパターンが出来上がると、排水やゴミをうんと減らすことができるようになる。日頃ないがしろにしている色んなことが見えて来て、それが面白くもある。
 がしかし、水道管は破裂に至る前に手を打たねばならない。難儀だ!





 長野に来て初めて心底「寒い」と思う大町の冬。
 ストーブ嫌いの上に隙間風が容赦なく吹き込む家のつくりともあいまって、冬山でしか着たことのないウールのセーターを着ることとなった。靴下まで履いている。
 明科では半袖シャツの上に薄物の長袖シャツ、その上に真冬ならウインドヤッケを着れば充分で、それ以上着ると暑いし肩が凝った。裸足に草履。それがこれまでの冬だった。
 大町から南に10分走ると今でもそうだから大町の寒さは尋常でない。それが言いたいことの第1だ。

 台所が冷蔵庫みたいなもので、ネズミは退治したので食材も出しっぱなしでよく、冷蔵庫には凍らせないために入れる・・。
 スゲェ所だが雪は決して多い方ではなく、もっと北寄りの白馬村や小谷村の方が豪雪地帯に近いが大町ほどに寒くはないようだ。
 それでも軽トラの屋根に雪を積んだまま隣町まで行くと『何、その雪!』と笑われてしまった。




 さて、問題は明科の我がハウスだ。いかほどの雪かと駆けつけて見るとうっすらと2cmばかりの雪が乗っているだけだったのでホッとする。室温は16時時点で0℃。外気温より3~4℃高い。
 穴が空いていた部分にやっとビニールを張り終えて一安心し、ホウレンソウは茹でなくてはならないので小松菜だけを持ち帰る。

 ところが・・だ,帰宅して見ると台所で雨垂れのような音。何と蛇口からの水滴の音だ!  捻ると勢いよく水が出る。さらに湯沸し器にも水が通ってお湯が出る。今日だって可なり寒かったからまさか自然解凍するとは思いもしなかったがこれぞ天祐! 

 で、最初に思ったのは『しまった! ホウレンソウ採って来るんだった!』だ。例え水が出なくても、野菜処理の水までけちってはいけないってことだネ!
 
 水が出れば殊勝な心がけも吹っ飛んで元の木阿弥。かくして3日ぶりにお湯をふんだんに使って洗い物をする。

 面白い所だ大町! .



 まぁ,しかし、昭和30年代~40年代はこんなものだった。

 反射式ストーブと湯たんぽあればへっちゃらなのでそれだけを何とかしようか・・。






まるで雪山テント生活・・・水が出ない!

2011-12-26 00:34:33 | 大町暮らし

 24日,7:27の鹿島槍ヶ岳/同蓮華岳


 24日(土),台所の水道管が凍って水が止まってしまった。水の汲み置きも忘れていて完全に水がない生活に陥る。
 あるのは前夜のお茶の残りと、洗い桶にわずかに残った水だけ・・。水なしの食事で何とか凌ぐ・・。
 その夜から降り始めた雪が30cmほど積もる。

 25日(日),朝も昼もわずかなパンを齧って過ごしたが、さすがに何とかしなくてはと穴蔵から這い出す感じで外に出る。

 先ずは4駆なのに力が出ず、雪道では使い物にならなかった軽トラだ。切り替えに不具合かあるのを修理屋のおやっさんが原因を突き止めて修理してくれたが、まだ実践で試してない。
 2駆ではまったく噛まずズルズルと滑るだけだが、4駆に切り替えると30cmの雪をものともせず走りだし、ツルツルの道路でのブレーキテストもOK! これで動けることが分かった

 水道の凍結は立ち上がった水道管に電熱線を巻きつけてその上を発泡スチロールで覆っているのが断線していたらしく、何とかしないとこのまま春まで使えないかも知れないと言う状況。厄介なことだ。

 取りあえずは水タンクを買ってお隣りさんから水10リットルを分けてもらい、お湯を沸かして2日分の洗い物。
 水の使用量を押さえるためにロールペーパーで拭き取ってから洗う。これって雪山のテント生活に似ている。そうだ、食器は洗わず拭くだけでいい。水が足りなくなれば雪を融かせばいいんだった。
 人心地ついて久々のお茶&コーヒー。まさに雪山だ!


 石油ストーブ嫌いだけど昔のストーブは上にやかんを置いて常にお湯を沸かすことができるのでそれで行こう。
 炊事も洗い物もこのお湯たより。湯タンポが役に立ちそうだ。

 こう言う生活は嫌ではないどころかむしろ面白い。 .


鹿島槍テレビ開設・・・地デジ大迷惑の記(1)

2011-08-25 00:46:26 | 大町暮らし

 まっすぐ鹿島槍(小熊山)を向くアンテナ


 パソコンが壊れて修理不能と言われ、買い替えを余儀なくされた。
 引っ越しとパソコンの買い替えと、テレビの地デジ対応が重なってパニック(財布が・・)。
 パソコンと地デジTVの両方は買えないし、地デジチューナーは品切れでいつ入るか分からないと言うし・・・。
 まったく迷惑な話しだ。

 考えた挙句、テレビはパソコンで見ることにしてちょっと奮発したが、問題はアンテナだ。
 TVのアンテナなんて張ったことないし、電波をきれいにとらえるの難しいなんて言われるし・・。大手量販店に相談したら工事費込みで18000円だと言う。
 でも近所の電気屋に聞くと『ズクがあれば自分でできますよ』と言ってくれた。幸い、電波の中継基地が直視できる位置にあるので一番安いアンテナとケーブル,針金等を買ってきて屋根に登る。

 アンテナを屋根に固定してまっすぐ小熊山の基地に向けると、何とそのすぐ上に鹿島槍が見えた。

 かくして我が『鹿島槍TV』が開設の運びとなる。





 費用は・・
 アンテナ:2980円 ケーブル(5c・10m):1880円 ケーブル接栓:275円
 針金(50m):228円
 計:5363円 ・・・ 最低限 これだけあればOK

 以下は何かで代用できるもの
 屋根馬:1450円 ・・・ 木でつくれる
 マスト(1m):980円 ・・・ 塩ビのパイプヤイレクターでも可
 ケーブル止め:455円 ・・・ 釘かテープでも可
 インシュレーダー(ケーブルをマストに固定する):198円 ・・・ テープでも可
 ターンバックル:440円 ・・・ なくてもよい
 計:3523円
 
 合計:8886円  
 時間があれば屋根馬はつくれたし、マストは矢のイレクターがいくらでも あったので5000円強でできたのだが・・ 

 それでも10000円分助かった。


夫張婦推 ・・・ 推して引っ張るが正解~どんぶけエース実践編

2010-10-07 23:53:01 | 大町暮らし

 推して引っ張るYan夫妻
                
 6日昼,改良を重ねたドブスキーを軽トラに積んで木崎湖畔の田圃に急行。最後に残った稲はぬかるみが酷くて機械が入らず、急遽脱穀作業に切り替えたところで早速出番が来た。
 実験では人を乗せてうまく行ったが実際に米袋を乗せて運ぶのは初めてで、1袋を乗せて押して見たが思いのほか重く、体をかなり倒してやっと動くと言う予想外の結果だった。
 2袋乗せると普通の押し方では進まず、体を45度以上に倒して膝をついてしまうほど低い体勢をとらないと進まない。なのでほんの20mほどでも息が上がってしまう。こんな筈ではなかったのに・・,と少々落胆。
 ところが・・,


 女性にはちょっときついかも・・/ちょっとひと休み
                                
 夫人に1袋乗せて押してもらったところ、初めはなかなか動かなかったが、動き始めると何とか運ぶことが出来た。
 次に『引っ張ってはどうでしょう・・』と言うYanさんの提案でロープをかけて引っ張って見る。ただし引っ張るだけでは方向が決まらないので、2袋乗せて2人がかりで『押して引っ張っ』てみた。
 結果,これが大正解で、Yanさんが引っ張り始めると勢いよく走り始め、夫人が『すごい すごいッ!』を連発。『引っ張られた途端にすっごく楽に動いて感動したわ~』とは興奮気味の夫人の弁。
 こちらは『夫張婦推,夫人が押してYanさんが引っ張る』姿に感動・・,これで決まった。ドブスキー改め『どんぶけエース』とする。


                 
 実験の時と違って動きにくかったのには訳があって、そこはぬかるみや水溜りが殆どなく普通の田圃と変わらない場所で、そう言う条件のいい所ではスキーは逆に不利になるということらしい。
 スキーはぬかるんで水があるようなところでこそ威力を発揮するに違いないと、その点は悲観していないが、そうなると乾いた田圃でも使えるように車をつけることを考えなくてはならない。
 必要な時だけ車輪がスキーより下に出て、不要の時には上に上がるような仕組みを考える~,と言うのが次の課題となる。今日は一日中そればかり考えていた。そして目途がついた。
 次の目標は乾湿両用型の田圃エース。


                

双方向式完成 ・・・ ドブスキー・再改良編

2010-10-07 00:28:53 | 大町暮らし

 スキーを真ん中で切って繋ぐ/番線を捻り上げる

 スキーのテールが邪魔なら切り捨てればいい。が、テールを反らせることが出来ればもっといい。そこでもう1組の廃スキーが登場する。即ち、スキーを真ん中で切って、もう1つのスキーのトップ側を逆向きに貼りつける。
 こうすると後ろ側も左右に滑らかに動くようになり、ドブスキーを自在に曲げながら進むことが出来るだけでなく、前・後の区別がなくなり、ターンの必要がなくなるはずだ・・。


 張り合わせ/ 

 スキーを2つに切るのにはちょっと抵抗があったが、何かに生まれ変わるならそれも仕方ないと考えて切断することにする。その時になってエッジがあることに気づき、慌てて金切り鋸を買いに走って5日はお終い。
 翌6日・・,試作品はスキーの板の上が空間になっているのでここに2×4材を詰めてこれにスキーの裏から木ネジでしっかり止める。
 後からつけたスキーの先端も番線で捻り上げ、先端から柱の頭まで直線で70cmだったのを60cmにまで短縮できた。
 細工は流々・・,写真のように思い通りに仕上がった。


 反り具合が分かる/スキーの特徴を利用

 スキーを切断して張り合わせたことには思いがけない効果があった。スキーの下面をでなく、上側の面を直線に合わせたことで、スキーの真ん中辺りの分厚い部分がその暑さ分だけ下向きにせり出すことになり、全体としてわずかながら下向きに弓なりに反ったのだ。
 その反り具合は左右の曲がりを滑らかにするには充分で、しかも直進性を損なわない程度のものだった。結果的にスキーの構造をうまく利用できた訳で、こう言う偶然性が面白い。
 かくして実践編へと進む・・。


 大糸線・稲生駅付近を走る電車/刈り入れはほぼ終了