遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

能登が見える浜

2008-05-18 18:39:23 | たび・出会い
 石田浜


 6:20発,県道2号を進む。道はほぼ海岸線に沿って南進し、二つ屋と言う小さな橋を渡って更に直進。6:55,立野と言う所で右折して海岸に出る。
 この辺りはJR黒部駅に近く、また宇奈月温泉に向かう富山地方鉄道の電鉄黒部駅も近いので時折電車の音を聞くが、海岸線を歩いていると市の中心部だとか外れだと言うことを意識することが殆どなくて、ただひたすら歩いているうちにいつの間にか次の町に進んでいるところがいい。
 海岸線行脚と言うのは浮世離れした旅であり、内陸との関連で意識するのは市街地ではなく川である。
 石田浜の海岸線
 久々の海・能登方向
 久々に海岸線に出る。ここから再び長い海岸線歩きが始まるが、はじめの頃は行く先が見えないほど長いことに感じていたストレスを意識しなくなっていることに気づく。
 行く先は遠く、海を隔ててはっきりと見えてきた能登の影は更に遠いが、振り返ってみる越し方の湾や岬や灯台もまた気が遠くなるほど遠い。そこから確かに歩いてきた。だから恐れることは何もない。ただゆっくりと歩けばいつか必ずそこに着くと言う揺ぎ無い確信めいたものがいつの間にか腹の中にどかっと居座っている気がする。
 海岸線が長ければ長いほど確実に距離を伸ばしていることに確信が持てるようになると、距離的には短いはずの国道を通るよりも、むしろ市街地の猥雑さを避けて歩けることが嬉しくて遠回りすることが苦にならないばかりでなく、それを楽しむようにさえなってくる。海岸線はやはり浮世離れした場所のようだ。
 定置網の魚網
    下新川海岸を守る工事 
 海辺には漁師らしい人や釣り人,散歩の人,ぼんやりと海を眺めている人や話しに熱中している人などがいる。会う人ごとに湾を隔てて見えている能登半島の位置を訪ねてみたが、返って来る答えがみんな違うのでどこがどこなのか特定できない。犬を散歩させていた女子高生に聞くと『よく分かりません』と申し訳なさそうに答えてくれた。彼女が一番正しかった。
 二人連れの男性に能登島の位置を聞いてみると、多分正面に見えているのが七尾辺りで、能登島は七尾湾に抱かれいるのでここからは見えないだろとのことだった。明日は射水まで行くと言うと、西北西方向に見える高い煙突を指してあれが富山港付近で、その右手に見えている2本の煙突の下が射水市だと教えてくれた。
 富山港方向はもや
          生地鼻灯台方向 
 その2ヶ所の煙突のある方向で蜃気楼が見られると言う話しから、蜃気楼の話しになり、一昨日は魚津で見えたらしいとか、富山港とは逆に生地鼻の灯台方向でも見られると言うようなことを教えてくれたりした。

 ハマダイコンの花がいっぱい咲く砂浜を小1時間歩いて7:20,フィッシャリーナと言う海釣り公園に到達。面白そうなので寄ってみた。
フィッシャリーナ 
 ハマダイコン
         

黒部市魚市場にて

2008-05-18 13:04:30 | たび・出会い
 黒部卸売り市場
         大ヒラメ  

 
 
 5月5日(祝)
 4:30に目覚めてインスタントラーメンとワンタンスープに残りのワカメを入れてすばやく朝食を摂り、5:35出発。
魚の駅 生地漁協

 6:00コンビニで昼食の弁当を買う。店を出ると右手の方から威勢のいい声が聞こえてきて黒部漁協の卸売市場の大きな建物が見えたので近寄ってみると、大勢の関係者が集まって魚の競りの最中だった。立ち入り禁止となっていたが勝手に入って写真を撮らせてもらう。

    ?エビ     
           アンコウ  


  ハゲ・フグ 
       魚・魚・魚・・・             

 市場があるのは生地の漁港の近くで、同じエリアには名水を押し出した公園があり、ここにも溢れる湧水があった。
 名水公園
        
               

黒部川河口~生地へ

2008-05-18 10:18:37 | たび・出会い
 入善漁港
         ハマエンドウ 
黒部川河口

 入善町芦崎地区の高波で家が流された地域内にハマナスの名を冠した公園があり、水道やトイレ,休憩所が整っているので大休止とし、お湯を沸かして紅茶を飲んだりベンチに横になったりしてくつろぐ。          
 この日の目標が黒部川河口までだったのでここで野宿することも考えてゆっくり2時間ほど休み、体に聞いてもう少し歩けそうなので生地駅を目指す。
 17:45発。入善魚港を廻って5分で黒部川河口の土手に出る。
 黒部川河口・向こう岸も松林
     黒部川河口の沖合い 
    ルアーでチヌ釣りの人。
 河口から上流を見る
 下黒部橋まで約700m 
 河口から700mほど遡って18:09,下黒部橋に到達,入善町から黒部市に入る。海岸線に戻るにはまた700mほど下がらなければならないが、すでに日没寸前になっていたので海に出るのはやめて県道2号を歩き、2kmあまり先の生地駅に向かう。
 入善町から
 黒部市へ
 河口方面
 並走する北陸線

生地駅
 18:40生地駅着。県道を歩いている時,足早に追い越していった中年の男性が先に着いて電車を待っており、その人に町の様子を聞く。生地はYKKの工場がある他はこれといった産業のない町で、朝夕は通勤客で賑やかだがその時間帯を過ぎると静まり返ってしまうとのこと。食料品店やコンビニまでは往復30分くらいかかると言うので持ち合わせた食料で凌ぐことにする。
 

 駅前には水の町らしくふんだんに溢れる水場があるので顔や手足を洗ったり炊事するには申し分なく、また駅に隣接する公園には噴水があって、ライトアップされて明るいので炊事に都合がよく、側のベンチでレトルトのカレーを温める。もらったワカメはたっぷりの湯でゆでると鮮やかな緑色になり、根っこの部分をたたいてトロロメカブとし、しょうゆ味で頂く。  
 水場の水で体を拭き、足裏の肉刺をきれいに洗って粘着テープで固定すると楽になった。北陸線の駅は深夜でも特急が通るの待合室が開放されており、ベンチで仮眠して過ごせるのが有りがたいが、夜半,職質を受けて睡眠を邪魔された。
 鮮やかなワカメの緑