遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

最後のイナゴ

2011-10-29 15:02:05 | 生き物達

 イナゴの甘辛煮完成/まだいたイナゴ


 生垣の刈り込みの仕事で一日市場に行く。昼食をそそくさと済ませて田圃のあぜ道を歩いてみると、何とまだイナゴがいた。捕まえてビニール袋に入れ、2~3日脱糞させる。その極限下で交尾している奴がいるのには驚いた。

 
 極限下で交尾・・

 9月のイナゴはすばしっこく、稲の中に逃げるので捕まえるのは容易でないが、10月になると動きが鈍くなる。
 飛び跳ねても2~3回で力尽きて動かなくなるので捕まえやすく、それも昼間の暖かい時間帯だけで、3時過ぎて陽が陰ると1回跳んで蹲るか、動きもしなくなる。動いてくれないと逆に見つけにくいが、よくよく見ると草むらの中にじっとしている奴がいて簡単に拾える。・・が、面白みもなくなる。


 ぐらぐらの湯につけると真っ赤になる

 子どもの頃、イナゴ捕りは仕事の1つで、一升瓶を持って田圃に行き、片っ端から捕まえては瓶に入れて持ち帰って鶏のエサにした。瓶の口を押さえていた親指を離すと、イナゴが1尾づつ出てきてピョンと地面に飛降りる。すると目ざとくそれを見つけた鶏達が先を争って駆け寄り啄む。それが面白くてよくイナゴ捕りに行った。



 入念に空煎り

 ある年,高校のグランドのバックネット裏に大量のイナゴが発生したことがあった。それを捕まえてかき揚げをつくり、翌日学校に持参して級友諸氏に『えび天』だと称してふるまったことがある。
 バレないように翅と後肢の下半分を入念に取り除き、自分は本物のえび天を持って行ってそれを見せてから配ったので諸氏は疑わずに食べたが、誰一人『???』と言う者がいなかった。
 つまらなくなって『実はイナゴだ』と自ら暴露したが『何となくおかしいと思った』と言う程度の反応で、怒った奴はいなかったからまんざらではなかったのだろう・・。

 高校の先輩には、ネコを殺してすき焼きをつくり、生物の先生にふるまって自分達は牛肉のすき焼きを持ってきて食ったと言うツワモノいたから、イナゴのかき揚げなどは可愛い部類に入る。



 低温でじっくりと

 今年もイナゴの甘辛煮をつくったが、昨年はあれほどうまく行ったのに今年はイマイチだった。
 モサモサして口の中に羽が残らないようカリッと仕上げるのがコツで、そのためには入念に空煎りする必要がある。
 一度目は早くカリカリにしようと高温で煎って焦げ臭くなったので、2度目は低温で時間をかけて空煎りし、そこまではうまく行った。
 が、砂糖と醤油を絡めた時、イナゴ(の翅)が水分を吸いこんだ段階でカリカリがモサモサに戻ることが分かった。そこでまた冷温で時間をかけてねっとりと甘辛くなるまで煎って最後に水アメで照りをだし完成。それでも去年の出来には遠く及ばなかった。

 去年はどうしてあんなにうまく行ったのかさっぱり思い出せないが、出来立ての時はモサモサしても時間が経って冷えるとカリッとして来て意外と好評だった。それでもモサモサが気になる場合は羽を毟るしかあるまいと思う。



 信州ではイナゴの甘辛煮をスーパーで売っている。イナゴを食べると言う風習(?)は地方によって異なり、全く食べたことがないと言う人も多いが、自分は子どもの頃から広島の片田舎で食べていたので何とも思わない。
 イナゴが食べられるのならバッタも食べられる筈であるが、わが借家の周りでいっぱい跳ねまわっているバッタを捕まえてイナゴの代わりに食べようとは思わない。それはそういう伝統がないからに外ならず、そこに日本人(農民)とイナゴとの長くて深い関係性がある。

 本来は憎っくき敵であるイナゴを人々は稲の子と書き、何故か親しみを込めて語る。そして農事の傍らイナゴを追うことを楽しみとし、それを食す。それこそが伝統的な食文化であることの証拠であろう。

1年生がやってきた・・・大町市・わっぱランド

2011-10-28 02:32:05 | 森のくらしの郷&ぐるったネット
                                      ドラフト会議~明日のカープ


 大町市・わっぱランド/1年生がやってきた


 わっぱランドにやってきた
 紅組さんと白組さん
 ドングリひろいの子ども達



 トモさんのお話しを聞き/ドングリを拾って・・


 森の支配人・トモさんから聞くドングリとアカネズミのお話し
 アカネズミはドングリを食べ ドングリを隠す
 隠したドングリ100個のうち アカネズミは99個を食べ
 1個を残す
 残された1個は土の中 
 すぐに根を出して 春を待つ・・

 さぁ ドングリを拾おうッ!


 さぁ ドングリを集めよう/ドングリ見つけッ!



 いっぱい集めたよ!/ミズナラの虫こぶ・・?


 わっぱランドの林には 
 サワグルミの実やひっつき虫
 ミズナラの虫こぶ・・
 珍しいものがいっぱい
 子ども達には そのどれもが宝 

 ドングリを集めてリースをつくるんだって・・
 んじゃぁ いっぱい集めなくっちゃネッ


 ドングリ笛に挑戦/澄んだ音が出た



 ぬるみの流れ静かに


 子ども等を乗せたバスが去り
 ヌルミの水に青空が映えて
 わっぱランドに静けさが戻る 



 どんなリースができるのだろう



ドラフト会議~明日のカープ

窓アルプス

2011-10-28 02:28:35 | アルプス

                                     全日程終了~明日のカープ





 雪は思ったより少なめだった
 天気が好かったので溶けたのか あるいは元々少なかったのか・・

 昨日は撮影ポイントを探してウロウロしたが
 平地では低すぎたり 電線があったりで
 なかなかいいポイントはないものだ





 家をを出る前に 雲の下の雪に気づいて
 もう一度撮っておけばよかったと 一日中くよくよしたが
 帰って調べてみると朝の写真にちゃんと写っていた


 我が北窓こそが 最高の撮影ポイントだった



                                    
全日程終了~明日のカープ

朝焼け雲の下

2011-10-27 02:05:45 | アルプス
                                 今シーズンを象徴する地元最終戦~明日のカープ


 朝焼け雲に目を奪われて・・


 朝焼けの雲の下に眠る鹿島槍
 21日以来 5日間貌を見せず

 昨日から一気に気温が下がった
 今日は思いっきり晴れそうだ


 雲の下は雪だった


 気づかなかった冠雪・・

 朝焼けの雲の下に眠る鹿島槍・・って,よく見れば雪じゃん!

 赤く染まった雲に目を奪われて
 冠雪していることに気づいていなかった

 仕事に出かける時に 初めて白くなっていることに気づく
 しまったと思って 撮影ポイントを探しウロウロ・・
 おかげで大廻りして遅刻しそうになったが何とかセーフ



 ちゃんと写っていた


 帰って再編集しようと思ったらちゃんと写っていたと言う
 お粗末なお話し・・
 
 デシタ!


今シーズンを象徴する地元最終戦~明日のカープ

小熊山を歩く

2011-10-24 11:59:39 | 山のあしおと小学校
                                         1年5ヶ月ぶりの勝利~『明日のカープ』へジャンプ!


 錦繍の小熊山トレッキングコース/晴れていればこの向こうに鹿島槍が見える


 10月23日(日)
 雨で順延の大町市小熊山。この日も降ったり止んだりのはっきりしない天気で鹿島槍・爺・五竜は遂に貌を見せず終い。はるばる広島から来たTomoko&Aki姉妹の期待を裏切った。


 10月21日の鹿島槍/同~晴れていたらこう見えた

 五竜岳も


 前日の21日,下見のために木崎湖キャンプ場から鹿島槍スキー場のある黒沢高原までの林道を初めて走り、鹿島槍や五竜岳の圧倒的な迫力に度肝を抜かれた。



 2月8日 黒沢尾根から黒沢高原を俯瞰/10月21日黒沢高原から黒沢尾根を仰瞰

 2月8日黒沢尾根からの鹿島槍


 木崎湖~黒沢高原トレッキングコースの末端からは、鹿島槍スキー場と黒沢尾根の位置関係がよくわかり、今年2月8日に歩いた黒沢尾根を仰瞰して視認することができた。


 色づくもみじ~赤と緑の妙

 
 赤と緑~,人為であれば奇抜と言える配色も自然界ではそれが事実。


 ミズナラの葉に虫こぶ/コメツガの松ぼっくり?


 つぶらな赤い虫こぶを開けてみると小さな数尾の虫がいた。


 木立ちに囲まれた小熊山山頂/ふかふかの落ち葉の路



 落ち葉の林を行く/同


 秋の信州は初めての2人。・・,展望には恵まれなかったが紅葉はまさに最高潮で、ふかふかの落ち葉の道をのんびり歩いて錦繍の秋を満喫。

 夜行バスで来て強行軍で登り、慌ただしく帰るいつもの登山と違い、『のんびりした旅で 明日からまた頑張れそうです』と言うコメントを残して帰途に就いた。


 前夜,夏の白馬岳登山教室参加の子ども達と再会


 前夜は、春の各駅停車・瀬戸の旅で平郡島に行ったTubasa君や今夏,アルプス冒険学校で白馬岳に登ったHokochan,Sabo君,Sanaechan等3人の子ども達とそのご家族と共に報告会を兼ねた宴で楽しい時を過ごし、『みんなに会えて嬉しかったデス』とも・・。


 来年はこのメンバーでちょっと冒険して、裏銀から雲の平へ入ってみようかなと目論んでいる。
 もちろん,その前に極寒の雪中キャンプや春の平郡島キャンプも!



 1年5ヶ月ぶりの勝利~『明日のカープ』へジャンプ!

サヨリ釣り

2011-10-21 13:23:51 | 獲れたて瀬戸内・わし&岳じゃが情報
                                        ローテは守った~『明日のカープ』へ


鮮やかな透明

 この時期サヨリの食い付きがええ。よく釣れとると情報をもとに近場の釣り場へ。4時間で鉛筆サイズ19匹ということで、言う程ではないかもしれないが決定的な忘れ物。餌となるエビを買い忘れてしまい、仕方がないのでオキアミのエビの形がくずれとらんやつをよっては針につけの繰り返しで効率は悪い。
 1回投げりゃサヨリが食おうが食わまぁが、餌はなくなるといった次第で全くはかどらん…。

 そんな中での19匹ということでまずまず満足。そもそも数云々よりも、サヨリが掛かった時の右へ左へと動く瞬間がこの釣りは楽しいんで、そういう意味では満足。向こうあわせもあるにはあるが、ほとんどなく、合わせのタイミングを間違えればまず釣れんのである意味腕が試されとるようでアジやなんかと全然違うて、意外と合わせに関しては高度な技術がいるんで面白い。
 

釣り場



釣果



ローテは守った/a>~『明日のカープ』へ

秋晴れ・・,鹿島槍・爺・蓮華

2011-10-19 20:35:49 | 山のあしおと小学校
                                        勝つのは勝ったが・・~明日のカープ







 鹿島槍・爺・蓮華,・・,久々に快晴

 秋色深し


 22日(土)には、春休みに各駅停車で広島・山口を旅したtubasa君と、夏の白馬岳登山学校に参加者したSana,Hoko,Saboら4名+αの子どもたちと一緒に小熊山に登る。
 白馬岳のスタッフとして子ども達を引っ張ってくれたTomokoさんも広島から来て合流,夜は反省会を兼ねたお楽しみパーティー・・。

小熊山からの展望に期待! 晴れて欲しいものだ。




 勝つのは勝ったが・・~明日のカープ




秋色・唐花見湿原

2011-10-18 01:44:37 | 花・植物・自然界
                                           5位確定~『明日のカープ』へジャンプ


 ミヤマウメモドキ


 ミヤマウメモドキの真っ赤な実が
 今年も目につく





 秋色の 大町市・唐花見湿原



 


 黒い肌の シラカバ




 幾何学紋様の苔




 色づく ヒツジグサ






 カエデの実 霜枯れた葉に 何の蛹か・・




 もう一つの赤




 キノコの見えぬ秋



 5位確定~『明日のカープ』へジャンプ

珠洲から禄剛崎へ・・・日本海海岸線津々浦々・奥能登編

2011-10-16 07:03:48 | 海岸線を歩く
                                           バリントンも200回!~『明日のカープ』もどうぞ


 前方,蛸島方面/後方,飯田港越しに鵜飼漁港方面を望む


 珠洲市後背の山地/黒い影の先端は見附島か

 10月10日(月)
 金沢市内と羽咋,穴水周辺で行われた『トキのいた森を訪ねる旅』に参加したのを機会に、海岸線歩きの続き,珠洲~輪島間の踏破を企画する。過去4年間はすべて5月連休だったので異なる季節に歩いてみたいと言う願望があり、今回初めて秋の奥能登を歩くことになった。
 前日,穴水町の広大な森を散策して15時半頃一行と別れた後、5月に歩いた時の細かい部分の記憶を掘り起こすべく、穴水から珠洲までの道を走ったが、縄文真脇辺りで日が暮れて道が分かりにくくなり、後半を後日廻しにして20時前に珠洲市の道の駅・すずなり館に着き車中泊。



 オナモミ/ナミノリヨコエビ~海鳥たちの餌/名残のハマヒルガオ


 4:30に起き、5:45すずなり館を出発。今回は小さいザックに雨具と防寒着,水500㏄とコンビニで買った鯖寿司,パンなどを詰めただけの軽装で歩く。すずなり館は5月の最終日に近くの銭湯に入ったりスーパーで買い物したりしてウロウロしたので、周辺の地理はある程度分かっており、記憶を手繰って5:54頃海岸線に出る。

 緩やかな湾状の浜であっても、前方の海岸線は大きくカーブして海に突き出た岬のように見える。その岬のような先端に30m程の小山が見え、さらにその先にもう1つの島影が見える。
 恋路ヶ浜辺りから飯田港を望んだ時から、そこは視界の限界点になっていた所であり、従って海岸線はその先で左に曲がっているものと思われた。
 後方もまたしかりで、振り返ると飯田港の向うに鵜飼港や見附島と思われる黒い影が見え、さらにその背後に連なって延々と伸びる低い丘陵が尽きて海に落ちる所が灯台のある赤崎と思われた。



 海浜植物帯/オナモミ/雲間からの日の出

 
 護岸堤を乗り越えて浜に入ると波が打ち寄せるギリギリの所まで、幅にして10m程の草原があり、オナモミのイガイガの実が人や動物の衣服・毛にくっついてやろうと待ち構えていた。構わず進んで波打ち際に向かう。
 波打ち際に近い所はきめの細かい砂で歩きやすく、そこに早朝の散歩の足跡が続いているが人も犬もすでになく、生き物と言えば水際に10羽ほどのウミネコが屯しているのを見るばかりである。
 6:09,前方の一番低い島影の上空が赤く染まり始め、2分後に雲の中から太陽が顔を出す。



 馴染みとなった銭湯/正院町の川を渡る



 アオノツヅラフジ/クコの実

 誰もいない海岸を歩くのは気持ちがいいものだが、歩き始めてすぐにぬかるんで通れない場所で行き詰リ、5月の時の終点でもあった銭湯の薪小屋の脇を通らせてもらって一旦市道に戻ってすぐにまた浜に出る。そこからは昇る朝日に向かってゆっくり歩き、6:37に正院と言う町で2つ目の川を越え、アオノツヅラフジやツルムラサキ(野菜),ハマヒルガオ,クコ等の花や実を楽しみながら三たび浜に降りる。



 磯遊び/漁港


 朝日が躍る波間に3つの黒い影があり、大の男がスコップのようなもので改定を掘っては何かを探して子どもに手渡しているのが見えた。男の子は『釣りの餌』だと言った。



 オオダコ民話


 長い砂浜が終わって7:01,蛸島港と言う港に着く。高い防波堤に沿って右折すると、堤防の壁に『珠洲の民話~蛸の島』と書かれた大きな絵が飾られ、紙芝居式に物語が展開されていた。民話の他にも『早船狂言』とか『蛸島の秋祭り』『川尻の曳山』などの絵があった。蛸島と言うのは今は陸続きになっているが、港の沖にある小さな島のことで、それは元々は悪さをして村人を苦しめていた大蛸が島に化身して今は村人を守っていると言う民話に基づく名であるらしい。



 アオリイカ釣りの若者/漁師さん達


 そんな微笑ましい絵物語りのある港を歩いていると1人の若者が何か言いたそうに再三振り返るので『アオリイカか』と聞くと『そうだ』と答え、『どうだ』と聞くと『さっぱりだ。姿も見えん』と言ってカラカラと笑った。



 水揚げ

 

 港の突き当りで2人の漁師が捕ったばかりの魚を選り分けているのを見る。大半は小アジで中にコノシロやカマス,小サバ,ハゲ等が混じるがいずれも小さい。聞くと『小さな定置網なんでネ』と聞き『なすった』と逆に聞かれる。



 油流出防除資材置き場/蛸島

 邪魔にならない程度に談笑して立ち去り、さらに進むと『石川県流出油防除資材置き場』と言う看板と広い置き場があった。それは1997年1月2日に起こったタンカー,ナホトカ号重油流出事故の産物と思われた。



 高倉彦神社/修復記念碑

 港の端で今度は30m程の小山に突き当たり、その先を海沿いに廻れるか確かめに行くと行き止まりだったので戻って内回りに進むと高倉彦と言う名の神社に出る。その神社の鳥居の足元には『鳥居修復記念』と書かれた丸い碑があった。1993年の能登沖地震で被災した鳥居を修復したことを記念したものである。



 何を思うかアオサギ/エビヅルかな・

 こうしていくつかの場面を通り抜けて蛸島を過ぎると、湾状だった海岸線が逆に緩やかな凸状に変わり、それとともに波と風が幾分強くなって外洋の様相を呈するようになってきた。緩やかであってもその差は大きく、それは漂着するごみの量にも現れる。内湾にはゴミが貯まり易く、外向きにカーブしているところではゴミが皆無の所さえある。
 これまでで最もゴミが多かったのは富山湾の最奥部で、逆に8日訪ねた河北市の白尾海岸には全くゴミがなかった。

 それまで東南東に進んできた海岸線は蛸島から真東に、そして徐々に東北東へと変わり始めいよいよ能登の最先端に迫ってきた。



 バリントンも200回!~『明日のカープ』もどうぞ


席を譲られて・・

2011-10-15 03:45:14 | 海岸線を歩く

 恋路ヶ浜・恋人達の像とバス停


 5月6日は能登町の縄文真脇から30kmあまりを歩き、恋路ヶ浜で終わってバスを待っていた。バスのドアが開くと中は高校生達で満席だった。この日は連休明けの平日で登校日だったのだ。

 吊り革を持って立っていると1人の女子高生がつと席を立って『どうぞ!』と言う。一瞬,『えッ! 何故?』と言いそうになって『下りるの?』と言い換えた。高校生は『いえッ』と首を振って『どうぞ,座って下さい』とにこやかに言う。席を譲られるなど初めてのことなら、女子高生に声をかけられるのもないことなのでドギマギしてしまった。



 小木港のバス停/小木港


 席を譲って断られ,気まずい思いをしたことがあるので、ここは恥をかかせてはいけないと思い、素直に『じゃあ,せっかくだから・・,ありがとネ』と言って座らせてもらったが、俺ってよほど爺くさく見えるのかなぁ・・,とか、よほど疲れた顔をしていたのかなぁ・・,等と内心複雑だった。まあ、穴水を出発してから4日目で通算100km近く歩いていたので疲れが顔に出ていたのかもしれない。
 でも彼女は単純に、車内では最も年長の私に席を譲ってくれたのだと思うことにした。戻りのバスでは歩いてきた道を目で追って確かめながら、その日の行程を反芻したいと言う思いもあったので実際有難かった。



 小木港・待合室のおばさん達/白い船と外国人船員が目立つ


 ポツポツと生徒達が下りて行き、彼女もすぐに空いた席に座ったのを見てホッとする。小木港と言うバス停で大勢の仲間達と一緒に彼女も降りたが、そこは昼間,ちょっと長い休憩を取ってユニフォーム姿のおばさん達と談笑したところだった。 
 降りる彼女にもう一度礼を言い、車外の姿に目をやるとにこっと笑って去って行った。

 そんなことがあって小木と言う町が印象深い地名になった。

♀が♂を食べるカマキリの真実

2011-10-13 05:44:49 | 生き物達
                                           2試合続けて完投~『明日のカープ』をぜひ!




 先日,カマキリ♀がカマキリ♂を食べる場面に遭遇したが、気になって調べてみるとこれについて色々誤解があることが分かった。

 まず♀が交尾中,またはその前後に♂を食べてしまうことは実際にあるが、自然界ではその確率はあまり高くなく、ましてや♀が産卵のために必然として♂を食べるわけでも、また♂が種の保存のために進んで食べられるわけでもないと言うことが分かった。
 カマキリには複数回交尾する能力があり、交尾後に食べられることが必然であるならその能力は必要ないことからもそれは言えるようだ。

 ♂食いの原因は色々あるが、一番はカマキリが悪食で餌の識別能力があまり高くなく、目の前の動くものなら何でも捕えて食べようとすることにあるらしい。
 その上にカマキリは♀が大きくて、♂は弱っちいので不本意ながら食べられてしまうことがあると言うのが真相のらしい。
 ♂はこのことを知っているので、交尾の時には慎重に近づいて背後から交尾に至り、素早く事を終えて離脱したり、夜間に交尾するなどして食べられないように振る舞うのだが、それでも食われてしまうことがあると言うことらしい。

 特筆すべきは、交尾中に頭から食われていてもなお交尾は継続可能で、更に胴体から腹まで食われても繋がったまま継続されるように出来ている。
 そこには交尾中に食べられても子孫を残すための能力だけは確保しようとする宿命のような♂性があることも事実だ。

 ただ、動くものに反応して食べると言うのであれば♂が♀を食うこともあるのではないかと言う疑問が残る。実際にその場面を見た時,食っている奴が果たして♀なのだろうかと自分も思った。
 この点については、♂はフェロモンに引き寄せられてメロメロになっているのでそれは無いと言えるようだ。
 ただし、虫かごの中に数尾のカマキリを飼育すると♂♀関係なく共食いして最後には1尾だけになってしまうらしい。自然界でも餌が極度に不足するような条件下では共食いし、その場合は♂♀の差はない


 その♂食いの映像を発見した
http://animaldouga.blog108.fc2.com/blog-entry-168.html



 真実がそうであっても♀はしたたかで♂は健気~と言う印象は変わらない気がする・・。


 2試合続けて完投~『明日のカープ』をぜひ!

蟷螂

2011-10-12 13:50:29 | 海岸線を歩く
                                           遅ればせながら・・~『明日のカープ』へジャンプ



 粛々と 蟷螂雄の肉食らう





 山口誓子の句に


 カリカリと とうろう 蜂の顔を食む

 と言うのがあるが、それよりよりもっと凄い場面に遭遇した。

 ただ、交尾中ではなかったのが残念!





 輪島の市街地と港が見えてきた。今回の海岸歩きはまもなく終了。



 遅ればせながら・・~『明日のカープ』へジャンプ


海岸線・珠洲から輪島へ

2011-10-10 04:03:24 | 海岸線を歩く
                                          横浜相手でも・・~『明日のカープ』もどうぞ!

 昨日まで2日間の金沢・能登を巡る「トキのいた森を訪ねる旅」が終わり、今日から奥能登の珠洲市から輪島市に向けて海岸線を歩く。

 今回は下調べもなにもせず行き当たりばったりの無計画な旅で距離も分からない!
 幸いこのところ晴れっぱなしなので何とかなるズラ・・。

 れまでの4年間はすべて5月連休に歩いて来たのが今回初めて違う季節に歩くのでそれが楽しみ!



 横浜相手でも・・~『明日のカープ』もどうぞ!

紅玉&陽光

2011-10-08 02:23:35 | 安曇野
                                          連敗は8で止めたが・・~『明日のカープ』へリンク


 紅玉/陽光


 リンゴ リンゴ リンゴ!

 真っ赤っか


 紅玉/陽光


 葉摘み 玉廻し 収穫 大車輪!



 梓川のリンゴ園にて



 仕事の合間にイナゴ捕り




 連敗は8で止めたが・・~『明日のカープ』へリンク


福井の悪い癖

2011-10-06 22:12:30 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
10月6日(木)18時00分 名古屋ドーム
広島 000000003  3
中日 02200100   5
●福井(7勝9敗)

 先発の福井はまたしても発病。素晴らしい立ち上がりを見せ初回を0点でに抑え、乗っていけるかなと思った矢先の2回、何の前触れもなく自滅。2つの四球のあとピッチャー相手にも四球で満塁とし、荒木にタイムリーを浴びる。
 3回も2番手今井が四球が絡みで失点。その後のことはラジオを消したので知らない…。

 8回まで3安打に押さえ込まれた打線は9回にちょっぴり反抗、無死満塁から3点を奪うが、それが精一杯。

 あまりに散々な内容で7連敗…。