遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

滑り込みでタクアン漬け

2012-12-31 21:31:06 | 喰う寝る○太

 タクアン用の調合糠/干し理想24kg


 最後の最後にやっとタクアン漬けを終えることが出来た。

 干し理想は細く小さくつくるようにと言われて、今年は15cm間隔で植えてみた。たしかにこの間隔ではこれまでのような腕よりも太く一番大きな角樽よりも長いダイコンは出来なかったが、やたらと細いものが続出して収量は昨年の半分以下となった。
 尤もこれは管理が悪かったせいでもある。従来のように間隔をしっかりとっていれば間引きが少々遅れても育つのだが、密植しているので間引きが遅くなると早く育ったものが他を圧迫して著しく成長を阻害するのだ。
 結果,売ることもならず、徒労・減収と言う失敗に終わった。播種・間引き以後放ったらかしの自分向きではないと言うのが結論だ。



 糠の調合もいい加減/重石は20ℓタンクに満水(約40kg)


 糠の調合に使う柿の皮・・,柿は手に入れたものの皮も剥かずに放置しているので市販のものを買う羽目になった。
 みかん皮・・,態々平郡島までみかんの収穫に行きながら、1個も食べていないので干す皮がなく、5~6個皮を剥いて生のまま入れた。
 ナスの葉・・,今夏はナスをつくらなかったので葉もなし。
 ちょっといい加減だった。
 糠6kg,塩2kg,ザラメ1kg,黒糖600g,昆布適宜,タカノツメ適宜



 松前漬けも完成


 松前漬けの昆布に根昆布を使ってみたところ、粘りがしっかり出た。それはいいが、根昆布は薄くて歯ごたえがなく、昆布そのものを噛みしめると言う食感にかける気がする。なので厚みのある出汁昆布とを半々に混ぜるといいのではないかと思った。

 村上昭子さんの松前漬けは切り干し大根を入れるのが特徴で、他にあまり見ないがこれが何とも言えず美味い。なので切り干しダイコンとニンジンをこれまで以上にたっぷり入れる。

 最高の出来だ!

大町暮らし

2012-12-23 22:50:08 | 山のあしおと小学校

 雪を溶かして水づくり/氷を割ってコマツナを洗う


 信州に来て10年余りになるが、昨年,大町に移り住んで初めて寒い所だと思った。
 
その1
 先ず,年内のうちに水道が凍結してお隣さんからもらい水したり雪を溶かして水を確保したりした。それだけでなく台所に置いてあったハクサイやダイコンが凍って、冷蔵庫は凍らせないための箱であることを認識させられた。
 まあしかしそれは悪いことばかりではない。解体体験で持ち帰った鹿肉のあばら骨の部分があまりにも大量で冷蔵庫に入らないので、そのまま台所脇の土間に放置しておいたのが春まで何ともなかった。
 冷蔵庫に入れなくても食材が傷まないのだ。

その2
 信州に来て初めて日常生活でセーターを着た。それまでウールは冬山以外で着たことがなかったのにだ。
 そして今年はとうとう,耐寒訓練のつもりで30代始めから続けてきた半袖生活(年内のみだが・・)をやめた。これにはちょっと事情がある
 寒いどころか着れば暑いと感じて薄着していると咳が出るようになったのだ。薄着して咳をしていては格好がつかないのでやむなく長袖シャツを1枚着る。癪なことに着るとそれが収まるのだ。
 我慢すれば零下5~6℃程度の室内でなら半袖でいられなくはないのだが、体の深部ではそれをダメージと受け止めているのかも知れないと思うようになった。


 雪は決して多くはないがその方が寒い


 半袖でウロウロしていると色々と周りがうるさい。中には『見ている方が寒くなるからやめてくれ』と言う者がいるが、見る方が寒いなんてことは断じてありえないことで大きなお世話と言うものだ。
 それでも行く先々をそう言われると何だか悪いことをしているような気がしてくる。

 半袖で過ごせるのはせいぜい12月いっぱいで、年が明けるともう1枚夏物の長そでシャツを着て、外出の時はヤッケを着ているのだが、『あいつは真冬でも半袖,裸足で歩き廻っている~』等と根も葉もないことを誰かが言い、いつの間にかそれが定着してしまった。
 『そんなことはない』といくら否定しても人は事の真偽より面白い話題を肴にする。防寒着を着ていて怪訝な顔をされると何だか裏切っているような気にさせられる。迷惑な話しだ。

その3
 寒い朝,それなりの格好をして明科の畑に向かう。よほどのことがない限り軽トラの暖房は入れないが、それでも10分走って池田町の近くまで来ると暑くなって1枚脱ぎたくなる。つまり大町が寒すぎるということ。


 大町はそんな冷凍庫みたいな所だ。
  
 その大町での2度目の冬。同じ轍を踏むまいと、水道の凍結防止策を講じるつもりでいたにもかかわず寒波に先を越されてしまい、今年も凍結・穴蔵生活だ。
 いや,それどころではない事が起こった・・。



 ヒューズは生きているのに電気が来ない/4線連結用コネクター

 
 11月末のとある日,2Fの電燈や電気器具が突然消えた。慌ててブレーカーを見に行くと・・・,アレレ,ヒューズはちゃんと繋がっている。
 考えられることはただ1つ,天井裏の配線がどこかで切(ら)れたのだ。そして、その原因はネズ公意外に考えられない。即ちチュー害と言うやつだ。

 仕方なく、1Fたこ足配線のソケットの1つからテーブルタップを繋ぎつなぎ足して2Fに引っ張り、PCと電気スタンド,足元暖房だけで1ヶ月を過ごしてきた。
 
 コタツもあるにはあるがうっかり点けるとヒューズが飛ぶのがこわくてひたすら寒さ我慢の日々。
 天井から吊り下げた蛍光灯が使えなくてスタンドだけの薄暗い日々でもあった。何だか昭和20年代に戻ったような・・。



 蛍光灯・・明るい!/PC周辺機器だけは確保してきた


 意を決してブレーカーからの配線をやり直す。
 ブレーカーはヒューズが左右とも15Aで、さらにその両方を15Aの遮断機がカバーしており、1F,2F共にそれぞれ15Aでヒューズが飛ぶが、全体としても15Aで遮断機が落ちるようになっている。
 ブレーカーを新しいものに替えて容量を大きくすると料金が高くなるらしいのでこのまま行く。

 ヒューズのある器具(2F)に15Aの1.6mmコード20mを繋いでそれを2Fに引っ張り、4線連結用のコネクターで3本に分けて、これを天井からつるした蛍光灯と2つのコンセントにつなぎ、やっと2Fのすべての電気器具が元通りに使えるようなった。

 な訳で1ヶ月ぶりに蛍光灯とコタツをつけた次第。何んと明るく暖かいことか!


ニオのある風景

2012-12-17 19:00:31 | 山のあしおと小学校

 ワラニオ



 平郡島で数少ない水田
 温かい陽射しとわずかな水の恩恵を受けて
 細々と営まれる稲作・・
 そこに 原風景を忍ばせるニオがあった。
 


 燦々の陽射しとわずかな水


 郷里ではこれをグロと言う
 田圃のあちこちにつくられるグロは
 格好の遊び場で
 子ども等はその藁束を引き抜いて下に敷き
 てっぺんからダイビングしたり
 でんぐり返って遊んだりした



 沖の小島に 今日も光がふりそそぐ


 信州ではあまり見かけないし
 機械化された営農では 
 もはや必要のない遺物でしかないが
 ニオのある風景は忘れがたい
 

光る海~平郡島にて

2012-12-13 16:49:36 | 山のあしおと小学校

 ミカン畑から沖浦・五十谷三島方面を望む


 12月8日(ん土)
 午前11時 昼前の太陽を撥ね返す銀色の海が眩しかった
 みかん畑から沖浦・五十谷三島を望む景観は島の中でも格別だ
 


 突如として変わる暗幕の雲・アカネの空~小島が浮かんでいる/ハンドウ島・上関方面


 収穫を終えて五十谷三島へ向かう峠から見る海と空が突如として変わった
 暗幕のような雲が海面に迫り 海と雲の間の空が茜色に染まる



 佐田岬方面/沖合いに船の影


 水平線上に微かに見える島影は伊方原発のある佐田岬 ハンドウ島,祝島の向こうは国東半島 
 はるか沖あいに1点の船影・・ 



 西風に荒れる海/祝島・上関・国東半島方面にも蜃気楼


 マジ(南風)が吹くと海が荒れ 時として定期便が欠航することさえある
 この日の海は荒れて船が大きく揺れ 珍しく島に風花が舞った 



 降り注ぐレンブラント光線/ニオ(ぐろ)のある田圃から


 9日・・
 軽四がやっと通れるほどの道を走って島を一周する途中
 雲間から降り注ぐ光のシャワーを見る
 そこにわずかばかりの水田があり 原点を思わすニオがあった



 毎日現れる蜃気楼/今日も海光る


 10日・・ 雲1つなく晴れて沖に蜃気楼が現れた日 島を後にする

何となく御在所岳~旅の途中の思いつき登山

2012-12-02 16:16:46 | たび・出会い

 東海道五十三次・土山宿『伝馬館』/


 ツリーハウス建築アドバイザーTomoさんと島根県益田市に行く途中、滋賀県甲賀市のTomoさんの実家に泊まる。


 一等三角点のある御在所岳/稜線上から四日市方面を望む


 地図を見ると何と御在所岳が近い。かねてから登って見たかった山なのでシメタとばかりTomoさん所用中に登ってきた。



 岩場の登り/鎌ヶ岳を振り仰ぐ

 
 標高わずか1212mの山ながらどでかい一等三角点があった。御在所岳は県境に位置し、どちらかと言えば三重県の山で菰野市側からはロープウェイで簡単に登れてしまう。



 R477武平トンネルの登山口/武平峠


 R477の武平峠からは1時間弱の登りだが、途中に岩場があったり登るに連れて後方の鎌ヶ岳が競り上がって来る様が面白く楽しめた。山頂からは一方(東)に伊勢湾、もう一方(北西)に琵琶湖を見下ろし、北には伊吹山を遠望することができる。そして屹立する鎌ヶ岳の遥か先は鈴鹿峠である。



 さて、今夜中に山陰の海岸線まで走って明日昼前に益田市に着くべし!