遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

ユウスゲの里

2013-07-25 21:16:26 | 


 地主さんの田圃の土手に

 今年もユウスゲが咲いた





 毎年,同じ所に同じように咲く

 野焼きの際に そこだけ残して

 焼いているのかと聴いてみたら

 そうではないとの返事






 地主さんの言によると

 ユウスゲは強いので

 そこだけ焼けずに残るのだそうだ




 

ユウスゲ

2010-08-11 03:39:39 | 


 地主さんの田圃の法面にはユウスゲが咲くので
 地主さんはそこだけ土手を焼かずに残してくれる
 
 名前の通り ユウスゲは夕暮れ時に花開く
 昼間 畑に向かう時には目立たなくて
 その日咲くのかどうか分からないが
 帰る頃には 深い雑草の中で控えめに咲いている

 吾も紅
 その花をやっと撮ることができた
 輝くように咲く 金色のニッコウキスゲとは違って
 草むらの中で まわりの緑に消え入りそうな淡い色の花を
 ほんの2つか3つつけて いつの間にかそこに咲いている
 それがユウスゲ

 夕方からよりにかけて咲くのはスズメガなどの蛾を呼び寄せるためと言われる。その咲き方や色はオオマツヨイグサ等とも似ており、薄暗い中ではこの黄色が目立つ。

イチゴの花弁をめぐって・・・ノウゴウイチゴ,その後

2008-04-28 01:07:39 | 
 6枚花弁のイチゴ・女峰
 あるブログのイチゴの花の写真を見ていると花弁が6枚あるように見えたので、次のコメントを送った。   
 『 ・・・。この記事のイチゴの花の写真ですが、花びらが6枚あるように見えますが、他に花びらの数が分かる写真はありませんか?
 と言うのは、先日(22日)『ノウゴウイチゴ』の記事で、「バラ科であるイチゴの花弁は通常5枚なのが、ノウゴウイチゴは7枚花弁だ」と言うことと「自分の畑で7枚花弁のイチゴの花を見つけた」と言うことを書いたばかりなのです。もし分かったら教えて下さい。 』
 
 以下,返事のやりとり

 『お久しぶりです。・・(略)・・。いちごの花弁、わたしはずっと5枚だと思っていました。木偶さんのコメントをきっかけにちょっと調べてみたところ5枚~8枚なんだそうです。ここをご覧ください
 ⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4 
 あいにくいちごの花がしっかり写っているものは他にはありませんが、よく見ると確かに6枚ありますね! 気がつきませんでした。ちなみに写真の花は女峰という品種です。
 あるサイトで女峰の花の画像をたまたま目にしたのですが、やはり花弁は6枚ありました!
ついでに、花びらが大きいと実も大きくなるらしいです。 』

 『6枚花弁はオドロキです。女峰に6枚花弁のものがあると言うことが他の所でも確認されたと言うことで貴重な情報を頂きました。
 花びらが大きいものほど実が大きいと言うのも普通の野生のイチゴが2倍体であるのに対して品種改良されたものには8倍体のものが多く、8倍体のものは植物体全体が大きくなると言うことなので頷けます。
 私は自分の畑の7枚花弁のイチゴを見て先祖返りかと思ったのですが、むしろその逆で品種改良の過程で花びらの数が変化したのではないかと思うようになりました。コメントからヒントを頂きました。 』

 『わたしも木偶さんのコメントをきっかけに、いちごについて調べてみたくなりました。ちなみに7枚、8枚花弁の写真もどこかのサイトで見ました!
 それにしても木偶さんのいちごの花弁が7枚というのも驚きですね。わたしが撮ったいちごの花がたまたま6枚だったのか、それとも女峰という品種がそもそもそういうものなのか、もうちょっと調べてみても面白そうです^^ 』

 『コメントが2つあったのに気づかず、後の方だけ読んで書き込みしていました。ウィキペディアの記事は参考になりました。私もウィキペディアで倍数性について調べました。  
 ⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E6%95%B0%E6%80%A7
 私の仮説は、オランダイチゴはすでに品種改良された8倍体で、その原種であるバージニアイチゴやチリイチゴは多分ノウゴウイチゴに近い2倍体(野生)種で、ノウゴウイチゴが7枚花弁と言う特殊性を持っているように、6枚以上の花弁を持つものがあったのではないか・・,これらの野生種に共通した形質が改良種に受け継がれる過程で5~8枚と様々な数になって現れているのではないか・・,と言うものです。
 同じ畑で今年はいくら探しても5枚花弁しか見つかりません。花弁の数は不安定なものなのかもしれませんネ・・。 』



森くらネイチャーガイド教本~植物編・・・ノウゴウイチゴ

2008-04-22 15:16:14 | 
 
ノウゴウイチゴ(能郷苺))
科名:バラ科 オランダイチゴ属
学名:Fragaria iinumae

 岐阜県の能郷白山で発見されたことからこの名があり、登山者にはなじみ深いもので、甘い果汁はのどに染みわたる。
 栽培種の食用イチゴは、南米と北米原産の2種の野生イチゴが交雑して生まれた8倍体種(※)であるが、日本に自生するイチゴはいずれも2倍体種で、食用のイチゴにくらべるとずっと小振りである。
 このうちノウゴウイチゴは主に本州の日本海側と北海道に分布し、亜高山帯の登山道の土がくずれたようなところでよく見られる。
 栽培種のイチゴ(オランダイチゴ)の白い花に似ているが、ほとんどのイチゴの花は花弁が5枚であるのに対して、この花は花弁が7~8枚と多く、見分けのポイントとなっている。

 北海道、本州の北部・日本海側に分布し、低山~亜高山の湿った草地や林縁に生える多年草で高さは10cmほど。太い根茎を持ち、長いつるを伸ばして一面に広がる。葉は3小葉からなる複葉で葉は緑白色、粗い鋸歯がある。
 直径2cmほどの純白の花を咲かせ、8~9月に長さ1cmほどの真っ赤な果実を実らせる。実は円錐形で小振りだが、香り・甘さとも最高で、野生のイチゴとしてはシロバナノヘビイチゴとともに栽培種に劣らぬ美果である。


※8倍体
 基本的な数の染色体すなわちゲノムを複数組もつ細胞または個体のこと。生物の細胞はふつう母親と父親に由来する2組のゲノムをもつので2倍体であるが、一部の生物では2組以上のゲノムをもつことがあり、ゲノムの組数に応じて2倍体、3倍体、4倍体、8倍体などとよばれる。
 ほとんどの動物は2倍体であるが、少数の動物およびかなりの植物で2組以上のゲノムをもつ倍数体種が知られている。
 動物では、ホウネンエビ類の1種(4倍体、8倍体)、ヤブキリ類の1種(4倍体)、メキシコサンショウウオ類の数種(3倍体、4倍体、5倍体)、フナ(3倍体、4倍体)、コンゴウインコ類の1種(3倍体)などである。ただしほとんどは雌個体だけが単為生殖によって繁殖している例外的な存在である。

 これに対して、植物の倍数体はごくありふれた現象で、植物の進化にとって重要な役割をはたしている。被子植物の半数近くは倍数体であるといわれており、ひとつの種または近縁種間に染色体数の倍数系列が多くみられる。
 倍数体は、通常の2倍体よりも全体の大きさや個々の器官が大きくなりやすい反面、成長はおそくなる傾向がある。こうした特性を利用するためにコルヒチンなどの薬品によって人工的に倍数体をつくり、花の大きな植物や収量の多い作物,種無し果実などをつくる倍数体育種(倍数性育種)がおこなわれている。


ザゼンソウ咲く

2008-03-17 19:13:49 | 

 都会の道路のすぐ側

 ザゼンソウが

 清冽な流れの側で咲き始めた。


 ほとんどの花はまだうつむき加減であったり

 向こうを向いて恥ずかしげだ


 林の奥の方には まだたっぷりの雪があるが・・

 根っこのまわりや

 黒い実が落ちたところが窪んでいる。

 雪解けを待ちきれない花もいる


 春まだ浅い 宮の森

オオマツヨイグサ・2

2007-07-01 20:19:48 | 
 辺りが薄暗くなり始める頃,土手に行くと、その日咲く花はすでに花びらが少しはみ出して『これから咲くぞ』と言うサインを出している。その花に狙いを定めて側に座り込み、固くキリリと締まった蕾が次第に緩んでゆっくり開いていく様を飽かずに眺めたものだった。
 あちこちで黄色い花が開き始めると、どこからともなくスズメガが飛んできて吸蜜し始める。ふいに頬を掠めるその羽音の意外な大きさには驚かされた。
 花粉には粘り気があって、吸蜜にやってくるスズメガの体に糸のようにまとわりついて運ばれて行く。

ムラサキツユクサ②

2007-06-13 01:05:11 | 
 デジカメはどうも苦手だ。ちゃんと撮れているのかどうか分からなくて不安が残る。不安の割には期待以上のものになっていたりすると『機械が撮ってくれた』と返って不満が募る。
 通常の撮影は問題はないとして、近接撮影がうまくいかないのは安物のデジカメのせいか,それとも腕が悪いのか・・・?
 光学カメラでキチンとピントを合わてカシャっとシャッターが落ちる音を聞かないと落ち着かない。

ムシトリナデシコ③

2007-06-13 00:32:13 | 
 所用で訪ねたあるお寺の広い庭の一画に大きな岩がデンと置かれていて、その周りに見事なムシトリナデシコの群生があった。
 『これって手入れして育てたんじゃないですか?』と聞くと、庵主様が声を落として『ホントはネ。この花は植えるもんじゃないって言われてるんだけどぉ,勝手に生える割にはきれいなんでちょっとだけ油粕をまいてやってんのよッ』と言われた。さもありなんと思う。これだけまとまって咲くと雑草扱いは出来ないだろう。
 墓場によく咲くからと言って嫌われるのは花も不本意なことだろうし、私もこの際偏見を捨てなければと思った次第。存在感のある草だ。

ムシトリナデシコ②

2007-06-13 00:07:05 | 
 子どもの頃,墓地でよく見かけるこの花を墓花と呼んで馬鹿にしていた。道路端とか川原や境内の砂地など,比較的乾いた所に雑草らしくパラパラっと咲いていたのが、近年はあちこちでよく目につくようになり、しかもかなりまとまって咲いているのを目にすることが多くなった。時には手を加えて保護,あるいは育成しているとしか思えないような大きな群を見ることがある。この写真はあるお墓の墓石の後ろにびっしりと咲いていたもの。
 かつてはまばらに咲いているものしか見たことがなく、貧相な花と言う印象しかなかったが、こうしてまとまって咲いているのを見るとかなり派手で豪華な感じさえする。