遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

アルプスの末端 ・・・ 日向山に登って見たⅠ

2013-02-28 10:28:50 | 山のあしおと小学校

 雪の舞う合間,久々に碧空/尾根までわずか40mh


 2月23日(土)
 前日のわっぱランドでの野外学習の際に忘れて帰ったピッケルを回収に来たついでにわっぱランドのすぐ目の前にある日向山に登って見た。
 日向山は標高972m。わっぱランド(860m)の東を走って扇沢へ向かう県道45号線と、大町温泉郷の西隣の犬の窪地区に挟まれた標高差110mほどの丘陵で、爺ヶ岳・白沢天狗山から南東~南々東に延びる尾根の末端に当たる。


 雪が深くてなかなか登れない/やっと尾根~振り返る


 わっぱランドでの野外学習の反省会の勢いで大町市内の身近な自然をもっと知りたいと言う気になっていた
ので、手っ取り早く目の前にあるこの丘に登って見た。
 何の変哲もないアカマツやナラ等が茂る樹林の山(丘)であるが、尾根を辿ればP1122m,P1227m,P1365m,P1687mを経て白沢天狗山(2036m)に至ることが出来るかも知れない・・,等と思ったりしている。


 目の前に唐沢岳/北葛岳も・・


 除雪車がつくった道路際の雪の壁を乗り越えて樹林帯に入るとすぐ上に稜線が見えておりそこまでは約40mの登り。軽い気持ちで道路から20m程進むとそこから急に立ち上がって結構な斜面となる。雪は膝上までありわずか40mの登りに25分もかかる。
 野外学習の場としてどんな活動が出来、あるいは何を学ぶことが出来るかと言うことを考えながら歩くと、この急斜面はかんじきを使って登るのにいい斜度で、しかも下りは尻セードで一気に滑り降りることが出来そうである。
 滑り降りた所が広い平原で安全であること,長い尾根に沿って斜面が続いているので、高さ40mの土手を登る感じで横一列になって一斉に登ることが出来そうなこと・・,等々。


 北に進んでみた/唯一のサルの食痕

 尾根に到達するまでに1ヶ所でサルの食痕を見かけた他は足跡もなく、動物のフィールドサインは殆どなかった。それは尾根に上がってからも同じで、動物に遭遇する可能性は低いと思われた。
 斜面の下も途中も尾根の上もあまり太くないが背丈がやたらと高いアカマツやナラの樹林で全体に薄暗く、見晴らしは決してよくないが、尾根に上がると目の前に唐沢岳が見え、北に延びる尾根を辿ると北葛岳と思われる山が見えてきた。
 更に進むと北葛岳から先の扇沢上部の山が見えるのではないかと日向山のピーク付近まで歩いたが、樹林がうるさくて確認できず引き返して、同じ所に戻りこの日は終了。


 時々雪がきらきらと落ちてくる/鳩峰の奥は不動岳か・・




 付:2月B22日(金) 1年生がやって来た~わっぱランド野外学習
 



 昨2月22日に大町市内の小学1年生57名が4人の先生に率いられてわっぱランドにやって来た。
 これは同小学校が数年前から取り組んでいる総合学習の1つである野外学習に、大町の自然と文化のガイドに携わる者として積極的に協力して行こうと言う立場で、形としてはぐるったネットワークの活動の一環として関わっているものである。


 今回やって来た1年生達は、昨年7月13日に続く2度目の来訪であるが、本来は昨年秋に2回目の野外学習を行う予定で事前準備を進めていたものが当日の悪天候で中止となり、改めて行うことになったもの。
 秋には夏の流れを受けて木の実と森の動物達の関わりと言うテーマを用意していたが、ドングリも松ぼっくりもすべて雪の下なので改めて雪のフィールドの中から追跡ハイクが出来そうな足跡をいくつか確保したり、キツツキもしくわムササビが使ったと思われる木の穴を見つける等して子ども達の興味を引きそうな教材を確保しておいた。


 望ましいのは実際にサルや野鳥などが出現することであるが、それは先方次第なので期待するに留め、カラ類の混群・巡回に備えて写真を用意した。
 一方,雪のフィールドをどう歩かせるかと言う点については、児童数分のかんじきを用意することが出来ると言う条件があったので、迷うことなくかんじきを履かせることにした。


 こうして当日を迎えたが、かんじきの装着に想定した以上の時間を要したために予定のシナリオのすべてを消化することができないまま時間切れとなり、低学年のかんじき体験が予想以上に大変な課題であることを思い知らされる結果となった。
 それは、60人の子ども達に全員にかんじきを履かせることの難しさについて充分検討せず、具体的な手立てを講じなかったことによる当然の帰結と言えた。



 第1の問題点は爪かんじきと平地用の爪のないかんじき(便宜上平かんじきとする)の2種類があってそれぞれに取りつけ方の難しさがあり、特に爪かんじきは足の小さな子ども達には難しすぎたこと,一方の平かんじきも先端に取りつける紐の位置にバラつきがある等の問題があって、完全にはマニュアル化されていなかったこと等である。
 爪かんじきは子ども達の足には大きすぎて取りつけにくく、また平かんじきは長靴の先端が横にずれてうまく固定できずすぐに外れてしまうと言う問題が起こり、教えている間にも次々と『外れた』と訴えてくる子が続出して40分の予定が1時間たってもスタートできないと言う事態になった。


 このため、3つに分けたグループのうち、見切り発車して外れたら途中で履かせると言うやり方に切り替えたグループと、徹底して全員に履かせることを重視したグループとの間に大きな差が出来て、予定のシナリオ通りに運ばないまま終わりを迎えることとなった。
 こう言う不手際があったにも関わらず、ある偶然~サルの集団の出現~によって事態が好転。子ども達は狂喜して群れに駈け寄り、遅れていたグループはそれをきっかけにサルの話しに引き込まれて大いに満足した。
 早くスタートしたグループはその恩恵に浴すことが出来なかったが、それでも遠目にサルの集団を見て大喜びしていた。
 このような状況下でも子ども達は雪のフィールドに対して興味津々で、雪の上の落ち葉や松ぼっくり,ハンノキの実等を目ざとく見つけて見せに来たり、下見の際に私達が気づかなかった鳥の巣を見つけたり・・,最後はツボ足になって雪の上を駈け廻って遊び、アッと言う間の2時間半が終った。


 子ども達が帰った後の反省会で出たことは、かんじき装着のこと(問題点は前述の通り),サルの集団に助けられたこと,子ども達は生き生きと活発だったこと,見切り発車の是非等々。
 自分のグループは平かんじきばかりだったが、外れた子に履き直しさせているうちに靴先が外れる原因が分かり、事後それを4人で検討した結果、縛る紐の正しい取りつけ方が分かってきた。
 つまるところ平かんじきの取りつけ方に習熟していなかったことが原因だったわけだが、それは以前に使用した人が間違って取りつけた紐をそのまま使うことによって生じるバラつきによるものである。つまり前に使用した人にきちんと正しいつけ方が伝授されていないために、それが繰り返されてどこまでも引き継がれていたのである。
 ※爪かんじきの問題点の分析と対策は未解明。


 これらのことを総合し、また体が軽い上に学校や家の周りを常日頃からツボ足で歩くことに慣れている1年生の子ども達に対して、敢えてかんじきを体験させる必要はなかったのではないかと言う声が出た。
 もちろん今回の経験を経て得た見解であるが、その点を深く検討することなく、無条件にかんじきを履かせるものと決めてかかったことは反省点として上げられなくてはならない。


 では、1年生にかんじきを履かせる必要はない,あるいは時期尚早であるとして、どの段階でかんじきを教えるべきか、あるいは教えないのか・・。
 そして、仮りに3~4年生くらいになったら自分達つくったかんじきを履かせることが出来るのではないかと誰かが言い、果たしてその機会はあるのかとまた誰かが言ったところから話しが膨らみ始めた。
 私達はこれまで学校からの要請に応じて、1年生の子ども達だけを対象にわっぱランドでの活動に取り組んできたが、それは単発の一過性の取り組みであると言う点ではその時々の思いつきでしかなかったではないか・・,子ども達に自然を教える,あるいは自然から学ばせると言う観点に立った時、果たしてそれでいいのか・・,と言う話しになった。
 端的に言えば、今日の1年生に対して『2年生になってからもおいでよ~』と言いたいではないか・・,そうだとすると私達は次に何を用意すればいいのかを考えるべきではないか,と言うことである。


 そうであるなら、実際に子ども達が来るかどうかは別にして、私達は1年生から6年生までの教材とカリキュラムをつくって置くべきではないか,それはわっぱランドを飛び出して大町のどこの自然であってもいいのではないか・・,と言う風に発展し、更に幼児から小中高校生のみならず、青年や成人をも対象にした野外での学習・教育を考える取り組みを進めようではないか等々・・と発展。
 このようにして自然&野外学習・教育のモデルをつくろうではないかと言うことになった次第。


 できることから始めようと言うことで引き続き日向山やわっぱランド,温泉郷周辺の自然をそう言う目で見直して行くことにする。


爺ヶ岳&白沢天狗の尾根

2013-02-26 11:13:23 | アルプス

 鹿島槍ヶ岳/蓮華岳


 2ヶ月ぶりに北窓からすっきりと晴れた鹿島槍ヶ岳,爺ヶ岳,蓮華岳を撮る

 1年前の2月18日,鹿島集落の登山口から入って1776mのピーク付近で幕営し、翌19日,東尾根を辿って中央稜から爺ヶ岳に登頂した。


 蓮華・赤沢・鳴沢岳方面と日向山付近/日向山~白沢天狗山間の尾根の下部,岩小屋沢岳


 この東尾根が2411mのピークで合流するのが白沢天狗尾根で、その尾根のはるか600m下方に白沢天狗山(2036m)がある。
 白沢天狗山から派生する何本かの尾根のうち、南々東に延びる尾根の末端がわっぱランドの向かいの日向山である。


 日向山~白沢天狗山間の尾根の上部/爺ヶ岳


 雪のあるうちに日向山から白沢天狗山に向けて少しづつ歩いて見ようと思い立ち、今朝はその尾根をしっかり撮っておいた。

ハウス内20℃超~ベビーリーフ・ミズナ播種

2013-02-25 23:01:02 | 山のあしおと小学校

 久々にハウス/少しだけ伸びた


 例年に比べて雪の多い年・・,ハウスの雪おろしをしに行って見ると明科はポカポカ陽気で屋根の雪はきれいに落ちていた。


 ただ今22℃/オオイヌノフグリ咲く



 砂漠状態のハウスに/雪を撒く


 13:10現在,ハウス内は20℃超だったが正午頃はもっと高かったはず。
 息をひそめていたホウレンソウ,コマツナの芽が少し大きくなり始め、オオイヌノフグリが咲いていたが、ハウス内はパサパサの砂漠状態・・,水がないので雪を撒く。


 コマツナも・・/ベビーーリーフ・ミズナ播種


 ベビーリーフとミズナを播種し、空いた所にキヌサヤとグリーンピースを播いたが、ガソリン代が嵩むのでハウス通いを控えた分,色んなことが遅れた。
 

 ウサギ,タヌキ達・・/雪中ブロコリーは失敗だった

 
 1時間後,室温は15℃に低下したが雪はかなり解けた。これくらいではまだ足りないが、外はまだまだ雪が厚いのでいくらでも撒ける。


 13:50現在15℃に低下,湿度は8%アップ/まだまだ雪は厚い

1年生がやって来た・・,わっぱランド雪遊び

2013-02-23 10:25:18 | 森のくらしの郷&ぐるったネット

 かんじき初体験 


 野外学習でわっぱランドへやって来た1年生達
 今回はかんじきを履いて雪の野山を探検しようと言うもの

 子ども達にとってかんじきを履くのはもちろん初体験
 60人の子ども達にかんじきを履かせるのも初めてで
 1時間かかってようやくスタート



 走ったり転んだり・・


 歩き始めた途端に外れてつけなおしたり
 外れたまま歩いたり・・
 と
 てんやわんやながら 
 楽しそうに走ったり転んだりダイビングしたり・・

 雪の上no落ち葉や松ぼっくり,ハンノキの実
 くっきり残る獣の足跡


 テンの足跡/雪の下は川




 ササ船を流した川/カブトムシvsスズメバチ 

 
 
 足跡を追って川を渡り
 カブトムシやスズメバチがいた木をチェック



 鳥の巣?/キツツキorムササビ?


 樹上に大きな鳥の巣の跡
 カバノキにキツツキの穴を発見!
 そんなささやかなものにも大喜びで・・
 そして


 サルの集団現る/・・やや!! 何ザル・・?


 突然現れたサルの集団に大興奮して突進! 

 サルにも助けられた2時間半は
 アッと言う間に過ぎて
 耳奥に残る歓声


 ドングリ子ちゃん/・・・??

周遊きっぷの廃止と青春18きっぷの行方

2013-02-16 14:13:21 | 山のあしおと小学校

 2005年4月1日・姫路駅にて/2007年3月25日・山陽線尾道付近


 山仲間のMさんから周遊きっぷの廃止は青春18きっぷと何か関係が・・? と言うコメントをもらって周遊きっぷの廃止を知り、すぐにネットで調べて見た。

 ※周遊きっぷの説明に関しては下記・ウイキペディアで・・。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/周遊き%...



 2009年3月27日・柳井港駅/2012年3月24日・中津川付近


 自分は旧国鉄時代の周遊券をよく利用した。当時は全国各地に周遊指定地なるものがあって、その指定地を2ヶ所以上組み込むことでオリジナルの周遊券をつくることも出来た。
 例えば、広島から信州の山に出かける際には、信州の指定地と共に郷里の宮島をもう1つの指定地に選び、宮島口を発着駅にすればいいのだ。
 ※どういうコースをどう廻ってもいいが発駅に戻るのが条件だった。

 周遊券がJRに引き継がれたものが周遊きっぷ言うことらしいが、その頃すでに自分自身のバブルが終っていたので使ったことはない。
 それが3月末で廃止と言うことだが、青春18切符は周遊きっぷの廃止とは直接的には関係なく、今春も2月20日から発売される。
 がしかし・・,
 青春18きっぷ廃止の噂があるのも事実。



 2013年1月10日・中央線で高尾山へ/2007年3月30日・紀勢本線ダイヤ


 以下・・
 『青春18きっぷは今年も発売、しかしその影で・・・ 』
 http://blogs.yahoo.co.jp/koji_wa32/31116041.html

 『・・(略B)・・ JRの快速・普通列車が乗り放題(一部例外あり)の青春18きっぷが今年も発売されます。
 毎年、春休み・夏休み・冬休みの時期になると発売になりますが、「もうこの切符は廃止されるのでは」という噂をよく耳にします。
 長距離乗れば乗る程得になる切符なので、JRとしては儲けの少ない切符なのかもしれません。
 しかし、この切符を発行しても余分な手間や支出はない(普段走らせている快速・普通列車に乗ってもらえばいいだけで、特別に運行する列車はごくわずかに残っている臨時の夜行列車しかない)ため、存続しているのだと思います。
 ・・(略)・・
 周遊きっぷは国鉄時代からあった周遊券やワイド周遊券などを継承する形で作られたのですが、少々ルールが複雑で、また切符を作る手間がかかること、そして最近では飛行機で旅行する方が多く、利用者が少ないことから全廃が決まりました。
 
 一番良かったのは、国鉄時代からJRの初期(周遊きっぷが登場する前)の頃にあったワイド周遊券でしたね。あれには学生時代や社会人になりたての頃によくお世話になりました。
 当時は夜行列車がまだあちこちに残っており、自由席だったらこの切符だけで特別な料金がいらなかったので、夜行列車を宿代わりにして移動したものです。この頃は若かったですから何でも出来ましたねぇ・・・。』



 2007年3月28日・瀬戸大橋を渡る/2011年3月24日・尾道付近



 『堀内重人の交通研究室』
 http://d.hatena.ne.jp/shoriuchi/20120319/1332180088
 『・・・(略)・・・ さらに噂では、国鉄時代のヒット商品である「青春18きっぷ」の廃止が検討されているという。JR側の言い分は、このような低廉な乗車券で利用してもらって利益率が低いのが理由のようだ。
 「利益率が低く手間が掛かる」という理由で何でも廃止するというのは、如何なものだろうか。青春18きっぷはJR東海の初代社長であった須田寛氏が国鉄の旅客局長であった時代にお作りになられた企画切符であり、国民の隅々まで浸透している人気乗車券である。この乗車券があったため、老若男女問わず鉄道旅行を楽しむ風潮が維持されている。・・・以下略・・・』

 
 2つのHPを紹介したが、いずれも青春18きっぷの廃止云々に言及されており気になるところだ。

 青春18きっぷも最近は自動販売機で買えるようになっていて人気の程ををうかがわせるが、『人気があるからずっと続くもの~』と思ってはいられない不安がつきまとう。突然廃止と言うことにならないことを願うのみである。

 私企業のやることだから切り捨てるのは簡単だろうが、商品を決めるのは消費者だと言う論法から言えば、売れ行きが存続の要素になるのかもしれない。と言うより、我々にはそれしか手段がない。



 2012年3月29日・赤穂駅/線路がある限り 旅は続く


 そんな訳で色々と企画を巡らせている昨今。


 金のない学生や年金暮らしの高齢者のみならず、青春18きっぷは老若男女,あらゆる層にとって、車に頼らない旅を格安に楽しむことのできる貴重な企画きっぷである。
 自分自身にとっては、これがあるから年に何回か郷里に帰ることが出来ると言う貴重な切符ナノダ。

 願わくばかつての週末3連休パスを復活・拡大して、ゴールデンウィークに5連休パスなんてのを発売して欲しいくらいだ・・。


かまくらおでん& ラタトゥユ

2013-02-14 23:12:54 | 山のあしおと小学校

 かまくらでおでん

 
 大町温泉郷・森林劇場前に居並ぶ大小のかまくら
 お昼のひと時,その中でオデンをつつきながら話しませんか~と言うお誘いを受け、大鍋いっぱいのラタトゥユ持参で参加



 おでん&ラタトゥユ


 仕掛け人のUmeちゃんの他,池田町で喫茶店を営むご夫婦とカナディアンビレッジ・モントリオールで働く若者。



 参加者達(全員が写っている)


 初対面同士ながら爪かんじきの話し,雪遊び,山遊びの話しで盛り上がった。
 途中でTVの取材も入ったりしてアッと言う間に昼下がりとなり、次なる遊びを約して散会。



 ニンニク・タマネギたっぷり/セロリもしっかり


 最後のトマト水煮を使う機会を待っていたのでかまくらパーティーに向けて野菜の煮込みをつくった。
 ニンニク1球,タマネギ中2個,トマト3個,ニンジン2本,カボチャ半個,ジャガイモ2個,セロリ2本,ピーマン4個,パプリカ1個,ナス3本,大豆の水煮2P,トマトの水煮,トマトジュース,激辛トウガラシ,ローリエ,ブラックペッパー,タイム,砂糖,塩,しょうゆ,~ズッキーニと辛コショウが無かった~
 素材から調味料,油まで、動物系一切なしの完全野菜食



 ラタトゥユ


 素材は別々に,あるいは似た者同士2~3種類を一緒に炒めてから合わせて煮込むが、柔らかく煮える前に汁気が無くなったらトマトジュースを加えて弱火でさらに煮込み、砂糖,塩,コショウ(スパイス)で味を調える。
 カレーのルーを入れればトマトカレーになりそうだ。

一夜置いたのでしっかり味が染み込んで上々



 森林劇場の夜

どんなに冷たくても

2013-02-12 11:29:17 | 暮らし

 雪を溶かして水を確保/外部は不凍だが引き込みの部分が凍る


 連日の凍結生活にもすっかり慣れてしまったが、まったく水が出ない日が3日続くとタンクの水では足りなくなる。あるいはタンクの水も凍って出て来なくなったりもするが、洗い物を貯めると生活が自堕落になるので洗い物だけはその日にすませる。
 たとえ手が切れるような冷たい水であってもだが、雪を溶かして洗物の水を確保するようになると、逆に温めた分だけ楽になるのは皮肉な話しだ。



 洗物はその日のうちに・・/いつも雪をストック


 ところが悪いことは重なるもので、このところ低温時にガスレンジがつかなくなってしまい、卓上コンロや山用のガスコンロまで使って凌いでいる。卓上コンロも低温時には火力がきわめて弱く、一番頼れるのは寒冷地仕様のブタンガスと言うことになる。 
 ガスレンジが何故つかないのかは原因不明。レンジに問題があるのか、あるいはボンベに水が溜まっているのかも・・。幸いなことにグリルだけは使えるので、朝はまずサケとかイワシの丸干し等を焼くことから始め、頼みのブタンガスで夜のうちにつくっておいた味噌汁を温めているうちにレンジが使えるようになったりならなかったり・・。
 かつ、唯一の暖房器具である反射式の石油ストーブも使ってやかんの水を温めていると、稀に水が出るようになることもある・・。


 と言うことが普通になった大町暮らし・・。咽喉元過ぎれば熱さ忘れるのタイプなので根本的な対策に向かわず、同じ愚を繰り返す日々。この気楽さこそは一人暮らしの特権故,断じて手放すまじ。

 それでも昭和30年代の頃より文化的な暮らしではある。尤も『あの頃はもっと寒かった』と昔を知る人は言う。



 保存瓶の水が凍って蓋を押し上げた






黒沢尾根,次なる目標はP1665m

2013-02-11 12:02:38 | 山行
  
 P1599mにて/雪庇の傍を行く

 リハビリ中のJ1さんとわかん初体験のS1さんを誘って足慣らしに黒沢尾根を歩く。

 前夜から小雪がちらつき、爺ヶ岳も鹿島槍も見えないまま天候の回復を期待して出発したが、晴れるでもなく吹雪くでもなく、終日小雪が続いてただ歩いただけに終わった。

 ガイド研修の時は2時間くらいかけて冬芽や獣の足跡,フィールドサイン等を探しながらゆっくり歩くコースも、ただスタスタ歩くと30分しかかからず、10:30には1599mのピークに着いてしまう。



 分岐点からカラマツ林を下る/現れた次のピーク


 せっかくなのでその先のコースを少し歩いて見ようと言うことになり、小遠見山に向かう道を辿る。

 
 左;P1580m~とりあえずあそこまで行こう/右;P1665m

 1599mのピークは道から外れているのでその分岐点に戻り、カラマツ林に中を40m程下ると目の前にほぼ同じ高さと、それより一段と高い2つのピークが現れる。右に曲がる道を更に30mほど下った辺りから登りに転じ、緩やかな斜面を70mほど登って最初の小ピーク(1580m)に着く。そこから30分も歩けばもう1つのピークまで行けると思われたが、リハビリ中のJ1さんにあまり無理はさせられないのと展望が期待できないのとでそこまでとし、弁当を食べて引き返す。



 雪洞の跡があった/ここから尾根を一気に下る


 帰りはリフト上の1546mのピークから南西方向に直進した後、スキーのコースになっている林道にほぼ並行して南に向かう尾根上を降りるつもりだったが、南西に進み過ぎて南向きに下降する尾根を1本間違えたために早々と沢に降りてしまったが、そこには無数のデブリがあった。『やばい! 一番降りてはいけない所に降りてしまった』と思ったが引き返すわけにもいかず、ヒヤヒヤしながら右手からのデブリを避けて谷の左端を歩く。



 難しい渓に降りてしまった/何とか脱出


 幸いこの日は気温が上がらず、雪面は固く締まって新設と言うほどの積雪もなかったが、後で考えるとまだ落ちていない斜面の側の方が危険だったかもしれない。
 いずれにしても大失敗だった。そこで登り返すことはできないまでも谷を避けるために左手の尾根に這い上がり、20m程上を谷底と並行にトラバースして尾根の末端を廻り込むこと10分あまりで山スキーのシュプールを見つけ、滑り降りて窮地を脱する。



 ゲレンデへ


 こうして何とか林道に出るには出たが大谷原に寄りに下りすぎていたので少し登り返して黒沢ヒュッテの下方に出、ゲレンデを下って駐車場に戻り散会する。



 カメラを忘れたのでメモ代わりに携帯で撮った写真のみ。
.


夢花火&音の祭典 in 大町温泉郷

2013-02-07 17:21:24 | 大町暮らし

 お母さんといっしょ・・/お姉ちゃんもいっしょ・・


 夢花火と音の祭典・・大町温泉郷の夜


 ひとりでもできるもん!/がんばってるよ!

 
 あちこちから宿泊客や地元の人達がやって来て 
 てんでバラバラに
 雪のぼんぼりやランプシェードをつくり始め・・
 そんな人達で いつしか
 広場はいっぱい



 中・韓・日,ラヴ・タワー/完成!






 若者たちも 地元の人達と
 一緒になってつくる
 タブ・タワー


 自分でもつくってみた ~ 一番大きな奴・・・どうだ!


 今夜も明日も その先も
 人々が
 温泉郷に 灯りをともす


太郎山(1164m)

2013-02-04 17:54:20 | 山行

 総勢9名~太郎山山頂で/展望広場から上田市街地と独鈷山・美ヶ原方面を望む

 大町労山,2月の会山行は展望と陽だまりを求めて上田市の太郎山へ。
 太郎山は上田市の北部,坂城町との境界にあって標高は1164mとあまり高くはないが、関東富士見100選に選ばれる等展望がよく、また眼下に上田市をつぶさに見下ろすことが出来、上田市とその周辺の人達にとっては親しみやすく登りやすい人気の山と思われ、山頂下の太郎神社に参拝する人も多いらしい。


 表参道登山口/ツルツルに凍っている

 表参道の登山口に着いた時には道の端にズラリと車が並んでいたが、後続の車を待つ間に早くも下山してくる人があり、その人達が申し合わせたように日陰に残った雪で靴に着いた泥を落としながら『融けてぬかるんでいる所とツルツルに凍っている所があるので気をつけて・・』と言い残して去って行く。
 表参道は南東の尾根道で日当たりはいいのだが、雪が融けては凍り~を繰り返して表面がツルツルで滑りやすくアイゼン無しでは転倒を免れられず、その上融けた所は泥んこになってこれまた滑りやすいと言う訳だ。


 陽当たりのいい所もある/大鳥居

 空いたスペースには次々と新しい車が入って来る。地元の人らしい登山者によると『時間を問わず一日中登山者がある』そうだ。これだけ人気の高い山なのだから駐車場があって欲しいと言うのは欲張りか・・。


 二十丁丁石/朱の鳥居

 計画では裏登山道口から登って表参道を下山と言うことになっていたが、3台の車をうまく使って裏から表へ,表から裏へと交差縦走しようと言うことになり、5名づつに分かれて1隊は表参道から登り始め、もう1隊は裏登山口に向かう。


 温かい展望広場/蓼科山方面

 凍っているのが分かっていながら、何故か5人ともアイゼンをつけずに苦労しながら登ったために3時間もかかり、11:57,展望広場に着く。
 前回(2010年1月17日)は快晴で、東の烏帽子岳から浅間の外輪山,秩父山塊,八ヶ岳・蓼科山,南アルプス,霧が峰,美ヶ原,を隔てて西の北アルプスに至る山々が望まれ、八ヶ岳の向こうには『関東富士見100選』の名の通り富士山もスッキリ見えていたが、今回は霞がかかった感じで八ヶ岳以遠は望めなかった。


 子檀岳(右端)・夫神山(中央左)と1600m峰が連なる旧四賀村・青木村境界稜線/美ヶ原・独鈷山方面

 ここからの展望で興味深いのは南々西方向に端正なたたずまいを見せる夫神岳とそれをそのまま持ち上げて南に大きく傾けたような子檀嶺(こまゆみ)岳,そこから始まって十観山,御鷹山,入山,二ツ石峰,保福寺峠,三才山,戸谷峰と連なる山なみや女神岳,独鈷山等,青木村を取り巻く山々である。
 特に、普段はそれを北々東方向から見ている青木村・旧四賀村境界の稜線をまったく逆方向から見ることが出来ると言うのが驚きであり新鮮でもある。


 根子岳・四阿山?/山頂のお地蔵さん

 12:15,太郎山登頂。何と裏参道隊を45分も待たせてしまっていた。すぐに弁当を食べ、それぞれの車のキーを交換して13:05から下山開始。
 自分は表を引き返すつもりだったが、アイゼンを持っていなかったのでさすがにツルツルの下りはためらわれて裏参道を下る。

 14:15下山。夜のナイトハイクのガイドに備えてまっすぐ帰る。

  
 以下は2010年1月17日の写真

 太郎山西峰/太郎山を振り返る

 太郎山から西に延びる稜線を辿って虚空蔵山を通り、上塩尻辺りに下山するコースは途中にスリリングな岩場などもあってなかなか楽しく、またバイパスまで下って奇岩・兎岩を見上げるのも面白い。
 今回は表参道・裏参道を使っての交差縦走だったが、9人に対して3台の車があったので下山口に1台車を置いて表参道から縦走し、運転手だけ乗せて車を回収すると言う方法もあった。
 こう言う計画を実現させるためには早めの参加者数の把握による緻密な配車計画が必要となるが、下山口が登山口に行く途上にあり、しかも両者間の距離がわずか4kmと好条件だったので決して無理ではなかった。
 前回は縦走後,バイパスの側道を4kmあまり歩くのに草臥れてしまったが、この縦走コースは面白いので機会があればぜひ実現させたい。


 国造山にて/ロープ場あり

 もう1点・・。
 2.5万図を見ていると付近に飯縄山,虚空蔵山,大峯山,城山等と言う山名があることが分かる。大峯山,城山はどこにでもありそうな名前なので不思議はないが、飯縄山は言わずと知れた御本尊が北信におわし、虚空蔵山もまた境界稜線を隔てた旧四賀村にある。いずれも信仰と結びついた山名と思われるが、それぞれの関係性が気になる。


 稜線から見下ろす上田市街地/バイパスから奇岩・兎岩を仰ぎ見る



かんじきハイクガイド研修 in 森のくらしの郷

2013-02-02 11:48:06 | 森のくらしの郷&ぐるったネット

 サルになった森の支配人~Tomさん/森のくらしの郷へようこそ!

 
 2月1日(金)
 大町温泉郷のかんじきハイクガイド研修に参加して『森くら』のフィールドを半日歩いた。
 
 いつもは車で通過することが多い道も、雪に閉ざされて歩かされて見ると改めて気づくことが多い。
 かんじきハイクに参加する人達が何に関心を持ち、どんなことに興味を示すかは全くの未知数である。
 であるならば・・と、自分自身が関心を持ち興味を感じることや、普段は『・・・?』と感じてもそのまま放置してしまうような小さな疑問をも殊更に取り上げて投げかけて見る。



 かんじきにも色々ありましてぇ・・/熊棚


 すぐに答えが返ってくることもあれば誰も答えられないこともある。想像を逞しくして大胆な仮説や推論を述べる人もいれば、キチンと調べて後日報告してくれる人もいる。
 その中から明確になったことがらだけを共通認識として蓄積しマニュアル化していく。

 黒部湖畔遊歩道では数十回のこのような研修を経て多くの共通認識を蓄積して来たが、森くらを中心とする雪のフィールドではそれは緒に就いたばかりで、繰り返しその研修を行って認識を共有しなければならない。


 松の樹肌を齧った跡/これもサル~歯形が明瞭



 当然ながら『森くら』に置いては、樹木のこと,鳥獣のこと,雪のこと,雪崩のこと・・,森の中のすべてのことについて、森の支配人と呼ばれるTomさん(写真左・・サルの食べ方を実演中)の知識と経験によるところが大きい。



 繊維質ばかりの糞/サルのフィールドサイン・・これは何?


 例えば、森くらへの入り口にしてすでに見られるサルの食痕とフィールドサイン・・。
 写真中はサルが松の甘皮を齧った跡できれいに歯形が残っている。このような食痕を残すことが出来るのは、手でものを掴むことが出来るサルだけであるが、自分はサルが松の木を齧ると言うことは知らなかったので、そのことに驚いた。

 写真の雪が赤く染まっているのはこれもサルのフィールドサインの1つであるが、何かお分かりだろうか・・。



 雪のバームクーヘン/その原形
 

 雪のバームクーヘンそして谷の誕生
 このフィールドを歩いて自分が知っていることと言えば、『あれはヤシャブシの球果』『これはツノハシバミの花芽』・・,と言った程度の個々バラバラの断片的なものでしかないが、Tomさんはそこで見られる様々な現象について熟知しているだけでなく、10余年間の経験の蓄積によって、この森で起こるすべての事を立体的,構造的に把握していると言っても言い過ぎでない。
 写真は雪の塊が斜面を転がり落ちてロールケーキ状になったものである。
 よく見るとそのような大きなロールケーキにならなかった小さな雪塊が崖から転がり落ちた痕跡が無数にある。

 

 底雪崩のデブリ/ずっと上から始まっていた

 
 『こんな所でのんびりしていてはいけない』と、Tomさんは言う。このようなロールケーキは雪崩の引き金になりかねないのだそうで、事実,そのすぐ先に写真右のような雪崩跡のデブリがあった。
 このデブリは泥まみれであるところから『全層雪崩だ』と彼は言い、表層雪崩と違ってこのようなデブリを掘り返して埋まった人を助け出すことは『不可能に近い』と続ける。



 はるか上方から始まって/河床まで


 もう1ヶ所,前のよりもさらに高い所から滑り落ちたデブリがあった。前シーズンのこの場所で、雪崩は林道を乗り越えて下の河床にまで達したと・・。
 こう言う雪崩が繰り返されることによって削られた斜面はその後の浸食作用も手伝って次第に崩落が進み、遂には谷になると言う。
 初めの小さな雪崩跡は谷の赤ちゃんとも言える訳だ。 



 サワラに開けられた穴/凍裂



 何の木の実?/この生活痕は♀サル(成獣)のもの



各駅停車瀬戸の旅・参加者募集中

2013-02-01 22:33:29 | 山のあしおと小学校




 2013年3月22日~28日(1週間)
 
 3月22日(土) 移動日 各駅停車で13時間45分,乗換え9回,
 3月23日(日) 平郡島西港から探検道路,12kmを歩いて東港へ
 3月24日(月) ミカンの植えつけ&大嶽登山
 3月25日(か) ヒジキ狩りのお手伝い&磯遊び
 3月26日(水) 平和公園から宮島へ
 3月27日(木) 交流登山or自由行動・・市内電車で広島市探検
 3月28日(金) 移動日

 参加対象;主対象は小・中・高校生 青年・一般の方の参加も歓迎。
※柳井港への自力(電車・マイカーetc)での往復や部分参加も可。






 夏(7月下旬または8月上旬)には平郡島にて交流キャンプ~簡易ハウス&ツリーハウスづくり~を計画中。






 平郡島移住計画~2年以内の移住に向けて準備開始

 今現在,信州を離れがたい要因は何だろう・・? と考えて見ると、1番は『畑』かな・・。
 明科の畑は、殆ど原野化していた桑畑を10年かけて鍬とスコップで再開墾したものだから愛着も強く、しかも地味がよくて美味しい野菜がつくれるので手放したくないものの筆頭だ。
 加えて信州の冷涼な気候が野菜の美味しさを補強していると信じてるのでこの畑では死ぬまで耕作し続けたい。
 他の土地に住んでも野菜づくりはできるが、自分にとってこれ以上の土地はない。
 そこが一番のネックなのだが・・。

 まあ,ゆっくり考えよう!