遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

白馬三山縦走の記録・・・⑪下山

2005-07-31 05:06:34 | アルプス
 ウルップソウの写真を撮りたかった。白馬岳付近にもあるにはあるが、なぜかいつも花が終わっていることが多く、天狗山荘の辺りがなぜかいつもベストなのだ。
 雪渓を渡って稜線に出る頃、剛と池田ははるか先を歩いていた。『もっとまわりを見て歩こうよ』と藤井。7時10分,中間のピークの手前で先頭を停める。
 昨日よりは展望がよくて剣・立山方面がよく見えた。だが剣・立山の上空には厚い黒雲があって、山もいつになく暗く沈んでおり、剣岳のあの鋭く天を突き刺すようなすっきりした輝きが見られない。

 見納めて7時20分発,鑓温泉に下る。
 急傾斜のモレーンを一気に下って草つきまで来ると少し落ち着き、そこからは花を楽しみながら歩けるようになる。
 ボッカのような大きな荷を背負った1組の男女があえぎながら登っていくのを交わし、脚のそろった中高年のグループとすれ違った他には登ってくる人もない。
 カール状の凹地は大出原と呼ばれる豊かな草原で、ナナカマドやコバイケイソウ,ミヤマキンポウゲ,ハクサンフウロ,クルマユリ等の花が豊富に見られる。
 8時10分から20分まで小休止。かすかに温泉の硫黄の匂いが漂う。
 ここから先にはクサリ場や梯子をかけた岩場があり、前を行く初老のグループを待ったりして意外と時間を喰う。9時05分,鑓温泉着。
 
 私は面倒くさいし、せっかく入っても10分も歩けば汗でべとべとになって反って気持ちが悪いのと、気分が緩んでしまうのがいやなので歩く途中で風呂に入る気はしないが、温泉に目のない面々はここで入浴する。
 10時05分,出発。ここから小日向のコルまでの1時間50分と、そこからの1時間半,長い長い下り道である。大池からずっと私達と前後して歩いてきた3人のグループが30分前に出た。

 はるか先に道が見えている。それはあのケヤキ平から阿曾原に至る水平歩道を思わせる。あるいはそれ以上に遠いかもしれない。
 そこまでにいくつの谷を越え、山襞を廻るのだろうか。気の遠くなるような遠景の先に小日向のコルはある。
 自分にはゆっくり下れないと言う悪い癖がある。ゆっくり歩いていると1歩1歩の脚に負荷がかかりすぎるのですばやく次の脚を出す。結果的に走るような下り方になる。その方が負担が少なく疲れない。荷物の重さは関係ない。
 稜線の下りでこれをやるとザックザックと大きな音がする。下にいる登山者が驚いて道を空けてくれるものだから若い頃はそれをいいことに飛んで下りた。
 あちこちでずいぶん顰蹙を買ったであろうことは疑いない。
 できるだけ慎んではいるが、ついつい早くなってしまう。 
 今は前の登山者に近づくと距離をつめ過ぎないようにしてペースを落とし追走するようにしているが、大抵の場合、先行者が気づいて道を譲ってくれるので丁重に頭を下げて先に行かせてもらうようにしている。
 1人または少人数の仲間内では構わないが、今回のような集団の登山でこれをやると後続を引っ張ってしまいまずいことになる。いや、なってしまった。
 少し前に出た初老のグループだけでなく、30分前に出た3人グループにもたちまち追いつき追い越す。小日向のコルまでは少しでも早く着きたいという気持ちが働いたのだ。
 後続が必死でついてきているのが気になったが、途中2分ほど立ち止まって息を入れただけでノンストップで飛ばし、11時40分にコルの手前で休む。
 蛇紋岩の滑りやすい道である。水平道なのに結構登りがあったと思ってふり返って見ると全体としてはやはり下っていた。
 11時55分発,猿倉を目指してぐんぐん飛ばす。12時35分から10分休んで後続を待ち、『先に行ってタクシーを予約する』ことを伝える。
 以後は走るように下り、13時21分猿倉に着く。長かった。同45分,全員下山。

 

 

白馬三山縦走の記録・・・⑩白馬鑓黎明

2005-07-31 04:36:51 | アルプス
 1時から3時前まで、携帯で『アルピニスト誕生』の記事を送る。
 昨夜はシュラフカバーにも入らず、セーターだけで寝た。さすがに明け方は寒くてゴアの雨具を着る。
 3時に隣りのテントが動いた。単独行の女性で五竜岳まで行くと言う。強そうだ。
 3時30分,岡村のテントを覗くとパッキングの最中で4時過ぎに出ると言う。一度テントに戻ってウトウトする。
 4時,藤井の声がして外に出る。単独の女性はもういなかった。
 4時20分,おとな達4人で岡村を見送る。周囲のテントもあらかた出発の準備を終え、小屋から出てきた人達ともども日の出を待っている。

 4時45分,日の出の直前に剛を起こす。雲が低くてまずまずの日の出だが、きっぱりと出てきたとは言いがたい。赤く染まり始めた白馬鑓の昨日の道を目でたどる。
 空は抜けるように青く、今日一日,暑くなりそうな予感。
 
 5時から朝食の準備。赤飯とモズクのスープにシューマイ,海草サラダ。手早く済ませてテント撤収,パッキング。
 予定は6時出発だが誰も急ごうとは言わず、紅茶など飲んでのんびりしている。
 6時45分出発。昨日来た道を鑓温泉への分岐点まで戻る。

荷物

2005-07-30 21:19:52 | アルプス
 先週よりも確実に荷物が多いはずなのにちっとも重く感じられない。むしろ軽く感じて『もうちょっと乗せてよ!』と言いたいほど・・・。
 まちがいなく蝶・常念のトレーニングの効果。鍬の峰,燕岳,蝶・常念岳と続く4週連続のアルプスで目下ベストコンディション。
 まだまだいくらでも行けるが、予定より1日早く明日は下山。

 明日,岡村は単独行で五竜岳に向けて発つ。自分にもそんな時代があった。

剛・・・,若きアルピニストへ!

2005-07-30 21:07:26 | アルプス
 剛君! 白馬岳登頂,そして三山縦走おめでとう。この瞬間から君はアルピニストだ。
 冒険学校の4年間、君は乗鞍岳を皮きりに、常念岳,燕~大天井~常念岳縦走,二度目の燕岳,そして今回の白馬縦走と一つひとつ実績を積んできた。
 高ボッチや戸谷峰,虚空像山,光城山等,有名無名の低山にも登ったし、道のない境界線を歩いたりもしてきた。
 
 初めての3000mは乗鞍岳。平田和文さんの100名山スピード記録更新のスタートに立ち合い、おとな達に1人だけ混じって雨の中を登った。
 今回も子どもは1人だけで知らない人とも一緒だったけど、君は臆すること無く果敢に挑戦し、やり遂げた。スゴイよ。
 他にも登っている子どもはたくさんいたけど、君のは違う。
 君はパーティーの一員として、誰にもたよらず荷物をしっかり背負い、甘えず、恐がらず、泣き言を言わず、自分の足で1歩1歩あるいてここまで来た。
 君だけがそれをやった。スゴイよ。君は立派なアルピニストだ。

 白馬のケルンが君を少年アルピニストとして認めてくれるだろう。
 君の挑戦と成功に立ち合った私達5人が現認する。
 エポックを迎えた君のこれからの人生に乾杯!

                         5人の仲間より。

白馬三山縦走の記録・・・⑨天狗山荘にて

2005-07-30 20:56:26 | アルプス
 鑓温泉に下る分岐点から天狗山荘が見え、そこに岡村の緑色のテントがあるのを視認した。その岡村のテントを挟んで、西側の小高いサイトに広島の、1つテントを隔てた東側の端に我々のテントを張る。強い風があってテントを張るのに苦労したが、何とか宿泊場所を確保できてホッとする。
 雷に追っかけられて最後を急いだので息が上がり、しばらくの間、テントの中で横になったり、傷めた脚を手入れしたりして思い思いに疲れを癒す。
 
 16時から食事の準備にかかる。天狗山荘には自炊小屋があるのがあり難い。
 この夜はアナゴチラシ寿司。この日のために10個の生卵と2パックのアナゴの蒲焼を持ってきた。
 生卵が専用パッケージの中で割れて流れ出し、ザックの中がえらいことになっていたが、残った卵を使ってフライパンで3枚分を厚めに焼き、刻んでたっぷりの錦糸をつくる。
 ナント隣のグループが我々と同じチラシ寿司をつくっていた。あちらは5目でこちらは10目チラシ。勝っている・・・!。卵が2つ余ったていたのを焼いて隣りに差し入れする。
 アナゴは8本もあった。これを細く刻んで混ぜる。これもおすそ分け。
 2人づつ組になって3つのコッフェルでそれぞれ2人分の材料(アルファ米1パックと寿司の素1パック,刻みアナゴ,錦糸卵,刻み海苔)を使ってつくる。さらに味噌汁とシューマイが加わって豪華な夕食となる。  
 自炊小屋での宴たけなわの頃、外は雷・・・。よかった!

白馬三山縦走の記録・・・⑧雷鳴

2005-07-30 20:55:41 | アルプス
 目の前に白馬鑓が岳がどっしりとした姿を現す。デカイ! その山に登るためには一旦鞍部まで下らなければならない。そしてもう一度,目の高さよりも高く登るのだ。
 13時15分,鑓に向けて出発。同45分,鞍部通過。4人は他の登山者ともにここで休む。人を避けて少しだけ上で休もうとして3分ほど歩いた時,遠くで『ゴロン』と音がした。ふり返って『鳴ったよ~』と知らせ、休むのをやめて先を急ぐことにする。
 14時00分,鑓への登りに入る。同19分,鑓頂上に立った時、八方尾根方面で再び鳴った。今我々は遮るものの何もない、むきだしの岩屑の山にいる。一刻も早く、少しでも低い所へ下りたい。
 次の雷鳴は先ほどより低く、北に移動しているように感じられた。3つ目は更に北に進んでいてとりあえずホッとする。
 けれど目の前の天狗の頭付近に富山側からのガスの吹き上げがあり、時刻も午後2時を過ぎていつ雷雲が発生してもおかしくない状況にあった。
 ここは後ろを引っ張るしかないと考えて休まずにどんどん下がる。せめてハイマツのあるところまで,そして鞍部まで・・。
 14時30分,天狗の頭との鞍部で縦走路に戻る。同35分,鑓温泉への下山路を示す道標で池田が剛を伴って追いついてきたので先に行かせる。
 ここで後ろの2人を待つべきだった。杓子の頂上から1時間20分歩き通しで休みもしたかった。が、待てば安心して歩を緩める心配があると考えてムリをさせついでにそのまま休まず引っ張る。 
 14時56分,天狗山荘への指導標。15時05分,山荘に着く。遅れて15時15分,最後の2人が到着。
 土本,藤井には非常な無理をさせてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

白馬三山縦走の記録・・・⑦三山縦走へ

2005-07-30 20:46:15 | アルプス
 10時20分,山頂を後にして白馬山荘へ。同,30分着。着くやいなや池田,藤井両名は生ビールで乾杯! すぐにこうなるこの面子。嬉しそうな顔!
 剛はココア,土本はおでん,私はコーヒー・・・,と各自思い思いに登頂を祝す。
 休憩の後,その後の行程を検討。天狗山荘へ向けてゴーとなる。
 
 11時20分発,村営山荘の上から縦走路に入り、杓子岳に向かう。
 縦走路に入った途端に登山者が激減し、静かな山旅となる。ここから杓子岳への登りにかけての稜線が、大池~白馬間に勝るとも劣らない花の豊富な道であることは意外と知られていない。
 本当の花の山旅を楽しめるのはこのコースだと言えるかもしれない。
 見かける花はチシマキキョウ,イワツメクサ,ミヤマオダマキ,ヨツバシオガマ,テガタチドリ,アズマギク,ウルップソウ,クルマユリ等。中にはこれまでに見られなかった花も少なくない。
 稜線から覗き込む雪渓コースは長蛇の列で、それが先程からちっとも進んでいない模様。こちらはルンルンで口笛の一つも吹きたくなるような気分だ。

 12時05分,杓子岳との鞍部を通過。同15分,鞍部から少し登った小ピークで休憩。『白馬三山縦走』という触れ込みなので当然ながら杓子岳,白馬鑓が岳には登らなければならない。それを確認して12時36分出発。同40分,杓子岳への登りに入り、13時ちょうどに到着。
 先ほど休んでいた時に鑓側から登ってきたパーティーが頂上に立った時、下から見上げる頂上の人影をねらってシャッターを切った。私達もまた点景として誰かのカメラに収まっているのだろうか・・。

 13時15分発。白馬鑓への縦走路を辿って鞍部に下る。
 


 

白馬三山縦走の記録・・・⑥登頂

2005-07-30 20:01:12 | アルプス
 8時10分,小蓮華岳の混雑ぶりに辟易して早々に発つ。
 北方,朝日,雪倉岳方面は朝からよく見えていた。ここにいる4人が歩いた15年前の五輪尾根~朝日岳~白馬岳のコースを眼で追う。
 その道が次第に近づいてやがて主稜線に合流するとそこが三国境である。
 8時55分,三国境に到達。ここで休む5人を残して先を行く。馬の背のどこかで休むつもりだったが、もう少し・・・と頑張るうちに頂上の直前まで来る。
 休んで後続を待とうと立ち止まるとすぐそこに剛と土本が来ていたので2人に先頭で登るよう促す。
 9時42分,今回の主役の1人である剛が登頂。少年アルピニストが誕生した。続いてもう1人の主役,アルプス初挑戦の土本も登頂を果たす。

 小蓮華の賑わいに比べるとラッシュの去った白馬岳は嘘のような静けさ。追いついた2人とともに登頂を祝い、写真を撮る。
 腹が減ったので昨日のデッカイおにぎりの残りを食べる。 

白馬三山縦走の記録・・・⑤雷鳥坂から小蓮華へ

2005-07-30 20:00:35 | アルプス
 5時55分大池発。チシマキキョウ,イワキキョウ,ミヤマダイコンソウ,コゴメグサ,リンネソウ,そしてコマクサ・・・。花を楽しみながらゆっくりと雷鳥坂を登る。
 ガスで展望はよくないが雨が降る気配はなく、適度に風もあって歩きやすい。
 『クーッ』と低く鳴く声を聞いたような気がした。『今鳴いた!』と声を上げるのと『そこにいるッ』と藤井が指差したのがほとんど同時だった。雌の雷鳥がうずくまっていた。雷鳥日和でたくさん見られるかも知れないしヒナにも遭えるかもしれないと言う期待が膨らむ。
 6時50分から小休止。55分歩いて15分の休憩。
 7時05分出発。ほどなく『船窪』と呼ばれる二重山稜にさしかかる。二重になった山稜の内側は湿性のお花畑で、ここのシナノキンバイのカップは巨大と言ってもいいほど大きい。珍しいムシトリスミレを見つける。
 
 雲海で下界は見えず、山もガスで視界がよくない分、陽射しも穏やかで風が心地よい稜線慢歩。ゆっくりと、しかし休まずに歩いて7時50分,小蓮華岳に着く。
 小蓮華岳は100人くらいの登山者で大混雑。ちょうど白馬岳を出た人達のラッシュに遭遇したようだ。
 

白馬三山縦走の記録・・・④白馬岳を目指せ!

2005-07-30 19:47:21 | アルプス
 7月30日(土)
 3時30分起床。今日から単独先行する岡村もすぐに起きて出発の準備を始める。昨夜は7時前に寝てしまった。5~6時間も寝ると充分すぎて朝までの時間ををもてあますのが常で、今回も11時半,1時半,2時半,3時・・と度々目が覚めた。シュラフカバーにセーターだけでは少し寒くて明け方近くにゴアの雨具を着た。
 3時45分,朝食準備開始。水場付近の風の弱い場所を選んでガスコンロを点火したが、寒いのでテント内で湯を沸かすことにする。五目おこわ3パックを蒸らし、次いで味噌汁用の湯を沸かす。4時頃,隣りのテントが動き始める。
 4時30分,天狗山荘に向けて出発する岡村を見送ってから剛を起こし朝食。5時20分,テント撤収、パッキング完了。今日の行程をどうするか検討。白馬岳についてから考えると言うことになる。
 
 5時55分白馬大池発。花を楽しみながらゆっくりと雷鳥坂を登る。


白馬三山縦走の記録・・・③大池にて

2005-07-30 13:44:52 | アルプス
 テン場にはすでにテントが4つばかり張られ、小屋泊まりの客もチラホラとたむろしているが全体的に登山者は多いと言うほどではない。
 1人500円也のテント料を支払ってテントを張る。風はあまりないが、本体,フライ共、形通りにロープを引っ張って石で固定する。
 とりあえず中に入って横になり、ひと休みした後,16時頃から夕食の準備,今夜のメニューはレトルトのカレーとハンバーグ,タマゴスープ。つくるのは広島任せでこちらは食べるだけ・・・。
 17時から食事。アルファ米が3人で2パックもあって量は充分。ゾウリみたいな大きなハンバーグに玉子スープがぴったりマッチ。リッチな夕食に腹がくちる。
 食後はお花畑の散策。蓮華温泉方面への登山道の両脇に広がるお花畑はハクサンコザクラ,チングルマ,ハクサンイチゲ,コイワカガミの4種類の花が主流でイワウチワ,アオノツガザクラなどがこれらに混じる。
 天狗原・隠れ湿原のコザクラが物足りなかった分を補ってあまりあるコザクラに満足する。一時期ここのお花畑は荒れたことがあったが、最近は復活してきているように思える。
 夕方になるとさすがに登山客も増え、テン場も一列分がほぼ満杯になった。みなそれぞれに食事を終え、夕暮れの時間を楽しんでいる中,早々にテントに入り横になる。時刻18時30分。
 他の5人は売店で歓談でもしているのだろうか・・・。なかなか帰って来ない仲間達を待つうち、いつしか眠りに落ちる。

白馬三山縦走の記録・・・②大池へ

2005-07-30 07:02:46 | アルプス
 13時05分出発。潅木が被る沢の中,乗鞍への登りにかかる。が、上からひっきりなしに下りて来る登山者で遅々として進まない。後ろの登山者は隙あらば前に出ようと右往左往する。
 13時20分,たまらず立ち止まり、上下する人の波を交わす。同28分,待っていても一向に動かないので再び歩き始める。
 13時50分,雪渓下。ここで休む5人を置いて1人先行。雪渓は例年並み。一気にわたり乗鞍の草つきに出てそのままケルンに向かう。
 休んでいた5人が追いつき追い越してケルンで小休止するのを横に見て、山荘が見える位置まで歩き、大き目の岩を選んで14時18分荷をおろす。
 5人が通過するのを追って14時30分発。同50分,しんがりで大池に着く。
 
 今朝は4時起き。米1升,9個のおにぎりで3人の朝食と6人分の弁当をつくり6時ちょうどに松本発。7時10分白馬駅着。池田の車を第5駐車場に置き、池田,岡村,剛を栂池に送ってから白馬駅に引き返し、北陸線廻りの2人を乗せて栂池高原駅へ。駐車場で荷物の最終点検の後、ゴンドラ,ロープウエイを乗り継いで9時25分栂池自然園着。荷物料300円を取られる。

 コースタイム
 09:25栂池自然園駅~09:35登山口09:45~10:12第1休憩10:27~10:40栂の森水場10:46~天狗原ベンチ11:12通過~11:16風吹三叉・湿原散策・昼食13:05~13:20渋滞待ち13;28~~13:50雪渓下・通過~14:12ケルン・通過~14:18大岩14:30~14:50白馬大池テン場

 実働;2時間35分  休憩・散策等;2時間30分 合計;5時間05分









白馬三山縦走の記録・・・①最後の楽園

2005-07-30 07:01:09 | アルプス
 7月29日(金)
 午前9時25分,栂池自然園駅着。登山口へ移動し、初対面の挨拶を交わして9時45分から歩き始める。
 10時10分から荷物の点検・調整のため小休止。同25分出発。15分で栂の森の水場。ここの水は最高に美味しいので出来ればここまで休まない方がいいし、途中で水を飲まない方がいい。10分休む。
 11時12分,天狗原湿原のベンチを通過。ある目的を持って風吹方面への三叉路を右折し、3~4分歩いた所に荷物を下す。
 ここから先,私達は世にも美しい自然の庭園の中を2時間にわたって散策し、至福の時をすごしたが、その場所は秘す。
 
 今年は例年より残雪が多かった。その分だけ花が遅れているらしくハクサンコザクラよりリュウキンカの世界だった。
 とけた雪が清らかな流れをつくり、流れの中に点在する大小の岩はうす緑色の苔にびっしりと覆われて、それが独特の庭園的な雰囲気を醸し出す。
 その流れに沿ってそのほとりにリュウキンカの花は咲く。
 雪がとけた所が今が春である。そこは芽を出したばかりイワイチョウの絨毯で、その中に点々とハクサンコザクラが控えめに咲く辺りが初夏であろうか・・。
 淡いうす緑の苔の色,イワイチョウの濃い緑,リュウキンカの葉はその中間の緑,私達の視野の中には一体何種類の緑があるのだろうか。
 これほど瑞々しく、これほど柔らかな緑は北アルプスのどこを探しても見つからないと断言できる。

 12時50分,荷物置き場に戻っておにぎりをほおばる。1個米1合分のおにぎりは一度には食べきれない。

 

コアジサシは守るべき・・・明石市が市民に回答

2005-07-29 01:13:33 | 生き物達
 コアジサシの育つ町,明石市朝霧海岸明石市のコアジサシの営巣地を守ろうという呼びかけをご紹介下さった『かわせみ』さんから次のようなメッセージが届きました。

 「毎日暑いですがおげんきですか?
 半ばあきらめていましたが、明石市から以下のような回答がとどきましたのでコピーします。

 『かわせみ様
 このたびは、貴重なご意見をいただきましてありがとうございました。
 本年につきましては大蔵海岸の開放を控えているため、コアジサシへの対応につきまして市土木部と環境部で対応を行っておりますが、解放後の来年度の方針につきましては未定です。
 市といたしましても貴重な財産としてコアジサシは守るべきと考えております。 明石市は16kmの海岸線を持っておりますので、さまざまな可能性があると考えております。
 明確なご返答は現在できませんが、来年度も状況をみながら検討してまいりたいと考えております。貴重なご意見をありがとうございました。
土木部海岸・治水課長

 不明な点がございましたら、下記までお問合せ下さい。
 土木部海岸・治水課 電話:918-5042 E-mail: meikai@city.akashi.hyogo.jp
 以上です。』

 明石市もコアジサシは守るべきと考えている・・・,ということがわかりまずは一安心ですが、どういう方向に持っていこうとしているかはわかりませんので、まだまだ目が離せないようです。」