遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

竹小屋づくり~第1ステージ終了‼

2017-01-10 20:51:16 | 平郡島にて・平郡島から

 4本柱が立った。

 1月10日。基本となる4本の柱を立てて第1ステージ終了。



 竹の切りだし/取り敢えず1本立ててみた

 1月7日
 太くて長い竹を4本切りだす。急斜面の崖から運び出すのに3時間かかった。
 1月9日
 一番端の穴の位置を決め、穴スコで80㎝掘ってそこに1本立てる。高さは12mあまり。立てるのには苦労した。



 下の畑との境界にあるこの木を利用。先端を立てかけて根元を穴に落とし込む。ところが先端が蔓にかかって動かず



 登ってがんじがらめの蔓を切り、邪魔な枝を切り落とす。




 豊後茅を刈る

 猛威の豊後茅を刈ってスペースを確保



 他の柱の位置決め

 1月10日
 5mの間隔の正方形を測り出して柱の位置を決める。対角線が等しく(約7.1m)なるまで何度もやり直した。



 マイ・パートナー

 いつものジョウビタキ。彼女とは5~10mほどの見えない糸で結ばれている。時には手が届きそうなところまでやって来る。



 邪魔な枝を切りに登る

 3本目は隣の畑の木を利用したが枝が邪魔になって動かず、脚立を梯子にして登って切る。





 4本の竹がてんでにバラバな方向を向かないよう、ロープで繋ぐ。これで第1ステージは終了。ここからの創意工夫が楽しく、考えるだけでもワクワクする。

三代釣り収め

2016-12-31 19:44:50 | 平郡島にて・平郡島から



 12月30日(金)
 朝10時,KEI・YOUの父子が釣り収めにやって来た。早速アジ狙いで羽仁港に行ったが不発で、一旦戻ってアジの刺身,アラ汁,ナマコetcで腹ごしらえし、午後は休んで夜釣りに備える。






 20時前大波止に向かう。満潮は21時頃。連日の強風波浪から一転して波がなく穏やかで拍子抜けする。あまりの静けさで逆に釣れそうにない予感。
 
 小学5年のYUO君に初めてのさぐり釣りを教えるべく、4mののべ竿を持たせる。大波止の外側は足場の悪いテトラポットなので、まずは内側の港で釣らせる。
 すぐに小さなメバルが釣れたが放流。続いてもう1尾放流サイズ。そのうち大きいのが来るだろうとそのまま釣らせ、自分はテトラでメバルを狙う。
 いつもは煩いほどのアジのアタリがこの夜は全くなく、そのおかげで丹念に探ることが出来てやっとメバルの顔を見た‥。が、17㎝未満で放流。

 内側での釣りに飽き足らないYou君が、テトラで釣りたいと言うので、4mの竿ではポイントに届かないだろうと思いながらも、足場のいい所を選ぶことを条件OKを出す。






 満潮を迎える頃アジが来はじめる。いつもなら短時間に5尾、10尾と一気に来るのに、この夜はパラパラっと来ただけで、それでもYOU君の竿にアジが来て2尾をゲット。
 親父のKEI君は港の内側で投げ釣りしながら、外に向かって「『メバルは足で釣れ』だ。どんどん移動しろ‼』と教え、YOU君は難しい足場を難なく移動して遂に良型のカサゴを釣り上げた。
 竿と同じくらいのラインだったので、魚の重さで引っ張られてなかなか手元に寄せられず、不安定なテトラの上で右往左往していたが、何とか取り込んだようだ。
 4mの竿で水際ギリギリを探ってよく根がかりしないものだと感心させられる。続いてほぼ同型のカサゴを追加し、一気に饒舌になる。






 オトーサンの方は、『タイの小さいのばかり釣れる』等とぶつくさ言いながら、いつの間にかキスやアナゴ、最後にはカレイまで釣っていた。
 「夜釣りでカレイとは意外だった~」と言うKEI君の秘策は、係留中のヘグリ丸の下を狙ったこと。「船の下は砂地で、船の灯があるので‥と攻めたらカレイが来た」のだそうだ。


 腹が減ったので先に帰り、持ち帰った魚を捌いてからひと風呂浴びたところに「納竿」の電話が入って迎えに行く。
 You君はアジを追加して満足そうで、「さぐり釣りは川の釣りと同じだネ」と言い、「明日の朝も釣るのだ~」と意気軒高である。


 さぐり釣りは一切の余余分なものを省き、手に来る魚信だけで暗がりを釣る最もシンプルな釣りである。
 

防護柵完成‥‥のべ17日+子ども達7名&スタッフ3名✕半日

2016-04-27 22:54:49 | 平郡島にて・平郡島から

 末端部(南西)まで完成/逆方向から見る


 みかん畑イノシシ対策の防護柵が14日目,竹林整備の3日を加えて通算17日目でやっと完成した。着工から3ヶ月半。



 一番気に入らない部分/低くて薄くて粗く、下に穴がある

 ここを乗り越えて出入りする 

 最後の日のメインは2ヶ所の穴塞ぎだが、その前に北西のコーナーの部分が低くて厚みがなく粗いので、まずここを補強する。
 出入りの際はここを乗り越えなくてはならないので、上ってもビクともしないくらい頑丈にする必要がある。中ほどにも透いた層がある。ここは主に裏側から補強し、高さも厚みも得られてほぼ満足。その場所の下の穴を塞いで昼食とする。



 大きな穴がある/裏側から補強


 ゆっくり食べて少し休み最後の大穴にかかる。狭い空間で太い竹を使うのは難しいので、その場にある細い竹を切りながら使い、ウリ坊も入れないほどに塞いで終了。末端部(南西)の下は5~6mの石垣になっているのでイノシシは入れない。



 きれいに並んだ/上から見る


 全体としては透いた部分があるのが気に入らないがほぼ完璧に出来、ひと先ず終了となる。



 3月29日・子ども達が奮闘


 防護柵づくりは今日が3回目の3日目で、通算14日目。これに子ども達が手伝ってくれた日が入る。子ども達が切ってくれた竹を1人で切って枝打ちすると1日ではすまないかもしれない程で、大助かりだった。






 通算日数は
 竹やぶの整理が1月12日から16日までの3日間
 1回目が1月17日から22日までの5日間
 2回目が3月6日から12日までの6日間
 3回目が23日から25日までの3日間
 3月29日に春休み瀬戸の旅の参加者(子ども7名+スタッフ3名)が半日奮闘



 


合わせて17日+子ども達とスタッフ10名が半日間
期間は1月12日から4月25日まで3ヶ月半 


ドキュメント

 手のつけられない枯れ薮だった


 1月12日 竹薮の中は枯れた竹が折り重なって手がつけられない状態だった。3日がかりで枯れた竹を片っ端から谷底に放り投げて整備する



 1月17日(初日)~北東の石垣から/1月20日(3日目)~西に延びて行く



 早い夕暮れ/ハッサク


 1月17日 北東の角、上の畑の石垣の位置から防護柵づくりを開始。生きた竹を支柱に交互に編みこんで重ねて行く。



 この穴を塞ぐ


 1月20日(3日目)はポッカリ空いたこの穴を塞ぐことに腐心した。ここは強く屈曲させるため、竹を割って使うことにした。



 すぐれもの登場~四つ割り器。竹の太さに応じて、五つ割り、六つ割り等がある。



 裏から見る/完璧~パンツ見たい‥


 1月21日(4日目),22日(5日目)は竹割器で四つに割った竹を、籠をつくるように編んで仕上げる。極上の仕上がりになった。



 奥(北東側)の始点~石垣との接点



 同・裏側から見る。

 上の畑の石垣との接点付近。石垣の斜面を攀じ登れなくもないので高さが要求された。



 更に西へ向かう。


 起点付近の作業を終えて1回目はここで終了。

 

 3月6日から2回目の作業を再開。


 3月7日(7日目)。西に向かって延び、北西の角から南に曲がる。



 屈曲部から南進/薮を切り払って進路を確保


 3月8日(8日目)。西北ノ角から90度屈曲して畑の西の縁に沿って南進する。ここから先は竹と小灌木の混じった防風帯になっているので、薮を切り払って柵の進路を確保する。



 先端/進行先の薮払い

 

 更に延ばして/薮払い(11日)


 3月10日(9日目)。薮を切り払い、整備しながらの作業で遅々として進まず。



 頼りない1本だけど/終着点に到達


 3月11日(10日目)。やっと先端が終着点まで届いた。その少し手前に抉れた場所があり、そこが難関だった。後で穴を塞ぐことにしてまっすぐ進む。そうしないと強く曲げることになり竹が割れてしまうのだ。



 次第に充実/春分を前にして日足が長くなった。


 リードができたらどんどん竹を重ねて行く。竹の処理が間に合わずなかなか進まない。



 ひたすら積み上げる/竹の太さ、長さに応じて行ったり戻ったり‥。




 3月11日(10日目),12日(11日目)。2回目の作業終了。あとわずかと言うところで2回目の作業を終える。この後は各駅停車瀬戸の旅に参加した子ども達が竹を切り出してくれて大いにはかどる。



 末端部とその手前の部分完成~美しい仕上がり


 4月23日(12日目)~25日(14日目)の3日間でほぼ完成となる。部分的に不満なところもあるが、追々手を加えて行きたい。

 

 子ども達/いつの間にかつ・ぼ・み



4月26日。草丈が伸びて苗が埋もれてしまったので1回目の草刈り。いつの間にかみかんのつぼみが膨らんでいた。連休の頃には咲くのだろうか‥。

ここまでに使った材料はすべて大小の竹だけで縄さえも必要なかった。従って道具以外には1円の費用も使っていない。代わりに膨大な労力を費やしたと言う訳だ。
次はいよいよ入り口の封鎖。ここには支柱となる竹も木も1本もない上に、入り口を設けなくてはならない。どんな風に進めるか、まだ絵はできていないが何とかなる筈だ。

半分繋がった~防護柵3日目

2016-01-20 20:43:00 | 平郡島にて・平郡島から

 右奥の壁をつくる


 昨日1日足止めされたので、今日は弁当をつくっていつもより早く出た。先に穴を塞ごうと思って支柱を入れたが、この穴の下はほぼ垂直に近い崖になっているので後廻しにして、先ず右側の隣の垣までを塞ぐことにした。
 穴のある辺りまでは1mほどの高さになったが、その右側は地面が高くなっているので上を揃えても高さが足りない。ここはもう50cmくらい積み重ねる必要がある。

 石垣に上がって枯れ竹を処理していたら突然石垣が崩れ、危うく巻き込まれそうになった。




 高さはこんなものか~右半分がはぼ繋がる
 

 奥の竹やぶの中央付近から始めて右隣の石垣までがほぼ繋がった。右端をもう少し高くして穴を塞げば半分完成。中央から左も一気にやりたいところだが、一度大町に帰らなくてはならないので明日中に右半分を仕上げてひとまず終了となる。
 持って行った弁当は時間が惜しくて食べず仕舞い。さすがにへろへろになる。

 さて、イノシシ共はどう出るかッ‥,って左へ行くよネ,当然。
 まぁいいさ,好き勝手も今のうちだけだ‼

虎落笛

2016-01-19 22:47:14 | 平郡島にて・平郡島から




 虎落ちて 寒月屋根をぬらしける







 雪交じりの烈風が一晩中吹き荒れた夜
 夜通しヒューヒューと鳴り続けた
 笛の正体は







 去年の春 子ども達が使った
 釣竿の竹だった







 明け方にはうっすらと積もり
 一時は吹雪となって 人々の足を止めた
 二つ玉低気圧が去り





ようやく笛の音が消える頃
月光が冴え冴えと屋根を照らす

窮すれば通ず~防護柵2日目

2016-01-18 23:49:19 | 平郡島にて・平郡島から

 割れた竹の向こう側が今日の作業分~割れた竹は後で取り替える/2日間の進捗度

 防護柵づくり2日目は 上の畑の石垣まで延長
 ここは難しい地形で 地面が凸凹している上に
 谷に向けて流れる湧水で抉れてポッカリと穴が開き
 イノシシが楽々侵入する所
 生えている竹も疎らで 支柱の間隔が広すぎる



 左の(太い)支柱と右端の支柱の間に細竹を入れる/細竹は締めつけられて動かなくなる  

 広すぎる支柱の間に細い竹を入れて見た
 竹を交互に入れて挟みつけるので
 心棒となる竹はやがて動かなくなる
 太い竹は締めつけられて割れたので
 細い竹を使い 難問を1つ克服



 太い支柱の傍に出来た隙間に竹を差し込んで抉れた穴に3本の支柱を入れる 
 抉れて穴になった部分をどうするか‥!?
 太い竹の支柱の両側には大きな隙間ができる
 ここに別の竹を差し込めばそれが支柱になる
 支柱が3本あれば柵はできる

 柵に策あり‥ 
 明日が楽しみ‼



 ハッサク80個収穫/強風大荒れの一日

 雨混じりの強風が吹き荒れる中 ハッサクを収穫 
 フェリーが東港から柳井港に直行となった
 嵐の一日 デシタ

防護柵 試作中

2016-01-17 19:29:51 | 平郡島にて・平郡島から

竹の柵試作

 竹やぶを整備した後はいよいよ防護柵づくり
 はじめは竹を割って使うつもりだったが
 孟宗竹のような肉厚の竹でないので弱くてダメ
 丸い竹をそのまま使って無理に曲げると割れたり折れたり‥
 失敗を重ねながらも形になってきた

 


 はじめは隙間だらけ

 はじめは隙間だらけで ロープで縛ろうかと思ったが
 積み重ねて行くとガッチリ動かなくなり
 上に乗れるほどになった
 支柱を交互に挟みこんで編んでいるので
 お互いをガッチリと締め付けているのだ






 支柱になる竹の位置や間隔が不均一なので
 思い描いたようには行かず 
 美しくないが
 試作としてはまずまずと言うところ




 ハッサクは食べごろ

 一度に長い柵をつくろうとせず
 ショートショートで繋いで行く方が
 無理がなく 作業もしやすい。
 取り敢えず目途はついて 
 後は気長に全体をカバーしていくのみ

 支柱になる竹や木がないところをどうするか
 問題はいっぱいあるが
 まずはできるところから進めて行く



薪を集めて一石四鳥

2016-01-03 19:41:20 | 平郡島にて・平郡島から

 倒木に道を塞がれ/手鋸で処理して薪をゲット

 風呂焚き用の薪を集めようと軽トラを走らせ ザッと山道をひと廻り
 あちこちで道端の枯れ木を集めながら 羽仁峠から五十谷三島に向かう



 午後2時18分~ヘグリが行く/道路復旧

 途中で倒木に道を阻まれ チェーンソーで倒木処理を~と思ったまではよかったが
 スターターの紐を引きちぎってしまい‥ 引き返すのも癪なので手鋸で切る



 キクラゲ発見~収穫

 20分あまりかかったが おかげで1ヶ所で充分な薪をゲット
 復旧にも貢献して気分よく戻って見ると 枯れ木に乾いたキクラゲが付いていた
 


 
 大ナメクジ+キクラゲのバター炒め

 更に大ナメクジがポトリ~軽く茹でて2つに割り内臓処理
 水に戻したキクラゲと一緒に バター炒めにしてみた

 歯ごたえのあるしっかりした肉だが 1尾では物足りなさすぎる
 山では15㎝くらいの奴を時たまみかけるが 簡単に手に入る食材ではない
 この次こそは‥‥である



 枯れ木ながら火力は充分

 枯れ木ばかりであっと言う間に点火し よく燃えて今夜は苦労なし

 満潮は午前3時頃なので それまでひと眠り‥ナノダ


元旦の釣り~抱卵メバル

2016-01-02 21:28:38 | 平郡島にて・平郡島から




5時間半粘ってこれだけでは切ないが
年末以来ずっと不調が続いているので
最近にしてはいい方だった

『抱卵中の魚は絶対に突かない』と言う
素潜り漁師さんの顔が浮かび
腹の膨れたメバルを手にすると迷うが
5時間粘ってこれだけがやっとゆえ
迷いながら結局キープする







すべての個体が
抱卵していると言っても過言でない時期
資源保護を言うなら 
釣り自体を止めるべきなのだろうが
欲には勝てないでいる凡夫である







メバルは卵胎生で
もうしばらくすると
釣った魚体から孵化した仔魚が
ずるずると出てくる
その期におよんでどうするか‼
もうすぐ答えを迫られる季節

満潮1:22(徳山港) 小潮

メバル好調

2015-12-16 09:11:39 | 平郡島にて・平郡島から

 12月15日の釣果/24cm・23cm

 久々にいい釣りをした。釣果は、
14日;メバル12尾(クロ6尾、キン6尾)、カサゴ1尾、アイナメ1尾、アジ1尾、?1尾
15日;メバル小~中11尾(クロ7尾、キン4尾)、カサゴ2尾、アジ14尾で竹製の魚籠に入り切らなかった。
 これまであまり実績のなかった大波止先端の大テトラの手前でよく釣れた。





 14日(中潮・22:11満潮~徳山港)は23時を過ぎて潮が大きく引いた頃から釣れだしてちょっと意外な感じだった。
 15日(中潮・22:55万丁~同)は21:30から始めて前半はアジばかり釣れ、0時頃、潮がかなり引いてから大きなメバルが来た。



 アジ14尾~15日/?&アイナメ~14日

 1号ライン(ナイロン・銀鱗)が足りなくなり、やむなく0.8合に切り替えた途端に大きめのメバルが釣れた。これまで1号未満のラインを使うことは考えたことがなかったが、1号と0.8号では断然違うと言うことが分かった。
 狙いはあくまでもメバルなので余ほどの大物でない限り切れる心配はない。30cm級のグレやチヌが来ると安物の延べ竿(4000円)は折れることがあるので、敢えて切らせると言う意味もあって今後も安物のナイロン0.8号にする。



 抱卵中~14日/14日の釣果

 釣ったメバルを買ってくれる人があり、『獲らぬ狸の皮算用』で、売ることが目的になって釣果~大きさや数~ばかり気にするようになり、自由に釣る楽しさを見失っていた。

 釣れようと釣れまいとそれ自体を楽しむのでなくてはならない~,そう考えて売ることはやめ、自分が食べる分だけ残して後はご近所に配ることにした。

みかん畑再建に向けて

2015-11-20 19:31:07 | 平郡島にて・平郡島から

 入り口の3本~殆ど実がなく、まだ青い

 今や入り口に3本しか実のなる木がなく、その3本も半分以上イノシシに取られ、枝をへし折られて著しく傷められていた。
 収穫はコンテナに2/3ほどで、まだ青い部分があって完全には熟していないが、完熟を待っていると木を傷められるのでやむを得ず全部採る。



 これで全部

 奥の方には去年と今年植えた苗木があるが、草に埋もれて枯れてしまったり成長が悪いだけでなく、草刈りの際に誤って切ってしまったものもあり、何本残ってるのかさえ分からなくなっている。



 まずは草刈り

 このままでは全部の苗をダメにしてしまいかねないので、腰を据えて再建に取りかかる。
 まずは草をきれいに刈って、どこに何が植わっているか、枯れたり切ってしまった苗は何か等を確認する。



 3本の竹で櫓&真ん中に副え木

 対策は2つ。その1はこまめに草刈りをして苗を草に埋もれさせないこと。これさえできればそれ以上は必要ないのだが、更に苗を保護するために、しっかりした保護策を施すこと。
 
 草刈は来春以降のことになるので、冬の間に出来ることととしてしっかりした3本櫓で苗を囲い、真ん中に副え木を立ててどこからでも見えるようにする。



 12本健在。

 全部で12本の苗に支柱を施し、枯れたり誤って切られた場所(6か所)にもう一度植え直すための目印を施す。

 

 ひとまず終了/他所のみかんは美しい

 新しく植えた苗は、ハッサク、甘夏柑、晩白柚、土佐分担(パール柑) だいだい、レモン、ゆず、ネーブル等、みかん以外の柑橘類ばかりである。
 今のところイノシシはみかん以外には手を出さないことが分かっているので、入り口の3本のみかんのイノシシ対策は、先日収穫した道脇の6本と共に来秋までに考えるとして、当面は苗の保護・育成に全力を挙げることになる。

 イノシシの被害は痛手だが、おかげで踏ん切りがついた面もある。やられっぱなしでは終われない。

長深山・ルート調査~後

2015-11-18 15:18:44 | 平郡島にて・平郡島から

 白菊咲き誇る/みかんづくりの夫婦

 10:54発。下りの手がかりは大雑把な方向感覚と記憶、登った時の痕跡しかない。とりわけ始めの1歩が肝心である。
 が、その方向感覚も記憶もいい加減なもので予定通り間違えた。




 この目印に迷わされた/ヌタ場発見~来るときには見なかった

 最初のナタメを辿って少し降りた辺りで次を探したがなかなか見つからず、ピークに戻ってやり直したりしてるうちに、赤い目印を見つけた(11:04)のがミスを誘い、登って来る時に右手(南側)の方が明るく空がよく見えていたと言う感覚も手伝って南(左)側に寄りすぎ気味に下る羽目になったらしい。
 
 その辺りにも棚畑の石垣などの人造物があり、どう下っても大差はないと構わず下るとヌタ場になったため池(11:20)があり、更に下ると左右に高みのある凹地に向かっていることに気づく。




 運搬用のワイヤー発見/続いてため池

 左側(下に向かって)は長深山から西南西に延びる尾根、右手が登って来た尾根で、自分は今その中間の谷にいると判断し、トラバース気味に下りながら右手の尾根へと移動していると、11:41に集果用のワイヤーが見つかった。これが登りはじめに見たワイヤーの延長であれば、登ったコースより南(左)側にいることは明らかなので更に右寄りに下ると、周囲をコンクリートで固めた長方形のため池があり(11:47)、その50mほど先で崩れかかった出づくり小屋を見つける(11:48)。




 出づくり小屋あり~廃屋同然

 そこから2分ほどで目の前が明るくなり、木の間越しに海が見える場所に出て目の前の薮を掻きわけ、11:52みかん畑の上の端に着く。




 目の前が明るくなり/みかん畑に出る

 柵に沿って右手に進めば登ってきた道に出る筈であるが、みかん畑を通らせてもらって別の登り口を調べたいと思い、大声で『こんちわァ~、畑を通らせてもらってもいいですかァ~』と、2~3回叫ぶと女の人の声で『そのまま降りておいでェ~』と言う返事があったので柵を飛び越えてみかん畑に入り、ゆっくり下ってくと、オーナーらしい婦人が現れて柵の下の入り口まで誘導し、下りの道を教えて下さった。






 『みかん食べてく?』『のどが渇いたので1つだけ』と言う会話があって主人らしい人がいる作業小屋へ案内し、持ちきれないほどのみかんを差し出されたのを5~6個だけ押し頂く。
 『畑を通るのはご迷惑だからと思って向こうの尾根を登ったが、下り道を間違えて畑の真上に出てしまった』と言うと『畑を通るなら閂を開けて、イノシシが入らないよう元通りにかけてもらえばいい。向こう側(出口)も同じ』とのことで、『明日、もう一度登るつもりなのでお願いします』と無害通行のお許しを頂く。




 ミカン農家にて

 昨年も東地区の駐在さん一家がここを通って長深山に登りなさった』と言う話しから、『反射板の上の途中から道が分からなくなった』と言うと、『上まで道はある。何回も登ったよ』と夫人が言い、尾根上の一画を指さしながら『途中に大きな松の木があってそれはここからも分かる。ほら、あれッ』と言われた。もう少し丁寧に目印を探すべきだったようだ。
 しばらく歓談し行動食のクッキーをお礼に置いて12:10に辞去。




 フユイチゴがあった/ビワの花咲く晩秋

 『ここからは農道を下ればいいよ』と言う夫人の教え通りに車道を下っていると後ろから軽トラで主人が追いかけて来て『農道の下の市道が通行止めになっている。別の道を教える』ので乗れと言われた。『えッ? じゃぁ この車は?』どうやってここに来ているのかと聴こうとする前に、『ここから家まで5分もかからないが(その20mが通れないので)海岸(南側の)沿いの道を東地区まで走り、県道を廻って家に戻る。2時間(約30㎞)の大廻りだ』と‥。




 転げ落ちるほどの急坂/集果用モノレール

 あまり広くもない農道の急な坂道を結構なスピードで下降点まで送ってもらった(12:18)が、それは歩けばかなりの距離で、その下降点からゆっくり歩こうにも走りだしてしまうような細い山道を駆け下って12:26市道に出る。




 港が見える道/長深山をふり返る

 出張所に寄って山頂の手前まで行けたことを報告し、山頂標識の有無を聴くと『三角点標識があり、昔は「長深山」と書いた看板があった』とのことだった。12:45に船着き場に戻って終了とする。






みかん畑 無残‼

2015-11-17 03:10:28 | 平郡島にて・平郡島から

 イノシシにへし折られて丸坊主/2013年~同じ木


 9月5日の防除以来、約2か月ぶりにみかん畑に行って、絶句‥。あれほど青々と茂って勢いがよかったのが、下の方の枝はへし折られ引きちぎられ、残った枝は1個の実はおろか葉っぱもなく丸裸で、踏みつけられて泥田と化した地面には折れた枝が散乱していた。
 上の写真は2013年と今年の同じ木の比較




 


 

 1枚の葉も残っていない枝、白い折れ口 引きちぎられた真新しい枝は作屋のものか‥?
 どうやればこうなるのだろう‥




 奥の2本を助けるべく‥


 幸い奥の2本はまだ被害が少ないが、襲われるのは時間の問題である。まだ青い実もあるが、全部採るしかない。
 結果はコンテナ5箱分だった




 2013年の実りはこうだった


 2013年にはコンテナ7箱以上も採れた。

長深山・ルート調査~前

2015-11-14 14:18:13 | 平郡島にて・平郡島から

 強い北西風で海は大荒れ/山際に咲き乱れるツワブキ


 前夜から強い北西風が吹いて海が荒れ、平郡東地区から西地区に至る県道は至る所で波しぶきがを被っていたが、その一方で山際にはツワブキと野菊の花が咲き乱れていた。

 このところ天候不順でできることが限られ無聊を託っていたところに『長深山に登る人が来るので一緒に登ってはどうか』と言う声がかかり、兼ねてからの懸案としていた島の脊梁山脈・長深山(451m)~深山(468m)ラインの調査をする機会が突然やってきた。




 野菊もいっぱい/カラスウリの実赤く‥

 がしかし、前夜来の強風~波浪注意報のせいで相方となる人が来られなくなり、1人での決行を決める。とは言え、下調べもなしで手がかりが何にもなく、頼みは地元の方々の情報だけである。船を出そうとしていた漁師さんに聞くも分からず、野菜づくりに精を出すご夫婦も『‥‥‥』




 第3島人に登山口を尋ねる/出張所の所長さんにも


 3番目に尋ねたご婦人が『鶴甫と言う地区の一番上のミカン農家さんの所からよ‥』とにこやかに教えて下さった。『これからお仕事ですか』と言うと『みかん畑にネ。寄って食べて行きなさい』と言って下さったのを丁重にお断りして、教わった方に向かう。
 市役所の支所のそのまた出張所兼診療所の前を通りかかると管理人さんがおられたのでまた尋ねると、『40年前に登ったことがある』とおっしゃったこの方が、個別詳細地図をコピーして、昔あった筈の道を書き込んで下さった。




 地図をコピーしてルートを書き込んで頂く


 診療所の上からも行けるが、その道は今は歩けるかどうかわからないと言うことで、先刻のご婦人の言われたように、一番上のミカン農家さんの所からが登るルートと両方を書き込んで下さった。地図とルート図と言う願ってもない手がかりを得て、そのみかん畑を目指し勇躍坂道を登る。が、その坂道の傾斜のきついこと‥。

 


 最後に農家から山道に入る~竜脳菊が見られる(9:07)


 ようやくその農家に着いてそこからみかん畑に続く細道を登る。そのまま登ればみかん畑に至り、『柵を空けて畑の中を通り抜けると、長深山から真西ないし西・西北西に延びる尾根に出る』との説明だったが、みかん畑を通らず尾根に出るには『もっと前にある細道を左折する』とも教わっていたので、その道を選ぶ。




 集果用のワイヤー(9:15)


 多少の薮漕ぎの末にその尾根に出ると道らしき踏み跡があり、それを辿ると集荷用のワイヤーに出くわす。




 発動機小屋~今は使われていないらしい(9:16)



 道がしっかりしてきた~ここにもツワブキ


 さらにそこに今は使われていないと思われる消毒剤を播くポンプの小屋があり、その脇を通って上へ上へと進むと次第に道がハッキリしてきた。



 現役の発動機小屋(9:27)


 9:27、先刻来、ポンポンポンと言う音を立てていた発動機のある小屋に到達。そこはみかん畑の西下側の端と思われ、そこから柵をめぐらしたみかん畑に沿って細道が、またそれに並行して尾根の道が伸びていた。



 モノレールを潜って(9:34)



 崖を攀じ登ると(9:36)/海ッ‼(同)


 迷いようのないその道を進むと、今は使われっていないモノレールが現れ、その下を潜ってひと登りすると突然右手の視界が開けてみかん畑超しに海が見える場所に出た。おりしも西港を出たばかりのフェリー『ヘグリ』が眼下を航行中である。




 ヘグリが航行中(9:37)/階段付きの石垣(9:38)


 その辺りには昔の耕作地らしい石垣のある畑が数段続く。面白いのはその石垣に階段がつけられていたことで、このような石垣を見るのは初めてである。それはかつて盛んにこの棚畑が耕作されていたことを物語っていた。



 みかん畑の上に出た(9:42)/目印が現れる(9:43)


 9:42、みかん畑の上に出る。みかん畑の方から続く道がここで合流し、しっかりした道になると同時にテープによる目印が現れた。 目印には、赤いビニールテープの他、青や黄色のビニールテープ、青い荷造りテープ、タフロープ、赤ペイント等、少なくとも6種類以上があり、可なりの人に登られていることが分かる。



 NTTの反射板(10:00)


 もらった地図によると尾根は東10°南の方向にまっすぐ伸び、その先にNTTの反射板があることになっていた。10:00にその反射板に着く。



 この先通行困難(10:09)/



 目印もあることはあるが‥(10:18)


 そこまでは問題なく行けると言うのが出張所の管理人さんの話しだったが、そこから先は多分倒木などで歩きづらいだろうとの言葉通り、はっきりと道と言えるものがなく、倒木が折り重なって進路を阻み、また大小無数の様々な蔓植物が簾のように垂れ下がったり横に這ったりして侵入が躊躇われた。折り畳みの鋸でこれらの蔓や邪魔な木を切って道を切り開きながら進むこととなる。併せて無数にあるアオキの幹や枝を折って帰り道のための目印とする。




 重要なポイント(10:20)/石垣にもペイント(10:26)



 頭上の木々は青々と~/臨床は明るいが荒れている



 そんな中にも時折目印があり、また石垣の棚畑があってそこにもペイントがあったところを見ると、そこが道なのだろうがハッキリせず、その目印も石垣の消失と共になくなって後はただ高みを目指して進むのみとなる。




 相変わらずだが(10:34)/こんな所にも石垣(10:43)


 こう言う時、登りはいいのだが下りが怖い。確実な目印をつけて行かないと迷うのは必至であるが、何も持ってないのでナタメ代わりに枝を折って行くしかなかった。




 その向こうに空が(10:49)/ハッキリ見えた(10:50)


 そう言う不安を抱えながら手探りでひたすら登り、前方の木々の間に空が見え、やがてだだっ広く平坦な高みに着く。



 倒木を潜り抜け(10:52)/岩だらけのピークへ(同)


 大きな石がゴロゴロしてはいるが、山頂を示す標識のようなものはなく、右手(南)に向けて更に緩やかな登りが続いていたが、そこに踏み込むと下りの方角が本当に分からなくなる危険を感じてそこまでとし、10:54から下山に向かう。
 



 広くて緩やかなピーク(10:52)/太陽の方向にn緩やかな登りが続く(10:53) 


 そして予定通り間違った‥。 続