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ライチョウ観察調査員募集・・・大町市山岳博物館

2008-05-16 21:21:03 | アルプス
 05年5月3日・白馬岳
       07年8月5日・白馬岳 
 大町市立山岳博物館ではライチョウ調査のボランティア調査員を募集している。以下,山岳博物館の募集要項より

 大町市立山岳博物館では、ライチョウの生息状況を把握するため、登山経験があり体力に自信のある方を募集します。宿泊費と保険は大町市が負担しますが、交通費、初日の昼食までは各自負担してください。なお、観察・調査は無償のボランティアでお願いします。

 ■募集人員  5名
 ■調査場所  唐沢岳、餓鬼岳、東沢岳、東餓鬼岳
 ■調査期間  平成20年6月28日(土)~7月1日(火) (3泊の宿泊は餓鬼小屋を予定)
 ■調査内容  登山道からライチョウを探し観察する。ライチョウの糞、砂浴び跡などの痕跡を探す。
 ■応募方法  官製はがきの表面下に「調査員希望」と記入し、裏面に氏名(フリガナ)、性別、郵便番号、住所、電話番号、生年月日、職業、最近登った山名と時期を記入し山岳博物館へ。
 同じ内容のものを山岳博物館へ直接持参かメールでお願いします。 (電話での受付はしません)
 ■募集〆切  平成20年5月31日(土)応募が多数の場合は選考し6月上旬にお知らせします。
 ■そ の 他  6月15日(日)に山岳博物館にて講習会を開催します。登山の安全、ライチョウの特徴、観察の方法についての講習ですので、調査員になった方は必ず受講してください。


 大町市山岳博物館が5年ぶりにライチョウ調査を行う。前回調査は03年6月で場所は蓮華岳,針の木小屋に3泊してでライチョウの生息数や抱卵状況等を調査したが、悪天候で充分な成果をあげられないままに終わった。
 ライチョウ調査は早朝,動き始めた雷鳥の飛翔する姿や鳴き声を手がかりに居場所を突きとめ、固体識別して移動コースや行動範囲を観測・記録し、縄張りの範囲や大きさを特定したり、あわよくば巣の発見に努めたりする。
 また、糞の形と大きさで♂か♀かが分かり、♀なら抱卵中(抱卵糞)か否かもわかるので、姿や声から彼らの存在が突き止められない場合,糞の発見が重要な手がかりになる。
 なので早朝や日没前等,ライチョウが動く時間帯を除けば、ライチョウ調査は『糞さがし』であると言ってもいいくらいだ。
 選ばれればの話しだが、今年は餓鬼岳,唐沢岳でいずれも未踏の山なので楽しみである。