遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

グミ

2012-06-30 22:45:02 | あまってら農園

 3年ぶりに実を結んだグミの実~でもさびしい/色もちょっと・・


 十数年前広島を離れる時に、母が気に入っていたグミの木をもらい、鉢植えにして持って出た。
 群馬,東京,長野を転々とする間に危うく枯れかけたこともあったが、今の農園に植えてから勢いを得て、毎年大きな実をつけるようになっていた。



 未だ完熟に至らず~渋い/露地におろすと大きく育った


 母が逝った年から実をつけなくなっていたのが3年ぶりに実をつけた。とは言え、以前に比べると格段に少なく色もあまりよくない。
 当時は今の10倍の実をつけ、色も鮮やかだった。

 採る時期が早すぎると口の中に渋みが広がるが、しっかり熟したグミは甘くて美味しい。 



 2008年のグミ~実が多く、彩りも鮮やか


 けれど味を楽しむ以上に、青くてかたい実が黄色くなりオレンジになり、薄い赤から濃い赤へと変化していく過程,同居する様々な色のグラディェーションを眺めるのが楽しく見飽きさせなかった​。

 母の死後,あたかも不肖の息子を嘆き叱るかのように実を結ばなくなったことに何の因果関係があろう筈もないが、さりとて一笑に付すこともならず、見る度に身がすくむ。

 来年は今年よりたくさんの、彩よい実をつけるのだろうか・・


ちょっとした違い!

2012-06-28 21:33:29 | 山のあしおと小学校

 あまってら農園のアンデス/同・キタアカリ


 山の畑のジャガイモ。草とせめぎ合いをしている時に一度、ほんのちょっとだけ手助けした。それも刈払機(ビニールコード)で条間の草を軽くたたいただけ。

 その時点で野菜か草かどちらかが優勢になると、劣勢になった方は日照を奪われて回復不能となる。
 田圃の方は1畝に3条植えたために条間が狭くて刈払機を入れられなかったことも災いした。



 同



 ちょっとした違いがこれだけの差になった。わずかな手間を惜しんだのとタイミングの悪さ,欲をかいて密植した罰だ。
 

 使い慣れた山の畑と初めての田圃と、両方に植えて置いて助かった。量的には山畑の方は田圃の半分以下だが、田圃の失敗を充分に補えそうだ。



終ってしまったキタアカリ

2012-06-20 09:10:32 | あまってら農園

 黄変したキタアカリ/終っている~早すぎる


 1週間の帰省から戻って見るとジャガイモ畑に異変が起こっていた。最初に植えたキタアカリの畝全体が黄変し、一部に枯れたものが見られる。

 出かける前から気にはなっていたが、取る暇がなく放置したため背丈ほどの草に負けたのだと思った。



 大きくはないが/小さすぎるほどでもない


 すでに終わったと思われるものを掘って見ると、そこそこの大きさのイモがゴロゴロ出てきた。もう2週間遅ければ~,と言うところか・・。



 草に負けないヤツ/アンデス


 ところが、キタアカリ以上に草に埋もれていたアンデスは青々としていた。品種や植えつけの時期による違いか・・?
 キタアカリ;4月15日植えつけ  男爵;4月17日  アンデス;4月20日
 アンデスは高温に強く、標高の高いあまってら農園では秋まで地上部が倒れず肥育し続ける。


 インカの目覚め~除草の効果/復活!


 一方,除草の効果が顕著に出たのがインカの目覚め。写真上の右3列のうち、右端は草に埋もれていた所,3列目は帰省前に一部除草していた所,2列目はその中間。除草していた所としていない所の差がハッキリと出た。(4列目は草~アカザ)。
 写真下は上とは逆方向から撮ったもので、黄色くなって倒れていたもの(左端と中列)も、懸命の灌水の結果立ち上がってきた。まだ終わっていない。


 通いつけの種苗屋さんから売れ残ったメークインの種イモを沢山頂いた。この時期にジャガイモを植えつけるのは初めての経験だが、それも面白いかも・・。
 できれば西日本のように秋植えも試してみたいと思っている。



~後半戦スタート~

~あともう一押し!~

~打線は上向き~

再び敗退~平郡島・大嶽~深山~長深山ルート調査

2012-06-12 19:22:06 | 平郡島にて・平郡島から

 巨岩が立ちはだかる/倒木が道を塞ぐ


 平郡島の登山道調査を始めることにした。

 平郡島の東地区からは『大嶽』と言う特異な形の大きな岩峰を見上げることができる。大嶽の標高は271mでその背後(北西)には287mのピークがあり、そこから西北西方向に長い尾根が連なって、島のほぼ中央部の深山(468m)を経、西地区の長深山(451m)に達する。2,5万図にはかつて登山道であったと思われるルートが破線で表されている。またその尾根を南北に横断する道も記されている。
 島の脊梁を成すこの大嶽~長深山の道を歩けないものか・・,と考えてルート調査を試みることにした。






 島の人達は『そもそも島には登山と言う文化意識がなく「用もないのになぜ山に登るのか~」と言うのが一般的なとらえ方だ』と言う。
 果たしてそうだろうか・・。
 『高い所があれば登って見たい,高い所から遠くの景色を見て見たい』と言うのは多くの人にある自然な欲求ではないかと自分は思う。離島と言う環境であればなお更、人は高さに憧れるのではないか・・。




 一方,そう言う原初的な欲求・衝動とは別に、島には耕して天に至るほどの農耕の歴史があることを昨年末大嶽に登った際に垣間見たし、稜線上に広い平地があって、かつてそこで牛を飼っていた~,と言う話しを聞いたりもする。
 今は通る人がいなくなってはいるが、島の西と東を連ねたり、あるいは尾根を横断するそのルートを利用していた人がいる筈である。連綿と受け継がれるべきそれが、時代の変化の中で断ち切れてしまっているだけなのだろうと思う。そうだとすれば島の人達の手を借りることによって、そのルートは案外簡単に見つかるのではないかと言う気もする。

 誰かがそれを掘り起こして後の世代に引き継いで行けば、そこから新しい何かが開けるかもしれない。
 本土の山を登りつくした郷土の登山愛好家が、島の山に目を向けるかもしれない。いやその前に、島の人達自身が山に登ることの楽しさと意義に気づいてくれるかもしれない・・。
 そして、誰よりも島にゆかりのある子ども達に登って欲しい。子ども達の未来を見る目でそこから広がる景色を見て欲しい・・。
 そんなことを考えて、まず手始めに昨年末道に迷って彷徨った大嶽に、前回とは逆のルートから登って見ることにした。

 結果はまたしても敗退。低くてもジャングルと化して見通しの効かない山は手強く、当て推量で半日程度歩いたくらいでは容易に道を開くことはできないことを痛感させられた。

 次回から今回のような大雑把なやり方を改め、まず大嶽にきちんと登ってそこからルートを確実に見極め、道をつくりながら先に進むことにしたい。長い取り組みになりそうだ。   


~対照的な10回の攻防~

~相変わらず詰めが甘い~

~交流戦は6位~



ノンちゃんの立ち幅跳び&なわ跳び

2012-06-12 10:35:26 | 平郡島にて・平郡島から
 今春,1年生になったノンちゃん。9年ぶりに小学校を再開させたことが全国ニュースでも取り上げられて話題になったが、その後も取材が続いていて、近々『何これ 珍百景』が放映されることになったとか・・。
 
 そう言うこととは関係なく・・,久々に再会。

 ノンチャンの立ち幅跳び
 『あのさぁ、木偶さんに見てほしいものがあるんだけど・・』とノンちゃん。
 『何?』 
 『え〜とネェ、立ち幅跳び!』
 『立ち幅跳びが出来るんだ。すごい』
 『うん 学校でならったの! 出来るから見て!』 と嬉しそう。
 学校再開の力は大きい。

 で、写真を撮るために何度も何度も跳んでもらったが、何回やっても跳び終わった姿が写るばかり。10回くらい跳んでもらってやっと1枚だけ撮れた。
 何回も跳んでお疲れさん。うまく跳べました。


 なわ跳び
 お次はなわ跳びだけどノンちゃんはうまく手首が返らないらしい。そこで考えた先生のアイデアは・・!

 ノンちゃんが手にしているナワは何と真ん中が切れていた。こうやって『跳ぶ』ことよりも手首を『まわす(返す)』ことから身につけようと言う作戦だとか・・。
 さすが、小学校の先生はすごい! 結果を急がず、こうやって『跳ぶ』形を繰り返しているうちに、いつか自然に跳べるようになるかもしれない。
 大事なことはノンちゃんがそれを楽しんでやっていること。誰かさんと競争しなくても、結果は後からついて来るに違いない。


 ノンちゃんのお父さん(水無月さん)はIターンの素潜り漁師さん。漁の傍ら、みかん畑の管理をやっており、自分も同じく管理を任されていて今回は草刈のために来島。
 2か月の間に伸びた丈余の草と格闘したが、2日間では刈り切れなかった。まぁ,今回はこれでよしとして、明日は島の背骨にあたる山を歩く予定。
 歩くと言ってもこの島には登山目的で山に登る人は皆無に近く、『登山道があるわけでない,山にはハミ(マムシ)がうようよいるからやめた方がいい~』と島の人達は口々に言う。
 確かに山は木が密生していてジャングルに近い。が、2.5万図には登山道が記されている。ならばかつては道があったはずだ。何はともあれ、1歩踏み出してみることから始まると言うものだ。

 写真は帰ってから
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~2日で7打点~

ブナが芽吹く時

2012-06-05 01:48:54 | 花・植物・自然界

 芽吹きの瞬間/くっきりと立山連峰



 ブナの双葉 ̄第3・4葉/犇めく芽吹き


 今年1回目の黒部湖畔遊歩道・ネイチャーガイド研修では、去年にない新たな発見があった
 
 今回の黒部湖畔遊歩道での最大の発見は、この『ブナの芽ぶき』であろう。
 まず、2年生,3年生のブナの幼樹がよく見られる場所でブナの芽吹く姿~双葉の上に第3・4葉が展開しているのを誰か(私)が見つけた。(写真左)
 よくよく見るとそのような芽吹いたばかりの双葉~第3・4葉のものが無数に見られる。それは、昨秋,特別にブナの実が豊作だったことを物語るものだった。

 さらに、まだ実の殻を被ったままの、まさに芽吹く瞬間の姿が発見され(写真中)、それが1つや2つでなくあちこちで観察される(写真右)に至って一同大興奮した。
 それはそこにいる全員~森の主のようなトモさんさえもが初めて見るものだった。



 7枚花弁のノウゴウイチゴ/ノビネチドリ


 もう1つの発見~ノウゴウイチゴ(能郷苺)・・,去年,何回も通ったのに、この花には一度も会わなかった。
 ほんのわずかな時期のズレで咲く時期に遭遇しなかったのだろう・・。1年通ったくらいでは知りつくせぬほど自然は奥深いものらしく、初めて見る植物は他にもあった。



 赤牛岳/白馬岳


 朝から午後まで晴れっぱなしの黒部湖畔。正面に見上げる立山連峰は言うにおよばず、北に白馬岳,南に赤牛岳・水晶岳と、展望を欲しいままにして明日への英気を頂いた一日。


~今季最多得点~

~得てしてこんなもの~

~3試合の結果のみ~



針ノ木・蓮華岳クリーンハイク

2012-06-05 00:50:08 | アルプス

 針ノ木雪渓を行く/蓮華岳にて


 6月3日(日),恒例の針ノ木岳クリーンハイク。参加者9名は6:00に大町の宅に集合し、3台の車に分乗して扇沢に向かう。



 扇沢駅から新緑の蓮華岳末端を望む/今年から有料化される大駐車場


 扇沢の駐車場は今年から有料(何と1000円!)となるため、一段下の無料駐車場に車を停める。6:40現在の駐車率はほぼ6割程度。決して広くない駐車場はシーズンともなればアッと言う間にに満杯となるのは必定で今後が思いやられる。



 7:00出発/慎太郎祭りと重なった


 7:00出発。林間の道から何度か車道を横切って7:12,慎太郎祭の集合点着。祭典の参加者はまだ疎らで、30分くらい先に何人かの人影があるものの、雪渓に取りかかっているパーティーはまだ少なく、労山パーティーは早い方らしい。



 慎太郎祭りの本部/堰堤を越える



 大沢小屋で一服/『山を思えば人恋し~』の碑


 7:39堰堤を通過。そのまま沢筋を登る予定になっていたようだがミスリードして大沢小屋に出てしまい、ここで一服(7:55~8:05)の後に針ノ木雪渓に向かう。



 チャンメロヲ見ながら/雪渓末端に着く



 針ノ木大雪渓/延々と続く・・


 8:15から雪渓に乗る。すぐ前方に小さな集団がある他は遥か前方に豆粒のような人影が2つ,3つ見えるだけ。大雪渓は延々と続く・・。



 慎太郎祭の祭壇/子ども達も頑張った!


 8:18~21休憩。8:27祭典の祭壇を通過。男の子と女の子を連れた夫婦はここまでか・・。



 最長老の巌氏/ガスが降りて来た


 8:45~55休憩。最長老の巌氏はマイペースでゆっくり登り、自分先頭集団との中間辺りをのろのろと行く。2ヶ月あまりにおブランクで足が重くペースが上がらない。



 祭壇付近を振り返る/稜線方面は険悪に


 9:06から小休止。ふり返ると散弾の周辺の人数が増えている。長老は大沢小屋へ引き返すことになり、ここからは自分が最後尾を行く。なかなか追いつけない。



 アイゼン装着/いざ,最後の急登へ


 9:54アイゼン装着のための休憩。面倒なのでそのままツボ足で登る。10:06発。早くも降りてくるパーティーあり。



 縮まらない距離葉年の差か・・/稜線に消える仲間達


 先ほどまで見えていた稜線付近からガスが降りてきて急に寒くなり、前方が見えなくなる。一段と急登となり、必死で追いかけるがなかなか距離が縮まらないまま奮闘すること40分あまり,前を行く集団がかすかに見えていた稜線に到達して視界から消えたのをさらに追いかける。



 知人のKさんは慎太郎祭の要員/針ノ木小屋に着いた!


 11:02,突然『あと10m』と言う声がして振り仰ぐと、下の方で追い越したはずの知人のKさんが立っているのにびっくり。『えっ,どこで追い越したんですか』『さぁ・・』とKさん。大沢小屋で休んでいる間に先行されたことが分かったが、慎太郎祭の要員である彼は、『咽喉』と呼ばれる中間地点に簡易トイレを設営し、これから小屋の奥にもトイレをつくるのだと言う。

 針ノ木の小屋に到達した仲間達は早くも昼食中で、自分も一画に坐して弁当を食べ、持ち上がった野菜サラダを賞味してもらうべく廻す。



 針ノ木小屋/蓮華岳に向けて!


 40分の昼食休憩の後,蓮華岳を目指して出発(11:45)。 続く