遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

チヌ41㎝~都会の陸釣り

2014-09-24 11:18:07 | つり

 チヌ39.5cm/同41m


 旧山陽道のすぐ外側を走る国道2号線から先の海が軒並み干拓されて、五日市から廿日市、大野に至る海岸線には殆ど浜が無くなってしまったが、そんな中にもわずかに残る古い港がある。
 その港は国道のすぐ傍にあって、2つの広大な干拓地の間の細い水路を通して海とつながっており、干潮時にはその水路は完全に干上がってしまうが、潮が満ちて来るとそこに乗りこんで来る魚達がいる
 汚れた川のように見えるが 川ではないので上流地域の汚水が流れ込むことはなく、満潮時には平均的な汚染度の瀬戸の海水が押し寄せてくるだけである
 それゆえそこは絶好の釣り場なのだが、誰もそこでは釣る人がなく穴場になっている




 チヌ40㎝/2cm


 クロダイ釣りは難しい釣りとされ、紀州釣りだとかダンゴ釣り等と様々な釣法があり、ものの本には竿がどうのとか仕掛けがどうのと、小難しいことが書いてあるが、この地方の伝統的な堤防釣りはさぐり釣りである。 
 竿は渓流竿、仕掛けは1.5号~2号ラインにチヌ針を直接結び(通しと言う)、がん玉1つで電気ウキもつけず、『チヌは足で釣れ!』と暗闇をさぐって歩く釣り。6mノ渓流竿(重い!)は4000円、餌はアオムシが300円。これで30~40cmが釣れるのだからこれ以上の釣り場、釣り方を探す必要はないノダ。




 空気を吸わせれば勝ち‣野締め


 かつて自分は1号のラインで釣っていたが、30cmを越えると1号では上がらず、空気を吸わせれば勝ちと考えて後は運に任せ、何度も大物をバラしていた。
 信じない人達にそこで30cm超が釣れることを証明するため、タモを使って取込んで以来1.5号に替えたが、40㎝近くなると1.5号でも無理である。
 ところが39.5cmを釣り上げたこの女性は、竿をいっぱいに上げて万歳しても上がって来ないので、やむなくライン(2号)を手繰って引き上げたと言い、手が擦り切れそうだったので次からは手袋をする等とのたまう。
 『それって釣りか?』と拘らないところが強みなのだろう。



 キビレ


 チヌには全身真っ黒のクロとヒレが黄色いキビレがいる。わし君は『キビレが旨い』と言い、彼の弟は『クロダイはクロ!』と言ってともに譲らない。


 わしゃあ 知らん







タイラギ & ウチワエビ

2014-09-24 10:58:17 | 山のあしおと小学校


 最初のタコ繰りの時 タコが入っている壺に手を入れた瞬間
 指先が何かに触れて血が噴き出した
 青みがかったほぼ透明の貝が見えた
 それはまるでガラス細工のように薄くて繊細で
 しかし刃物のように鋭い二枚貝だった
 先端にほんのちょっと触れただけなのに 指先がぱっくりと切れていた




 タコが入っているツボに不用意に手を突っ込むと危ない
 餌とする魚や貝を抱いていることがあるのだ
 タコがタコを餌にしている場合もあるし
 時にはオコゼを抱いていることもあって危険極まりないらしい





 そして何度目かのある日
 とんでもない大きさの タイラギを抱いたタコが上がった
 包丁と比較して大きさが分かると思うが
 縦に引っ張り込んで半分だけ壺に入る大きさだ





 高級食材である
 その夜 大きなホタテのそれよりも
 二まわりもデカイ貝柱を
 たっぷり味わったのは言うまでもない







 こちらは滅多に手に入らない幻の食材~食べたのは2度目
 食べるのが勿体ないくらいきれいな身









島暮らし

2014-09-23 11:44:53 | 平郡島にて・平郡島から

 初めて風呂焚き/七輪でハモを焼く


  庭に七輪を引っ張り出して ハモやメバル アジを焼きながら
初めて五右衛門風呂を焚いて見た
 薪は五十谷の浜から拾ってきた流木
太い丸太1本で手が入れられないほど沸いて
盥に張った水にお湯を入れ ぬるめながらの風呂


 
 流木1本で充分/煙突がちょっと低い‥


次の朝もまだ熱くて湯船には入れず
と言うより お湯がもったいなくて入らず

 3日目の朝方 丁度いい湯加減でゆっくりと浸かる




 勿体なくて入られませぬ/アジ・メバル・タナゴ…


ひと焚き3日の風呂
夏はこれで充分!

浜に行けば 薪はいくらでも転がっている


森の中のプニョ

2014-09-23 11:20:48 | 花・植物・自然界


 今季初キノコ探しで見つけたこのキノコ
 『キクラゲ見つけ!』と思って引き抜こうとすると
 ちょっと様子が違った。
 足が苔の奥深くに食い込んでいるが
 引っ張るとスゥーッと伸びながら切れることもなく出てくる。
 その足のつけ根の部分が半透明で
 まるで寒天ゼリーのよう揺れているのを見て
 躊躇わず口の中に放りこむ。



 
 ニカワハリタケ~自分はこれをプニョと称している~と思われた。
 味はないがプ二プ二した食感が楽しい。
 次にこの森に来る時には醤油かシロップを持って来なくてはッ!




 持ち帰って軽く茹で 醤油味とポン酢味で賞味。
 ハナイグチの幼菌はスライスしてニンニク醤油で頂いたが…,
 食べ終わってから歯医者の予約を思い出す…。
 後の祭り!

タカ&タコ入道~平郡島のシンボル

2014-09-11 15:59:40 | 平郡島にて・平郡島から




 好調だった今年のタコ繰りも今月20日を以て終了となり、まさに最終版である。

 獲れたタコはその日のうちに生のまま出荷したり、冷凍して出荷する他
 島内の注文に応じてあちこちに配ったり~と様々で
 陸に上がってからも タカさんは多忙を極める






 そんな過密ダイヤのわずかな隙間に、超人気の干しダコをつくるのも欠かせない大事な仕事
 と言ってもその手際たるや実に素早く
 網代(漁場)から帰るわずかな時間、操船を助手に任せて
 あっという間に干しダコをつくり上げる







 先ずタコの急所(眉間)を衝いて〆る
 うまく行くととサッと色が白くなる







 頭(本当は胴)を引っくり返して目玉を取り除き、専用の棒に頭をかけて脚の付け根に切り目を入れ
 丸い体を広げて平らにして竹の棒で突っ張らせる
 頭の部分には形を保つ半輪状の竹が入っている







 走る船の上で作業するのは、強い陽射しだけでなく風に当てるためでもある


 タコ&タカ~平郡島にはなくてはならない風景ナノダ