遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

島々谷川砂防ダム見学会・・・労山自然保護委員会

2012-10-28 12:54:13 | 山行

 島々谷川第3号砂防ダム~殆ど砂で埋め尽くされている/同実測図


 写真は島々谷川・徳本峠越えコース起点から約3kmの所にある第3号砂防ダム。見取り図からも分かるようにかなり屈曲の強いアーチである。



 3号ダム上部のつり橋からダムを見る/同,上流を見る


 ダムの上部は砂で埋め尽くされているが、これでも堆砂率は竣工以来半世紀経って半分くらいだそうだ。
 島々谷川は上流の二俣で北沢と南沢に分かれるが、北沢には第4号,第5号と2つの砂防ダムがあり、そのさらに上流には第6号砂防ダムがつくられようとしている。


 4号ダム上部は5・6号ダム建設による土砂で埋まる/トンネル掘削による廃土を盛った堤防


 4号ダムにも土砂が堆砂しているが、これは上部の5号ダムに工事に伴って流出した土砂であると考えられているが、砂防事務所はそれを認めようとしない。
 また5号ダムを埋め尽くす土砂は、トンネルの掘削によって出た土を盛り土してつくった堤防が流出したもので、これは砂防事務所も認めている。
 つまり、4号,5号共に人為によって掘り出された土砂を止めるだけの機能を果たしているに過ぎず、本来は必要なかったものだったことになる。



 6号ダム建設予定地付近の大岩壁/沸き立つ黄葉


 その上にさらに6号ダムをつくろうとしているのであるが、下流の3号ダムが竣工(1962年)以来半世紀,完成(1978年)後34年を経てなお半分しか堆砂していないことを考えると、その必要性の根拠が見当たらない。3号~5号の土砂を浚渫・排出すれば6号の必要性はなくなるのである。
 


 徳本峠越えの道/参加者一同


 10月27日(土),労山県連自然保護委員会による自然保護学習講座『砂防ダム見学会』が行われ、渓流保護ネットワーク代表の田口康夫氏を講師に迎え、島々谷川,徳本峠越えコース起点から二俣・北沢5号ダムまでを往復して砂防ダムの現状と問題点を学んだ。



 下流の河床(黒い線まであった)が下がって基部が抉れる/それを補強する無駄


 先ず最初に入り口付近の堤防を見る。自然の流れに任せておけば土砂が平均的に分散して下流に運ばれるが、砂防ダムにより土砂が下流に運ばれなくなると、写真のようにかつて黒い線の所まであった河床が下がって護岸壁の基部が抉れ、それを補強するために更に護岸工事が必要となる。
 また最終的に海岸線に運ばれるべき土砂が供給されないため、海岸線が後退して行く。
 日本中の約10万基の砂防ダムの下流で同様のことが起こっている・・,との説明。



 つり橋からダム上部の堆砂を見る/


 徳本峠越え入り口の駐車場にはゲートがあるが、施錠はされていないので手でバーを押し上げて通過し、3号ダムまでは車で移動。3号ダムの堆砂状況等を確認した後、歩いて二俣・北沢方面に向かう。
 3号ダムの上部にはぎっしりと堆砂しているが、それでも堰堤まではなお2mほどの余裕がある。かつてここは浚渫してトラックで運び出した経緯があり、渓流ネットは土砂の浚渫・搬出を提唱している。
 また、堆積した土砂を下流に放流するために、ダムをスリット化することを提唱している。スリット化とはダムの中央部に3m程のスリット(縦)を入れて土砂と水を流そうと言うもので、新しくダムをつくるよりはるかに安上がりとのこと。既存のダムのスリット化は容易には進まないが、新しくつくるダムについてはスリット化は有効なものとして受け入れられ始めているそうだ。



 洪水の元凶となる廃土置き場/はち切れんばかりの金網


 所々に不自然に広い場所があり、ハンノキが群生していたりする。そこは工事に伴う廃土を捨てた場所で、このように渓流沿いに廃土を捨てるとそれによって狭隘化した部分で勢いを増した流れがすぐ下流に水衝をつくり、堤防を突き崩して決壊させることになる。
 自然が創り出した地形を人間の都合で変えるとこう言うことが起こるのだそうだ。そう言う場所が無数にあり、渓流ネットは廃土は完全に渓流の外に排出するよう主張している。



 カツラの落葉~カラメルの匂いがする/サワラか・・・



 チャナメツムタケ~なんとデカイ!/ヌメリスギタケモドキ~見事だった!



 支沢の流れ~反対側は安曇野の黒沢滝/ここをダムで潰すのか・・!



 寄りそうイワナの雌雄/産懸命に卵床をつくる♀




 徳本峠越えの道から急斜面の山々を見上げると針葉樹の濃い緑と紅や黄に燃える広葉樹の織りなす色合いが美しく、また足元の落ち葉からはほんのりと甘いにおいが漂う。
 キノコはあまり多くはなかったがチャナメやナラタケ,ヌメリスギタケ等が見られた。

 対岸の森の中で吠えるサル,カケスの飛翔,イワナの群遊,その産卵を待つカワガラス,不意に飛び立つヤマドリ・・。


 楽しい学びだった。

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冠雪,蓮華・爺・鹿島槍・五竜・唐松・白馬・・・EOS復活!

2012-10-24 20:36:30 | 山のあしおと小学校






 上から 鹿島槍ケ岳,爺ヶ岳,蓮華岳
 
 初冠雪ではないが真っ白だった でも 昼まで気づかなかった

 朝撮っていれば もっと白かったかもしれないし

 ピンクに染まっていたかもしれない

 ・・・ 残念!




 明科・矢の沢にあるあまってら農園からのアルプス



 白馬三山



 後立山連峰ズラリ・・



 2月以来のEOS 250mmでバッチリ

 間に合ってよかった!

大峰高原 秋深く

2012-10-24 10:45:23 | ささえあい


 静まりかえる

 どんぐり池の周りで




 キノコ見つけ!




 お池の周りには 

 イノシシのヌタ場,熊の爪痕・・




 そんなことには お構いなく




 和気藹々と 生き生きと・・




 秋を楽しむ




 静かな湖畔の
 
 ひととき



 でした




 ここは大峰高原 ドングリ池キャンプ場

ブナの森のキノコ達

2012-10-23 08:29:21 | 山行

 ナメコ/ブナハリタケ(シシタケ)

  
 白馬に住む我が山の会の長老が知り尽くしたブナの森でキノコ狩り・・,ねらいはナメコだが、自分はブナハリタケを期待!



 ナメコ/ナラタケ(モトアシ,モタシ,モタセ,アマンダレ・・等、呼び方色々) 


 結果・・,
 ナメコはあることはあったがまだ少し早すぎたらしい。長老によると『例年ならちょうどいい時期だが今年は少し遅れているようで、これからだろう』とのこと。
 『終わっている筈のツキヨタケがまだしっかりしている』『月末辺りがちょうどいいかも・・』とも。

 自分としては天然ナメコを見るのは初めてなのでそれだけで充分!



 ナラタケ/水洗いしたもの


 最も多いのはナラタケで見事な群落があちこちに見られたが採りきれず、終いには見向きもしなくなった。
 ナラタケは地元ではモトアシ,モトシ,モタセ,アマンダレ(新潟)等と呼ばれるごく普通のキノコで、特に美味しいと言うほどではないがいい出汁が出るので重宝される。



 ブナハリタケ/水洗いしたもの

 期待のブナハリタケ(地元で『シシタケ』と呼ばれる)はナラタケと一緒に発生しているのが見られたが、地元の人達は『おいしくない』と言ってあまり採らないのでほぼ独占的にゲット。



 キノコ汁を戴く


 3時間あまりのキノコ狩りを終えて、お昼はたっぷりのキノコ汁にnobou持参の12種野菜サラダ。
 秋の味覚と紅葉を楽しみ、かけ流しの温泉で締めくくった一日。



 クリタケ/ブナシメジ


 様々なキノコに出会っていい写真が撮れ、またそこそこの量のブナハリとナラタケを収穫出来て満足した。


 月末頃,もう一度ブナ林に行きたいものだ!




停止流星 & オリオン座流星群

2012-10-18 16:11:21 | 山のあしおと小学校
 停止流星を見た!

 16日は夕刻19時頃帰宅。快晴でまだ真っ暗ではなかったが夏の大三角形がやや西に傾き、代わってペガサスの大方形が高々と天頂に迫ろうとしていた。
 東の空にスバルとおうし座のアルデバラン,ヒアデス星団を見て目をもう一度ペガサスに戻した時、ペガサスの四角形の一番北東寄りの星とそこから柄杓の柄のように延びる2つ目の星の外側,アンドロメダ座との間辺りに金星よりも明るい光があるのを見て、『えっ!? 飛行機・・?』と思ったが、拍子2つほどでその光は消えた。
 まったく動かずその場で光ってその場に消えたその光はまさしく停止流星であろう。
 停止流星は自身3度目の観測だが今回が一案明るく、最大光輝の金星を凌ぐほどだった。


 そう言えば今夏は不思議な流星を見た。大きな光の帯が走った後にその軌道から光の粉がはじめはめらめらと、その後はきらきらと降って行ったのだが、つい先日,これと同じような流星を見たと言う人の話しを聞いた。

 今夕は南西の空低く、三日月と火星とアンタ―レスが並ぶ。



 オリオン座流星群,間近

 21日深夜から22日未明にかけてはオリオン座流星群の極大らしい・・・,と言ってもオリオン座流星群なんて知らなかったなぁ・・。

 オリオン座流星群はハレー彗星がまき散らしたチリが元となっているので毎年安定した数(条件がよければ1時間当たり10個くらい)の流星が見られるそうだ。
 流れるスピードが速いのが特徴だがあまり明るくはなく、2等~3等くらいものが多いとか・・。 

 極大は21日(日)の深夜から22日(月)の明け方で、特に22日の明け方近く、オリオン座が高くなってからよく見える。今年は月明かりがなく絶好の条件。
 極大の期間が長く20日~25日くらいまで続くので21日に見逃してもチャンスはあるようだ。


いつまで咲き続けるのか・・,ナスタチウム

2012-10-17 18:03:12 | あまってら農園




 6月下旬に最初の花が咲いてから咲き続けるナスタチウム(金蓮花)

 9月下旬に一度花の数が減ったが、その後またまた勢いを盛り返し、沢山の花をつけはじめた。
 葉も一段と大きく、茎(蔓)もますます太く逞しくなって衰える気配を見せず、採っても採っても咲き続けてまもなく4ヶ月。
 たった4株で1000花近く出荷したかな・・? 
 出荷しない花も同じくらいあったから2000花くらいは咲いたかも・・。

 萎れた花も見つけ次第摘んでしまうのでこれだけ咲いても種は1つもない。


 多分,採っても採ってもではなく採って結実させないから咲き続けるのだ!



 意気盛ん/トマトも咲いている


 飽きられたのか諦められたのか、プランター花壇で咲き細って消え入りそうなナスタも、土を入れ替えるか露地におろしてやればきっと勢いを盛り返すに違いない。

 秋の花は春・夏よりも色が鮮やかで虫の害も少ないのでまだまだ見切るのは早過ぎる。植えた時くらいの気合で最後まで咲かせて、終わりを見とどけてやりたものだ。
  


 赤い秋/白い秋

三重丸 ブロッケン

2012-10-09 11:13:35 | 山のあしおと小学校

 三重(四重?)丸ブロッケン/霜の朝


 3日目にしてようやく晴れた上越国境・谷川連峰
 茂倉岳から蓬峠に下り朝日岳をめざす



 一瞬の晴れ間に・・/大障子避難小屋


 6日は平標から仙ノ倉岳・万太郎山を経て大障子避難小屋へ
 一日中,ガスの中で展望ナシ
 一瞬の晴れ間から顔をのぞかせた
 天空に浮かぶ岩峰を見て満足
 避難小屋は満杯で、周りの平場にもテントがぎっしり
 小屋の裏のわずかなスペースにて幕営 終夜雨



 ノゾキから覗きこむ一ノ倉沢,本谷・滝沢/錦繍


 7日 雨上がらず 
 避難小屋が空になってからゆっくり朝食を摂り
 2時間遅れの出発
 気分は重く 足取りは更に重い
 肩の小屋で いきなり雑踏に放り込まれ
 犇めく山頂をそそくさと通り過ぎ
 喧騒を離れて稜線を辿る
 覗きこむ一ノ倉の岩壁に取りつくクライマーの頭が3つ いや4つ・・
 清水の小屋を諦めて 茂倉岳避難小屋に眠る
 夜半,ガスの切れ目に下弦の月を見る



 苗場山/谷川岳


 8日 やっと晴れ 目の前の雲海上に苗場山
 足元の草は初霜か・・
 登り返してピークに立てば すべてが見渡せるが
 分かるのは赤城山,燧岳,至仏山,武尊,遠い富士
 


 大きなブロッケンだ!/蓬峠へ


 苗場をバックに雲海に現れたブロッケン
 ガスが湧きあがり 濃くなるにつれて色鮮やかに
 しかも三重,いや四重
 ガスの位置が遠い分だけ 光輪が大きい



 季節外れのヤマアジサイ

 朝日に向かう相方を見送って
 一度は歩いてみたかった峠道を
 懐かしの清水集落に下る道
 季節外れのアジサイを見る



解体終了

2012-10-05 07:34:45 | 暮らし
 
 脚を取ったところ/両脚を取った跡



 先ず脚を切り取る。左写真の右上に見える丸い穴が股関節窩。切り取った方の左に見える丸い球が股関節球。この関節を切断し、周りの皮を切ると脚を剥すことが出来るのだが、慣れるまでは股関節の位置が分かりにくい。
 切るのは皮と関節部分の腱,靭帯で、肉は切るのでなく剥がす。



 翼を取る/旨肉とささみ


 次に翼のつけ根,人間で言えば肩関節を切断する。ここは肩甲骨と鎖骨,上腕骨が1ヶ所で複雑に組み合わさっており非常に難しい場所だが、関節部分を切り、鎖骨にくっついた大胸筋を切り離して翼を引っ張ると驚くほどきれいに剥すことが出来る。



 骨を取り除く/仮ラップ


 脚と胸肉を外したら、それぞれにくっついている骨(大腿骨,脛骨,腓骨.上腕骨,尺骨,橈骨)を外す。細かい作業で時間を食う。
 骨を外した肉は左右の内側を合わせてラップで包み、保存する。



 竜骨突起/腹腔


 脚と翼を取り除くと後は背骨(頸椎と複合仙骨)と肋骨,胸板(竜骨突起)と、それらに囲まれた籠(腹腔)の中の内臓だけとなる。
 竜骨突起を脊柱から引きはがし、複合仙骨と肋骨で出来た籠の中に手を突っ込んで内臓を剥ぎ取る。そのまま下に引っ張って排泄口とそのまわりにある臭腺を丸く切り取ると、不要部分をそっくり取り出すことが出来る。この時内臓や臭腺を傷つけると匂いがつくだけでなく、手やナイフに細菌がつく恐れがあるので慎重を要する。細菌汚染を防ぐ意味から内臓の処理は後に行うか、別の人が受け持つ。



 内臓/心臓(血栓がなくきれいだった)と砂嚢


 内臓の中の心臓,砂嚢,肝臓等を取り、他は廃棄する。胃や腸もきれいに洗えばもちろん食べられる。
 心臓を割って見ると市販のレバーにくっついている心臓と違って血栓がなくきれいだった。

 背骨と肋骨,竜骨突起,ネックは他鶏の骨と一緒にまとめてガラとして利用する。



 同じ部位の左右を合わせる/ラップして保存



 対象が小さくて細かい作業の連続なので包丁より小刀の方が作業しやすい。

 はじめの1羽に2時間,他の2羽で3時間かかった。まだまだ手際が悪い。

 アイガモの相場は、未処理のものが1羽1500円くらいで、解体処理されたものは3000円くらいになる。

アイガモを捌く・前段

2012-10-05 07:18:42 | 暮らし


 アイガモ3羽を譲り受け、さっそく解体作業にかかる。
 先ずはアイガモ君達を〆ることから・・。
 
 左手でアイガモの両翼を持ち、首を後ろ向きに反らせて翼と手の間の空間に入れる。こうするとおとなしくなる。

 次によく切れる包丁で頚動脈をスパッと一気に切り、逆さにして血を流す。
 よく切れる刃物で切ると、切った瞬間に切り口周辺が痺れた状態になって痛みを感じないらしい。
 これは鋭い刃物で切った時はあまり痛みを感じず、逆に切れない刃物で切った時はひどく痛む,と言う、我々人間の経験から推測されることなのだそうだが・・・。
 一気に頚動脈を切れなかったり、刃が頚動脈からずれている,ためらう等して半端な切り方をした場合、カモは苦しんでひどく暴れる。

 きれいに切ると3分程度で殆どすべての血が流出する。これで絶命しているわけではなくなお痙攣的に動き、抱えた手を緩めると暴れることがあるので、完全に動かなくなるまで10分くらいはしっかり抱いておく。
 命を絶った者の責務として臨終を見送る『葬送』の意味も込めて・・。


 『』と言う抵抗のある作業を終えてひと山越えた気がするが、ここから先の『羽根を毟る』と言う作業が大仕事!。

 大鍋たっぷりの湯にアイガモを1分ほど浸す。65~70℃の湯温は皮膚組織の蛋白質が溶けかかって羽が抜きやすくなる温度なのだそうだ。
 で、羽を毟るわけだが、水鳥の羽根にはフェザーとダウンがある。
 フェザーとは真ん中に固い軸のある羽根で、翼や尾には風切や尾羽根と言う大きな羽根があるほか、体表全体を覆っている細かな羽根が無数にある。
 この体表面を覆う細かな羽根がカモ類には桁違いに多く、これを毟るのは大変な時間を要する根気のいる作業なのだ。
 水鳥に比べたらニワトリなどは皮膚がそのまま露出しているところさえあってハダカの鳥と言っていいくらいで、10分もあればきれいに毟ることが出来るが、アイガモはそうはいかない。
 加えて水鳥にはダウンと言う産毛のようなもじゃもじゃの毛がある。羽根が生える前の雛の身体をを包んでいるあの産毛である。まぁしかし、これは取るのにさしたる苦労はない。

 要領の悪さもあって朝の9時から始め、昼食をはさんで15時半まで、3羽に6時間もかかった。

 な訳で、すっかり草臥れて本日はここまでとし、解体は後日に・・。

室堂から黒部ダムに下る

2012-10-03 23:09:40 | アルプス

 朝の立山は雲の中/帰ろうよ・・


 9月19日(水)
 夜間,風雨は収まらず、明け方になって風は幾分弱くなったものの雨は上がらなかった。5時過ぎに目覚めたが動きがないので敢えて起こさず、そのままテントの中で時間の経過を待ち、6時すぎから湯を沸かしてアルファ米の五目飯に蒸らす。気配で他のメンバーも起き、隣のテントの女性も加わって朝食となる。
 雨は小降りになったが、すっぽりガスに覆われた立山に登りたいと言う声はなく、停滞も無理なのでおとなしくアルペンルートで帰ることになり、8:35,テン場を後にする。こういう時の室堂までの道,とりわけ雷鳥荘までの登りは気分が重いが、気分の重い理由は他にあった。



 この道歩きにくくて嫌い/回復の兆しなし~一乗越山荘からの雄山方面


 今回の山行は来年夏のアルプス冒険学校の下見であり、黒部ダムから立山まで歩いて登り、歩いて下るルートの偵察とデータを取ることが目的だった。なのでこのまま下山したのでは何のために登ってきたのかわからない。立山三山は改めて登る必要もないが、一乗越からのダムへの下りのデータだけは欲しい。それを果たさずに下山したら後悔するのは明白である。
 雷鳥荘まで登って体調が回復しているのを確認し、みくりが池の分岐点で先行する仲間に電話で了解を得て1人一乗越に向かう。



 ヤマナメクジの交尾~中心の青いのは生殖器/ゴゼンタチバナの実


 そうと決まれば改めて腹ごしらえを~と、途中のベンチで弁当のオニギリを食べ、10:48一乗越山荘着。同53,黒部側は晴れているかも~の期待空しく重い雲の中を東一乗越に向けて下山開始。11:34東一乗越通過,同44峠下の標識通過,12:16水のある小沢を通過,12:39,梯子のある沢で休憩して行動食をとり、12:57出発。以後、タンボ平の沢と灌木帯に四苦八苦しながら休まず下り、13:43黒部平分岐を通過,最後のネズコの森では階段の段差の大きさに悲鳴を上げながら14:32CP場に着く。この頃やっと晴れてきた。
 大休止して15:01発。15:35に駅に着くも、荷物券を買う間にバスが発車。30分待って16:05のバスで帰る。扇沢着16:20。下界は蒸し暑かった。



 ブナの森/やっと晴れ!


 当初の計画では一乗越から雄山に登り、三山を経由で真砂岳から雷鳥沢へ下って幕営する予定だったが、一乗越着が目標の13:00から大きく遅れて15:19となり断念。計画は大言壮語だけに終わった。
 原因は自分が負荷の大きさに耐えきれなかったことに尽きる。従ってこのルートで初期目標を達成するには、食料を行動食に絞り、食料,コンロ・ガス,調理具等を大幅に減らして徹底的に軽量化(15㎏程度)を図る必要がある。
 その上で、前夜中に御山谷のCP場で幕営し、早朝7時までに出発して5時間以内で一乗越に到達することができれば、三山経由で雷鳥沢に至ることは可能ではないかと思う。
 また、日帰りの軽装であれば、雄山(または三山)に登頂後,一乗越に引きかえして室堂に下り、アルペンルートで下山することも可能かもしれない。



 ヒメコマツの広場~雰囲気がいい/コメツガの大木


 これらは実際に行動してみて分かったことであるが、最初から可能性を否定して無難な計画を立てることを良しとしない。どこまでできるかやってみてこそ次の可能性が開けると考える。
 そうは言っても年には勝てそうもなく、現実と願望との狭間で揺れ動く昨今・・。



 巨木の森のネズコt

豆アジ150尾&ペンシルサヨリ50尾・・,能生漁港にて

2012-10-01 08:37:27 | 山のあしおと小学校
    能生漁港の安全地帯で・・/テンプラが一番!   9月最後の土日は糸魚川市能生漁港で海釣り教室。参加者は小3・小1の兄妹2人で対象魚はサビキ仕掛けによる小アジ。     釣り始め,いきなりヒット!/ポツリポツリと釣れてきた    お昼に着いて船着き場を見ると2組の先客がいて豆アジが活発に釣れている模様。鉛筆大のサヨリもくねくねと泳ぎ回っている。   はやる気持ちを抑えて先ずは弁当を食べてから近くの釣具屋さんに行き、オキアミブロックを1個買う。子ども達は釣具屋のおばさんが固く凍ったオキアミブロックを木槌で叩いて砕いてくれるのをもの珍しそうに見ている。   波止に戻って初めてと言う2人に竿とリールの使い方,仕掛けのつけ方,餌の詰め方,釣り方などを説明しながらやってもらうと、すぐにアタリがあってアジが上がってきた。    シマダイ君ゲット~釣ったんじゃなく勝手に釣れた(背びれに引っかかったていた)のッ!    初めてのサビキ釣りでは、沢山ある枝ハリがミチイトや別の枝ハリに絡んでもつれたり、自分を釣ったり、兄妹同士でお互いの竿を釣ったりして釣りどころじゃなくなることが多い。   一番困るのはリールの逆回転によって巻かれていたラインが溢れてもつれるバックラッシュで、それだけは避けたいので逆回転させないことだけを強調してあとはお任せ。もつれたり絡んだりは経験して学ぶしかないし、バックラッシュもいつかはやるだろうから何度か経験して苦労して身にしみて覚えてもらう。    サマになってきて・・/結構釣れた!   どれだけ学習能力があるかにもよるが一度や二度の経験で身に着くものではない。竿の置き方にしても人の竿を踏んで折ったり踏まれたりして覚える。   そう言うことを一度に言ってみても失敗するまでは他人事でしかないから自分が失敗して被害にあうことが一番の早道なのだ。   初体験の2人はハリを絡ませたり自分を釣ったりすることもなくあまりなくよく釣り、夕方までに3人で100尾ほど釣った。   能生漁港/焦げちゃった   能生漁港は湾の西の付け根から北に向けて延びる高い防波に守られた漁港で、漁船は北側の進入口から出入りする。港内は中央に突き出た突堤の西側と東側に分かれていて殆どの漁船は広い北側の港を利用しており、国道のすぐ傍の南側の港は殆ど使われておらず、ここにが停泊しているのは見たことがない。   なので船の出入りがなく釣りやすい上に、駐車広場はいつもがら空きなので安全上からも非常に都合のいい場所なのだ。    マメアジを捌く/お刺身・・・,皮は自分で剥いでネ!   肝心のサカナ君達と言えば、アジやサヨリが回遊してくるのでそこそこ釣れる場所でありながら大半の人が防波堤に行くので釣り人で犇めくと言うことがなく釣りやすい。   さらにすぐ隣に道の駅があってトイレが近いと言うのも子ども連れの釣りには好条件なのだ。   多くの釣り人は海側の防波堤に集中するが、防波堤での釣りは外海に向けて投げて大物を狙う人と、内側でアジやアオリイカをを狙う人に分かれる。サビキでアジを釣るだけなら長い距離を歩いて高い防波堤まで行く必要はなく、近い南側で充分なのだ。     続