今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

海老名の歴史散歩

2016年03月17日 | 東京周辺

退院した母のために、親しい従姉が買い物などを手伝ってくれるという。

それに甘えて、私も久しぶりに屋外にウォーキングに出た。
行き先は、山城か川沿いか寺になっている。
今回は、年に2日の開帳日にあたる神奈川県は海老名の龍峰寺の十一面観音(重要文化財)を拝観するのを目的とする。

海老名は東京からなら小田急線一本で行ける。
本厚木や伊勢原などはハイキングのために降りたことがあるが、その手前の海老名は初めて。

駅の改札を出ると、海老名をもじったViNAWalkという立派な商業空間兼公園が広がって、買い物はここですべてできそう。
しかもロータリーには複数の会社のバスが頻繁に発着している。
そもそも海老名駅自体、小田急線だけでなく相鉄線とJR相模線が交差しており、交通の要所となっている。 

最近は駅前の旧市街が寂れる地方都市が目につくが、ここはそういう心配はない。
なにしろ「イオン」が駅前にあるから…。

VinaWalkの中庭に、市のシンボルとなっている七重の塔がある(写真)。
ここ海老名は相模の国の国分寺があったのだ。

塔の麓には、歴史散歩のイベントに参加する人たちが集まっている。
海老名は歴史の街でもあるようだ。

私自身は、現地で説明を受けるのは大好きだが、人に先導されてついて歩くのは好きでない。
なので素通りし、
さっそく現国分寺を訪れる。
ちょっとした高台にあり、振り返ると大山の脇に富士の真っ白な山頂部だけが顔を出している。
そして北に向い海老名市温故館に入る。
事前知識なしで来たので勉強になった。

海老名は大昔から北相模の中心地だったようだ。
その証拠に3世紀(関東では最古級)の前方後円墳があり、弥生式土器、縄文式土器、さらには旧石器まで出土している。
ここ海老名は、相模原と厚木に挟まれ、知名度としても今一歩で、あえて訪れる地でもなかったが、
実は今でも北相の中心であり、
駅前の賑わいを見ると、厚木や町田はおろか、横浜にも新宿にも買い物に出かける必要がないほどの充実ぶりを感じる。

温故館の前の広場が、旧国分寺の敷地。
礎石だけが残っているが、今では市民の憩いの場。

さらに北上して高台に上がると、そこに龍峰寺がある。
今日は縁日で、寺の会館ではアトラクションをやっている。
本堂裏の観音堂にお目当ての十一面観音が開帳されている。

鎌倉時代作というそれは清水寺様式といわれており、そのためこの寺も清水寺の別名をもつ。
元日と今日だけの開帳なのだが、そのわりに写真撮影OK。
秘仏扱いされてきただけに、金箔もしっかり貼り着いている(写真)。 
1.9mあり、玉眼の艶やかな仏様だ。

私はここからさらに北上し、国道246のバイパスを越えて、秋葉山古墳群に達する。

ここが温故館で知った古墳群。

3,4世紀の5つの古墳の上を縦走して、麓におりて運良くやってきたコミュニティバスで海老名駅に戻る。

ViNAWALKをふらついていたら、チケットショップがあったので、15円安く新宿に帰れた。

 



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