台風21号が過ぎたばかりの、地震の特異日ともいえる9月5日
(→大地震に季節傾向はあるか)から3時間過ぎた6日未明、
北海道胆振(イブリ)東部で震度7の地震が発生(東京は震度1なのでまったく気づかず)。
北海道全域の停電という事態と、震源に近い所で地滑りによる生き埋め事故が発生した。
全域の停電によって、地震はたいしたことなかった泊原発が電源喪失の事態に陥ったのは(予備電源で対処)、
被害は発生していないけど、愚かしい不手際(原発の”安全神話”?)。
インフラの損傷は致し方ないとして、心が痛んだのは土砂災害。
まただ。
本ブログでも記したように、土砂災害(がけ崩れ、地滑り、土石流)は地震でも大雨でも発生する。
しかも日本の75%は山地で平野部が少ないので、大都市以外の居住地域の多くは山地との接点域になる。
なので、土砂災害の確率がさらに高まる。
被害のあった厚真町吉野地区を防災地図で見ると、
道路沿いの集落一帯が「急傾斜地崩壊危険箇所」に指定されている
(現場とピンポイントで対応しているかは未確認)。
かように居住地域の地形によって災害危険性が異なる。
まずは、地形による災害危険性を把握しておくこと。
海沿い:津波、高潮
平野部:洪水、浸水、竜巻
山地:土砂災害
逆にいって安全な地形は「台地」に限られる。
住むなら台地だ。
ただし山地と平野部との隙間にあたる台地の面積はごくわずか
(都市の郊外なので価格が高い)。
海沿いか平野部か山地に住まざるをえないほとんどの日本人は、
災害危険性を日頃から把握しておこう(まずはハザードマップの確認から)。
以来、記事の拝読は欠かさず・・・時には脳みそから煙が(難しくて・・・)
この地震。今は夏ですが、もし真冬且つ豪雪域だったら・・・恐ろし過ぎます。
救出・救援は凍結や雪に阻まれ困難を極め、相当な時間がかかりそうな・・・。
被災者は救援物資の遅れや酷寒にも耐え凌がなければなりません。
(冬場の間、一旦は現地を離れる等の対策が執られるとは思いますが)
冬だと土砂に雪がまじるので雪崩も加わって、犠牲者が増えたことでしょう。
山の斜面の麓と川沿いの低地は、災害危険地帯であることを肝に銘じてもらうしかありません。