このブログで「GWにレジャーの予定はない」と書いたが、
実は”泊り”の予定はあった。
前々からGW頃に奥多摩の御岳山(929m)の宿坊に泊まって、
御岳神社の神主さん指導のもとで滝行(たきぎょう)をやりたく、
今回宿をとっていたのだ。
一応”修行”なので、レジャーでないということでOK?
中学1年の時に山好きになって、まず通ったのが東京の奥庭というべき奥多摩。
その奥多摩で最初に行ったのが御岳山だった。
この山はケーブルカーで簡単に行けるので登山の対象ではないが、
山上の神社を中心に、周囲に茅葺き民家風の宿坊が居並ぶ独特の雰囲気、
つまり自然と人間が調和している風情が好きで、
奥多摩で一番好きな山だった。
奥多摩は日帰りの観光地だが、
その宿坊にあえて泊まって、
日帰りでは経験できない御岳山の夜をすごしたかった。
ネットで予約したのは「駒鳥山荘」。
他にもネット予約できる宿があるが、
ここは主人が神主の一人なのでいつでも滝行を申し込める。
往きの日は、15時以降にチェックインすればいいだけなので、
のんびり昼頃に家を出る。
Suicaで私鉄も使えるようになって、私鉄への乗り換えが面倒でなくなった。
八王子や高尾は以前から速くて安い京王を使っていたが、
今では横浜へは品川で京急に乗り換え、
拝島より奥に行くには西武新宿線経由でいく(100円ほど安上がり)。
御嶽駅からはバスに乗りケーブル下に着く。
もう14時半だが、私のほかにも今から山に入る人が多い(みんな泊るの?)。
私はケーブルに乗らずに表参道を歩いて登る。
巨木化した杉並木の間のコンクリの道は、階段がなくて歩きやすい。
眺めはないが、杉並木が立派なので、近景だけでも気分はいい。
1時間ほどの登りで、一汗かいて山上に着く。
宿に着いて、案内された部屋(写真)からは、
南東の五日市方面の山(高校時代見覚えのある山)が見渡せる。
御岳山の宿は、山上にあるので、展望がいい。
東京方面の夜景のすばらしさは中学の時の「初日の出登山」で経験済み。
汗をかいたので、まずは風呂。
円形の檜製の浴槽に浸かり、手足を延ばす。
温泉ではないが、登山客相手の”山小屋”では味わえないサービス。
夕食には鮎や山菜の天ぷらなどが出て、山の幸を堪能。
その後、宿坊の主人にして神主による明日の滝行のオリエンテーション。
行に参加するのは私を入れて8名。
私以外は5人の男グループと、カップル1組、見たところ皆20代。
出発は朝5時だという。
寝過ごしては大変と、入念に携帯のアラーム設定などをした。
いつもなら寝酒と好きなDVDを観て、一日最後の楽しい時間を過すのだが、
自分で望んだことながら、日常とは異なる生活パターンを強いられると、
それだけで緊張感を覚え、心に負担となる。
いつもの安逸の生活に戻りたいと思いながら、
今日ばかりは、11時過ぎに消灯した。
(翌日の記事へ続く)
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